著者
池村邦夫 紅露 良明 青木 真一郎 鳥居 啓介 立所 久明 寺前 充司
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯材器 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.94-95, 1993
被引用文献数
1

本研究は、新規開発のインパーバデュアル/ボンドシステムを用い、歯質に対するレジンセメント又はCRインレー、陶材、金合金、パラジウム合金、Ni-Cr合金等の各種間接修復材料の接着に関する統括的かつ基礎的検索をすることを目的として行われた。象牙質に対するレジンセメントの剪断接着強さの結果より、インパーバデュアル(インパーバボンド併用)は酸エッチング処理なしの象牙質に強力に接着(20Mpa)し、従来システム[国産品A(2液ボンド併用)=3.9Mpa]の5倍の値を示した。さらに、象牙質と金合金の剪断接着強さは27.0Mpaを示し、デュアルキュアと化学重合の両硬化方式において同等の強力な接着性が明らかとなった。
著者
青木 学聡
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-55, no.7, pp.1-5, 2021-08-30

研究データ管理 (Research Data Management,RDM) は,研究の開始から終了までを通じ,どのような研究データをどのように扱うかを定め,これを実践することである.この中には,研究データの入手,保存,共有,公開,破棄といった,研究データに対するあらゆる操作が含まれるが,多くの場合,これらは研究者毎の裁量下において選択されている.この一方,今日のオープンサイエンスの浸透,学術機関におけるガバナンス強化を背景とし,組織単位での RDM 手法の統一,共通化が求められている.組織単位での RDM 支援サービスの導入は,組織と研究者の意向,費用対効果等,様々な対立軸が存在し,これらのギャップを明確にしながら,組織と研究者の合意点を探る必要がある.本稿では,組織が RDM 支援サービスを導入する場合に想定するビジネスモデルの考え方,またこれを実現するためのエンタープライズアーキテクチャの構成方法について検討する.
著者
二宮 敬虔 広川 英治 周東 晃四郎 村中 昇 卯尾 匡史 小笠原 雅弘 青木 星子 NINOMIYA Keiken HIROKAWA Eiji SHUTO Koshiro MURANAKA Noboru Uo Masashi OGASAWARA Masashi AOKI Hoshiko
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
宇宙科学研究所報告 (ISSN:02852853)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.1-37, 1986-03

An Attitude Determination Software (ADS) system was developed for Japan's first interplanetary spacecraft, "SAKIGAKE (1985-001-A)" and "SUISEI (1985-073-A)". The ADS determines the direction of the spaceraft's spin-axis in and inertial reference frame based on telemetry data received from the onboard sun sensor and star scanner. The software system sonsists of three functional subsystems : ADS-RT, ADS-DT, and ADS-BIAS. These are used respectively for near real-time attitude determination, off-line attitude determination, and bias estimation of onboard attitude sensors. In this paper the authors describe the ADS system configuration, its functions, adopted principles of attitude and bias estimation, and the operational results obtained through the in-orbit operations of "SAKIGAKE" and "SUISEI".
著者
青木 敦英 石川 峻 竹安 知枝
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.267_3, 2019

<p> バスケットボール競技は定められた時間内により多くのゴールを決めたチームが勝利する球技であり、4つのクォーターで試合は構成されている。本研究では関西学生バスケットボール連盟2部リーグを対象にクォーターごとの得点の変化に着目し、その違いについて比較検討を行った。対象となった2部リーグの全試合(90試合)についてクォーターごとの得点、得失点差を記録し、勝ちチームと負けチームで比較を行った。クォーターごとの得点と得失点差の比較は一元配置分散分析を行い、有意な差が認められた場合は多重比較検定を行った。その結果、勝ちチームのクォーターごとの得点は第2クォーターと第3クォーター、第2クォーターと第4クォーターとの間に有意な差が認められ、いずれも試合終盤の得点が大きくなる傾向を示した。また、得点差が19点差以内の試合のみを対象とした場合においても、勝ちチームの得点傾向では第2クォーターと第4クォーターとの間に有意な差が認められ、試合終盤の得点が大きくなる傾向であった。これらのことから、バスケットボール競技においてハーフタイム以降に前半以上に得点を積み重ねることが試合に勝つために重要であると考えられた。</p>
著者
青木 治夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.32-37, 1983

辰巳用水は、1632 (寛永9) 年に9ケ月ほどで造られた金沢城中用水である。我が国で、始めて用水路に隧道を用いて地形を克服した赤穂用水・五郎兵衛用水につづくものである。辰已用水の延長は10kmで、そのうち隧道は3.3kmもあり、両用水に較べて著しく長い。現在、隧道部分ば4.3kmになっているのは、寛政大地震 (1799) による崩壊と天保期 (1836) に水の流れをよくするため、隧道に改造したためである。この隧道は、僅かな支保木と幕末以後に行われたらしい切石巻立によっただけで、360年前のツルハシ刃先跡を明瞭に残した素掘区間が2km以上もある。<BR>この区間で、寛永期の掘削工法や近世初期の測量術の水準を調べ、併せて用水の末端で、水圧が10mもかかる逆サイフォンについて述べる。
著者
壷井 章克 岡 志郎 田中 信治 齋藤 宏章 松田 知己 青木 智則 山田 篤生 多田 智裕
出版者
日本小腸学会
雑誌
日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 (ISSN:24342912)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.30_2, 2019

<p>【目的】 小腸angioectasiaの取り扱いとAI(artificial intelligence)による小腸angioectasiaの検出能について当科の治療成績から検討した。</p><p>【方法】 検討1)2007年8月~2018年3月に当科でCEかつ/またはダブルバルーン内視鏡にて小腸angioectasiaと診断(適応病変は治療)し1年以上経過観察した91例194病変を対象とした。検討2)CE画像を使用し、deep learningを用いて教育したconvolutional neural network(CNN)のangioectasiaに対する検出能を検討した。</p><p>【結果】 検討1)Type 1a(oozingなし)41例は全て無治療経過観察、Type 1a(oozingあり)17例とType 1b 33例はpolidocanol局注法主体の内視鏡治療を施行した。小腸angioectasia多発が再出血の有意な因子であったが、無治療経過観察群に再出血を認めなかった。検討2)2,237枚のangioectasiaの静止画で教育したCNNを用いて、正常画像10,000枚と488枚のangioectasiaで検出能を評価し、感度98.8%、特異度99.1%、陽性的中率84.3%、陰性的中率99.9%であった。読影時間は323秒であった。</p><p>【結論】 小腸angioectasiaのうちType 1a(oozingなし)は無治療経過観察で問題なく、AIはCE読影の負担軽減に寄与すると考えられた。</p>
著者
小澤 友香 青木 俊夫 加藤 謙之 今泉 隆次郎 島村 昌幸 佐藤 修正 田畑 哲之 由田 和津子 作田 正明 綾部 真一
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.235, 2010

縮合型タンニン(CT)はアントシアニン生合成の中間体であるフラバン-3,4-ジオールとその誘導体フラバン-3-オール(カテキン類)の重合体で、抗菌作用や昆虫に対する防御作用、食品成分として健康増進に役立つなど、様々な生理活性が注目されている。発表者らはCT生合成調節機構の解明を目的として、アントシアニンとCTがともに欠失しているマメ科モデル植物ミヤコグサ(<I>Lotus japonicus</I>)の<I>viridicaulis1</I>(<I>vic1</I>)および<I>vic2</I>変異体を解析している。昨年の本大会では<I>VIC1</I>がbHLH型転写因子をコードすることを発表した。今回、<I>vic2</I>遺伝子のポジショナルクローニングを行い候補遺伝子の塩基配列を調べたところ、WD40リピートタンパク質をコードするシロイヌナズナの<I>TTG1</I>オルソログの354番目の塩基にナンセンス変異が見つかり、翻訳産物のWD40リピートドメインが欠失していることが推定された。野生型遺伝子を用いて<I>vic2</I>の相補実験を行ったところ、アントシアニンとCTの蓄積が確認された。リアルタイムPCRによる発現解析の結果、<I>vic1</I>および<I>vic2</I>変異体ではジヒドロフラボノール4-還元酵素とアントシアニジン合成酵素をコードする遺伝子の転写物レベルが大きく低下し、相補株では回復しており、VIC1とVIC2がこれら酵素遺伝子の調節因子であることがわかった。
著者
青木 隆明
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.525-529, 2020-06-18 (Released:2020-08-12)

東京2020パラリンピックが開催されるにあたり,パラリンピック独特のスポーツを紹介する.近年パラリンピックの競技性も向上し,世界の強豪と戦うのは大変である.それだけ選手の層も厚く,日本でもさまざまな競技に対する研究や指導が進んできている.実際の競技をみる前に,スポーツ観戦の見どころを紹介する.例えば,陸上や水泳は種目としては同じだが,クラス分けや障害に応じて道具や義足などが異なり,投げ方や泳ぎ方など,さまざまな工夫がなされている.練習に対してもコーチの指導の工夫が必要で,医療従事者とのかかわりが大切である.
著者
川上 敬志 青木 宏史 土岐 知久
出版者
千葉県農業試験場
雑誌
千葉県農業試験場研究報告 (ISSN:05776880)
巻号頁・発行日
no.31, pp.p55-72, 1990-03
被引用文献数
1

イチゴの夜冷育苗において,処理温度,品種と処理期間,処理開始時の苗の大きさおよび体内N濃度などが花芽分化および収量様相にどのような影響を及ぼすかを検討した。1. 9月初旬から夜冷処理を開始する場合,花芽分化の誘起には10℃一定で処理するのが最も有効であった。2. 夜冷処理により花芽分化に要する日数は,高温期(8月)では長く,日長が短く,また気温が低下してきた9月初旬からの処理では短くなった。また,所要日数は品種本来の花芽分化期の早晩性と対応し,夜冷処理の時期にかかわらず早生品種ほど短縮された。3. 1シーズン2回施設を利用する場合,前期処理(第1回目)の年内収量は著しく増加したが大玉果が少なく,3~4月の後半収量は少なかった。一方,後期処理(第2回目)では大玉割合が高まり,全期収量も多かった。4. 夜冷育苗では,処理開始時の苗の大きさによる花芽分化期の早晩,開花期における生育量,頂花房の開花数および収量などの差はほとんどなく,むしろT/R率の影響が大きかった。処理終了時のT/R率が同程度であれば,大苗ほど定植後の生育および初期収量が優った。5. 夜冷培地への施肥は,苗の生育促進に対してほとんど効果はなかった。しかし,苗の体内N濃度はやや高まり,開花期もやや早まった。また,夜冷処理開始前の苗の体内N濃度は,高いほど花芽の発育段階が進んでおり,早期収量も多かった。したがって,夜冷育苗では処理開始前の窒素吸収抑制手段は不必要であり,処理期間中は根傷みを起こさない程度の施肥は有効である。
著者
江木 盛時 小倉 裕司 矢田部 智昭 安宅 一晃 井上 茂亮 射場 敏明 垣花 泰之 川崎 達也 久志本 成樹 黒田 泰弘 小谷 穣治 志馬 伸朗 谷口 巧 鶴田 良介 土井 研人 土井 松幸 中田 孝明 中根 正樹 藤島 清太郎 細川 直登 升田 好樹 松嶋 麻子 松田 直之 山川 一馬 原 嘉孝 大下 慎一郎 青木 善孝 稲田 麻衣 梅村 穣 河合 佑亮 近藤 豊 斎藤 浩輝 櫻谷 正明 對東 俊介 武田 親宗 寺山 毅郎 東平 日出夫 橋本 英樹 林田 敬 一二三 亨 廣瀬 智也 福田 龍将 藤井 智子 三浦 慎也 安田 英人 阿部 智一 安藤 幸吉 飯田 有輝 石原 唯史 井手 健太郎 伊藤 健太 伊藤 雄介 稲田 雄 宇都宮 明美 卯野木 健 遠藤 功二 大内 玲 尾崎 将之 小野 聡 桂 守弘 川口 敦 川村 雄介 工藤 大介 久保 健児 倉橋 清泰 櫻本 秀明 下山 哲 鈴木 武志 関根 秀介 関野 元裕 高橋 希 高橋 世 高橋 弘 田上 隆 田島 吾郎 巽 博臣 谷 昌憲 土谷 飛鳥 堤 悠介 内藤 貴基 長江 正晴 長澤 俊郎 中村 謙介 西村 哲郎 布宮 伸 則末 泰博 橋本 悟 長谷川 大祐 畠山 淳司 原 直己 東別府 直紀 古島 夏奈 古薗 弘隆 松石 雄二朗 松山 匡 峰松 佑輔 宮下 亮一 宮武 祐士 森安 恵実 山田 亨 山田 博之 山元 良 吉田 健史 吉田 悠平 吉村 旬平 四本 竜一 米倉 寛 和田 剛志 渡邉 栄三 青木 誠 浅井 英樹 安部 隆国 五十嵐 豊 井口 直也 石川 雅巳 石丸 剛 磯川 修太郎 板倉 隆太 今長谷 尚史 井村 春樹 入野田 崇 上原 健司 生塩 典敬 梅垣 岳志 江川 裕子 榎本 有希 太田 浩平 大地 嘉史 大野 孝則 大邉 寛幸 岡 和幸 岡田 信長 岡田 遥平 岡野 弘 岡本 潤 奥田 拓史 小倉 崇以 小野寺 悠 小山 雄太 貝沼 関志 加古 英介 柏浦 正広 加藤 弘美 金谷 明浩 金子 唯 金畑 圭太 狩野 謙一 河野 浩幸 菊谷 知也 菊地 斉 城戸 崇裕 木村 翔 小網 博之 小橋 大輔 齊木 巌 堺 正仁 坂本 彩香 佐藤 哲哉 志賀 康浩 下戸 学 下山 伸哉 庄古 知久 菅原 陽 杉田 篤紀 鈴木 聡 鈴木 祐二 壽原 朋宏 其田 健司 高氏 修平 高島 光平 高橋 生 高橋 洋子 竹下 淳 田中 裕記 丹保 亜希仁 角山 泰一朗 鉄原 健一 徳永 健太郎 富岡 義裕 冨田 健太朗 富永 直樹 豊﨑 光信 豊田 幸樹年 内藤 宏道 永田 功 長門 直 中村 嘉 中森 裕毅 名原 功 奈良場 啓 成田 知大 西岡 典宏 西村 朋也 西山 慶 野村 智久 芳賀 大樹 萩原 祥弘 橋本 克彦 旗智 武志 浜崎 俊明 林 拓也 林 実 速水 宏樹 原口 剛 平野 洋平 藤井 遼 藤田 基 藤村 直幸 舩越 拓 堀口 真仁 牧 盾 増永 直久 松村 洋輔 真弓 卓也 南 啓介 宮崎 裕也 宮本 和幸 村田 哲平 柳井 真知 矢野 隆郎 山田 浩平 山田 直樹 山本 朋納 吉廣 尚大 田中 裕 西田 修 日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.28, no.Supplement, pp.27S0001, 2020 (Released:2021-02-25)
被引用文献数
2

日本集中治療医学会と日本救急医学会は,合同の特別委員会を組織し,2016 年に発表した日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG) 2016 の改訂を行った。本ガイドライン(J-SSCG 2020)の目的は,J-SSCG 2016 と同様に,敗血症・敗血症性ショックの診療において,医療従事者が患者の予後改善のために適切な判断を下す支援を行うことである。改訂に際し,一般臨床家だけでなく多職種医療者にも理解しやすく,かつ質の高いガイドラインとすることによって,広い普及を目指した。J-SSCG 2016 ではSSCG 2016 にない新しい領域[ICU-acquired weakness( ICU-AW)と post-intensive care syndrome(PICS),体温管理など]を取り上げたが,J-SSCG 2020 では新たに注目すべき4 領域(Patient-and Family-Centered Care,sepsis treatment system,神経集中治療,ストレス潰瘍)を追加し,計22 領域とした。重要な118 の臨床課題(clinical question:CQ)をエビデンスの有無にかかわらず抽出した。これらのCQ には,本邦で特に注目されているCQ も含まれる。多領域にわたる大規模ガイドラインであることから,委員25 名を中心に,多職種(看護師,理学療法士,臨床工学技士,薬剤師)および患者経験者も含めたワーキンググループメンバー,両学会の公募によるシステマティックレビューメンバーによる総勢226 名の参加・協力を得た。また,中立的な立場で横断的に活躍するアカデミックガイドライン推進班をJ-SSCG 2016 に引き続き組織した。将来への橋渡しとなることを企図して,多くの若手医師をシステマティックレビューチーム・ワーキンググループに登用し,学会や施設の垣根を越えたネットワーク構築も進めた。作成工程においては,質の担保と作業過程の透明化を図るために様々な工夫を行い,パブリックコメント募集は計2 回行った。推奨作成にはGRADE方式を取り入れ,修正Delphi 法を用いて全委員の投票により推奨を決定した。結果,118CQ に対する回答として,79 個のGRADE による推奨,5 個のGPS(good practice statement),18 個のエキスパートコンセンサス,27 個のBQ(background question)の解説,および敗血症の定義と診断を示した。新たな試みとして,CQ ごとに診療フローなど時間軸に沿った視覚的情報を取り入れた。J-SSCG 2020 は,多職種が関わる国内外の敗血症診療の現場において,ベッドサイドで役立つガイドラインとして広く活用されることが期待される。なお,本ガイドラインは,日本集中治療医学会と日本救急医学会の両機関誌のガイドライン増刊号として同時掲載するものである。
著者
Alan TEO 青木 昭子 後藤 英司
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.47-49, 2008-02-25 (Released:2010-10-22)
参考文献数
1

1) 平成16年度に新医師臨床研修制度が始まり, 「研修医」の定義が明らかとなった.2) 本邦では「研修医」が「レジデント」と同意で使われることが多いが, 多くの診療科をローテートする「研修医」は米国の制度では「インターン」に当たる.3) 米国の「レジデンシー」は本邦の「後期研修制度」に対応する.4) 卒後年数を示すPostgraduate Year (PGY) は, 研修医, 初期 (前期) 研修医, 後期研修医, ジュニア・シニアレジデントなどの用語の混乱を防ぎ, 卒後教育の流れを表すわかりやすい表記法と考える.
著者
青木 純太郎 大谷 哲平 妹尾 拓司 山本 涼平 猪谷 富雄
出版者
近畿作物・育種研究会
雑誌
作物研究 (ISSN:1882885X)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.47-51, 2019 (Released:2019-09-06)
参考文献数
14
被引用文献数
1

田んぼアートとは,田んぼを巨大なキャンパスと見立てて,その中に色の異なるイネ品種を用いて絵や文字を作り出す作品である.使用される観賞用品種(葉色,穂色の変異種)のイネは,葉や穂が黄,紫,白,赤などに発色し,レイアウトに応じた使い分けがなされる.本報告では,田んぼアートと観賞用イネ品種についての概要および滋賀県長浜市虎姫地区での取り組みの概要と葉色の推移に関する調査結果を述べる.使用された品種の葉色の変化は,色彩色差値,アントシアニン含量(ACI値),クロロフィル量(SPAD値)の観点から評価し,品種間差異や時期別の推移に関する情報を得た.
著者
青木 信裕 尾登 誠 橋倉 祐子 下村 哲志 西山 徹 古山 彰 金 明和 森本 晃司 下村 奈央美 圷 清香 服部 考彰 中野 里佳 金谷 千尋
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第25回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.55, 2006 (Released:2006-08-02)

【はじめに】 当院では関節リウマチ(以下RA) 患者と家族を対象に「リウマチのリハビリテーション教室」を年2回の頻度で開催している。RA患者の合併症としては間質性肺炎や肺線維症があり、死因のひとつとなっている。RA患者に対して呼吸機能低下を予防する必要性を考え、今回「リウマチの肺合併症と呼吸リハ」というテーマで呼吸機能についての教室を行なったので報告する。【プログラム】1.リウマチの呼吸機能と肺合併症の講演2.呼吸機能改善のリハビリについての講演3.肺機能検査のデモンストレーション4.呼吸訓練、ストレッチ5.呼吸筋トレーニング6.肩甲帯、体幹のトレーニング7.リウマチ体操【方法】呼吸訓練:腹式呼吸+口すぼめ呼吸の指導ストレッチ:胸郭の柔軟性の改善体操の指導呼吸筋トレーニング:呼気の延長を目的としたゲーム4種目を考案し実施。ストロー、ボール、車のおもちゃを使用して楽しみを持たせた。肩甲帯、体幹のトレーニング:肩甲帯・体幹周囲筋のストレッチ、筋力訓練の指導 ストレッチ、体操は各参加者が禁忌肢位を考慮し、可能な運動のみを痛みのない範囲で行なうよう指導した。参加者の中で同意を頂いた方の経皮的酸素飽和度、脈拍数を各プログラムの実施前後で測定した。教室終了後にはアンケートを実施し、呼吸機能のリハビリについての意見を頂いた。【結果】 教室参加23名中、測定に同意頂いた方15名。経費的酸素飽和度が実施前より改善した人の割合は、呼吸訓練60%、ストレッチ60%、呼吸筋トレーニング68%、肩甲帯・体幹のトレーニング10%であった。 アンケートでは、呼吸リハビリテーションを行なったことがある人は31%であり、今回の教室が有意義であったという人が100%であった。呼吸訓練、肩甲帯・体幹のトレーニングについては「自宅で行える」といった声が多く、呼吸筋トレーニングは「楽しかった」という意見が多かった。【考察】 RA患者に対して呼吸リハビリテーションを行い、呼吸機能にアプローチをした報告はほとんどない。結果として短時間の呼吸訓練、ストレッチ、呼吸筋トレーニングで改善が認められていた。RA患者においても早期からの呼吸指導により呼吸機能の低下を予防し、改善に向かうことができると考える。呼吸訓練は継続することが重要であるが、体操の指導のみでは継続的な訓練とならない可能性がある。今回、ゲームの要素を持たせ、楽しみながら呼吸機能にアプローチする方法を紹介することで、「楽しかった」といった声が多く、継続的な自主トレーニングとなる可能性が考えられる。簡便で有用な呼吸訓練を自主トレーニングの中に取り入れることで、RA患者の生命予後にも深く関与する可能性が示唆された。今後、RA患者に対する呼吸訓練の継続的な評価を行なう必要性が考えられる。
著者
青木 睦
出版者
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館
雑誌
日本古典籍講習会テキスト
巻号頁・発行日
no.19, pp.1-160, 2021-07-07

本テキストは、「第19回日本古典籍講習会(2021年度)」(2021/7/6-8:国文学研究資料館、国立国会図書館共催)で使用された資料の一部です。