著者
佐々木 紀幸 香川 正幸 鈴村 和季 松井 岳巳
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.209-216, 2015-08-10 (Released:2015-12-10)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Disturbed sleep has become more common in recent years. To improve the quality of sleep, undergoing sleep observation has gained interest in an attempt to resolve possible problems. Additionally, the classification of real-time sleep states without interference is needed in nursing and medical settings. In this paper, we discuss a non-restrictive and non-contact method for estimating real-time sleep stages and report its potential applications and problems. The system we used measured body movements and respiratory signals of a person while sleeping using dual 24-GHz microwave radars placed underneath the mattress. We first determined a body movement index to identify wake and sleep, and fluctuation indices of respiratory intervals to indicate sleep stages. The data of movements and respiratory signals derived from 11 healthy university students were used for feature selection and training of the classification model parameters. For identifying wake and sleep, the rate of agreement between the body movement index and the result using the R & K method as reference was 83.5±6.3%. Five-minute standard deviation, a fluctuation index of respiratory intervals, had a high degree of contribution and showed a significant difference (p<0.001) among three sleep stages (REM, LIGHT, DEEP). Th e degree of contribution of the 5-min fractal dimension of respiratory intervals, a fluctuation index, was not as high as expected but showed a significant difference (p<0.05) between REM and DEEP. For validation, we applied canonical discriminant analysis to classify wake or sleep and to estimate the three sleep stages in two additional university students. The accuracy was 79.3% and 59.5% for classification of wake/sleep and 71.9% and 64.0% for estimation of three sleep stages. The novelty of this study includes measurements of body movements and respiration-induced body surface movements withh ighsensitivities using microwave radars, and systematic analysis of the indices of body movement and respiratory interval. The method allows easy measurement of sleep stages in nursing care and home settings and may be employed to increase the quality of sleep. Although we successfully estimated three sleep stages, the method requires further study to determine the five stages of sleep.
著者
藤見 俊夫
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究では,洪水ハザードマップの閲覧を妨げる心理的要因について検証した.その結果,災害リスクについて楽観的であること,防災への関心が薄いこと,マップの閲覧が面倒であること,水害のリスクへの不安を回避すること,避難への自己効力感が低いことが,ハザードマップの閲覧を妨げる心理的要因であった.ハザードマップの閲覧を促すナッジ政策として,閲覧の手間を促すナッジは有効であった.被験者に社会規範や水害のリスクを強調するナッジ政策は,いずれもメッセージへの納得度が高い人については効果的であった.メッセージに納得しない人は閲覧を避ける傾向があった.
著者
入江 さやか
出版者
NHK放送文化研究所
雑誌
放送研究と調査 (ISSN:02880008)
巻号頁・発行日
vol.70, no.8, pp.18-34, 2020

「令和元年台風19号(東日本台風)」は、東日本各地に記録的な豪雨をもたらした。気象庁は、過去最多となる13の都県に「大雨特別警報」を発表。長野県の千曲川や福島県の阿武隈川など8つの県の71河川・128箇所で堤防が決壊、13の都県に被害が及ぶ広域災害となった。NHK放送文化研究所では、台風19号で被害を受けた長野県長野市、宮城県丸森町・石巻市、福島県本宮市・いわき市の5つの自治体において、浸水被害が出た地域の住民3,000人を対象に、郵送法による世論調査を実施した。本稿では、このうち、長野市の調査結果を検討した。千曲川が決壊した長野市長沼地区では、回答者の8割が自宅を離れて避難場所などへの「立ち退き避難」をしていた。避難を始めたタイミングも早く、千曲川の水が堤防を越える前に大半の住民が避難していた。立ち退き避難を始めたきっかけを聞いたところ、避難勧告などの「防災情報」や、「周囲の人の声がけ」、「テレビの警戒呼びかけ」をあげた人が多かった。また、長沼地区の住民の6割は、過去の水害経験や、洪水ハザードマップ、地区内に設置された想定浸水深を示す標識などを通じて、自宅が浸水するリスクを認知していた。未明に大河川が決壊したにも関わらず、この地域では人的被害が抑えられた。その背景には、住民の防災リスクの認知と、防災情報に対する的確な反応があったと考えられる。
著者
川本 俊三
出版者
埼玉大学社会調査研究センター
雑誌
政策と調査 (ISSN:2186411X)
巻号頁・発行日
no.19, pp.9-14, 2020

新型コロナウイルスの感染拡大によって、対面式調査である出口調査は大きな困難に直面した。マスク着用や消毒液携行などの対応に追われ、感染の危険性を考慮して調査を中止した例もあった。警戒態勢の長期化の中で、各自治体選管による投票所対応を参考に、対応の仕方は定式化してきたように思われる。調査対象者も、特に調査に神経質になる傾向は見られない。ただしつねに、地域の感染発生状況を考慮しつつ、委託調査の場合は委託先会社と緊密な連携を取って、スタッフ、調査員、対象者それぞれに感染の危険がないよう明確な対応と指示を行うことが重要である。Due to the proliferation of the novel coronavirus disease, the exit pollーa face-to-face surveyーwas difficult to carry out due to the need to wear masks and use sanitizers. In one case, the investigation was stopped due to the risk of infection. As the situation has prolonged, the response method has been formulated with reference to the response of the polling place in each local government's jurisdiction. The respondents were not nervous about coming in contact with the investigator. However, it is necessary to cooperate work closely with the outsourcing company based on epidemic situation of the area. It is important to give clear measures and instructions to each staff member, investigator, and respondent so that there is no risk of infection.1.はじめに2.これまでの安全管理の実態3.コロナ下での安全管理策4.コロナは投票に影響を与えているか5.対象者の変化はあったか6.今後どう向き合うべきか
著者
中野 健次 寺野 隆雄
出版者
NPO法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会
雑誌
シミュレーション&ゲーミング (ISSN:13451499)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.13-27, 2006
被引用文献数
2

<p>本論文では,ケースとゲーミングシミュレーションを統合した新たなゲーム構造モデルを提案する.研究の目的は,企業経営者の意思決定領域を構造化することでビジネスゲームとして実装可能なフレームワークを構築し,併せて中期的な経営方針と短期的な事業推進の企業構造を定量化して表現することである.また提案したモデルをベースに,"アサヒスーパードライ"の新ビール開発および新市場創出のケースをシミュレートしたビジネスゲームを開発する.これにより,従来の数値ベースの事業領域に加えて定性的な企業の意思決定も扱える点を示す.さらに開発した学習システムの有用性を検証するために,経営学を学ぶ学部学生,大学院生を被験者とする評価実験を実施する.その結果に基づき,"ケースとビジネスゲームの融合"がもたらすビジネス教育に対する有用性を定量的に評価する.</p>
著者
久里 洋二
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿
巻号頁・発行日
vol.5, pp.71-72, 2006

久里洋二氏は国際的なアニメーション作家として知られています。その活動範囲は芸術家としての広い範囲に及びます。1960年には柳原良平、真鍋博と共に草月会館で日本で初めての実験アニメーションの上映会を開催し、翌年3人は「アニメーション3人の会」を結成し、日本におけるアート・アニメーションの興隆に貢献しました。彼の作品は、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアなど国外においても数々の賞を受賞しました。1964年、テレビ番組「11PM」に毎週1本の新作アニメーション作品を発表し、話題となりました。こうして氏はこの番組のためにアニメーション作品を18年間も作り続けることとなりました。まさに今日の映像の先駆者だったのです。こうしたアニメーション制作活動は多くの人にアニメーション表現の可能性を与え続けました。アニメーション制作以外でも、鮮やかな色彩で描かれる絵画やオブジェを自由に使いこなした、創造を掻き立てる立体作品も多く制作し続けてきました。氏は常に新しい試みと視点で、時代をとらえ、人々を驚かせ、ユーモアをもって楽しませてくれるアーチストとして人気があります。携帯端末用のデジタル時代の画面に向けても、意欲的に新作活動をしています。
著者
池村 邦夫
雑誌
接着歯学 = Adhesive dentistry (ISSN:09131655)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.59-66, 1995-06-10
参考文献数
14
被引用文献数
5
著者
スリヨン タンスリヤボン 千葉 正広 花木 真一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-6, 2000
参考文献数
13

ビデオでの状況映像中の被写体のうち, 予め登録された人物のプライバシは保護しつつ, それ以外の部分の映像は十分な情報を伝えることのできる方法を検討し提案する.ビデオ映像から, 実時間で顔認識による人物識別を自動的に行い, その人物の移動を追跡して, 状況映像中の人物像の部分のみを隠蔽して表示する.隠蔽手法として, シルエット表示, 名前付きシルエット表示, 名前だけの表示(透明人間表示)を用いた.検討した利用例の中では名前付きシルエット表示が最も適していると判断された.
著者
由井 義通 日野 正輝 シャルマ ヴィシュワ ラージ
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.1-17, 2021

<p>1991年の経済自由化以降,インドの経済は急速な発展をとげ,メガ・リージョンの核となる大都市圏の郊外では,工業団地やオフィスビルディングの開発,および新中間層や富裕層向けの住宅開発と商業開発が進められている。本研究の目的は,グルグラムから外延的都市開発が進むマネサールを事例として,デリー大都市圏のアーバンフリンジにおける住宅開発の実態と課題を明らかにすることである。</p><p>研究対象のマネサールはインディラ・ガンジー国際空港からナショナルハイウェイ8号線で南へ 32 kmに位置し,デリーの郊外都市として急速に発展しているグルグラムの南に隣接し,行政上は村委員会が管理している村であるが,人口規模および社会経済的特性が都市の条件を備えているセンサス・タウンである。マネサールはグルグラムの「マスタープラン2021」においてグルグラムと一体化した都市計画区域となり,都市開発が進められている。</p><p>マネサールのセクター1の開発状況について,2016年2月および2017年2月に現地調査を行った。その結果,536区画中,入居中の戸建て住宅は269戸,自宅建物に借家を組み込んだ小規模な集合住宅が19棟,戸建て住宅区画に建設されたPGが63棟,グループハウジングは55区画中19区画が開発済みであった。また戸建て住宅区画のうち,空き地と空き家が多く,約30%は未利用の状態であった。空き地の土地所有者は,居住意思はなく,投機目的での土地取得といえる。</p><p>グループハウジングは,コーポラティブハウジングが多く,グルグラムのような大手不動産ディベロッパーによる開発はない。また,大部分のグループハウジングでは賃貸住宅が多かった。</p><p>このように,マネサールでは大量の空き地と空き家が発生していた。また,入居のある住宅についてみると,戸建て住宅とグループハウジングのいずれにおいても賃貸住宅として貸し出されている住宅が多い。これらはマネサールがアーバンフリンジにあり,地価や住宅価格が安いことやメトロの延伸計画などで将来的な発展を見込んだ投機的な住宅開発が行われたことによると思われる。さらに,単身者向けのPGが多いのは,食堂などの生活利便施設のないアーバンフリンジで工業団地が開発されたためといえる。</p><p>インドにおける都市開発の問題は,農村からの土地の収奪問題発生や,伝統的農村が計画的都市内に無秩序に分散しているような第三世界的な過剰都市化が課題となっている。</p>
著者
リー ボントン
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.482-500, 2008 (Released:2018-01-06)
参考文献数
108

マレーシアにおける人文地理学は,クアラルンプールにあるマラヤ大学において,1959年に始まった。教室の外国人地理学者とマレーシア人研究者からなる初期のパイオニア達は協力しあい,教室は1970年代から80年代を経て90年代にかけて,絶頂期を迎えた。その後,英語を使用しない教員の採用や年長の人文地理学者の退職と代替雇用の政策的な遅延,それから教室規模の縮小などがあったために,少数の人文地理学者の研究活動は盛んであるが,以前ほどの隆盛はない。マレーシア国民大学(UKM)とマレーシア科学大学(USM)の2つの地理学教室は,総合的で学際的なプローチを採用したので,人文地理学の役割と機能は,むしろ限られたものとなった。例えば,UKMでは人文地理学のコースが他の学問分野と再統合され,地理学科は学科の中の1つのプログラムに変更されてしまった。このような多分野の統合は,USMの人文地理学の研究と出版活動も変質させた。マレー語による論文公表の拡大は,人文地理学者が世界の人文地理学者集団に参加したり,あるいは突出することを制限するように作用した。その他のマレーシアの大学では,人文地理学は人文および社会科学の中で重要な役割は果たしていない。最後に,高等教育機関における地理学専攻の学生数の減少は大きな課題であり,中等教育機関で地理学が必修化されなければ,人文地理学が持つ本来の価値とその貢献度が,充分に実現することはないだろう。
著者
Setiawan Eko Poerwanto Roedhy Fukuda Fumio Kubota Naohiro
出版者
岡山大学農学部
雑誌
岡山大学農学部学術報告 (ISSN:21867755)
巻号頁・発行日
no.101, pp.39-47, 2012-02-01

Productivity and quality of mangosteen fruit is markedly affected by tree age and sector (position in canopy). The objective of this study was to make clear seasonal changes in meteorological conditions of mangosteen orchard, and C-N ratio of leaves in relation to tree age and sector. The experiment was conducted using mangosteen trees grown in commercial orchard in Bogor, Indonesia during May to October 2010. Mangosteen trees of 3 different ages, young (20-year-old), middle (35-year-old), and old(50-year-old), each of five trees, were selected for study, and the canopy of each tree was divided into 9 sectors based on height (bottom, middle, top) and width (inner, center, outer). The light intensity on sunny days was higher in Sector 9, it was 8.1, 7.5, and 7.7 μmol・M(−2)・s(−1) in young, middle-aged and old trees, respectively, whereas in Sector 1 it was low, resulting 0.5, 0.4, and 0.5 μmol・M(−2)・s(−1) in young, middle-aged and old trees, respectively. Regardless of tree age, light intensity in outer position in canopy was higher than in the inner, and also it was higher in taller than in lower positions in canopy. In 2010, the phenological aspects of mangosteen orchard markedly changed because of irregular rainfall. In spite of tree age, SPAD value of leaves in upper parts such as Sectors 5-9 was high comparing with lower ones such as Sectors 1-4. In young trees, carbohydrate content of leaves was higher in top positions such as Sectors 7-9 than in bottom ones such as Sectors 1-3, whereas in middle-aged and old trees, no significant difference of carbohydrate content was observed among sectors. Regardless of month and tree age measured, nitrogen content of leaves was higher in lower positions in canopy such as Sectors 1-4 than in upper ones such as Sectors 5-9. Consequently, the C-N ratio of leaves was higher in the upper part of canopy compared to the lower. Based on the results, the relationships between meteorological status and C-N ratio of leaves and fruit productivity and quality of mangosteen are discussed inrelation to position in canopy and tree age.マンゴスチンの果実生産性や果実品質が樹冠部位や樹齢によって異なる点について,インドネシア西ジャワの商業的マンゴスチン園で照度と降雨量を調査するとともに,20,35および50年生樹を5個体ずつ選び,各個体樹冠の高さと幅から9つのセクター(樹冠部位)に分け,葉の葉色値(SPAD値),クロロフィル含量,炭水化物含量,窒素含量およびC-N率を比較した.晴天日の照度は,樹齢による差は小さくセクター9(各樹齢7.5~8.1μmol・M(-2)・S(-1))が最も高く,一方セクター1(各樹齢0.4~0.5μmol・M(-2)・S(-1))で最も低かった.樹冠外部の照度はいずれの樹齢も樹冠内部よりも高く,またセクター1,2,3のような下部よりも7,8,9のような上部で高かった.調査を行った2010年は雨季の開始が例年よりも2~3か月早く,このため樹体の生育相が例年とは大きく異なった.葉色値は樹齢に関係なくセクター1~4のような下部の葉よりもセクター5~9のような上部の葉で高かった.葉の炭水化物含量は,20年生樹ではセクター1~3の下部よりも7~9の上部で高かったが,35年生と50年生樹ではそれぞれ50.7~53.0%と51.3~52.6%で大差なかった.一方,葉の窒素含量は樹齢や測定時期に関係なくセクター5~9の上部よりもセクター1~4の下部で高かった.このため,葉のC-N率は樹冠の下部よりも上部で高かった.この結果をもとにマンゴスチンの果実生産性と品質および樹冠部位と樹齢との関係を考察した.
著者
独立行政法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2, no.7, pp.3, 2005

<p>ごく普通の女子中学生8人からなるチームが、2005年の「ロボカップジュニア世界大会̶ダンスチャレンジ部門」で優勝盾を手にした。それは、技術を担当する教諭のロボットに注ぐ情熱が、自然なかたちで実を結んだ結果だった。</p>
著者
宮本 大資 梶原 逸朗 細矢 直基 西留 千晶
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.77, no.777, pp.1760-1771, 2011 (Released:2011-05-25)
参考文献数
11
被引用文献数
2 2

This paper proposes a vibration testing and health monitoring system based on an impulse response excited by a laser ablation. High power YAG pulse laser is used in this system for producing an ideal impulse force on structural surface. It is possible to measure high frequency vibration responses in this system. A health monitoring system is constructed by this vibration testing system and a damage detecting algorithm. A microscopic damage of structures can be extracted by detecting fluctuations of high frequency vibration response with the present health monitoring system. In this study, loosening of bolt tightening torques is defined as the damage of the system. The damage is detected and identified by statistical evaluations of measured frequency response data with Recognition-Taguchi method.
出版者
日経BP社
雑誌
日経automotive
巻号頁・発行日
no.92, pp.72-75, 2018-11

生産するのは、フランス・ノルマンディー地方のアルピーヌ・ディエップ工場。ルノー日産・三菱アライアンスが3500万ユーロを投じて改修し、ボディーの自動組立ラインとスタッフによる手作業による部品の組み付け工程を併せ持つ生産設備を構築した(図3)。 …