著者
三浦 友和 深田 武志
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.409, pp.96-99, 2016-07

──映画を観ていると、三浦さんのおかしさ、愚かしさが、周りの人のおかしさを照らし出すというか、キャラクターの輪郭を際立たせている感じがしますが、そういうことを考えながら演じるのでしょうか。それともそれは演出の話なのでしょうか。 演出よりも前…
著者
真喜志 昇
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.5-8, 1992

環境や環境教育に関心を持ち、よりよい環境の想像活動に主体的に参加し、環境への責任ある行動がとれる態度を育成するために、小学校の5年理科「魚の育ち方」における地域の川の生き物を調べようという環境教育を取り入れた教材を開発し、その実践を試みた。私たちの学校には、すく横を饒波川が通っている。そこでパソコンと体験学習を取り入れ、川の水性生物を採取し、パソコンで名前を調べたり、指標生物と水の汚れとの関係などを調べることにより、環境に関心を持たせようと考え、教材化し授業を試みた。その結果、川に降りて水性生物の調査をする事をとても楽しかったと答えた子が多かったし、パソコンを使うことにより、川の生物調べも事典を使うよりも興味を持ち意欲的に調べていた。また、その原因が自分達の生活排水であり、自分達の子孫にはきれいな川にして受け継ぎたいといった意見も多くでてきて環境に興味関心を示めさせるのにある程度の効果があったと考える。
著者
竹村 明日香
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.16-32, 2013-04-01 (Released:2017-07-28)

キリシタン資料によると,中世末期のエ段音節ではエ・セ・ゼの3音節のみが硬口蓋化していたと考えられる。しかし中世期資料によっては他の工段音節でも硬口蓋化していたことを窺わせる例もあり,果たしてどの音節が硬口蓋化していたのかが問題となってきた。本稿ではこの問題を解決する一助とするため,近世〜現代九州方言のエ段音節を通時的・共時的に観察した。結果,エ段音節では,子音の調音点の差によって硬口蓋化が異なって現れていることが判明した。即ち,歯茎音の音節では子音の主要調音点を変える硬口蓋化が生じているのに対し,軟口蓋音や唇音の音節ではそのような例が認められない。このような硬口蓋化の分布は,通言語的な傾向と一致している上に,キリシタン資料のオ段拗長音表記とも平行的であることから,中世エ段音節の硬口蓋化の分布としても十分想定し得るものであると考えられる。
著者
千賀 義博 横山 千佳 唐木 心優 清水 開 中西 唯稀 松村 竜誠 ワイズナーディラン 武蔵 榎本 浩実 黒河内 寛之
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.131, 2020

<p>長野県伊那市にある、今年で開校70年を迎える伊那西小学校は、校舎を取り囲むように1.4haの「林間」と呼ばれる学校林を所有し、この林間を活用した教育活動に取り組んでいる。1950年の開校当時は、草原だった場所に、翌1952年に背丈より低いカラマツ500本をPTAの手で植樹した。現在は、これらカラマツは優に20mを越える高さに成長している。林間には、他にも、アカマツ、さくら、モミジ等が自然に生えたり、あるいは、卒業記念に植えられたりと、42種類600本以上の樹木が生育している。樹木の多くは、背丈が随分と大きくなり、子どもたちが、全身で触れたり、観察をしたりするには適しているとは言えない状況があり、"子どもたちの目の高さで利活用できる森"は、学校の願いとなっていた。そこで、この森を今後24年かけて、計画的に大規模伐採し、子どもたちの学びの森となるよう、平成31年4月から運用してきている。本研究は、①過去70年の森の成り立ち ②大規模伐採の計画と実施 ③4月からの林の成長を観察することにより、子どもたち及び職員が今後どのような林間をどのように残していくかを見出そうとした研究である。</p>
著者
村瀬 延哉
出版者
広島大学総合科学部
雑誌
言語文化研究 (ISSN:03851494)
巻号頁・発行日
no.13, pp.p421-432, 1987

Il y a une affinité entre Polyeucte et Alidor, héros extravagant de La Place royale. Tous les deux considèrent leurs bien-aimées comme un obstacle à la réalisation de leur idéal. Et ils les cèdent à d'autres: ce qui est profondément blessant pour une femme, même si on le faisait pour assurer son bonheur.Examinons de plus près le cas d'Alidor. Sa liberté et sa tranquillité d'esprit lui importent par-dessus tout. L'amour qu'il éprouve pour Angélique semble souvent l'empêcher de s'assurer s'il jouit toujours de cette liberté. Il explique ainsi ses tourments: "Et de tous mes soucis la liberté bannie / Me soumet en esclave à trop de tyrannie". Du reste, il se plaint à son ami Cléandre de ce qu'Angélique l'accable de "faveurs fatales à son repos". Peut-être, est-ce une âme trop sensible!Il s'inquiète aussi de savoir s'il aimera bien toujours Angélique: "Et pour peu qu'elle (= sa beauté) dure, aucun me peut-il dire / Si je pourrai l'aimer jusqu'à ce qu'elle expire ? / Du temps, qui change tout, les révolutions / Ne changent-elles pas nos résolutions?"D'ailleurs, il est sans doute en proie à d'autres inquiétudes, quoiqu'il hésite à l'avouer: est-il et sera-t-il vraiment aimé d'Angélique? C'est pourquoi il crie d'allégresse après l'avoir irrémédiablement blessée en la cédant à Cléandre: "Plus je t'étais ingrat, plus tu me chérissais; / Ton ardeur croissait plus je te trahissais."Comme l'auteur, Alidor est jeune et célibataire. Il ne comprend pas bien la réalité, ni les femmes. Ainsi se laisse-t-il quelquefois entraîner à des chimères ou des inquiétudes. Les problèmes d'amour le tourmentent.Polyeucte est, pour ainsi dire, un Alidor marié. En effet, Corneille épousa Marie de Lampérière quelques années avant la première représentation de la pièce. On peut donc dire qu'elle eut pour rôle d'apaiser les inquiétudes d'Alidor, en fournissant une réponse aux problèmes qu'il se posait.Polyeucte, lui aussi, a conscience de la fragilité de l'amour humain. Par conséquent il se voue à l'amour de Dieu et décide de céder sa femme à Sévère. Mais, malgré cela, elle ne le quitte pas, ainsi que l'a fait Angélique. Au contraire, elle abandonne son père et son ancien amoureux, favori de l'empereur, pour suivre son mari couvert d'ignominie à en croire l'opinion publique.Le rêve d'Alidor se réalise dans Polyeucte. La pièce fournit la preuve de l'existance d'un amour conjugal qui surmonte les épreuves les plus difficiles. La vie conjuale que mena l'auteur lui aurait inspiré cette confiance en la profondeur de l'amour d'une femme.
著者
西田 和正 河合 恒 伊藤 久美子 江尻 愛美 大渕 修一
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.17-25, 2022-01-15 (Released:2022-01-28)
参考文献数
26

目的 2015年度に介護予防・日常生活支援総合事業が導入され,住民主体の介護予防活動は,より重要性が増している。自治体の介護予防事業においても,終了後に参加者を住民主体の介護予防活動へ効果的に繋げることが必要である。本研究では住民主体の介護予防活動への参加を促進する取り組みを行った介護予防事業終了者の,その後の住民主体の介護予防活動への参加要因を明らかにすることを目的とした。方法 東京都A区の一般介護予防事業の2教室を対象とした。この教室では,心身機能改善とともに事業終了後の参加者の自主グループ化を支援するための学習やグループワークを導入している。本研究では,2016・2017年度に同事業参加者に対して実施した,事業開始3か月後(以下,T1)と事業終了6か月後(以下,T2)の自記式アンケートを分析した。有効回答数は216人(男性:51人,女性:165人,年齢:65-95歳)であった。T1では参加教室,健康度自己評価,基本チェックリスト,ソーシャル・キャピタルの「近隣住民との交流」,「グループや団体への参加の有無」,「近隣住民への信頼」,「近隣住民が他の人の役に立とうとすると思うか」を調査した。T2では住民主体の介護予防活動として,介護予防自主グループへの参加の有無を調査した。住民主体の介護予防活動への参加の有無と調査項目との関連をロジスティック回帰分析で検討した。結果 参加群は113人(52.3%),不参加群は103人(47.7%)であった。住民主体の介護予防活動への参加の有無を従属変数,各調査項目を独立変数として個別に投入した単変量のモデルでは,「参加教室」(オッズ比:0.31,95%信頼区間:0.15-0.63,P=0.001),「近隣住民への信頼」(オッズ比:5.30,95%信頼区間:1.46-19.16,P=0.011)が介護予防活動への参加と有意に関連していた。すべてを独立変数として投入した多変量のモデルでは,「参加教室」(オッズ比:0.29,95%信頼区間:0.14-0.62,P=0.001)が有意な関連要因であった。結論 事業における積極的な取り組みを通して約5割が住民主体の介護予防活動へ繋がっていた。住民主体の介護予防活動参加の関連要因は,「参加教室」であり,教室の開催頻度などプログラムの内容が事業終了後の住民主体の介護予防活動参加に影響すると考えられた。
著者
上野 恵子 西岡 大輔 近藤 尚己
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.48-58, 2022-01-15 (Released:2022-01-28)
参考文献数
29

目的 近年,生活保護制度の被保護者への健康管理支援の重要性が指摘され,施策が打たれている。本研究は,2021(令和3)年に全国の福祉事務所で必須事業となった「被保護者健康管理支援事業」に対して福祉事務所が抱える期待や懸念,および国・都道府県への要望を明らかにすることを目的とした。方法 2019年11月,機縁法により選定された23か所の福祉事務所に,質問紙調査を依頼した。質問紙では,健康管理支援事業の実施に際して期待する点ならびに懸念する点,国・都道府県から受けたい支援を自由記述で回答を求めた。次いで2019年11月から2020年2月にかけて,福祉事務所でヒアリング調査を実施した。ヒアリング調査では,質問紙項目に記載が不十分な回答,回答の補足事項や不明点を調査票の内容に沿って聞き取りを実施した。結果 16か所の福祉事務所から調査票の回答およびヒアリング調査の承諾を得た(同意割合69.6%)。福祉事務所担当者は健康管理支援事業が被保護者の健康意識・状態を改善し,被保護者のみならず他住民への取り組みとしても実施されることを期待していた。また,困難を感じている点として,実施体制の構築,事業の評価指標・対象者の設定,保健医療専門職の確保が示唆された。国・都道府県への要望としては,評価指標・基準の提示,標準様式の提供,参考となる事業事例の紹介,福祉事務所間や地域の他の関係機関との連絡調整,情報共有の場の提供,財源の確保などが挙げられた。結論 健康管理支援事業の円滑な実施を推進するためには,自治体と国ならびに都道府県が連携を深めるとともに,重層的な支援体制の構築が求められている。
著者
杉浦 圭子 村山 洋史 野中 久美子 長谷部 雅美 藤原 佳典
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.37-47, 2022-01-15 (Released:2022-01-28)
参考文献数
27

目的 最長職は高齢期の健康状態や生活の質に関連すると報告されている。本研究では,主として就労支援の観点から,最長職の就労形態および業種と,現在の就労状況および就労理由との関連を明らかにすることを目的とした。方法 東京都大田区入新井地区に居住する65歳以上の者のうち,要介護度4以上,施設入所中の者等を除いた8,075人全数に対し,2015年8月に郵送による無記名自記式質問紙調査を実施した。調査票では基本属性,生活状況,現在の就労状況および最長職の就労形態と業種を尋ねた。また,現在就労している者については就労理由を尋ねた。分析は現在の就労状況(「常勤」「非常勤」「就労なし」)を従属変数とした多項ロジスティック回帰分析を,就労理由については個々の理由の該当有無を従属変数とした二項ロジスティック回帰分析を行った。結果 5,184件の調査票を回収し(回収率64.2%),5,050件を分析対象とした。最長職の就労形態は,正規の職員・従業員が最も多く42.7%で,業種は販売・サービス職が最も多かった(24.2%)。常勤,非常勤を含め現在の就労者は約3割だった。常勤・非常勤を含めた就労者のうち,その就労理由を尋ねると「生活のための収入を得るため」が最も多く約3割を占め,次いで「健康のため」「生きがいを得るため」「社会貢献・つながりを得るため」であった。現在就労している者の最長職の業種は,常勤では自営業主・自由業,会社・団体などの役員が多く,非常勤では専門職が多かった。就労していない者は正規の職員・従業員および無職(専業主婦含)が多かった。現在就労している理由を「生活のための収入を得るため」とした者は,最長職の就労形態については自営業主・自由業が,業種については労務系職種が多く,「健康のため」「生きがいを得るため」「社会貢献・人とのつながりを得るため」を理由としていた者は,最長職が正規の職員・従業員が,会社・団体などの役員,業種については事務系・技術系職種が多かった。結論 最長職の就労形態や業種によって現在の就労状況や就労理由が異なることが明らかとなった。高齢者の就労や社会参加が円滑に推進されるためには,高齢期の健康状態や生活の質に関連が深い最長職を含め,生活背景などの個別性を加味する必要性があると考える。
著者
青山 真人 山崎 真 杉田 昭栄 楠瀬 良
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.8, pp.J256-J265, 2001-04-25
参考文献数
21
被引用文献数
2

馬術愛好家や職業として日頃ウマに接している人達はウマの表情からその情動をどの程度推察できるか,また,彼らはウマの顔のどの部位を手がかりとしてその情動を判断しているのかを調査した.調査は,ウマの顔の写真のみからその置かれている状況を推察し,さらに顔のどの部位を手がかりとしてその判断を下したかを答えるアンケート形式で行った.その結果,日頃ウマに接している人達143名の平均点は53.5点(全問正解の場合100点)であり,ウマに接する機会が少ない人達111名の平均点(39.4点)よりも有意に高かった.このことから,日頃ウマに接している人達は,ウマの顔の写真のみからその置かれている状況をある程度推察できるものと考えられた.ウマに接している人達が,状況を推察する際に手がかりとしてもっとも多く観察していたのは耳であり,さらに,高い正解率(55点以上)であったグループは正解率の低いグループ(55点未満)と比較して,耳を観察した回数が有意に多かった.これまでの文献から,耳はウマの感情がもっとも顕著に現れる部位とされているが,日頃ウマに接している人達は経験からそのことを知っていることが示された.しかしながら,異なる状況下であっても,ウマの耳の向きや角度が類似していたり,ほとんど同じである場合もあり,耳のみからでは正確な判断が難しい状況があることも示された.その場合には耳に注目すると同時に,他の部位やそのウマに関わっている他のウマの表情など,別の手がかりをあわせて指標とし,総合的に判断することが有効であると考えられた.
著者
韓 雲哲 真谷 歩 ンキヤ エリーネ 林 信行 藤田 修二
出版者
Japan Association of Food Preservation Scientists
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.275-281, 2006-11-30 (Released:2011-05-20)
参考文献数
21
被引用文献数
1 6

ゴボウの抽出液の褐変反応中のスペクトルの特徴からクロロゲン酸或いはその同族体の酸化反応が酵素的褐変の主原因であることが示唆された。クロロゲン酸を基質としてゴボウのポリフェノール酸化酵素 (PPO) は16.6倍に精製され, その回収率は約21%であった。精製酵素のPAGEおよびSDS-PAGEにおいて, 1本のバンドを示した。精製酵素の分子量はゲル濾過法とSDS-PAGEによりそれぞれ41,000と40,000と算出された。精製酵素はクロロゲン酸およびエピカテキンを速やかに酸化した。酵素のクロロゲン酸 (pH5.0, 20℃) とエピカテキン (pH 8.0, 20℃) に対するKm値は0.4と2.7mMと算出された。クロロゲン酸酸化酵素 (ChO) 活性の最適pHは5.0, エピカテキン酸化酵素 (EpO) 活性の最適pHは8.0に認められた。本酵素を4℃で22時間処理した結果, pHs5.0-8.0範囲で安定であった。両活性の最適温度は20℃に認められた。45℃, 30分加熱を行った結果, 両活性の約50%が失活した。両活性は, 5 mMのL-アスコルビン酸, L-システインによって強く抑制された。
著者
山本 香理
出版者
日本フランス語フランス文学会関西支部
雑誌
関西フランス語フランス文学
巻号頁・発行日
vol.13, pp.14-23, 2007

C'est generalement par le ou ca qu'on pronominalise l'infinitif complement d'objet direct d'un verbe. Or les verbes n'admettent pas l'un ou l'autre pronom indifferemment. Ainsi, les verbes aimer et vouloir, pourtant souvent consideres comme appartenant a la meme categorie, celle des verbes psychologiques, ne semblent pas se comporter de la meme maniere quant au choix du pronom, l'infinitif objet direct d'aimer etant pronominalise par ca et celui de vouloir de preference par le. Cet article a pour objectif de degager les facteurs regissant le choix en question. Apres avoir defini les caracteristiques fondamentales des pronoms le et ca, nous tacherons de determiner les traits semantiques des proces decrits par l'infinitif objet direct compatibles avec le sens d'aimer ou de vouloir.