著者
竹村 昭彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.2-5, 2000-01-15 (Released:2011-09-20)

日本酒業界が最悪といわれるほど低迷している中で, 本報ではこれまでの日本酒の方向性 (ベクトル) を「吟味酒」の方向と名付け, これからは「より地域密着, より伝統的, より個性的, より自然」といった方向, つまり「風土酒」の開発が, 日本酒の低迷状況を打破する道ではないだろうか。という筆者の一文である。
著者
原 真也 澤田 成彦 松岡 永 畠山 茂毅 津田 洋 佐尾山 信夫
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.2141-2145, 2005-09-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
14
被引用文献数
5 4

症例は56歳の男性.統合失調症にて療養中であった. 2003年9月29日にサワラの骨を咽喉につまらせた. 10月1日より発熱を認め,抗生剤投与にて経過観察していたが改善せず10月6日当院に紹介された. CT上,頸部から縦隔内に及ぶ大きなair densityを認め,魚骨の食道穿孔による縦隔炎と診断し,同日緊急縦隔ドレナージを施行した.頸部横切開にてドレナージ術を試みたが,後縦隔下方にまで炎症が及んでおり右開胸を追加した.頸部と縦隔内にドレーンを計5本留置し,術後ドレーンからの持続洗浄を行い,第38病日に軽快退院した. 食道穿孔は保存的治療で対処できることもあるが,縦隔炎などの合併症を引き起こした場合,ほとんどの症例が緊急手術の適応とされる.また穿孔からの経過時間が短いほど治療成績は良いとされており,早期診断と的確な治療方針の決定が重要となる.
著者
菅沼 麻理子 岸 俊行 野嶋 栄一郎
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.220-228, 2008-01-01 (Released:2008-03-30)
参考文献数
18

本研究の目的は,クラシックバレエにおける初心者の内的意識の変化を検討することであった。具体的には,練習後の内省報告を元に,3つのカテゴリーを作成し,練習時期による意識の変化を検討した。さらに,「わざ」の習得の認知構造の自己を客観視する段階である調査協力者の認知面に注目し,どのような特質を持つのかについても検討した。その結果,新しい意識が生じ,それまでの意識は対照的に減っていくことが明らかとなった。また,道具や動きのある技を離れた広い視野での認知や,元々認知していた全体的な身体部位からより具体的な部位に意識が生まれるというような細分化された認知が生じていることが示唆された。
著者
田川 圭介 佐藤 大起 瀬川 修一
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
pp.NSKKK-D-23-00009, (Released:2023-06-29)

活性酸素はさまざまな疾患の原因であることが知られている. 日常生活や食事によって生体内における活性酸素の産生を抑制することは健康維持にとって重要である. 食品中には活性酸素を除去する抗酸化作用を示す物質がいくつか報告されている. 乳酸菌飲料についても抗酸化活性を有することが報告されているが, その活性物質についての知見は乏しい. 2,2- diphenyl-1-picrylhydrazyl (DPPH) ラジカル消去法により自社乳酸菌発酵液の抗酸化活性を評価した結果, 抗酸化物質として2,3-dihydro-3,5-dihydroxy-6-methyl-4H-pyran-4-one (DDMP) を初めて同定した. DDMPは糖とアミノ酸とのメイラード反応によって生成することが知られており, いくつかの食品に含まれていることは既に報告されているが, 乳酸菌飲料での報告は初めてである.自社乳酸菌飲料の製造工程において高濃度のDDMPを産生させる方法について検討を行ったところ,グルコース・ガラクトースなどの還元糖およびリジンやアルギニンなどの塩基性アミノ酸の添加によりDDMP濃度が顕著に増加した.
著者
川上 郁雄
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.77-90, 2019-09-30 (Released:2019-09-30)
参考文献数
35
被引用文献数
1

日本政府は2018年12月「経済財政運営と改革の基本方針」に基づき,2019年度より新たな在留資格を創設し外国人労働者を積極的に受け入れることを決定した.留学生を含む外国人労働者の在留資格の認定に,日本語能力の判定が大きく関わると思われるが,日本で働くためにどのような日本語能力が必要と判断されるのか,またその判断を支える考え方はどのようなものかはまだ十分に議論されていない.本稿は,移民受け入れ国で2000年以降導入された「市民権テスト」の実態とそれにともなう議論を検討し,それを踏まえた上で,国の政策と外国人労働者に対する日本語教育がどのような関係にあるのかを明らかにし,どのような日本語教育実践が必要かを提案する.
著者
小川 陽平 白石 靖幸
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.85, no.771, pp.379-387, 2020 (Released:2020-05-30)
参考文献数
42
被引用文献数
3 5

Thermo-Active Building System (TABS) is air conditioning system which utilizes the building frame as thermal storage part and radiation surface, and has been introduced in Japan in recent years. TABS offers higher energy efficiency, a more comfortable environment for workers and has advantages such as peak shift, reduction of heat source capacity and cost reduction by using large thermal mass. Also, control performance is important to create a comfortable thermal environment because the thermal response of the ceiling surface temperature is slow due to the large thermal mass. Therefore, research and development of new control methods is progressing. In particular, Model Predictive Control (MPC), that determines the current value of the optimal manipulated variable pattern while predicting the behavior of a future controlled variable, is attracting attention. In this study, we proposed MPC as optimal control method for an air conditioning system with large thermal mass. Moreover, we showed the effectiveness of this method by comparing conventional control method using coupled analysis of CFD analysis integrating general-purpose control simulator. The following results were obtained: 1. MPC had optimized the manipulated variable (water flow rate) to satisfy the constraint conditions while taking into account the future controlled variable, internal load and set point. Therefore, the control error of ceiling temperature from set point in the case of MPC was smaller than ON/OFF control. 2. MPC has the effect of reducing about 12% of the energy consumption required for cooling and transport power of piping water. 3. It was confirmed that not only the sensor location but also the working space satisfied the comfortable range at 1.1m above the floor.
著者
Kohei SHIBUYA Hitoshi HASEGAWA Tomoaki SUZUKI Haruhiko TAKAHASHI Kei NISHIYAMA Makoto OISHI Yukihiko FUJII
出版者
The Japan Neurosurgical Society
雑誌
Neurologia medico-chirurgica (ISSN:04708105)
巻号頁・発行日
pp.2023-0039, (Released:2023-06-28)
参考文献数
21

In Japan, which has a super-aging society, there are increasing opportunities to perform mechanical thrombectomy for the elderly; however, there is no recorded evidence of thrombectomy for the elderly. This study examined the usefulness of thrombectomy in the elderly. We retrospectively analyzed patient data using a multicenter acute ischemic stroke registry (NGT-FAST). We examined outcomes in patients 75 years and older who underwent thrombectomies between January 1, 2021, and December 31, 2021. The patients were divided into two groups: the 75-84-year-old group and the 85+-year-old group. There was no difference in the pretreatment National Institutes of Health Stroke Scale score or Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score between the two groups, but the 85+-year-old group had a significantly lower rate of pre-stroke modified Rankin Scale (mRS) score of 0-2. There were no differences in time from onset to treatment or effective recanalization rate, but complications tended to be more common in the 85+-year-old group. The number of patients with a good outcome at discharge (an mRS score of 0-3) was significantly lower in the 85+-year-old group than in the 75-84-year-old group. In addition, 90.9% of patients in the 85+-year-old group with a pre-stroke mRS score of 3 deteriorated after treatment. The pre-stroke mRS score is very important in determining the indication for thrombectomy in the elderly because their preoperative condition is more likely to influence the outcome than that of younger patients.
著者
髙屋敷 真人 宮内 俊慈 Masahito Takayashiki Shunji Miyauchi
出版者
関西外国語大学留学生別科
雑誌
関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 (ISSN:24324574)
巻号頁・発行日
no.26, pp.63-75, 2016

このプロジェクトは、2014年度に関西外国語大学国際文化研究所(以下IRI)のIRI共同プロジェクトとして採択され、以後、プロジェクト研究助成を受けながら継続して行われているものである。本プロジェクトの主旨は、関西外国語大学留学生別科の総合日本語コースのレベル6(中級後期)の教科書開発プロジェクトとして中級後期の会話用「モジュール型教材」を作成することである。開発教材は、2014年度秋学期から試用し、アンケート調査や授業評価の結果を分析し改訂を重ねている。本論は、過去三年間に渡る教材開発と改訂作業の実践報告である。
著者
杉田 聡
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告 (ISSN:13485261)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.107-170, 2020-11

本稿を私は「ドイツ詩の文法」と題したが、最初に「ドイツ詩」およびその「文法」の意味について、くわえて本稿を書くきっかけとなった直接の事情と今後の見通しについて、若干のことを記しておきたい。 「ドイツ詩」とは 「ドイツ詩」は、正確にはドイツ語詩である。ここで「ドイツ」は政治的概念ではなく、文化的概念である。だが、本稿では簡明を期して「ドイツ詩」と記す。こうすることで、複合語をつくる際に表現が煩瑣になるのを避けたい。また参照した各種文献を見ても、「ドイツ詩」という言い方が一般的である。つまり、ドイツ語でつづられた詩全体が――それがオーストリアのものであろうとドイツ国内の「方言」であろうと――本稿の対象である。現在は方言さえしばしば文字として書かれることで規範化される傾向があるが、規範化に抗する民衆の話しことば(民謡Volksliedや学生歌Studentenlied等における)をも対象に含めた(ただし例えば「ねえママ、欲しいものがあるの!」Och Moder, ichwell en Ding han! のように共通ドイツ語Hochdeutschとの違いが大きい語彙が並んでいる場合には、取り上げなかった)。 実は私がドイツ詩を読むようになったきっかけは、リートへの関心である。だから私が読んだ詩は、作曲家が付曲した詩であることが多く、その意味で偏りがあるかもしれない。詞華集(アンソロジー)ではとり上げられることの少ない、あるいは全くない「群小」の詩人をもとり上げているのは、そのためである(→引用詩一覧)。 そして私の関心がリートだったために、本稿では主に新高ドイツ語による詩を扱うが(それもリートの発展に合わせてほぼ18世紀以降〜20世紀初頭のもの)、時にはその後の現代詩や、逆に18世紀以前の古い詩を扱うこともある。また詩の理解のために、しばしば中高ドイツ語に言及する。 なおここで「リート」とは、主にピアノ伴奏による芸術歌曲の意である。一方、ドイツ語Liedは、芸術歌曲を含む各種の歌(例えば上述の民謡, 学生歌)ばかりか、詩をも含意している。しかもそれは、「叙事詩」(独和大‘Lied’)――叙事詩はかつて一定の節回しの下に語り(歌い)つがれて来たのであろう――のみならず、ゲーテの「さすらい人の夜の歌」Wandrers Nachtlied、「羊飼いの嘆きの歌」Schäfers Klagelied、あるいはメーリケの「妖精の歌」Elfenlied等に見られるように、抒情詩をも含んでいる。この点は日本語でも同様である。藤村の「千曲川旅情の歌」のように。 そして歌うsingenというドイツ語は、詩にも使われる。ゲーテは、詩は「読む」ものではなく「歌う」ものだと記しているが――Nur nicht lesen! immer singen!(Goethe, An Lina「単に読むのではない! とにかく歌うこと!」)――、それは、節回しをつけて歌うことではなく、韻文としてのリズムを意識して読むことを意味している。「文法」とは 文法は総じて規範性を要求する。「文法」は、古代ギリシャ語のgrammatikē、つまり文字grammaの技術technēから造語されたことばの訳語であるが、日本人が訳に用いた「法」という言葉は、grammatikēの役割をよく示している。文法は、言語利用の状況を分析する用具であるにとどまらず、ことば使いの正誤・良し悪しを判定する規範として一定の強制力を発揮せざるをえない。 だが、本稿で重視するのは、いわば詩の事実性である。本稿の課題は、規範意識をもって詩を評価することではなく、むしろそうした態度を排しつつ、現実の詩の多様性を記述することである。要するに、ドイツ詩が、音韻・語彙形成・統語法・語句への意味付与等においてドイツ語の規範文法から自由であり、その意味でむしろいかに文法の規範性を逸脱しようとするかを、論ずる。 例えば、主文において強調したい単語・句を文頭に置いた場合には、次の位置に動詞が来るのが、また、副文における定動詞は文末に来るのが、新高ドイツ語の文法的規範であり、これを逸脱した文は「非文」(非文法的な文)と見なされる。だが、詩はこれらの規範からは自由である。ハイネのように、日常のことば使いによって(したがって規範文法どおりに)分明な詩をつづる詩人もいたが、たいていの詩は、韻律上もしくは押韻上の制約から、あるいは――それ以上に――詩脚の並びが作り出すリズムや押韻を重視する立場から、むしろ規範文法を意図的に、もしくはやむなく壊す。そうすることなしに、詩はなり立たない。 もちろん、事実性も蓄積されればしばしば規範となる。少なくも、規範として機能することがある。規範からの自由を本質とする詩においても、いわば特有の「文法」が、歴史的に形成されてきたと言えるかもしれない。ドイツの詩が、ドイツ語の規範文法を逸脱する仕方で生みだされつつも(だからやはり慣れないと非母語話者にはドイツ詩は難解である)、それでも一定の規範が、つまり詩特有の音韻規則・造語法・構文法・比喩法等が、ひいてはたしかに「文法」と呼べそうな規範の体系を摘出することはできる。例えば「中性単数1,4格名詞につく形容詞の強変化語尾esは省略できるが、他の場合はおおむね許されない」といった、詩において見られる規範の集成として。 こうした、弱いとはいえ一定の力を有する規範の――もっとも詩人は常にそこから自由に創作するのだが――体系をまとめるのが、本稿の一面の意図である。ただし事柄によってはその規範力は弱く、「文法」というよりむしろ解釈者・鑑賞者にとっての認識枠組みと言う方が適切な場合さえある。例えば「本来冠詞がつくべき場所に、詩では冠詞が置かれないことがある」という現象は、もはや規範文法からの逸脱とは見なされないだろう。積極的にせよ消極的にせよ、それは詩という文芸形式から導かれる必然的な技法だからである。 本稿では、ひとまずドイツ詩の「文法」という言葉を用いるが、私の記述は以上のような意味をも含むものと理解いただきたい。以下、一般的な文法理論の区分を借りて、第1章で音韻論、第2章で形態論・語彙論、第3章で統語論、第4章で意味論・語用論を論ずる。 ただし、この区分は厳密なものではない。これらは、文法理論の下位体系というより観点であって、互いに他を想定せずにはなり立たないからである。実際一般の文法書は、主に品詞論を中核とし、以上の観点をないまぜにして記述されている。それゆえ第1〜4章は、おおまかな枠組みと理解いただきたい。 直接の事情と今後の見通し 付随的に、本稿を書くことにしたより直接的な事情と今後の見通しを、簡単に記す。私は5年ほど前から、地元の文化センターで「ドイツリートを原詩で楽しむ」という講座を担当してきたが、その苦労は小さくなかった。日々ドイツ詩を読み資料を準備しつつ、詩に特有の語法に翻弄され、『ドイツ詩の文法』の類があればと何度思ったかしれない。若干の注をつけた、ドイツ詩ないしドイツリートの選集はたしかにあり(生野他、佐々木、三浦、高橋②、野村等)、それなりに参考になるが、いかんせん個々の詩文に関する個別的な注では限界があると感じた。 とすれば、『ドイツ詩の文法』を、私自身が書くしかないと思うようになった。もちろん、私の非才さ・浅学さ・読書の偏りから限界は大きいが、試みに、これまでの考察を公にして、識者の批判をあおぎたいと判断した。現在の見通しでは、本稿は大部のものとなる可能性が高く、とうてい簡潔で手頃(コンパクト)なものとはならないが、後日、そうしたものを再度まとめるべく努力するつもりである。

1 0 0 0 OA 実践倫理

著者
野木 將典
出版者
國士舘大學武道徳育研究所
雑誌
國士舘大學武徳紀要 (ISSN:1346194X)
巻号頁・発行日
vol.3, 1986-03
著者
新山 徳光 松橋 正仁 工藤 三之 福田 秀樹 吉川 進太郎
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.65, pp.135-138, 2014-12-19 (Released:2018-01-30)
参考文献数
9

2013 年の秋田県におけるイネヒメハモグリバエの発生は,沿岸部を中心に広域的な多発生となった.多発要因として各種気象要因やイネの移植時期と成虫発生時期の関係を検討したところ,これまで本種の多発要因として指摘されてきた前年夏期の低温,冬期の高温,早期融雪はいずれも2012~2013 年の気象条件に当てはまらなかった.一方,2013 年は4 月3 半旬から5 月2 半旬までの継続した低温により成虫の発生時期が遅れ,結果的にイネの移植時期と成虫発生時期が一致した.このことが同年のイネヒメハモグリバエ多発生の主な要因と考えられた.
著者
Sha Tang Hua Li Lei Song Yucheng Zhou
出版者
International Heart Journal Association
雑誌
International Heart Journal (ISSN:13492365)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.203-212, 2023-03-31 (Released:2023-03-31)
参考文献数
34

This study aimed to evaluate the changes in the left ventricular (LV) myocardial work (MW) in breast cancer patients following chemotherapy by left ventricular pressure-strain loop (LVPSL).A total of 50 patients with newly breast cancer undergoing postoperative adjuvant chemotherapy containing anthracycline were selected. Echocardiography was performed before the treatment (T0), the second (T2) and fourth (T4) cycles of chemotherapy, and 3 (P3 m) and 6 (P6 m) months after the end of chemotherapy. The standard dynamic images of the required sections were collected. After off-line analysis, the routine, global myocardial strain, and global MW parameters were obtained, and the average regional MW index (RMWI) and regional MW efficiency (RMWE) at three levels of LV were calculated.Compared with those at T0 and T2, the global work index (GWI), global constructive work (GCW), global work efficiency (GWE), and global longitudinal strain (GLS) gradually decreased and global wasted work (GWW) gradually increased at T4, P0, and P6 m. The mean RMWI and RMWE of the three levels of LV exhibited a gradually decreasing trend at T4, P0, and P6 m compared with those at T0 and T2. The GWI, GCW, GWE, mean RMWI, and RMWE (basal, medial, and apical) were negatively correlated with the GLS (r = −0.76, −0.66, −0.67, −0.76, −0.77, −0.66, −0.67, −0.59, and −0.61, respectively), whereas the GWW was positively correlated with the GLS (r = 0.55).The mean RMWI and RMWE are effective parameters to reflect the cardiotoxicity of LV, and LVPSL has certain value in the evaluation of the left ventricular myocardial work (LVMW) during anthracycline treatment and follow-up in breast cancer patients.
著者
野﨑 淳夫 成田 泰章 一條 佑介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2018 (Released:2019-10-30)
被引用文献数
1

本研究では、従来の紙巻きタバコと非燃焼加熱式タバコの主流煙、副流煙及び呼出煙中の微粒子について、実験的に明らかにした。 主流煙について、個数濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は275 %、電子タバコ(B)では288 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が多い。重量濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は18.5 %、電子タバコ(B)では66.8 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が少ない。