著者
大泰司 紀之 呉 家炎 (W5 J) 余 王群 高 耀亭 揚 慶紅 (Y .′ Y .′ Y O) 彭 基泰 (T%.′ J) 鈴木 正嗣 武田 雅哉 小泉 透 梶 光一 常田 邦彦 高槻 成紀 三浦 慎悟 庄武 孝義 YANG Qing-hong PENG Ji-tai GAO Yao-ting WU Jia-yan YU Yu-qun
出版者
北海道大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1988

《1.形態・系統学的研究》 年齢群別に標本の記載・検討を行う目的で年齢鑑定に関する研究を行い、第1切歯および第1大臼歯のセメント質組織標本により、正確な年齢鑑定ができること、および歯の萌出・交換・磨耗等によって、およその年齢鑑定ができることが判明した。体重は、2.5カ月〜3.5カ月の子鹿7例の平均の43kg、雄の場合1.5歳約70kg、2.5歳約180kg、7〜13歳の成獣は約205kg 、雌の6〜14歳では約124kgであった。胴長の平均は、成獣雄123.8cm、肩高はそれぞれ121.5、117.3cmであった。これまでに報告のない特微として、出生直後の子鹿にはニホンジカと同様の白班があり、生後2カ月、7月中旬頃には消失するることが挙げらでる。頭骨は他のCervus属の鹿に比べて鼻部顔面の幅が広く、眼下線窩が大きく深い。これは乾燥・寒冷地への適応、草原におけるcommunicationとの関係を推測させる。大臼歯のparasrastyle、mesostyleが発達していることは、固い草本を食べる食性に適応した結果と考え得る。角は車較伏の枝分かれをし、1歳で2〜3尖、2歳で3〜4尖、3歳以上で5〜7尖になるものと推定される。以上の結果などから、クチジロジカはアカシカに似るが、ルサジカより進化したものと考えられる。《2.地理的分布および生息環境》 チベット高原東部の海抜3000mから5000mにかけての高山荒漠・高山草甸草原・高山潅木草原に分布している。分布域は北緯29〜40度、東経92〜102度の範囲で、甘粛省中央部の南部、青海省東部、四川省西部、チベット自治区東北部および雲南省北部にまたがる。分布域の年降水量は200〜700mm、年平均気温は-5〜5℃、1月の平均気温は-20〜0℃、7月の平均気温は7〜20℃の間にある。森林限界は3500〜4000m、その上は高山草原であるが、4000〜4500m付近まではヤナギ類などの潅木がまばらに生えている。《3.生態と行動など》 主要な食物は草本類(カヤツリング科・禾本科・豆科)であり、冬期にはヤナギ類などの潅木の芽も食べる。胃内容や糞分析の結果では、クチジロジカはJarmanーBellの原理によると草食(Grazer)である。出産期は5月下旬から6月で、1産1子。初産は2歳または3歳で、毎年また隔年に通常12〜14歳まで出産する。最高寿命は、自然条件下では雄で12歳前後、雌はそれより長いものと推定される。群れは最大で200頭、平均35頭。雌と子および1歳の雄も加った雌群、雄群、および発情期にみられる雌雄の混群の3つの類型に分けられる。性比は2.2、100雌当りの子の数は29頭であった。夏期は標高い高山草原で過ごし、冬期は積雪の多い高山草原を避けて潅木林へ移動する。交尾期の最盛期は10月で、11月中旬に再び雄群・雌群に分かれる。妊娠期間は220〜230日と推定される。交尾期の社会組織はハレム型と交尾群型の2つがあり、ハレム型は雌が25頭以下の時にみられ、大きな角を持つ成獣雄が1頭だけ優位雄となって加わる。雌の個体数がそれより多くなると、複数の優位雄が参加する交尾群となる。音声行動には、うなり声と優位の雄が出す咆哮とがあり、特に咆哮は4〜5音節から構成される連続声で、クチジロジカ独特のものである。《4.保護管理について》 チベット高原のクチジロジカは、ヤク・ヒツジ牧業が同高原へもたらされた2000〜3000年前から、人類の影響を受け、「チベット解放」後は、家畜と人口が増えたこと、自動車道路が発達したこと、兵站が各地に出来て、銃が多数持ち込まれたことなどの直接・間接的な影響によって、分布域・生息数ともに大きく減少した。今後は、有蹄類の保護管理に従って、地域毎の適正頭数(密度)を算定したうえで、その頭数になるまでは哺護を禁止し、一定の密度に保つ必要がある。そのような体制の出来るまでの間は、各地に保護区を設定して減少傾向を止めることが最も現実的と考えられる。
著者
鈴木 美緒 吉田 長裕 山中 英生 金 利昭 屋井 鉄雄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.I_867-I_881, 2012 (Released:2013-12-25)
参考文献数
58

近年,世界的に自転車の環境にやさしい交通手段としての特性が見直され, わが国においても自転車の都市交通における位置付けが見直される好機にある.特に,わが国の自転車は歩道走行が常態化していることから,歩行者の安全性を確保するべく,道路に走行空間を創出する動きが急速に進んでいる.しかし,実際には実務主導型で整備されているのが現状であり,このような一過性の政策では,時間を要するネットワーク整備は完成し得ない.そこで本研究では,17自治体を対象に自治体へのヒアリング調査を行ない,自転車交通に関する政策目標,ネットワーク計画の策定やその走行空間の考え方の違いを明らかにし,継続的な自転車走行空間整備が行なわれるための計画推進体制および実施協議体制のありかたについて考察した.
著者
藤井 尚子 戸苅 創 鈴木 賢一 小松 弘和 森田 明理 小田 久美子 岩田 広子 小黒 智恵子 村瀬 裕
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、入院患者が着用する衣服である「病衣」について、名古屋市立大学附属病院の看護部や化学療法部の医師と連携し学際的研究チームを構成し、現状の病衣の実状調査をふまえ「脱着容易性」と「患者の回復意欲の向上」に重点をおき、名古屋市の伝統技法「有松・鳴海絞り」の伸縮性を応用する病衣デザインの開発と研究を進めた。成果は以下のとおりである。(1) 国内外における病衣および療養環境の先行研究調査に基づく中長期療養型病衣の提案(2) 容易な脱着性を実現する病衣の基本的構造およびデザイン要件の抽出「有松・鳴海絞り」を活用した病衣プロタイプの製作および検証(3) 病衣デザインの公的発表
著者
鈴木 奈生 スズキ ナオ SUZUKI Nao
出版者
千葉大学文学部日本文化学会
雑誌
語文論叢 (ISSN:21878285)
巻号頁・発行日
no.29, pp.17-36, 2014-07

寛政六年(一七九四)に出版された山東京伝作『絵兄弟』に、次のような挿絵がある(図一)。見開きの右半丁には、『桂川連理柵』などで著名な〈お半〉を背負い桂川に向かう〈長右衛門〉の図が、左半丁には、池から〈阿弥陀如来〉に呼び掛けられた〈本田善光〉が如来像を背負って信濃路を行ったという『善光寺縁起』の一場面が描かれている。この二つの図を対として並べているのだが、仏縁に牽かれていく本田善光と、心中に向かう穢濁の男女という全く異なるものを、背負うという形の酷似で結び付けた点に妙がある。『絵兄弟』は、宝井其角が編んだ『句兄弟』の趣向を戯画に転じ、一見した形は似ているが内実に落差のある事物を兄弟の対として配置し、そこに戯文を寄せた見立絵本で、この一対の見立絵という形式は、絵師北尾政演でもあり、多くの見立絵本においてその才を発揮した京伝ならではの新機軸であった。中野三敏氏が、宝暦年間に出された漕川小舟作『見立百化鳥』に始まる見立絵本作品を整理し記された見立絵本目録においては、『絵兄弟』は二十八番目に挙げられている。そして、この目録の最後にあたる三十六番目の作品として挙げられているのが、柳下亭種員作・歌川国芳画『滑稽絵姿合』(中野氏の目録では、『絵姿合』として載る。以下『絵姿合』と略す)であり、本稿ではこの『絵姿合』を考察対象とする。種員自序に、「故人京傳翁の画兄弟ハ、寛政六年の新版にて、耕書堂の大當りも、五十余年のいにしへながら、世の人今にもてはやす、他の作意も羨ましく」とあるように、『絵姿合』が『絵兄弟』に連なる意識で以て作られたことは明らかで、形式的・内容的にも原書を忠実に踏襲した「『絵兄弟』の続編」とも言える作品となっている(図二、図三)。しかしながら、続編と言っても、『絵姿合』が出されたのは天保十五年(一八四四。この年の十二月二日に弘化に改暦)であって、『絵兄弟』が出版された寛政六年からは五十年もの時を隔てている。さらに、『絵姿合』以前に、『絵兄弟』に倣った絵本作品が見られないという点からしても、『絵兄弟』のリバイバル作品である『絵姿合』の刊行は、いささか唐突な出来事であるように思われる。本稿では、この『絵兄弟』のリバイバル、換言すれば「絵兄弟」(二重括弧は書名を、一重括弧は趣向を示す)という趣向への注目という現象が、何故天保末期という時期に見られるのか、という疑問を出発点としたい。そして、『絵姿合』刊行の背景を探りその契機を明らかにすることで、『絵姿合』の文学史上での位置付けを試みたいと考える。
著者
鈴木 秀和
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.444-450, 2014 (Released:2014-07-01)
参考文献数
29

オーストラリアのWarrenとMarshallによるH. pylori(ピロリ菌)の発見で、胃・十二指腸疾患の自然史上、極めて大きなブレークスルーが起こった。今や、ピロリ菌除菌で慢性胃炎や消化性潰瘍を治療するだけでなく、胃がんの予防にまで言及されるようになった。過去40年以上にわたり、我が国では国民病ともいわれる「胃がん」に対する検診が行われてきたが、この「胃がん検診」についてもピロリ菌を制御するという局面からの新規アプローチの必要に迫られている。ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に対する除菌療法が、2013年2月から健康保険の適用となり、まさに国民総除菌時代を迎え、年間100万人規模の除菌療法が開始されており、数十年後に、胃がんを撲滅するために、よりきめ細かい診療がもとめられている。本稿では、ピロリ菌感染症の病態、胃がん検診、除菌療法について最新の知見をまとめたい。
著者
鈴木 勉
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.540, pp.189-195, 2001
被引用文献数
5 1 1

This article formulates an optimal location problem for multiple service facilities which provide with some part of all the services. Two facilities which provide with high degree overlapping services have mutually expulsive relation each other. However, the relation shifts to mutually complement as the services provided by the facilities diversify and the degree of overlapping facility function decreases. It is found that the balanced condition of the two brings about non-uniform optimal configuration of facilities generally. It is notable that the high degree overlapping facilities should be located so that the configuration has a vibrated systematic pattern.
著者
鈴木 研
出版者
東北大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

三次元半導体実装用金属バンプに用いられる銅はヤング率が結晶方位によって異なる材料である.本研究では,実装構造内残留応力低減のため,ヤング率が最も低い(100)面に配向した銅バンプ作製を可能とするめっき条件,下地材料の探索を行った.(001)面配向のβ-Taバリア層上に銅シード層を形成しめっき成膜した銅薄膜で(100)面配向の増加を確認した.このめっき銅薄膜のヤング率をナノインデンテーション試験により評価したところ,(111)面配向単結晶銅より約20 GPaも小さいヤング率(平均127 GPa)を得た.以上より,結晶方位を制御しためっき銅バンプの作製による低ヤング率化の実現可能性を実証した.
著者
石澤 公明 菊田 淳 高橋 知美 岡 唯理 内山 晃司 佐藤 愛湖 鈴木 亮介
出版者
宮城教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

小学校から大学までの共通植物教材として,ファストプランツ(FP)を使用した学習プログラムを開発した。それには、FPの自家不和合性を利用した他家受粉と自家受粉の種子形成率の違い及びアニリンブルーやコットンブルーで染色された花粉管が花柱から胚珠に達する様子の顕微鏡観察等から受粉と受精の違いを学習すること,また,主根成長に対する塩ストレスや重金属イオンの効果,紫外線による子葉成長の阻害効果,植物栄養と成長の関係等の解析が含まれる。小・中学校でのFPを使った授業実践では,生徒が自分の手で短い期間で栽培できることから,植物の成長や生殖に理解を深めることが出来る優れた教材であることが示された。
著者
小林 進 鈴木 孝洋
出版者
東京理科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

キラルイミドを不斉補助基として用いるジアステレオ選択的反応は、複雑な骨格を有する標的分子の不斉合成において重要な手段として国内外で活用されている。本研究では本申請者がこれまでに開発した二種類のアルドール型反応に関し、(1)ビニロガス向山アルドール反応の改善、(2)不斉3級アルコールを含む1,2-ジオールの立体選択的合成法については、基質一般性の検討、(3)これらの方法論を活用した生物活性天然物の不斉合成への応用を行った。
著者
上田 城久朗 能丸 真司 永田 夏織 梶井 信洋 大村 良介 原田 俊則 鈴木 伸明 鈴木 道成 森岡 秀之
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1, pp.33-37, 2000-01-05
被引用文献数
17 13

症例は73歳女性.朝食2時間後より突然,上腹部痛出現.腹部CT検査と小腸造影検査より空腸憩室を合併した小腸軸捻転症と診断した.入院約1カ月後,手術を施行したが,小腸全体が反時計回りに720°捻転しており,空腸憩室はTreitz靱帯から約25cmの部位の腸間膜よりに存在した,原発性小腸軸捻転症は,本邦ではまれな疾患で術前診断されることは少ないが,本症例では典型的なCT像より術前診断が可能であった.
著者
山田 真大 林 和宏 鈴木 章浩 岡本 幸太 小林 良岳 本田 晋也 高田 広章
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.18, pp.1-7, 2013-07-24

組込み向け機器に利用されるハードウェアの高性能化に伴い,組込み OS として Linux などの汎用 OS が搭載されるようになった.組込み機器では,リアルタイム性が重要視されるため,Linux を採用する場合,カーネルに改良を施すことでリアルタイム性を確保している.また,マルチコア CPU を搭載する組込み機器では,Linux が持つ CPU affinity の機能を用いることで,シングルコアでは不可能であった高負荷時におけるリアルタイム性も確保することが可能になった.しかし,CPU コア毎に存在するカーネルスレッドは CPU affinity を適用することができず,また,この処理がまれに引き起こすタイマのカスケード処理には多くの処理時間を必要とし,リアルタイム性を阻害する原因となる.本論文では,マルチコア CPU の各コアを,リアルタイム性を必要とする CPU コアと不要とする CPU コアに分割し,リアルタイム性を必要とする CPU コアでは,タイマのカスケード処理を発生させないよう事前に対策を施すことで,リアルタイム性を確保する手法を提案する.With the increase in hardware performance of modern embedded systems, general-purpose operating systems (OS) such as Linux are commonly used as embedded OSs. Furthermore, the use of multi-core CPUs enables Linux to improve its real-time performance even on high-load scenarios which is rather hard to achieve on single-core CPUs thanks to its "CPU affinity" functionality. However, we found two issues in the current version of the Linux kernel: the CPU affinity of some kernel threads cannot be specified; and the use of timer cascading (use of multiple hardware timers to count time) increases the worst-case response time of real-time tasks. In this paper, we classify the cores in a multi-core CPU into 2 different groups: cores which require real-time performance guarantees; and cores which do not require such guarantees. Then, we propose and evaluate a method that improves the real-time performance of the system by disabling timer cascading on cores which require real-time performance guarantees.
著者
鈴木直人 廣井富 藤原祐磨 黒田尚孝 戸塚典子 千葉祐弥 伊藤彰則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.9, pp.1-6, 2013-12-12

英会話練習をする際は対話相手が必要であり,相手との会話がテンポ良く行えるようになる練習が求められる.CALL (Computer-Assited Language Learning) システムにおいて,学習者の応答のタイミングを向上させるような枠組みは無いのが現状である.英会話練習の際には発話内容を想起し,それを英語で表現する 2 重の認知的負荷がかかるため,交代潜時が長くなりがちであるが,対話の最初から意識的に交代潜時を短くしていくためには学習者に対して明示的な方法を用いるべきである.そこで本研究では対話相手として AR (Augmented Reality) キャラクタを設定し,タイムプレッシャー表現をかけたときに応答タイミングの練習として有効であるかどうかを実験により検証することを試みた.実験参加者にはタイムプレッシャーの有無で 2 通りの対話を行い,最後に主観評価のアンケートを行った.本稿では以上の結果と主観評価を踏まえた考察を報告する.
著者
鈴木 毅彦 藤原 治 檀原 徹
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.113, no.1, pp.38-61, 2004
被引用文献数
4 15

This study shows the revised stratigraphy and correlations of the middle Pleistocene tephras in and around the Aizu area, Northeast Japan. Significant marker tephras in this area are as follows, in descending order of stratigraphy : Nm-SB, TG, Hu-TK, and Kn-KD from volcanoes adjacent to Oze, So-OT, and APm. Stratigraphic positions of Sn-MT and Sn-SK are not clear, but they seem to be positioned near Kn-KD.<BR>Nm-SB (110 ka) from Numazawa caldera is mainly a plinian pumice fall deposit distributed in the central to western part of Fukushima Prefecture and northern part of Tochigi Prefecture. Eruption producing Nm-SB associated with ash fall, plinian eruption, and pyroclastic flow or pyroclastic surge. TG (125-135 ka), which is characterized by volcanic glass shards with a low index, was probably derived from the Sunagohara caldera. The distribution of fall-out tephra of TG is similar to that of Nm-SB, and pyroclastic flow deposit of TG is recognized southwest to west of the Numazawa caldera and along the western margin of the Aizu basin. The eruption process of TG comprises plinian eruption, pyroclastic flow, and plinian eruption.<BR>So-OT (300-330 ka) is composed of an ignimbrite and a fall-out tephra derived from the Shiobara caldera. This ignimbrite is known as Otahara pyroclastic flow deposit. On the other hand, fall-out tephra of So-OT has been newly identified. APm tephra beds are significant widespread tephras derived from volcano in the Hida mountains at 330-400 ka. This study corrects a correlation of APm in this area, which was shown by Suzuki (1993). Tephras identified as APm in this study are Nm-13, -14, -16 tephras below So-OT.<BR>Sn-MT (180-260 ka : FT ages) is composed of an ignimbrite and a fall-out tephra derived from the Sunagohara caldera. The former is part of the Sunagohara-Kubota tephra reported by Yamamoto and Sudo (1996) and the Pyroclastic Flow Deposit I reported by Mizugaki (1993). The latter is the Sunagohara-Kachikata tephra along the western margin of Aizu basin reported by Yamamoto and Sudo (1996), and the Okayaji Volcanic Ash Layer at the eastern foot of Adatara volcano reported by Soda and Saijo (1987). Sn-SK (220 ± 50 ka : FT age), originating from the Sunagohara caldera, was defined by Yamamoto and Sudo (1996). Sn-SK is composed of an ignimbrite and a fall-out tephra characterized by abundant accretionary lapilli. The latter is correlative to the Minowa Volcanic Ash Layer (Soda and Saijo, 1987) distributed at the eastern foot of Adatara volcano.<BR>All pyroclastic deposits derived from the Numazawa caldera are Nm-NM (5 ka), Nm-KN (50-55 ka), and Nm-SB (110 ka), and those from the Sunagohara caldera are TG (125-135 ka), Sn-MT (180-260 ka), and Sn-SK (220 ka). This means that, at both caldera, explosive eruptions occurred three times over 260, 000 years, and it appears that the active period of explosive eruptions moved from the Sunagohara caldera to the Numazawa caldera. This resulted in the preservation of volcanic landforms with more dissected caldera landforms at the Sunagohara caldera. Intervals between eruptions at the Numazawa caldera range from 50, 000 to 60, 000 years, and the volumes of the three products are similar, indicating periodic and regular activities with a discharge rate of 0.02-0.06 DRE km<SUP>3</SUP>/1, 000 years. On the other hand, the mean interval of eruptions at the Sunagohara caldera is 70, 000 to 40, 000 years, and the discharge rate is estimated to be 0.05-0.08 DRE km<SUP>3</SUP>/1, 000 years : the latter is equivalent to or a little larger than that of the Numazawa caldera.