著者
山本 和志 白 石 田邉 一博 吉田 敬 笹山 瑛由 松尾 政晃 円福 敬二
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.215, 2015-09-10 (Released:2018-02-16)

磁気ナノ粒子の表面に検査試薬や薬剤等を結合したものは磁気マーカーと呼ばれている。磁気マーカーを体内に注入し、その磁気信号を検出することで癌等の疾病領域を高感度・高空間分解能に画像化する磁気ナノ粒子イメージング技術が医療診断において注目されている。本研究では、センチネルリンパ節生検への応用を想定した磁気ナノ粒子イメージングシステムの開発を目指し、傾斜磁界(場所によって磁界強度が変化する磁界)を用いてFFP (Field Free Point) を作りだすことで、空間分解能の改善を図った。また、シフトコイルを用いて電気的にFFPを走査することで、高速かつ高空間分解能に磁気ナノ粒子イメージングを行う電気的走査法を開発した。
著者
堺 正之
出版者
福岡教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

主として3点を挙げることができる。第1に、1958年以降の日本の小中学校における道徳教育の特徴をその内容の観点から明らかにした。第2に、道徳の時間の諸方法について、その特質を明らかにするとともに、いじめ問題への対応に貢献するための相互補完の可能性を示した。第3に、今後の教員養成教育における道徳の指導法に関する科目改善について提言を行った。
著者
太田 明廣
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.297-300, 2002-04-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1

天然物として不快臭源から芳香物質まで多様なにおい物質が知られている。不快臭源としては腐敗アミン, 含硫物質が代表的で, また, 最近では加齢臭も話題になっている。これら含硫物質や加齢臭源の化学構造について説明する。一方, 芳香物質としては精油, 動物性香料が知られている。特に植物の約80科に含まれる精油はその成分と共に薬剤, 食品, 化粧品などに広い用途が見られる。これら天然におい物質の生成についてふれ, 更に, 化学構造とにおいとの関係についても述べる。
著者
松原 隆彦
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

宇宙の大規模構造を理論的に記述し、大規模な観測データから精密に宇宙論モデルを制限するためには、ゆらぎの観測量に関する非線形性の理論的理解が不可欠である。これまでの宇宙論的摂動論を大幅に拡張して一般化し、単なる密度ゆらぎの非線形性だけでなく、実際の観測量に現れる非線形性を系統的に理解する実際的な方法を基礎づけることができた。
著者
岡島 寛 細江 陽平 萩原 朋道
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.792-799, 2019 (Released:2019-12-14)
参考文献数
32
被引用文献数
1

A multi-rate state observer with a periodically time-varying gain is proposed in this paper. The proposed observer can be regarded as a periodically time-varying system. By using the cycling technique, the periodically time-varying system can be dealt with as a time-invariant system. This paper presents a method to design a multi-rate state observer using the cycling technique. Then, analysis about the l2-induced norm of the estimation error by the proposed observer is reduced to an LMI optimization problem. Then, the design problem of the time-varying gain is also described as an LMI optimization problem. The effectiveness of the multi-rate state observer is shown by numerical examples.
著者
早野 駿佑 長沼 篤 岡野 祐大 鈴木 悠平 椎名 啓介 吉田 はるか 林 絵理 上原 早苗 星野 崇 宮前 直美 工藤 智洋 石原 弘 小川 晃 佐藤 賢 柿崎 暁
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.113, no.5, pp.828-836, 2016-05-05 (Released:2016-05-05)
参考文献数
23

51歳女性.混合性結合組織病(MCTD)治療中,肝に径10~40mmの多発結節を認めた.限局性結節性過形成(FNH)が疑われたが,肝生検で結節性再生性過形成(NRH)様結節をともなう特発性門脈圧亢進症(IPH)と診断した.NRHなどの良性肝細胞性結節は,共通の原因を基礎に発生する類縁疾患で,近年門脈域形成異常症候群と呼ばれる.MCTDにNRH様結節をともなうIPHの合併はまれであり,今回報告する.
著者
梅津 顕一郎 Kenichiro UMEZU 宮崎公立大学人文学部 Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.193-202, 2022-03-10

本稿は、社会学的消費文化論の理論枠組みに関する一考察の試みである。かつて若者文化論、メディア文化論等に接点を持ち、ポスト・モダン化する現代社会を説明する有力な議論枠組みの一端を担ってきた所謂消費文化論は、今日、有効な理論的役割を果たしているとは言えない状況になっている。 これに対して本稿では、大塚英志が1989 年の『物語消費論』以来、幾度となく修正を試み展開してきたと思われる「物語消費」の概念を中心に、消費と物語性に関する従来の議論を再整理することで、消費文化論の社会的有効性を再生する足がかりを模索する。筆者は80 年代の消費文化論に対しては批判的な立場であり、その問題視座の根幹をマーケティングと80 年代の我国に於けるポスト・モダニズムの接点に置いていることを公言している大塚にとってその現代社会論的な貢献について筆者のような観点から議論することは、必ずしも本人の執筆意図に即したものであるとは言えないだろう。しかし筆者は大塚の議論が、益々グローバル化する情報社会の下での、消費を介した認識や社会観、あるいはアイデンティティの形成に対して批判的な議論を展開するための、有効な道具となりうる可能性を孕んでいると考える。彼の提示する「サーガ(saga)」としての大きな物語という概念は、J.F. リオタールが提起した「ナラティブ(narrative)」としての大きな物語とは本質的に異なるものである。しかしそれは決して概念的誤謬によるズレではなく、むしろ「物語」の変質を言い当てたものである。 ここでは、大塚の「サーガとしての物語」と、J.F. リオタールによる「大きな物語」の概念について比較検討を行い、それらを大澤真幸による3 つの時代区分に当てはめることにより、シミュラークルも含む記号的価値の消費と、それを通じた世界認識の概念地図を、試論的に構築していく。
著者
野田 浩資
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.21-36,191, 1991-10-31 (Released:2017-02-15)

Interactionism is the perspective which has been trying to catch the reality of the society by the relational and processual approach. It is impossible to complete, but the purpose of this paper is to make clear how the interactionists have been engaged init. Interactionism includes many approaches in it, but their conceptual devices are divided to four categories: career, natural history, context, and rhetoric. The "moral career" uncovers the exisistens of institutional structure. The "natural history of institution" reveals the relativitiy of the value construction within the whole society. And the "rhetoric of social problem" shows up the welfare state as the historical existence. Interactionsm has a recurring theory building, which light up the social structure by cutting the reality as a form of processes.
著者
小野,真紀子
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.27(SUPPLEMENT), 2003-05-01
著者
味沢 成吉
出版者
日本地理教育学会
雑誌
新地理 (ISSN:05598362)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.27-58, 1970-09-25 (Released:2010-02-26)

Sanagijima Island belongs to Tadotsu-cho, Kagawa-ken (Kagawa-prefecture). It is on the Inland Sea of Seto, about 13km north of Tadotsu port. The area of the island is 2.20km2. It had about 70ha of a cultivated area in 1916, but the are decreased to about 39ha in 1969. The population of the island was 1493 in 1935, and 595 of them were farmers and 500 of the rest were fishermen. It was an island of agriculture and fishery. Men were occupied in fishing and women, in farming. It had been their custom that men never worked on the field.About 1935, pyrethrums, sweet potatos, rye, broad beans, radishes, wheat, German millet, soybeans and lilies were cultivated in the island. Pyrethrums, sweet potatos and lilies were shipped out of the island.After world war II, the island kept on losing population, especially young men in the prime of life got off of the island one after another. As a result, it has become an island of old people. In 1965, the population decreased to 744, and especiallsy, the decrease of fishermen was remarkable. And not it can't be said that it is an island of agriculture and fishery.As for agriculture, because of famers getting older, crop production was low-ered, an so cultivation for goods has changed into that for self-support. Especially vegetable culture has been increased. These vegetables are sent to their children or grand children who have their home in the city. And their children or grandchildren working in the city will come back to the island for summering. In this way, there is a close relation between parents on the island and their children in the city, and a naw atomosphere of the city is brought into the island.Fishermen have also gotten older, but they are economically richer than farmers because their fish are sold at a high price. Thus fishery helps economically agriculture that has become like a household vegitable garden.As both farmers and fishermen got older, their custom has been broken gradually, that is, a husband helps his wife with her farming and a wife helps her husband with his fishing.In this way, the custom or the life in the island is changing, influenced by the inside and the outside situation.
著者
戸谷 友則 太田 耕司 岩室 史英 秋山 正幸 田村 直之
出版者
京都大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

現在の最新宇宙論における重要問題はいくつかあるが、その最大のものは「宇宙のダークサイド(暗黒面)」という言葉で以下の三つにまとめることができる。すなわち、(1)宇宙を加速膨張させる「ダークエネルギー」、(2)宇宙の重力を支配する「ダークマター(暗黒物質)」、そして(3)宇宙の晴れ上がりから最初の天体形成と宇宙再電離をつなぐ「ダークエイジ(暗黒時代)」である。その中でも、ダークエネルギーは現代物理学の根源的な改訂につながる可能性すら秘めた、とくに重大な問題として認識されている。すばる望遠鏡の新観測装置FMOSを用いたバリオン振動探査計画により、このダークエネルギーに迫る事ができると期待されている。本研究の目的は、このバリオン振動探査計画のサーベイデザインを検討し、FMOS完成の際にすみやかに観測提案書を作成する準備を進める事にある。この目的のため、戸谷を中心に分光ターゲット銀河選定の手法や実現性を詳細にしらべた。「すばるディープフィールド」や、「すばるXMM-Newtonディープフィールド」と呼ばれる領域のすばる望遠鏡を中心とする膨大なデータをもとに、バリオン振動探査に使用できる銀河が十分に存在するかどうかを精査した。その結果、バリオン振動探査に十分な数の銀河があり、また、イメージングサーベイデータから測光的赤方偏移計算の手法により効率よく選択できる事も判明した。また、メンバーがハワイに集まってミーティングを開催し、FMOS装置に対する理解を深めるとともに、今後の問題点を洗い出して計画の推進に役立てた。国際的な注目も高く、国際会議で進捗状況を報告した。
著者
Emi TANIGUCHI Ayumi HATTORI Kaito KUROGI Yukihiro HISHIDA Fumiko WATANABE Mitsuhiro FURUSE Shinobu YASUO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.22-0125, (Released:2022-07-26)

l-Ornithine is known to stimulate growth hormone (GH) release in mammals. Here, we demonstrated that increases in plasma GH levels after oral administration of l-ornithine were first observed 150 min after administration, and the elevated levels were sustained for more than 90 min in mice. The increase was significantly delayed compared with the reported timing of plasma and tissue levels of l-ornithine after administration. The l-ornithine-induced increase in GH release was completely blocked by [D-Lys3]-GHRP-6, a ghrelin receptor antagonist, but not by cyclosomatostatin or JV-1-38, antagonists of somatostatin and GH-releasing hormone, respectively. These results suggest the involvement of ghrelin receptor-mediated pathways in l-ornithine-induced increases in GH release.

1 0 0 0 OA 東照宮史

出版者
東照宮
巻号頁・発行日
1927
著者
小嶌 綾子 辰巳 和奈 夏秋 優 大日 輝記 椛島 健治
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.17, no.6, pp.313-316, 2018 (Released:2019-08-13)
参考文献数
16

10歳代後半,男性。約 1 ヶ月間,中南米ベリーズ国のプレイセンシアへ渡航し,森林や海で蚊などによく刺された。帰国 4 日前より左側胸部に痒みを伴う皮疹を認め,その後も腫脹が持続した。 2 週間後の数日間,皮疹部に激痛があり,皮疹中央部に瘻孔が出現し,浸出液を認めた。皮疹の出現から約 5 週間後,浸出液の増加があり周囲を圧迫したところ瘻孔から虫が排出され,翌日当科を受診した。持参した虫体をヒトヒフバエと同定し,自験例を皮膚蠅症と診断した。幼虫は形態や大きさから 2 齢幼虫の可能性が高いものと推定した。ヒトヒフバエは中南米に限局して棲息する昆虫で,哺乳動物の皮膚に寄生して成長し一定期間を経て自然に排出され創は治癒するが,寄生している時期は痛みを伴うため一般的な治療法として,圧出,外科的な摘出,または現地でよく行われることとして呼吸のための孔を塞ぎ虫を誘い出す方法などがある。今後,海外旅行の機会の増加や渡航先の多様化はさらに加速すると考えられる。難治性の癤様結節をみた際には本症の可能性も念頭において,海外渡航歴についての問診を行うことも重要と考える。 (皮膚の科学,17 : 313-316, 2018)
著者
梶田 叡一
出版者
奈良学園大学
雑誌
奈良学園大学紀要 = Bulletin of Naragakuen University (ISSN:2188918X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.15-21, 2017-03-10

潜伏キリシタンの伝承物語『天地始之事』の基本性格や、この物語が発見された経緯などについては前稿で述べた(1)。本稿では、その内容の全体像について検討する。
著者
佐藤 弘樹 関 公輔
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
雑誌
東北理学療法学 (ISSN:09152180)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.89-99, 2019 (Released:2019-10-07)
参考文献数
11

【目的】 脊髄損傷完全対麻痺(L1)から,左長下肢装具と右短下肢装具を装着して歩行が自立し,集合住宅の 2 階に退院した症例を以下に報告する。【症例紹介】 20代女性。転落で受傷し A 病院に搬送。42病日に当センター転院。翌日より理学療法を開始した。当院入院時の ASIA Impairment Scale(以下,AIS)はA,Neurological Level of Injury(以下,NLI)はL1,ASIAの下肢運動スコア(以下,LEMS)はRt./Lt. = 8/0であった。この段階の予後予測において実用歩行獲得は困難と判断されたが,集合住宅への退院に必要な実用歩行,階段昇降が可能となるよう,標準的な理学療法と応用動作である四つ這い・膝立ちを重点的に行った。【結果】 両側のクラッチと右短下肢装具,左長下肢装具を用いて歩行及び階段昇降が自立し,191病日に退院。AISはA,NLIはL1,LEMSは10/3。【考察】 実用歩行獲得が困難とされたL1対麻痺患者でも,四つ這い・膝立ちを重点的に行うことで,クラッチと装具を使用して実用歩行が獲得できる可能性がある。

1 0 0 0 交通技術

著者
交通協力会
出版者
交通協力会
巻号頁・発行日
vol.21(10), no.254, 1966-10

1 0 0 0 OA 滑稽腹つゞみ

著者
今井雷堂 著
出版者
応来社
巻号頁・発行日
1912