著者
大山 政彦 大月 敏雄 安武 敦子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.577, pp.1-8, 2004
被引用文献数
1

This study is focused on the relation between the residential area and the public transport system in the city, and tries to find out new ways for urban residential planning. The aim of this study is to research the actual state of the residential area in the area along the railway, and to prepare a base outline of its spatial characteristics. This outline material aims to be a useful basis for designing, updating and maintenance of the residential environment located along the railway in the future. The research method is primarily done through visual observation of the buildings facing the railway, the state of roads around the stations, pedestrian routes, the railroad route form, and the use of the land area along a railway line. The results showed that the area along the railway consists mainly of low-rise wooden buildings functioning as residential area, and that a lot of problems concerning city planning were identified.
著者
阪口 雅弘 井上 栄 吉沢 晋 菅原 文子 入江 建久 安枝 浩 信太 隆夫 今井 智子
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.439-443, 1991
被引用文献数
7

布団内のダニアレルゲンの除去方法として, 1) 真空掃除機による吸引, 2) 布団たたきと真空掃除機の組み合わせ, 3) 機械式丸洗い, の3法を比較した. 布団内ダニアレルゲン量は, 布団内15箇所から綿を取り出し, アレルゲンを水に抽出して, 主要アレルゲン (Der f I, II; Der p I, II) の絶対量を免疫化学的に測定した. また, 布団をたたいてアレルゲンを空気中に放出させ, それをエアサンプラーを用いて集め, 定量した. 真空掃除機およびそれに布団たたきを併用した場合には, 布団内アレルゲン量の減少は40%前後であった. 機械丸洗いでは業者によるアレルゲン除去率の違いがあったが, ある業者では除去率は90%以上であった. また空気中に発生するアレルゲン量も, その業者では90%以上減少した. したがって, 布団から発生するダニアレルゲンによる暴露を減らすためには,布団の機械式丸洗いは, 布団たたきや掃除機法に比較して有効な方法である. ただし, 丸洗いによるアレルゲン除去率は, 業者によって違いがあった.
著者
田近 淳 大津 直 乾 哲也
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.122, no.1, pp.23-35, 2016
被引用文献数
12

北海道,厚幌1遺跡で発見されたマウンドについて,トレンチ壁面の観察・記載から地すべり移動体であることを示し,その運動過程を検討した.マウンドは,主に樽前d降下火砕堆積物(Ta-d:8-9ka)起源の軽石層・岩片層・腐植層から構成され,Ta-d上位の腐植層を覆い,樽前c降下火砕堆積物(2.5-3ka)に覆われる.縦断方向の壁面では,マウンド堆積物の下底に腐植およびそれとロームの混合層からなる非対称変形構造やデュープレックスが認められた.また,堆積物にはリストリック正断層に類似した非対称伸長構造が見られた.これらのセンスはマウンドが背後の山腹から移動して定置したことを示す.このような未固結で成層した火砕物の地すべりは地震動によって引き起こされたと考えられる.<sup>14</sup>C年代と層序関係から,このマウンドを形成した地すべりの発生は補正年代で約4,600yBP以降から約2,500yBP以前までの間である.この年代は石狩低地東縁断層帯馬追断層の最新活動期と重なる.
著者
小玉 重夫
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.412-423, 2009

1990年代以降の教育改革において「説明責任」とならんで重要な概念として浮上してきた「遂行性」は、学校や教師をアイデンティティの不安へと追い込み、シニシズムをもたらしつつある反面、多様なアイデンティティの構築可能性を含む「転用戦の場」でもある。さらに、遂行性にはらまれている「アイデンティティの固定化」という限界を超えるためには、遂行性を宙づりにしつつ、廃棄、刷新することを可能にする遂行中断性が重要である。この遂行中断性に、新しい教育政治学の条件を見いだすことができる。
著者
岡村 廸夫 浅見 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.861, pp.184-186, 2003-11-24

2003年10月初旬。新聞報道をきっかけに,電子機器メーカーである日本電子の株価が5日連続でストップ高を記録した。同社が発表した画期的な電池技術が注目を集めたわけだが,その技術のオリジナルなアイデアを生み出したのは個人発明家,岡村廸夫氏である。同氏の教えを請おうと,ホンダや日産ディーゼル工業などのメーカーの技術者が,研究所に日夜集う。
著者
山本 芳明
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
no.29, pp.p1-16, 1982-10
著者
蘆田 耕一
出版者
島根大学
雑誌
山陰研究 (ISSN:1883468X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.184-167, 2009-12-31

『類題八雲集』をあらゆる観点から論じたものである。(1)諸本間において、「鶴山社中蔵板書目」の書名に違いがあり、または見返しの記載に有り無しが存在する。(2)編者や成立にはさしたる問題はないが、歌数が一三二〇首、歌人が三四四名は、ある地方だけの歌人の歌を収めたものとしては他に知られるものはなく、大部な歌集である。歌の取材源は明確ではないが、各地で催行された歌会や鶴山社中、亀山社中という歌壇結社での歌会から採用された可能性がある。(3)本集は「鶴山社中蔵板」とあり、地方版、私家版である。この「蔵板」で他に何点か上板している。(4)印刷部数や上板までの日数や費用については、一般的な事例を挙げたが、必ずしも明確ではない。本集は知られる限り三種類あるが、増刷されたのであろう。(5)地方版、私家版であるので、三都や名古屋等の拠点となる本屋が売り捌き所となっている。かなりの需要のあったことが分かる。(6)名所を詠んだ歌が多く見られ、有名なものから珍しい名所まであり、これも歌会で詠まれた可能性がある。13;
著者
中西 一弘 覚道 知津子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. V, 教科教育 (ISSN:03893480)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.223-238, 1992-02

幼児期の子どもが選択する絵本は,どのような絵本であろうか。それは大人の選択する絵本と一致しているであろうか。このことを明らかにする目的で,異なるタイプの2冊の物語絵本を取り上げ,比較研究を行った。取り上げた絵本は,「うさこちゃんのたんじょうび」(福音館1982年)と「ノンタンのたんじょうび」(偕成社1980年)である。幼稚園児(計165名)を対象として,絵本に対する好みの実態調査を行った。子ども達が選んだ絵本は,識者が推薦し,一般的にも高い評価を得ている前者の絵本ではなく,後者の絵本が圧倒的な支持を得ていることがわかった。幼児に支持されたのは1子どもの興味を引くと共に理解しやすい絵の描き方,2子どもの言語水準にみあったことば表現3絵と文が効果的に適合して豊かな物語世界を構築していること4子どもの共感を呼ぶ主人公像や絵本主題を後者の絵本が具備していることが原因であろうと判断した。識者の推薦する絵本と子どもが選択する絵本とは,大きなズレがあることが判明した。A comparative study two different types of illustrated story books was conducted,with the objective of clarifying whether or not picture books chosen by young children would be the same as those chosen by adults:the books used in this study"Usakochan's Birthday"(published by Fukuinkan,1982)and"Nontan"s Birthday'(published by Kaiseisha,1980).This investigation of actual preferences for books was carried out using kindergarten pupils(a total of 165 children).Our investigation revealed that the picture book,"Nontan's Birthday"was the overwhelmingly favorite among these children,who preferred in to"Usakochan's Birthday",a picture book which has been highly appraised and recommended by well-informed adults including critics and experts on juvenile literature.We feel that"Nontan's Birthday"received the children's support for the following four reasons.1 The style of its drawing could be easily understood by children and generally attracted their interest.2 Its linguisticexpression matches the children's own language level.3 The illustrations conform effectively to the text,and together constitute a rich"story world".4 this picture book contains images of heroes and themes,which can arouse the sympathy of children.The results of this study indicate that there is a great difference between the type of picture book selected by children and the type of picture book recommended by critics and experts juvenile literature.
著者
宮永 孝
出版者
法政大学
雑誌
社会志林 (ISSN:13445952)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.142-118, 2004-12
著者
荊木 美行
出版者
皇學館大学文学部 ; 2009-
雑誌
皇學館大学紀要 = Bulletin of Kogakkan University (ISSN:18836984)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.1-45, 2018-03

『日本書紀』は『古事記』とならぶ貴重な古典として、古来、多くの研究者によって、その研究が進められてきた。そうした研究の成果は、校訂本・読み下し文・現代語訳の作成や注釈といった形で世に問われてきた。とりわけ、明治以降は、洋装本の普及と相俟って、『日本書紀』のテキストの出版が盛んにおこなわれ、昭和前期には複数のものが相次いで刊行され、大いに普及した。これらテキスト・注釈書の発行が記紀研究の進展と関係することは云うまでもない。小論は、明治以降に刊行された『日本書紀』の原文・読み下し文・現代語訳・注釈を網羅したリストで、これによって、近現代における『日本書紀』研究の歩みを俯瞰しようとしたものである。