著者
田辺 郁男 高橋 宗一郎 高橋 智
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.862, pp.18-00171, 2018 (Released:2018-06-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1

The Design of Experiments (DOE) is a method that is widely used due to its effectiveness to select optimum conditions in the design stage of product development. On the other hand, a fast, low cost, labor saving and energy-saving innovative development is also required in industry. In this research, a program for quickly searching the optimum condition using design of experiments is developed and evaluated. Relationships between each parameter and the final property are firstly cleared for each formula by using the design of experiments. Then the optimum conditions for each parameter were decided by using these formulas in a program. The optimum final property with each optimum level value were calculated. In addition, the optimum condition for cooling system using alkaline water mist was investigated for evaluating this program in an experiment. It is concluded from the result that (1) the program using the design of experiments was useful for fast development process, (2) this program could quickly and accurately decide the optimum cooling condition for cooling system using alkaline water mist.
著者
本木 実 冨浦洋一 高橋 直人
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.2779-2791, 2006-08-15

本論文では,記号列を入力し記号列を出力する階層型ニューラルネットの学習法を提案する.本論文で考察するモデルは,結合荷重だけでなく,各記号に対応する記号表現ベクトルも学習パラメータとする.この方式により,学習データの性質を反映した記号表現ベクトル(類似の使われ方をする記号の記号表現ベクトルが互いに近いベクトル)を学習することができ,予測能力の向上が期待できる.しかし,目的関数を平均二乗誤差とする通常のモデルでは,目的関数の値を最小にするタスクにとって無意味な解が存在し,出力ベクトルから記号の同定を行うと正解率がきわめて低いという問題がある.そこで本論文では,記号の同定を考慮した目的関数による学習法を提案する.実験により,提案モデルは,学習データの性質を反映した記号表現ベクトルの学習が可能であり,かつ高い正解率を持つことを示す.
著者
畠 俊郎 高橋 裕里香 西田 洋巳 安田 尚登
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.151-160, 2017 (Released:2017-03-31)
参考文献数
18

近年,日本近海に存在する新しいエネルギー資源としてメタンハイドレートが注目されている。このメタンハイドレートを分解してメタンガスを生産する場合,堆積層の強度低下等に伴う地盤変形によって生産活動等が阻害される可能性が危惧されている。本研究では,この地盤変形の抑制に日本近海で採取したメタンハイドレート胚胎層サンプルから新たに単離した微生物の代謝機能を活用する生産支援技術の適用性について検討した。太平洋側および日本海側で採取したメタンハイドレート胚胎層サンプルを対象に尿素の加水分解酵素であるウレアーゼ生産能を持つ微生物の単離を行うとともに,この単離微生物を対象として模擬堆積物の間隙内にカルサイトを析出させる室内試験を実施した。その結果,カルサイトの結晶析出による粒度分布の変化および粘着力の増加に伴う強度増進効果が期待できることが明らかとなった。
著者
加賀 勝 平田 和子 高橋 香代 清野 佳紀
雑誌
日本小児科学会雑誌 (ISSN:00016543)
巻号頁・発行日
vol.106, no.5, pp.655-664, 2002-05-01
参考文献数
19
被引用文献数
5
著者
木下 節子 大森 正子 塚本 和秀 大塚 吾郎 益子 まり 藤生 道子 高橋 司 星野 斉之
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.749-757, 2007-10-15
参考文献数
23
被引用文献数
7

〔目的〕都市における結核発病の実態を報告し,今日の都市結核対策を検討する。〔方法〕症例研究を中心に行った。各症例の社会背景と結核菌DNA指紋分析を加えた菌情報により感染経路を調査した。〔結果〕2005年2月よりの1年5カ月の間に,川崎市川崎駅周辺の約500m四方の地域で9例の結核発病を確認した。9症例は16~55歳の比較的若い年齢層で,3例はホームレスであった。接触者健診の過程で,すべての症例が川崎駅周辺を生活活動圏としており,ネットカフェ等での関連が推測された。9例中7例はSM耐性菌であり,そのうち5例はDNA指紋分析により同一パターンを呈した。〔考察〕本事例はネットカフェ等の不特定多数利用施設を中心とした感染と考えられた。都市にはこのような施設が多く,若年者層とともにホームレス等の社会的弱者も利用する。結核未感染の若年者層と結核ハイリスク層とが閉鎖的空間を長時間共有する環境は,いったん結核菌の喀出があれば,容易に感染が起こりうることを示唆した。結核の都市偏在にはこのような社会環境も影響しており,それらを加味した総合的対策が求められる。
著者
薄場 彰 宮沢 正紹 三浦 純一 遠藤 幸男 井上 仁 元木 良一 坂口 圭介 鈴木 一好比 高橋 晁
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.304-308, 1992

ストローマフリーヘモグロビンをリポソームに内包したネオレッドセル(NRC)の循環系への影響と酸素運搬能を血液交換実験で検討した。体重10.0-13.0kgの雑種成犬8頭を用い静脈内麻酔下に調節呼吸としroom airを吸入させた。大腿動脈より脱血し、大腿静脈より等量のNRC(Hb濃度5.6g/dl)で置換した。交換率88%未満の4頭をI群、88%以上の4頭をII群として比較し以下の結論を得た。血液交換後、全末梢血管抵抗指数(TPRI)が減少して心指数(CI)が増加した。II群の方がI群より顕著で、全血より粘度が低いNRCが循環系の負荷を軽減したと思われた。一方、NRCに結合するヘモグロビン1g当りの酸素量は赤血球より多く、NRCの動静脈血酸素含量較差(A-V較差)が増加した。そしてCIとA-V較差の増加により酸素消費量が増加した。NRCは需要を満す充分量の酸素を供給した。以上NRCは循環、酸素運搬の両面で天然赤血球を超越していた。
著者
高橋 英輝 川村 直子 久納 孝彦
出版者
日本ばね学会
雑誌
ばね論文集 (ISSN:03856917)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.51, pp.35-43, 2006 (Released:2006-11-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1

Coiled wave springs (CWS) are considered as multiple layered waved washers. They are light but powerful in limited spaces. In recent years, CWS have been applied to clutches of automobiles and expected to be applied to other uses. The formulas on the spring rates and stresses of CWS have been presented by an American spring maker of Smalley Steel Ring Company, Nishio, and Japan Spring Manufacturers Association (for short, JSMA). But none of them are practical, because the accuracy is not enough. Moreover the derivations of the formulas are not clear in the case of Smalley and JSMA. It has been observed that CWS show nonlinear spring characteristics in large deflection, however, the cause has not been made clear. In this research, spring rates and stresses for CWS are analyzed theoretically. A cause of the nonlinear spring characteristics is made clear, too. Then empirical formulas on the spring rates and stresses are derived by comparing the theoretical results with experiments and FEM analysis.
著者
島村 穣 高橋 史典 竹中 宏隆 吉田 ふみ 池田 昌彦 森 健太郎 黒川 弘康 安藤 進 宮崎 真至
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.333-339, 2012
参考文献数
26

目的:OCTイメージへの影響因子として,歯質の乾燥状態がOCTイメージおよび信号強度に及ぼす影響について検討した.材料と方法:実験には,光源に中心波長1,310nmのSuper Luminescent Diodeを用いたTime-Domain型OCT装置(モリタ東京製作所)を用いた.測定においては,ヒト抜去歯を精製水から取り出し,サンプルステージに静置直後の歯質表面が湿潤している条件,エアブローを10秒間行うことによって歯質表面の水分を除去した条件,エアブロー後1,5分あるいは10分間放置した条件の合計5条件を設定した.以上の条件で得られたOCTイメージおよび信号強度を比較検討した.成績:いずれのOCTイメージにおいても,内部断層構造の観察が可能であり,エナメル質および象牙質が色調の違いとして識別できた.湿潤条件においては歯質表面付近に2本の高輝度のラインが観察されたのに対して,ほかの条件のいずれにおいても高輝度のラインは1本のみ観察された.また,湿潤条件においてはエアブロー条件と比較して得られたOCTイメージが不明瞭であったのに対し,放置条件では放置時間の経過とともに歯質表面の信号強度が強くなる傾向を示した.結論:歯質の乾燥状態は,OCTによって得られる画像に影響を及ぼすことが明らかとなった.臨床的には,観察部表面に対してエアブローを10秒間行うことによって可及的に水分を除去することで,より鮮明なOCTイメージが得られることが示唆された.
著者
平野 久 荒川 憲昭 川崎 博史 高橋 枝里 増石 有佑 岩船 裕子 岡山 明子 井野 洋子 山中 結子
出版者
日本臨床プロテオーム研究会
雑誌
日本臨床プロテオーム研究会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.23, 2007

質量分析装置(MS)を用いて疾患関連タンパク質を高感度、高精度かつハイスループットで検出・同定できる方法や、検出された疾患関連タンパク質の動態、機能や機能ネットワークを解析し、バイオマーカーや創薬ターゲットとしての有効性を評価する方法の開発研究が発展してきた。特に、トリプルステージ四重極MSや四重極リニアイオントラップ(LIT)MSを用いてバイオマーカーや翻訳後修飾を受けたペプチドを選択的に検出できる Multiple Reaction Monitoring(MRM)法、LIT MSを用いてペプチドのN-Cα結合を切断できる電子移動解離(ETD)法、MSと組み合わせてタンパク質の定量的ショットガン分析を行うことができるiTRAQ法の発達などには注目すべきものがある。また、翻訳後修飾を受けたタンパク質を網羅的に検出するためのプロテインチップはかなり実用的なものになってきた。演者らが開発したDLC基板を利用したプロテインチップに電気泳動で分離されたタンパク質を固定化することにより、チップ上で修飾タンパク質の検出、MSによる同定が可能になった。演者らは、iTRAQやプロテインチップなどの技術の導入を図りながら卵巣癌や川崎病などに関連するタンパク質の解析を行っている。卵巣癌については、癌組織や培養細胞で特異的に存在量が変動するタンパク質を検出・同定することができた。そして、mRNAやタンパク質の発現解析によって同定されたタンパク質と卵巣癌との関連を確証した。これまでに中空繊維膜を用いて試料を前処理した後、ショットガン質量分析を行うことによって3千種類ほどの血漿タンパク質を検出・同定できることを示したが、この方法を用いて卵巣癌組織で特異的に検出されたタンパク質を血液中で同定することができた。また、iTRAQ法によっても血液中の卵巣癌関連タンパク質を定量的に分析できることがわかった。
著者
高橋 静恵 大塚 功 山崎 慎也 高井 浩之 両角 淳平 原 寛美 山口 浩史 安井 匡
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.BcOF1034-BcOF1034, 2011

【目的】<BR>脳卒中患者が使用する下肢装具には、正常歩行に近似した歩行動作を獲得するための代償的機能が求められる。今回Shoehorn Brace(以下SHB)使用し自立歩行を獲得した回復期脳卒中患者に対し、Gait Solution Design (以下GSD)を使用し歩行練習を実施することで、正常歩行により近い歩行動作を獲得した症例を経験した。その歩容評価と装具療法に関する新しい知見を得たので考察を加えて報告する。<BR>【方法】<BR>症例は47歳の女性。平成21年11月21日、脳梗塞発症。右片麻痺・失語症を呈した。I病院搬送。t-PA施行するも再開通せず、血栓溶解療法を追加したが、頭部CT上左内包から放線冠にかけて梗塞を認めた。31病日、回復期病院へ転院、SHB作製。屋外自立歩行を獲得した。166病日自宅退院。182病日CI療法目的にて当院入院。入院時、上田式片麻痺機能テスト右上肢9手指5下肢6、右足関節関節可動域背屈0°。下腿三頭筋の筋緊張はModified Ashworth Scale(以下MAS)3。MMT右下肢股関節屈曲3・伸展2、膝関節屈曲2・伸展4、足関節背屈2・底屈2。FIM126/126点。踵ロッカー機能に伴う底屈モーメント(1stピーク)4.06Nm、前足部ロッカー機能に伴う底屈モーメント(2ndピーク)0.24Nmであった。196病日当院退院。平成22年7月2日より当院外来リハ通院。当院入院当日よりSHBからGSDへ変更し、評価として、歩行周期中にGSD足継手が発揮する底屈制動力と足関節の関節運動の測定を可能とするシステムであるGait Judge(安井ら、2009)を使用し、1stピーク(踵接地時の前脛骨筋による底屈モーメント)と2ndピーク(踵離地~足趾離地時の下腿三頭筋のStretch Shortening Cycle)の底屈モーメントを測定し、その平均値から歩容を数値化し入院時から退院時かけての変化を比較検討した。<BR>【説明と同意】<BR>本症例には症例報告をさせていただく主旨を説明し同意を得た。<BR>【結果】<BR>退院時、上田式片麻痺機能テスト右上肢10手指5下肢7、右足関節可動域背屈5°。下腿三頭筋の筋緊張MAS1 。MMT右下肢股関節屈曲4・伸展3、膝関節屈曲4・伸展5、足関節背屈3・底屈3。1stピーク3.93Nm、2ndピーク1.15Nmに改善した。しかし、足趾離地からの足関節底屈が持続しており、Extention thrust putternが出現し、足関節分離運動の不十分な波形となっていた。<BR>【考察】<BR>SHBの様な足関節固定式短下肢装具は、足関節底背屈運動が妨げられる。しかし、GSDは底屈制動・背屈フリーであるため、立脚初期では踵接地から滑らかな足底接地となり(踵ロッカー)、立脚中期では足関節背屈運動を妨げずに下腿三頭筋の筋収縮を可能とし(足関節ロッカー~前足部ロッカー)、遊脚期ではクリアランスの確保が可能となる。よって、本症例に対し、入院初期よりSHBからGSDへ変更した。しかし、入院時評価では2ndピークが0.24Nmであり、前足部ロッカーが機能していない数値となった。この結果となった原因として、下腿三頭筋の筋短縮による右足関節の背屈可動域制限と、足関節底屈・背屈筋群の歩行周期中の筋活動が不十分であることと考えた。<BR>この原因に対し、物理療法(低周波)を含めた足関節可動域訓練、足関節底屈・背屈筋群や下肢伸展筋群に対する筋力強化訓練を行い、下腿三頭筋の筋活動を得るために、段差を利用したステップ訓練等を行なった。さらに、退院後の自主訓練として、セラバンドを用いた下肢筋力強化、超音波機器やストレッチボードを利用した下腿三頭筋のストレッチを指導した。上記のリハビリテーションプログラムを施行したことにより、退院時のGait Judge評価結果では2ndピーク1.15Nmとなり、入院時と比較して向上した。つまり、前足部ロッカーの出現が認められた。また、Gait Judgeのデータから得られた歩行周期中の底屈モーメントの波形を視覚的フィードバックしながらの運動学習が可能となり、歩行練習に対するモチベーション維持につながったものと思われる。<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR>本症例においてGSDを使用することで、歩行中の前足部ロッカー機能が再獲得された。片麻痺患者に対する歩行練習では、正常歩行に見られるロッカー機能を阻害しない装具の使用と、正常歩行に近似した下肢アライメントの筋活動を引き出す歩行練習を実施することが重要と思われる。さらに、視覚的フィードバックを活用した動作訓練をすることにより、対象症例に自らの歩行動作を確認しながら正常歩行に近い歩行動作を学習することが可能であることが分かったことは今回の研究において意義のあるものとなったと考えられる。
著者
高橋 宏知
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では,多様性を生み出す能力を明らかにするために,シャーレ上に培養した神経回路において,どのようにして静的な神経回路構造から動的な活動パターンが生じるかを調べた.特に,培養神経回路によるリザバー計算を考えたとき,培養神経回路のリザバーとしての特徴を明らかにした.神経回路が自発活動で時空間パターンの再現性と多様性を両立するメカニズムとして,神経回路に部分的な神経集団が存在し,部分集団単位で逐次的に活動伝達することで安定性を確保し,かつ自律的な内部状態依存で部分集団間の関係が変化することで多様性を両立することを示した.
著者
赤坂 郁美 安藤 晴夫 横山 仁 大久保 さゆり 高橋 一之 泉 岳樹 三上 岳彦
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.120, no.2, pp.309-316, 2011-04-25 (Released:2011-06-30)
参考文献数
11
被引用文献数
5 7

To investigate the spatial and temporal variability of the urban heat island, a high-spatial density meteorological observation system was set up in the Tokyo ward area by Tokyo Metropolitan Research Institute for Environmental Protection (TMRIEP) and Tokyo Metropolitan University from July 2002 to March 2005. The observation system was named Meteorological Environmental Temperature and Rainfall Observation System (METROS) and consisted of two observation networks named METROS20 and METROS100; METROS20 was made to observe meteorological factors (wind direction and speed, pressure, rainfall etc.) on the roofs of 20 buildings; METROS100 was made to observe temperature and humidity in instruments screens of 106 elementary schools. Since April 2005, observations of temperature and humidity were continued with the instruments screens of elementary schools by TMRIEP. This observation network was maintained until March 2010. Based on their observations, temporal and spatial characteristics of thermal environment of Tokyo have been investigated such as temperature range, especially in summer. For example, warmer areas differ between daytime and nighttime as shown by spatial patterns in rate of time exceeding 30 degrees Celsius and number of sultry nights: the warmer area is located from central part to northern part of the Tokyo ward area during daytime and from central part to coastal area during nighttime.
著者
関根 豊子 高橋 裕子 井上 喜久子 樋口 満
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.79-86, 2001-04-01 (Released:2010-02-09)
参考文献数
32
被引用文献数
1

本研究では, 大学女子テニス選手及び一般学生を対象に, 水溶性ビタミン (VB1, VB2, VC) の摂取状況調査と栄養状態の評価を行った。テニス選手サプリメント摂取者は, 非摂取者, 一般学生よりも有意に多くエネルギーを摂取していた。サプリメントを摂取していないテニス選手, 一般学生ともに, VB1を「第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-」の基準量以上摂取していたが, TDP (チアミン2リン酸) 添加効果は境界域の値を示した。テニス選手サプリメント非摂取者の摂取量(mg/1,000kcal) とTDP添加効果の間には, 有意な負の相関がみられた。得られた回帰直線から, TDP添加効果が正常基準範囲の上限値 (18%) に相当する摂取量を求めると0.60mgであった。テニス選手サプリメント非摂取者, 一般学生ともに, VB2を「第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-」の基準量以上摂取しており, FAD (フラビンアデニン2ヌクレオチド) 添加効果は正常基準範囲の値を示した。また, テニス選手サプリメント摂取者は, VB1, VB2ともに基準量を大きく上回った摂取量で, それらの栄養状態も良好であった。VCの摂取量は, テニス選手サプリメント摂取者, 非摂取者とも「第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-」の基準量以上であったが, 一般学生は基準量をやや下回っていた。全対象者ともに血漿VC濃度は基準範囲であった。
著者
芦田 亮 高橋 光輝
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21888744)
巻号頁・発行日
vol.2016-GN-97, no.8, pp.1-7, 2016-01-14

2015 年 12 月現在,国内のパチンコ遊技機市場は規制のあおりを受け遊技者人口が減少している現状である.しかし今後国内のカジノ関連法案が成立し,新しい市場が開放され,カジノ遊技機の開発,販売が起こるだろう.その中でもカジノ遊技機を製造しようと目指す企業は従来のパチンコ・スロット遊技機の開発企業である.現在パチンコ遊技機は版権が多数使用されており,カジノの分野では盛んに使われていない.本研究では,カジノの産業発展の歴史を考察しながら日本における文化的要素も鑑みて,日本におけるカジノで版権利用のビジネスの可能性を模索する.
著者
松井 靖浩 高橋 国夫 西本 雄俊 水野 幸治 一杉 正仁 中根 大祐 和波 真吾
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.1017-1022, 2010

歩行者が車両に衝突される際の胸部傷害が発生する要因を解析している.ボンネット車と1BOX車について,車対歩行者の有限要素解析を実施し,車体の形状や構造と,歩行者の挙動や胸郭の変形・応力との関係を調べた.また,頭部インパクタを用いた衝撃試験シミュレーションから胸部傷害評価の可能性も調査した.

1 0 0 0 OA 堀景山伝考

著者
高橋 俊和
出版者
Tohoku University
巻号頁・発行日
2018-02-15

要約のみ