著者
山本 輝俊 梶田 健史 山守 一徳 長谷川 純一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.70, pp.25-32, 1997-07-24
被引用文献数
9

本論文では、デフォルメ地図自動生成のための並列型道路変形手法について述べる。道路変形には、これまで道路を順番に変形していく逐次的な手法が開発されているが、結果が変形順序に依存する、変形順序を決める合理的な方法がないなどの問題があった。そこで本文では、各道路線分にかかる4種類の力を定義し、それらの合力に基づいて道路全体を反復並列的に変形させる手法を提案する。実験では、本手法と従来手法を実際の道路地図に適用し、それらの結果を2種類の尺度を用いて定量的に評価する。This paper presents a parallel road deformation method for automated generation of deformed maps. A sequential method has already been proposed for the same deformation problem. However, the deformed results depend on the order of deformation, and there is no reasonable way to determine the order. The method proposed here can deform the roads in parallel and iteratively based on a resultant of four types of forces placed on each road segment. In experiments using real maps the results by the proposed method and the previous one are evaluated quantitatively with two kinds of criteria.
著者
山下 英明
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.430-433, 2004-07-01

生産システムの搬送手段の中で,柔軟性の高いものにAGV(Automated Guided Vehicle ; 自動搬送車)がある.AGVはコンベヤなどと比べ柔軟性は高いが搬送量が少ないので,搬送要求が発生してから搬送が開始されるまでの搬送待ち時間が増加し、工程での仕掛品不足やリードタイム増加の原因となる場合もある.本橋では、待ち行列モデルを用いたアプローチを用いて,搬送待ち時間を削減する搬送要求の処理順序やAGVの割当て規則を検討する.
著者
渡辺 朝一
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research
巻号頁・発行日
vol.5, pp.S11-S15, 2009

越冬期前半の2004年12月11日と,越冬期の後半の2005年 2月26日に,越後平野水田において,コハクチョウが水田面と畦畔をどのように利用しているかを調査した.その結果,コハクチョウは採食地として,越冬期の前半も後半も水田面を選好している可能性が示された.
著者
二瓶 智也 山縣 義文 山本 信之
出版者
一般社団法人 日本レオロジー学会
雑誌
日本レオロジー学会誌 (ISSN:03871533)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.83-89, 2006 (Released:2006-06-14)
参考文献数
33
被引用文献数
1

We have developed a non-water gel comprised of polyethylene glycol (PEG) and hydroxypropylcellulose (HPC) as a gelling agent. We investigated the gelation mechanism of the HPC/PEG system on the basis of a stress-controlled rheometer and an X-ray diffractometer. From these results, we found that two gelation mechanisms coexisted in the HPC/PEG system; the entanglement of interacting HPC polymer chains which behave like a flexible polymer and the cross-linking of the microcrystalline domains of the HPC main chains. In the lower HPC concentration range, the gelation is dominated by the cross-linking of the microcrystalline domains of the HPC main chains. In the higher HPC concentration range, on the other hand, the gelation is dominated by the entanglement of interacting HPC polymer chains.
著者
本江 昭夫
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.8-13, 1988-05-26
被引用文献数
1

異なる生育段階で刈取った時の生長と種子生産におよぼす影響について、エゾノギシギシ(R. obtusifolius L.)とナガバギシギシ(R. crispus L.)で比較検討した。実験は1984年から1986年の間、帯広市において行った。1984年6月14日に両種の種子を播種し、2年目と3年目に時期を変えて刈取った。 1)ナガバギシギシと比べて、エゾノギシギシの方が多くの花茎を生産したが、花茎は低かった。すべての刈取り処理区を平均すると、両種ともほぼ同様の種子を生産した(Table 1)。 2) 2年目と3年目の刈取り前の生育では、ナガバギシギシの方がエゾノギシギシより約1週間早く発芽可能な種子を生産した。5℃以上の積算温度に換算すると、エゾノギシギシの方がナガバギシギシより10-12%高い温度を必要とした(Fig.1,2)。3)種子の豊熟初めの7月上旬に地上部を刈取ると、両種の発芽可能な種子生産は明らかに低下した(Fig.2)。 4)抽苔期から開花期にかけて刈取ると、両種とも再生時に8000粒以上の発芽可能な種子を生産した。一方、種子の豊熟期以降に刈取ると、再生時の発芽可能な種子生産量はナガバギシギシよりエゾノギシギシの方が明らかに高かった(Fig.3)。 5)土壌中の0-20cmの層において、両種の根の分布はほぼ同様であった。一方、20-50cmの層においては、ナガバギシギシよりエゾノギシギシの方が明らかに多くの根の乾物重を分布させていた(Fig.4)。
著者
高島 大三郎 大脇 幸人 渡辺 重佳 大内 和則 松永 準一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス
巻号頁・発行日
vol.96, no.225, pp.43-49, 1996-08-22

DRAMの超高密度, 超高バンド幅化に伴って, 寄生インダクタンス起因の電源ノイズ (逆相, 同相ノイズ) が深刻な問題となってきた. 本論文では, 第1に, LSI内部の消費電流ピークにもかかわらず, 外部電源Pinの電流をほぼ一定に保つ事が出来る「定電流降圧回路」を提案している. 逆相電源ノイズを1/5に低減出来る. 第2に, 出力データを部分的に反転することにより, 同相ノイズを1/4〜1/8に低減出来る「部分反転データBUS方式」を提案している. 16〜32GB/sの超高バンド幅を実現出来る.
著者
島田 繁広 近藤 邦雄 佐藤 尚 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.349-350, 1995-03-15

CGのフォトリアリズムを追求する分野では、ラジオシティ法などの精密な計算手法により、リアリズムに関する課題はかなり解決されてきている。一方、イラストレーションに代表される画像の分野では強調省略によって理解しやすい画像を生成する研究が行われているが、アルゴリズム化しづらい分野であり研究はあまり進んでいない。本研究ではテクニカルイラストレーションを対象とするが、テクニカルイラストは形状特徴の誇張や陰影部分を強調し表現することで、形状を正しく伝えること、短時間で理解できることの2つを目的としている。また、彩色しないのだが、白黒のみでも十分に形状や質感の表現が可能である。本研究では、三次元形状モデルを利用した投影図に対して強調描画を適用する手法を提案する。
著者
坂上 ちえ子
出版者
鹿児島県立短期大学
雑誌
鹿児島県立短期大学紀要. 自然科学篇 (ISSN:02861208)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.23-44, 2006-12-22

今回,前報に引き続き,被服に関する色彩嗜好調査・測定に用いられる刺激試料の有効性を検討することを目的に,黒を中心に色の嗜好や評価に影響を与える刺激素材の形状方向,種類,明度について,一対比較法と順位を用いた予備測定を行った。その結果は次の通りである。1)刺激素材の表面形状の方向については,高明度の白以外で表面形状の方向に差が認められ,黒と赤ともに縦縮み方向に対する嗜好と評価が有意に低かった。2)刺激素材に用いる繊維の種類検査では,赤での評価にだけ有意性が認められ,綿ブロードの光沢の少ない色彩に対する評価が高かった。3)刺激に用いる素材のうち黒の明度差検査では,明度が最も低く光沢の少ない,黒らしい黒に対する嗜好と評価が顕著に高かった。4)前報の追試として行なった順位法による刺激試料間の比較では,前報と同様,黒のみで有意差が認められた。得点上位を実際の服地素材が占め,黒については,紙製より布製の刺激素材のほうが有効であることが示唆された。なお,本報告は,日本色彩学会関西支部九州色彩ネットワーク研究会in福岡2004(2004年12月)において口頭発表した内容に加筆したものである。
著者
宮村 勲 村尾 洋 榎本 肇
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.113-114, 1993-03-01

カラー画像を処理する場合,従来は要素信号ごとに白黒画像の手法を適用するのが一般的である.しかし,カラー画像は3種類の信号が互いに強い相関を持つため,これを分離して取り扱うのは望ましくない.我々は既にベクトル場の概念を用いた画像処理の方法を提案している.この手法を適用すことにより,画像分析,合成,動画像処理まで,全ての分野を統一的に取り扱うことができる.
著者
種村 正美
出版者
統計数理研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

空間のある領域の中に多数の点(粒子と呼ぶ)が配置されているとき、粒子配置の統計的性質を特徴付けて配置データがもつ情報を適切に引き出し、当該分野で有用となる結論を導く手段を提供するのが「空間統計学」の重要な役割である。一方、与えられた配置図データ(粒子座標データ)にもとづいて観測領域を分割して得られるボロノイ・セルやデローネイ・セルの形状の統計分布から、空間データの性質を導き出す手法が「ボロノイ・デローネイ解析」である。しかし、従来は「ボロノイ・デローネイ解析」は「空間統計学」のいわば補助的手段にとどまっていた感がある。本研究計画はボロノイ・デローネイ解析を空間データに関する詳細な情報抽出の手段として、また多様な統計モデルの構築手段として利用することによって、空間統計学との融合を積極的に図ることを目標とした。ランダムな粒子配置の典型であるボアソン点過程に対するボロノイ・セルの統計分布の研究においては、4次元,5次元におけるボアソン・ボロノイ・セルの種々の特徴量に関する統計分布を精度良く求め、多変量の空間統計学へのプロトタイプを提出することができた。また大規模な時空間データのボロノイ・デローネイ分割計算も行った。このデータは国内の余震活動記録であって、緯度・経度・発生時刻の3次元データとなっている。データ数(粒子数)は560,000程度であり、この規模のデータの3次元ポロノイ・デローネイ分割を行うため、統計数理研究所のスーパーコンピュータ・システムAItixと本研究計画で導入したUMIXワークステーションを併用した。今回の大規模計算のためにはデローネイ・セルのリスト作成のために効率の良い計算プログラムを開発した。さらに、全地球規模の余震活動データのボロノイ・デローネイ解析を準備した。後者の計算を実行するためには、球面上のボロノィ・デローネイ分割が必要となる。われわれは、すでにそのためのコンピュータ・プログラムを開発済みである。その他、生物組織におけるランゲルハンス細胞の配置データなどのボロノイ解析を空間配置の分析に用いた。
著者
国部 勇 野村 研一郎 野澤 はやぶさ 片田 彰博 今田 正信 小林 吉史 野中 聡 原渕 保明
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.95, no.10, pp.1005-1009, 2002-10-01

著者最終原稿版44歳男.以前に長管骨だけでなく頭蓋骨にも病変が及ぶことを報告したが,対象は同一家系内に発症した難聴をはじめとする多発性脳神経麻痺を呈したEngelmann症であった.主訴は難聴で右耳は伝音難聴,左耳は感音難聴を示していた.右耳においては所見上外耳道狭窄や中耳滲出液は認められず,耳小骨病変が難聴の主な原因であると考えられた.左耳ではCT所見で内耳道の直径が約2.5mmと右耳の4mmと比較して著明に狭窄していた.本症例の左感音難聴は内耳道狭窄が主な原因と考えて矛盾ないと考えられたが,SISIテストではリクルートメント陽性を示しており,内耳病変も少なからず関与している可能性も示唆された
著者
斉藤 貞夫 柴田 彰
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.5-17, 2010-01-31

マイクロ波放射計による海上風速算出には,降水下での風速推定が困難であるという問題があったが,地球観測衛星Aquaに搭載されているマイクロ波放射計AMSR-Eの6.925GHz帯と10.65GHz帯水平偏波輝度温度から算出する「全天候型海上風速」は雨天でも海上風速の算出が可能である.調査の結果,全天候型海上風速は台風の強風に対しても精度よく風速が算出できていることが明らかとなり,現業的な利用が期待できることが分かった.