著者
下郡 一利
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
防食技術 (ISSN:00109355)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.349-357, 1981-06-15 (Released:2009-10-30)
参考文献数
45
被引用文献数
7 4

Service experiences were summarized on the hydrogen absorption by titanium and factors affecting the absorption were analyzed and reviewed both on environmental side and metallurgical side. Some environmental conditions have been known to cause this absorption but further investigations are still needed in the future. Several preventive methods, such as surface oxidation treatment, have been applied with satisfactory results in some cases.
著者
小谷 真幸
出版者
日経ホーム出版社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.295, pp.74-81, 2007-08

いまや個人の株式取引で8割超を占めるまでになったインターネット取引。ネット証券は大手5社(SBIイー・トレード証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券、カブドットコム証券)を中心に群雄割拠の状態が続いている。'06年には野村グループのジョインベスト証券やIT系のGMOインターネット証券などの新規参入があり、競争はより激しくなった。
著者
神足 祐太郎
出版者
情報法制学会
雑誌
情報法制研究 (ISSN:24330264)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.56-65, 2021 (Released:2022-01-31)
参考文献数
21

This paper will provide an overview of the background and circumstances leading up to the proposed Digital Services Act package in the European Union and an introduction to the draft. Through this, the implications for freedom of expression of the debate on the enhanced responsibilities of online platforms in Europe will be examined. As indirect regulation by public actors through online platforms becomes increasingly important, it is necessary to consider the impact on private expression of both the hidden regulation by public actors and the regulatory powers of online platforms. A positive assessment can be made of the proposed Digital Services Act from the perspective of clarifying the scope of regulation by public actors and limiting the arbitrary control of private expression by online platforms. The proposed Digital Markets Act may contribute to pluralising the space for the expression of opinions through ensuring the possibility of competition between online platforms.
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.157, pp.20-23, 2006-05

会社・組織による品質改善活動も重要だが,システムを知り尽くす現場のITエンジニアだからこそ,問題を解決できる場面は多い。システム品質の低下が叫ばれている今,品質の問題を開発・運用現場で発見し除去するための品質保証活動が急務である。 ここ数年,楽天証券ほどシステムの「品質」に苦しんだ企業はないのではないか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.517, pp.30-33, 2011-04-11

東日本大震災では津波による被害がクローズアップされがちだが、地震による内陸部での被害が顕著だったのが福島県だ。 地震発生直後に福島県須賀川市の藤沼貯水池で堤体が決壊し、下流の集落に被害をもたらした。一気にあふれ出た湖水が、家屋11戸を押し流し、沿岸の水田も水没。人的被害は3月29日時点で死者6人、行方不明者2人に上る。
著者
脇 賢羽 竹本 怜将
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.104-107, 2021-02-01 (Released:2022-02-01)

各地にある醤油醸造業は,地域ごとに独特の味や風合いなどを生み出す地域の特色ある食文化を担っている.しかし塩分濃度が高いことに加え廃液の処理の問題により年々醤油醸造業は減少してきている.そこで,われわれは長年研究を行ってきた淡水性ユーグレナによる廃しょうゆ処理を試みた.ユーグレナの培養実験ならびに培養したユーグレナの二枚貝の育種実験等を行った.その結果,ユーグレナが高塩分濃度で培養可能であることを明らかにした.また,廃しょうゆ処理で必要となる希釈水量の削減にもつながることを見いだした.さらに,希釈した廃しょうゆで培養したユーグレナを餌として与える二段階処理実験では,醤油の色調が茶褐色からほとんど透明に脱色できるとともに,アサリの旨味成分が増加するなど想定外の成果も得られた.このような研究結果を活かすことで,廃しょうゆ処理の経費削減およびアサリなどの餌を目的としたユーグレナの新たな利用方法を見込める可能性がある.
著者
川端 亮 秋庭 裕 稲場 圭信
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.89-110, 2010-06-05 (Released:2017-07-18)

海外で日本人の枠を超えて現地に適応した新宗教は少ないが、本稿が対象とする創価学会の海外組織SGIは、1970年代半ばにはアメリカ化したといわれ、現在アメリカで多くの現地人の会員を獲得している。本稿は、シカゴの会員のインタビューから、70年代半ば以降の彼らの信仰や体験を記述し、SGIのアメリカ化を再検討するものである。まず、SGI-USAの歴史を略述したのち、日本人パイオニアのインタビューを通して、シカゴのSGIの歴史とかつての信仰や体験を示す。ついで、ユダヤ系、アフリカ系アメリカ人のインタビューから、エスニック・マイノリティにとってのSGIの魅力を描く。以上のことから、日本よりもはるかに多様なエスニシティで構成されるアメリカ社会において、日本の創価学会の教えが、多民族社会においてこそ生じる新たな意味を持って受け取られていることを示し、それが従来の研究では記述されていないアメリカ化の一側面であると論じる。
著者
澤間 善成
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.142, no.2, pp.139-144, 2022-02-01 (Released:2022-02-01)
参考文献数
24

Deuterium (2H, D) is a stable isotope of hydrogen (1H). Deuterium-incorporated (labelled) compounds are widely utilized in various scientific fields such as mechanistic studies of organic reactions, elucidation of drug metabolism, application as tracers for microanalysis. Recently, development of heavy drugs and molecular imaging using techniques such as neutron scattering and Raman spectroscopy are spotlighted. We have developed various deuterium-incorporated compounds using D2O as an inexpensive deuterium source to construct novel functional materials. The use of platinum group metals on carbon as catalysts could result in the multi-deuteration of compounds in the mixed solvents of 2-propanol and D2O, and site-selectively deuterated compounds can be synthesized by organocatalytic methods. In this review, the latter deuteration methods using organocatalysts and their applications are summarized. Terminal alkynes smoothly underwent deuterium incorporation by using triethylamine as an organic base or a solid resin possessing the tertiary amine moiety in the same molecule to give mono-deuterated alkynes. These compounds were partially reduced over our prepared specific palladium catalyst under atmospheric D2 gas to produce tri-deuterated alkenes. Achiral or chiral di-deuterated β-nitro alcohols were also prepared by the organic-base-catalyzed deuteration of nitromethane, followed by nitroaldol reactions in a one pot manner. The mono-deuteration of aromatic aldehyde could be effectively catalyzed by N-heterocyclic carbene. Furthermore, the α-deuteration of aliphatic aldehydes using a basic resin catalyst and the subsequent Knoevenagel condensation with malononitrile could provide γ-deuterium-incorporated α,β-unsaturated nitrile derivatives. The deuterated compounds thus obtained can be important synthetic precursors to construct the deuterium-incorporated target functional materials.
著者
安達 康弘 内野 彰
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.169-174, 2021 (Released:2022-01-26)
参考文献数
16

コナギに対する効果的な機械除草の時期を葉齢と引き抜き抵抗力との関係に着目して検討した。ポット試験では,コナギの葉齢増加にともなって引き抜き抵抗力が指数関数的に急激に上昇し,1葉期以降では葉齢が1葉増加すると引き抜き抵抗力が2.2倍になった。圃場試験においてもコナギ葉齢と引き抜き抵抗力との関係が指数関数曲線によく適合したことから,葉齢が除草適期の重要な目安になると考えられた。実際の高精度水田用除草機によるコナギの除草効果からは,1回目の除草時期の目安が1葉期以下と推定された。葉齢と引き抜き抵抗力との指数関数的な関係を考慮すれば,機械除草で高い除草効果を得るためには,コナギが目安となる葉齢を超える前に除草することが重要と言える。
著者
岡崎 武二郎 大橋 誠 一言 広 石上 武 町田 豊平 小野寺 昭一
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.280-283, 1990

1988年に都立台東病院泌尿器科の男子淋菌性尿道炎患者から分離されたPPNG22株について, プラスミドDNAの測定を行った.<BR>PPNG22株のうち3株 (14%) は3.3メガダルトンのプラスミドを有し, しかも3株全部が同時に24.5メガダルトンの耐性伝達プラスミドをも有する新アフリカ型PPNGであった. また, 22株のうち19株 (86%) は4.4メガダルトンのプラスミドを有するアジア型であり, この19株のうち5株 (26%) は24.5メガダルトンのフプラスミドを有していた.<BR>新アフリカ型PPNG3症例の感染源は, 1例はフィリピンであったが, 2例は都内のソープランドであり, 新アフリカ型PPNGがすでに国内に定着していることが示唆された.
著者
柴山 律子 須永 知子 芹川 宏二 鈴木 秀美 下田 祥由
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.890-893, 1989
被引用文献数
1

顕症梅毒の1例を報告し, 当教室における顕症梅毒について統計的考察を加えた。21才男子。陰部潰瘍を主訴として来院。ソープランドにおいて数回感染機会があつた。陰茎冠状溝に無痛性の潰瘍を2個認める。梅毒血清反応ではガラス板法16倍, TPHA 40倍, FTA-ABS陽性。組織所見では真皮の毛細血管増生, 血管内腔拡大を認め, 血管周囲にリンパ球様細胞の浸潤を認めた。電顕所見では, 真皮結合織中にスピロヘータとおもわれる糸くずようのものを認めた。バイシリン内服により, ほぼ2週間で色素沈着を残すのみとなつた。昭和53年&sim;63年3月までの当教室における梅毒患者の全症例数は45例であつた。そのうち顕症梅毒は29例, 潜伏梅毒は16例であつた。年令別症例数では10才&sim;70才代と幅広く広範囲に分布した。全体的な流れのなかでは昭和58年以降に急激な増加を認めた。
著者
木村 太紀
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.98, no.6, 1988

都下特殊浴場従業員(ソープランド嬢)100名を対象として,STDとくに梅毒・B型肝炎・サイトメガロウイルス・単純ヘルペス・ATL・AIDS・クラミジア等の蔓延状況を,血清抗体測定を通じて間接的に検索した.1)被験対象者 平均年齢は26歳,平均従業期間は16ヵ月であった.2)梅毒血清反応陽性者21%(名)と高率を示し,就中不顕性感染者は18%(名)であった.3)B型肝炎ウイルスについてはHBs抗体保有者が30%にみられたが,HBs抗原保有者はみられなかった.従業(経験)年数と陽性率との間には相関関係が認められた.4)ATL,AIDS抗体陽性者はみられなかった.5)サイトメガロウイルスについては92%が抗体保有者であったが,対照とした一般女性群の抗体保有率(96%)も高く,この値の示す意義はあまり大きくないものと考えられた.6)クラミジア抗体保有者は被験対象者では80%に達し,正常対照者の36%に比し高率を示した.7)単純ヘルペスについては,被験対象者の88%が抗体高値陽性であり,正常対象者における比率45%に比し高率を示した.
著者
金 恵英 川島 真 中川 秀己 石橋 康正 吉川 裕之 松倉 俊彦
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.98, no.5, 1988

尖圭コンジロームの邦人男子18例について,臨床,組織,免疫組織化学ならびに電顕学的検討を行い,さらに,分子生物学的にヒト乳頭腫ウイルスDNA(HPV DNA)の検出,同定を試みた.発症年齢は平均34歳で性的活動の活発な年齢層にみられ,ソープランドであるいは売春婦より感染したと思われる例が14例を数えた.感染機会から発症までの期間は平均6.3ヵ月であった.発生部位は,尿道口,亀頭,冠状溝,包皮,陰茎,肛囲と外陰部のみにみられ,他部位の疣贅を合併した例はみられなかった.臨床型では,角化傾向の乏しい小丘疹型が13例,強い角化を示す角化型が1例で,肛囲の4例はいずれも花野菜状を呈していた.診察し得た10名のsexual partnerのうち5名に尖圭コンジロームを認め,sexual partnerの診察および治療の重要性を痛感した.組織学的には表皮肥厚,乳頭腫症,空胞化細胞の出現を特徴としていたが,空胞化細胞をほとんど認めない例も4例みられた.免疫組織化学的にパピローマウイルス特異抗原の存在を検索したところ,12例(67%)で主として空胞化細胞の核に一致して陽性所見が認められた.電顕学的検討を行った10例全例で36~46nmの電子密度の高いウイルス粒子と考えられる粒子が観察され,その他,径200nm前後の辺縁が星芒状の粒子も認められた.生検材料より全細胞DNAを抽出し,blot hybridization法を用いて,HPV DNAの検出を行ったところ,全例で遊離型のHPV DNAの存在が証明され,そのタイプはHPV6a型7例,HPV6c型1例,HPV11a型7例,HPV6型およびHPV11型のいずれとも異なる型3例と同定され,欧米および邦人女子例とほぼ同様のタイプが検出されるものの,本邦の尖圭コンジロームの一部では,欧米とは異なるHPV型が関与していることが明らかになった.
著者
茂木 孝
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.327-330, 2015-12-31 (Released:2016-01-26)
参考文献数
14
被引用文献数
2

呼吸器領域の患者教育は,包括的呼吸リハビリテーション内のコンポーネントとして位置づけられており,他の運動療法,栄養指導などと共に提供されるが,本稿では呼吸器に留まらず医療一般に必要な患者教育総論として概説する.近年の患者教育は,患者自身の自己管理をいかに向上させるかという点に重点が置かれている.その目標にあるのは患者の自己管理による適切な行動選択と実行である.そして患者の望ましい行動変容を教育・支援するのがわれわれ医療者の役割である.そのためには,単なる知識の伝達ではなく,患者の元々の健康に関する素養(ヘルス・リテラシーなど)とアドヒアランスにも考慮した教育・支援が必要となる.医療者自身が正確な情報を保持し,患者のニーズに合わせて適切に提供してこそ意味がある.患者の認知・教育状態を把握しながら,疾患や社会の将来までを見通した医療情報を提供するよう心がける必要がある.
著者
中田 誠司 三木 正也 岡部 和彦 真下 透 小林 幹男 山中 英寿 高橋 修 大貫 隆久
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.507-514, 1991-05
被引用文献数
1

GU 205例(47.7%),NGU 225例(52.3%),平均年齢32.5歳は両群で大差なし.感染源はホステス76.3%,以下ソープランド,ガールフレンド,海外,妻の順であった.尿道分泌は87.7%に認められ,排尿時痛,尿道不快感がこれにつづいた.検尿,尿道分泌物塗抹染色陽性は両群で72.7%,100%と50.9%,92.2%で,GUのペニシリン抵抗性は29.4%;25.6%にクラミジア混合感染あり,NGUのクラミジア陽性は71.8%となった.GUのNQ, PC治療1週間後の有効は80.6%,83.8%で,NQによる淋菌消失は89.7%である.NGUではNQ, MINO治療1週間後の有効は70.4%,85.3%,クラミジア消失は70.0%,100%であった.NQのOFLX有効は84.3%で最高,両群共治療は2週間の方が再燃が少なかったWe reviewed 497 patients with male urethritis diagnosed between January, 1986 and March, 1989 at the Asama General Hospital. The incidence of gonococcal urethritis (GU) was 47.7%, and that of non-gonococcal urethritis (NGU) 52.3%. There was no difference in the age distribution between GU and NGU. Prostitutes were the most common source of the infection in both GU and NGU. Incubation periods were longer in NGU than in GU, statistically. Urethral discharge was the most common symptom. Purulent urethral discharge was seen more commonly than serous urethral discharge in GU. On the contrary, serous urethral discharge was more common in NGU. Penicillin-resistant gonococcus comprised 29.4% and mixed infection of the C. trachomatis existed 25.6% in GU. C. trachomatis was detected in 71.8% in NGU. In GU, new quinolones and penicillins were administered frequently. The effective rates 1 week after the administration were 80.6% and 83.3%, respectively. In NGU, new quinolones and minocycline were administered frequently. The effective rates were 70.4% and 85.3%, respectively. Ofloxacin (OFLX) showed the highest effective rate to NGU among the four new quinolones. The relapse rate for the two-week administration group was lower than that for the one-week-administration group, but the difference was not statistically significant.