著者
今村 誠 鈴木 克志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.81, pp.1-8, 2001-07-27
参考文献数
7
被引用文献数
1

行政ではXML(eXtensible Markup Language)を用いた電子申請のインフラ整備を進めている.そしてこのインフラ整備では,申請書本文とその申請内容を補足説明する添付文書からなる複数文書一式が,申請書の記載要領に相当する文書内容に関する規約(文書規約)に従っていることを保証する仕組みが重要になる.しかし,XML Schemaのような既存の標準では,要素間や複数文書間にわたる文書内容制約を表現できないという問題があった.そこで,複数XML文書一式に対する文書規約を表現・検証する仕組みの提供を目的として,文書規約記述言語DRDL(Document Rules Description Language)と,その処理系(DRDLプロセッサ)を開発している.DRDLの特徴は,以下の2点である.(1)Xpath(XML Path Language)を基本要素として,等式,限量子,および論理演算子を用いて構成される論理式で文書規約を表現することにより,複数文書一式に対する内容間制約を簡潔に記述できる.(2)同一文書規約を,文書内容検証用と文書変換用の双方の規約として解釈できるようにすることにより,申請様式の電子化や改訂に伴う内容検証機能や変換機能の開発効率を向上させることができる.Japanese Administration has developed XML-based Electronic Application infrastructure. In this development, it is important to establish a method to validate whether a set of documents consisting of a body document and attached documents satisfies document rules in application manuals. But XML Schema, a standard to describe document rules, can not represents a constraint among contents in multiple XML documents. This paper presents Document Rules Description Language (DRDL) and its processor (DRDL Processor) in order to provide a framework for description and validation of constraints among contents in multiple XML documents. The features of DRDL are the following. (1)DRDL can concisely describe constraints among contents in multiple XML documents with logical formula which consist of Xpath (XML Path Language), equality, quantifiers, and logical operators. (2)We can develop validation functions and transformation functions in application forms efficiently, as a DRDL processor can interpret one document rule as both validation procedure and transformation procedure.
著者
鈴木 祥
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
2017

【学位授与機関】中央大学【学位の種類】博士(史学)【学位記番号】文博甲第112号【学位授与の日付】2017年3月16日【学位授与の要件】中央大学学位規則第4条第1項【論文審査委員主査】佐藤 元英(中央大学文学部教授)【論文審査委員副査】坂田 聡(中央大学文学部教授),熊本 史雄(駒澤大学文学部教授)
著者
鈴木 克幸 原 康之 本間 理 髙屋 快 白幡 康弘
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.307-310, 2015-03-31 (Released:2015-06-11)
参考文献数
16

症例は56歳,男性。心窩部痛・嘔吐を主訴に前医を受診し,胸腹部造影CT検査所見で最大径50mmの巨大脾動脈瘤と完全内臓逆位を指摘され,手術目的に当科紹介となった。完全内臓逆位という破格があり,動脈瘤が直径50mmと大きいため開腹手術を選択した。脾動脈瘤と膵臓との癒着が高度であり,脾動脈瘤の切除は膵損傷および術後膵液漏の危険性が極めて高いと判断し,脾動脈結紮+脾臓摘出術を施行し,術後合併症なく経過した。脾動脈瘤は比較的まれな疾患であり,最大径50mm以上の報告例は極めて少ない。また,完全内臓逆位を伴う脾動脈瘤の手術例の報告はない。今回われわれは完全内臓逆位を伴う最大径50mmの脾動脈瘤に対して手術を施行したので,文献的考察を加え報告する。
著者
齋藤 文孝 岩田 健太郎 ライティネン ヘリ 鈴木 陽一
出版者
The Institute of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.410-417, 2002-12-01
参考文献数
4
被引用文献数
2

フィンランドでは, 若者の聴力の保護を目的に, 年齢13~25歳の1,069名に対して, 余暇時間中の騒音暴露に関するアンケート調査が実施されている。そこで, 仙台でも全く同じ内容の調査を1,390名に実施した。本報告は, この仙台で実施した調査の結果をまとめたものである。最初に, サンプルの属性, 音楽の好み, 音楽の聴取方法等を報告する。次に, 日常生活において, 騒音レベルの大きい音とのかかわりの程度, 聴力に対する影響, 聴力保護具の知識や利用状況等について報告する。
著者
松竹 貴大 夏原 隆之 小井土 正亮 鈴木 健介 田部井 祐介 中山 雅雄 浅井 武
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.107-123, 2018-02-01 (Released:2018-01-19)
参考文献数
62
被引用文献数
2

In this study, observing football players under simulated playing conditions to measure event-related potentials (ERPs, i.e. P300), electromyography reaction time (EMG-RT), and reaction time (RT), we investigated neural correlates of information processing during selective reaction challenges. A high performance group included 13 collegiate football players who had previously won the All Japan University Championships. A low performance group included 13 collegiate football players who never competed at the national level or played in prefectural or regional competitions. We conducted a 4 vs. 2 ball possession task (i.e. a Go/NoGo task) under simulated playing conditions that required situational assessment. Our results showed that the high-performance group had a significantly higher correct response rate than did the low-performance group in 4 vs. 2 ball possession tasks. Moreover, the EMG-RT and RT of the high-performance group were significantly shorter than that of the low-performance group. Furthermore, the P100 and P300 latencies of the high-performance group was significantly shorter than those of the low-performance group. These findings indicated that high-performance football players could perform the task-relevant stages of information processing (such as visual information processing, stimulus evaluation, and motor response output) in a short time. There was no correlation between EMG-RT and P100 (Go, NoGo stimulation), indicating that initial visual information processing did not contribute to the execution of the final motor response. There was no correlation between EMG-RT and Go P300 latency, whereas a significant correlation with NoGo P300 latency was shown. This suggested that the stimulus evaluation system by NoGo stimuli (response inhibition) is strongly involved in the final motor output reaction.
著者
高木 正則 河合 直樹 大信田 侑里 鈴木 雅実 木村 寛明
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.70-82, 2018-02-20

協調学習では,複数のグループが同時並行で学習を進めるため,教員が各グループの学習の進捗を把握するのは困難である.そのため,教員は各グループで行われた話し合いの内容や,学習課題の達成に対する各学習者の貢献度を把握することは難しい.本研究では,協調学習における各学生の学習課題の成果に対する貢献度の可視化を目的とし,協調学習時の発話に含まれる特性語の出現頻度に基づいた貢献度推定手法を提案した.実際の授業で記録した協調学習時の音声データから本提案手法により推定した貢献度と,協調学習の様子を撮影した映像を教員が閲覧して評価した貢献度の相関係数を分析し,本手法で推定された貢献度の妥当性を検証した.その結果,本提案手法で推定された貢献度は,教員が評価した貢献度の約半数と一致しており,中程度の相関があることが確認された.また,本提案手法は音声認識の精度が低くても,貢献度の推定精度が低くならないことが示され,学生1人1人の発話を正確に記録・認識することが困難な協調学習の場面で有効に活用できることが期待できる.
著者
鈴木 二正 西山 由真 芳賀 高洋 大川 恵子 村井 純
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.21-37, 2015-12-09

慶應義塾幼稚舎の小学2年生(児童数36名)のクラスでは,子どもたちの情報活用能力の向上を目標として,1年生のときから児童1人1台のタブレット端末を導入して授業実践を行ってきた(2013年9月~現在).学習におけるICT活用が特別なことではなく,ごく自然に,新しい文房具の1つであるという感覚を養い,ICTを思いどおりに使いこなせるようになることを期待している.タブレット端末は標準的かつ一般的な機能・アプリ等を選定し,直観的な操作・軽量性(機動力)等タブレット端末の特性を生かした学習における活用方法を模索している.加えて,共同研究者である慶應大学の学生とともにプロジェクトチームを構築し,授業記録・授業解析を行っている.一方,慶應義塾幼稚舎では10年以上前から情報科を設置して情報教育を行ってきたが,本実践により情報科の内容を精選していく必要性も感じている.本稿では,特に小学1年生時に行った計18時間の授業実践とアンケート調査等から,学習に対する児童の理解や意識の変容,学習スタイルの変容,児童のICTスキルの向上等を検討する.
著者
鈴木 聡 笹島 康明 小方 博之 槻舘 尚武
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2016-HCI-166, no.5, pp.1-8, 2016-01-14

コンピュータを利用した学習環境において,アニメーションを伴う CG キャラクタ (身体化エージェント) を教育エージェントとして導入する試みが数多く試みられており,教育エージェントの振る舞いによる学習者への影響も検討されている.一方,身体化エージェントの社会的役割がユーザに与える影響についても議論が進んでいる.本研究では,身体化エージェントの要素として外観と言葉遣いに着目し,教育エージェントについてそれらが誘発する社会的役割が学習者に与える影響について実験により検討した.特に,マンガなどでみられる,実際にそのような言葉遣いをする人間は稀であるにもかかわらず特定の社会的役割を誘発する言葉遣いである役割語に着目し,役割語と外観の対応が学習に与える影響に注目した.学習への影響は顕著にはみられなかったものの,教育エージェントに対する印象や学習内容の把握への影響が示唆された.この結果をもとに,教育場面における身体化エージェントの設計指針について論じる.
著者
鈴木 孝仁
出版者
The Japanese Society of Plant Morphology
雑誌
PLANT MORPHOLOGY (ISSN:09189726)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.29-38, 1995 (Released:2010-06-28)
参考文献数
28

真菌の二形性とは、一つの菌株が環境条件によって二つの異なる栄養増殖形態を示すことである。そのうち、単細胞性の酵母と、細胞の連なった菌糸との間で可逆的におこる二形性についての研究では、パン酵母やカンジダ酵母での分子遺伝学的諸法を適用した報告がなされるようになり、遺伝的制御を受けていることが分かってきた。形態形成や分化のモデルとして、最近の知見について総説する。
著者
鈴木 伸 佐藤 孝一 谷口 正仁 宮川 浩一 小嶋 正義 土肥 靖明 上田 龍三
出版者
The Japan Geriatrics Society
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.444-450, 1998
被引用文献数
1

リウマチ性弁膜症が減少してきているなか, 動脈硬化との関連が示唆される老人性変性大動脈弁に遭遇する機会が増加してきている. 近年, 心血管系の独立した危険因子とされ, 動脈硬化性病変との関連について注目されているリポプロテイン(a)[Lp(a)]と大動脈弁硬化との関係について, 特に65歳以上の老年者を対象とし検討した. 1995年10月から1996年12月に当院で心臓超音波検査を施行した65歳以上の症例は265例であった. リウマチ性弁膜症や大動脈二尖弁などの9例を除いた256例のうち, Lp(a)を含む血清脂質, 血糖, 血圧などを測定した97例 (65~106歳, 平均77±7歳, 男性48例, 女性49例) を本研究の対象とした. 断層心エコー法において, 大動脈弁に硬化が認められた群 (硬化群) は63例 (平均78歳, 男性24例, 女性39例), 硬化を認めなかった群 (非硬化群) は34例 (平均74歳, 男性24例, 女性10例) に分けられた.単変量解析で硬化群と非硬化群に差が認められたのは, 年齢 (p=0.0090), 性差 (女性) (p=0.0023), Lp(a)(p=0.0124)であった. Lp(a)が60mg/dl以上であった9例全例に大動脈弁硬化が認められた. 血圧, 総コレステロール, HDL-コレステロール, LDL-コレステロール, 中性脂肪, 空腹時血糖には両群間で差は認められなかった. 大動脈弁硬化の有無について多変量解析である判別分析を行ったところ, 女性 (λ=0.9038, =0.0020), Lp(a)(λ=0.8316, p=0.0053) と関連が認められた. 以上の結果から, 老人性変性大動脈弁では血清Lp(a)が高い傾向を認めた.
著者
国里 愛彦 山口 陽弘 鈴木 伸一
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.324-334, 2008-04-01 (Released:2008-07-15)
参考文献数
27
被引用文献数
3 3

現在盛んに研究がなされているパーソナリティモデルにCloningerの気質・性格モデルとBig Fiveモデルの2つのモデルがある。しかし,2つのモデル間の関連性についての研究は少ない。そこで,本研究は,気質・性格モデルとBig Fiveモデルとの関連を検討することを目的とした。大学生457名を対象にTemperament and Character Inventory (TCI) とBig Five尺度を実施した。その結果,TCIとBig Five尺度は強い関連を示し,気質・性格モデルはBig Fiveモデルの説明を行うことが可能であることが示唆された。また,外向性を除くBig Fiveモデルの各因子の説明には,気質だけでなく性格が必要であることが示唆された。最後に,気質・性格モデルの観点からBig Fiveモデルの各因子の特徴について論議された。
著者
鈴木 優実 松村 敦 宇陀 則彦
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2018-CE-143, no.6, pp.1-7, 2018-02-10

2020 年から初等 ・ 中等教育でのプログラミング必修化が決定され,プログラミング初学者への教育の重要性が増している.プログラミング教育では,文法,アルゴリズムなど様々な要素を学習する必要があるが,初学者はプログラムの構成段階で行き詰まってしまう問題を抱えている.これに対処するため,プログラムの構成を考える手法のひとつであるアルゴリズム的思考法を用いた学習システムを提案した.大学生 10 名を対象とした評価実験を行い,一定の支援効果がみられた.
著者
鈴木 蕃 佐藤 勝春 小林 秀彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.335-338, 1975-04-15

1970年2月の国際固体回路会議における米国のインテノレ及びハネウェル両社のPチャンネル1k ビットMOSメモリ発表以後,同種のICメモリをコンピュータのメインフレームメモリに導入することが全世界的になってきた.この理由としては,(1)従来のコアメモリより小型で,(2)安く,しかもコアメモリより,今後はるかに大幅な値下りの潜在力を秘めた,(3)低消費電力で,(4)信頼性の高いメモリが,(5)CPU等とほぼ同じ方法で製造でき,(6)同じ方法で保守できる等が挙げられよう.ACOS シリーズ77のメイン・メモリは,全面的にMOS メモリを採用し,上記のような長所を持っている.
著者
荒井 啓行 鈴木 朋子 佐々木 英忠 花輪 壽彦 鳥居塚 和生 山田 陽城
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.212-215, 2000-03-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
10
被引用文献数
5 10

Choline acetyltransferase 活性増強作用と神経栄養因子様作用を有する漢方処方の加味温胆湯 (KUT) を用いて, Alzheimer 病 (AD) への治療介入を試みた. 認知機能は, Folstein らの Mini-Mental State Examination (MMSE) スコアで評価し, その年変化を指標とした. Baseline MMSEは, KUT群 (20例) で18.6±6.8, コントロール群 (32例) で20.8±5.6であった. KUTは北里研究所東洋医学研究所薬局処方集第3版に基づき, 煎出し, 平均約1年間服用した. 悪心, 嘔吐, 下痢などのコリン作動性神経刺激症状は認められなかった. コントロール群では, MMSE年変化は4.1ポイントの悪化であったのに対して, KUT群では1.4ポイントの悪化であった (p=0.04). KUTの効果は漢方医学的ないわゆる証やApoE遺伝子型に依存しなかった. KUT投与前後で脳脊髄液tau値やAβ1-42値に有意な変動は見られなかった. KUTは, 少なくとも初期から中期にかけてのADにおいて進行抑制効果を有するものと考えられた.