著者
福留 千弥 田中 雅侑 藤田 直人 藤野 英己
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Ab1101, 2012

【はじめに、目的】 心不全患者の特徴の一つに運動耐容能の低下が挙げられる。運動耐容能が低下する原因には心機能の低下だけでなく、骨格筋における退行性変化も関与しているとされている。心不全患者における骨格筋の退行性変化の一つに、骨格筋線維周囲における毛細血管数の減少がある。心不全患者は活性酸素種(ROS)の過剰発現によって酸化ストレスが亢進しているとされており、血管内皮細胞の機能不全や毛細血管の退行性変化をきたす。多くの栄養素は酸化ストレスを除去する能力を持つが、心不全患者は食欲不振による低栄養を伴うことが報告されており、心不全患者では酸化ストレスを除去する栄養素が欠乏していると考えられる。本研究では、心不全における骨格筋と心不全を伴わない低栄養のみの骨格筋を比較することで、心不全と低栄養が骨格筋内毛細血管の退行性変化に及ぼす影響の差異を検証した。また、心不全患者では速筋よりも遅筋において筋萎縮が起きやすいという報告から筋線維タイプによる違いも存在すると考え、速筋と遅筋の比較も併せて実施した。【方法】 4週齢のWistar系雄ラットにモノクロタリン(30mg/kg)を投与することで心不全を惹起した(CHF群)。また、同一週齢のWistar系雄ラットを用い、給餌量を自由にした対照群(Con群)と、給餌量をHF群と一致させた群(PF群)を設定した。4週間の実験期間終了後、ペントバルビタール(50mg/kg, <i>i.p.</i>)による深麻酔下で心臓、肺、足底筋およびヒラメ筋を摘出し、急速凍結した。組織切片のエラスチカ・ワンギーソン(EVG)染色所見を用いて、心臓の線維化と肺動脈壁の厚さを観察した。足底筋とヒラメ筋はアルカリホスファターゼ染色にて毛細血管を可視化し、筋線維あたりの毛細血管比率(C/F比)を算出した。さらに、足底筋とヒラメ筋はジヒドロエチジウム染色にてROSを可視化し、その発現量を測定した。得られた測定値の統計処理には一元配置分散分析とTukey-Kramerの多重比較検定を用い、有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 全ての実験は所属施設における動物実験に関する指針に従い、動物実験委員会の許可を得たうえで実施した。【結果】 心臓と肺のEVG染色所見では、CHF群にのみ心筋線維の肥大と膠原線維の増殖、および肺動脈における中膜の肥厚を認めた。足底筋のC/F比は、CHF群ではCon群とPF群に比べて有意に低値を示したが、PF群とCon群間には有意差を認めなかった。一方、ヒラメ筋のC/F比は、PF群ではCon群に比べて有意に低値を示したが、CHF群とPF群の間には有意差を認めなかった。足底筋とヒラメ筋のROS発現量は、PF群ではCon群に比べて有意に高値を示し、CHF群はPF群に比べて有意に高値を示した。【考察】 速筋における骨格筋内毛細血管の退行性変化は主として心不全に起因するが、遅筋における骨格筋内毛細血管の退行性変化は、心不全だけでなく低栄養の影響を受けることが明らかになった。足底筋では低栄養によるROSの過剰発現を認めたものの、低栄養による骨格筋内毛細血管の退行性変化は生じていなかった。一方、ヒラメ筋では心不全によって低栄養以上にROSが発現していたにも関わらず、骨格筋内毛細血管の退行性変化は心不全を伴わない低栄養のみの状態と変わらなかった。このことから、心不全や低栄養によるROSの過剰発現だけで骨格筋内毛細血管の退行性変化が誘導されるわけではないということが示唆された。一方、心不全では血清中にTNF-αが過剰発現するとされている。TNF-αは血管内皮細胞の機能不全を誘発し、血管内腔の狭小化を引き起こすことで骨格筋への血液供給を減少させる。このことから、CHF群の速筋と遅筋における骨格筋内毛細血管の退行性変化にはTNF-αが関与していたのではないかと考えられる。また、PF群の遅筋における骨格筋内毛細血管の退行性変化には、低栄養に由来するROS以外の経路が関与していたと考える。しかし、足底筋とヒラメ筋における低栄養由来のROSの過剰発現に対する両筋の反応はそれぞれ異なっていた。この点については不明であるため、低栄養に由来するROSの発現に対する筋線維タイプによる反応については今後検討していく必要がある。【理学療法学研究としての意義】 心不全患者における骨格筋内毛細血管の退行性変化には、心不全による因子だけではなく、栄養状態も関係していることが明らかになった。本結果より心不全患者における骨格筋の退行性変化を予防するには栄養状態のコントロールも重要であると考える。
著者
藤田 肇
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.360-365, 2017

<p>「人工知能」は,次世代の情報処理技術として現在多くの注目を集め,様々な従来産業の形態を大きく替えようとしています。本稿では,FRONTEOが独自開発した人工知能エンジン「KIBIT」の特徴とその搭載製品を紹介します。また,KIBITが特許調査の実務において専門家をサポートする特許調査・分析システム「KIBIT Patent Explorer」と当社の取り組みを説明し,AIが変える未来の特許実務を紹介します。</p>
著者
守本 正宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.931, pp.34-37, 2017-02-02

2003年に会社を設立して以来、2007年に東京証券取引所マザーズ市場、2013年米ナスダックに上場しました。2014年と2015年に米国のeディスカバリー企業2社を買収し、米国には業界経験を積んだ人材を含めて約250人、世界で約420人の社員がいます。 2016年3月期連結決算の…
著者
進藤 軌久 豊柴 博義
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.94, pp.1-S07-4, 2021

<p>Although months have passed since WHO declared COVID-19 a global pandemic, only a limited number of clinically effective drugs are available, and the development of drugs to treat COVID-19 has become an urgent issue worldwide. The pace of new research on COVID-19 is extremely high and it is impossible to read every report. In order to tackle these problems, we leveraged our artificial intelligence (AI) system, Concept Encoder, to accelerate the process of drug repositioning. The Concept Encoder is a patented AI system based on natural language processing technology and by deep learning papers on COVID-19, the system identified a large group of genes implicated in COVID-19 pathogenesis. The AI system then generated a molecular linkage map for COVID-19, connecting the genes by deep learning the molecular relationship. By thoroughly reviewing the resulting map and list of the genes with rankings, we found potential key players for disease progression and existing drugs that might improve COVID-19 survival. Here, we focus on potential targets and discuss the perspective of our approach.</p>
著者
白蓋 真弥 網木 政江 浅海 菜月 桐明 祐弥 生田 奈美可 安達 圭一郎 田中 愛子
出版者
山口大学医学会
雑誌
山口医学 (ISSN:05131731)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.165-173, 2021-12-02 (Released:2021-12-24)
参考文献数
13

【目的】新型コロナウイルス感染拡大の影響により,臨地での看護学実習の機会が減少した2020年度卒業生の看護実践能力を明らかにすること,さらにコロナ禍以前に看護基礎教育を受けた2018年および2019年度卒業生の卒業時看護実践能力との比較を通して,2020年度卒業生の看護実践能力の特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】2020年度卒業生77名および既卒生56名に対し,無記名選択式一部記述式の自記式質問紙調査を実施した.【結果】有効回答率は2020年度卒業生74.0%,既卒生35.7%であった.2020年度卒業生の看護実践能力の平均点が高かった項目は「看護の実施にあたり,その人の意思決定を支援することができる.」や「多様な価値観・信条や生活背景を持つ人を尊重する行動をとることができる.」等のヒューマンケアの基本に関する実践能力群に含まれるものであった.また,感染防止対策に関する項目も平均点が高かった.2020年度卒業生および既卒生の平均点を比較したところ,66項目中62項目で2020年度卒業生の平均点が有意に高かった.また,既卒生平均点の順位を基準として,2020年度卒業生平均点の順位を比較し,順位が大幅に下降した項目は,実施する看護の根拠と方法を人々に合わせ説明すること,回復期や慢性的な健康課題に関する看護等であった.一方で順位が大幅に上昇した項目は,家族アセスメントやエンドオブライフケア等であった.【結論】2020年度卒業生は一定の看護実践能力を身につけることができたと自己評価していた.しかし,臨地で実習できていないために,現実的な視点からの評価ができていない可能性があった.
著者
神谷 香一郎
出版者
Japanese Heart Rhythm Society
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.9-14, 2004-01-23 (Released:2010-09-09)
参考文献数
29

β遮断薬が心不全患者の予後を改善することは, 大規模臨床試験で明らかにされている.β遮断薬の作用は多岐にわたっており, 心肥大, 線維化, アポトーシス, 酸化ストレス, レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系などを介して心臓リモデリングを抑制するほかに, 抗不整脈作用も関与すると考えられるがその詳細は明らかでない, β遮断薬の抗不整脈作用は, 当然のことながらその発生機序にβ受容体刺激が関与する不整脈に対して発揮される, β1受容体刺激は, アデニルシクラーゼ・サイクリックAMP系そしてプロテインキナーゼAを活性化する.その結果, Ca2+チヤネルのみならず, IKsチヤネルそしてIfチャネルなど多くのイオンチャネルをリン酸化してこれらのチャネルを介する電流を増加させる.Ca2+電流の増大は房室結節やプルキンエ線維の自動能を亢進し, 心房や心室で遅延および早期後脱分極をもたらす.自動能の亢進にはIf電流の増大も関与するとされている.β遮断薬はこれらの自動能亢進の責任イオン電流を正常化することにより抗不整脈作用を示す.リエントリー性不整脈に対しても, 房室結節と副伝導路を含む大きなリエントリー回路などの場合には抗不整脈作用を示す.またQT延長も認められることからIII群抗不整脈薬作用も期待される.特にカルベジロールは, β遮断薬としての上記クラス作用のほかに直接的にイオンチヤネルを抑制する可能性がある.本稿では, 心不全や不整脈に対するβ遮断薬の薬効について, β遮断薬に共通するクラス作用, そしてカルベジロール固有のイオンチャネルへの急性・慢性作用, に分けて述べる.
著者
Peipei Song Takashi Karako
出版者
International Research and Cooperation Association for Bio & Socio-Sciences Advancement
雑誌
BioScience Trends (ISSN:18817815)
巻号頁・発行日
pp.2021.01560, (Released:2021-12-28)
参考文献数
13
被引用文献数
19

Japan has experienced five waves of the COVID-19 pandemic so far. Four states of emergency were declared, and the Tokyo 2020 Olympic (July 23-August 8, 2021) and Paralympic Games (August 24-September 5, 2021) were held during the fifth wave of the pandemic. Although a record 5,773 new cases were reported in Tokyo on August 13, the number abruptly decreased afterwards, and only 9 new cases were confirmed in Tokyo on November 1, 2021. The high vaccination rates (79.2% of the total population has received the first dose and 77.8% has received the second dose as of December 24, 2021) and behavioral changes (such as mask wearing rate in public places remains close to 100%) are considered to be important factors in curbing the spread of the virus. However, the new Omicron variant poses future challenges due to its uncertainty. A cumulative total of 231 cases of the Omicron variant were reported in Japan between November 30 and December 25, 2021. Preliminary data indicated that the Omicron variant could be more contagious but less deadly than the Delta variant. Since mankind may be forced to coexist with COVID-19, efforts such as vaccination campaigns will need to continue and behavioral changes will become increasingly important as the "new normal" to reduce population density and contact with people. This is evinced at least in Japan's successful practices in fighting the past five waves of the pandemic.
著者
谷 晋二
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.97-109, 2002-09-30 (Released:2019-04-06)

本研究では、発達障害をもつ19名の子どもの家族に早期家庭療育として、行動理論に基づく指導を実施した結果を検討した。指導は、谷(1998,2001)の方法によって行い、発達指数の変化、言語理解、言語表出領域の発達年齢の変化、言語獲得に関するチェックリスト、小児自閉症評定尺度(CARS)、および家庭療育に関するアンケートの結果をデータとして収集した。その結果、11名の子どもで基礎的な言語理解、命名、マンドが獲得され、8名の子どもでDQの上昇がみられ、そのうちの5名ではDQ 75以上を示した。言語領域では、言語理解で10か月以上の発達がみられたものが17名、言語表出では12名みられた。CARS得点が30得点を超える自閉症児群ではDQの変化とCARSとは負の相関があり、CARSの得点が高いほどDQの変化は少なくなる傾向がみられた。また、家庭での療育時間はほとんどの家庭で20時間以内であった。本研究で用いられた方法は、言語発達に関しては自閉症かどうかにかかわらず有効であるが、自閉症児の全体的な発達を促進するには不十分であると考えられた。本研究で報告した実践をもとに、早期家庭療育の重要性と家族支援のあり方について論じた。
著者
古屋 佑子 高橋 都 立石 清一郎 富田 眞紀子 平岡 晃 柴田 喜幸 森 晃爾
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.54-62, 2016-03-20 (Released:2016-06-07)
参考文献数
20
被引用文献数
8 9

目的:疾患を持つ労働者への就業支援において,労働者本人,治療医,企業(産業保健スタッフ)間の連携は欠かせないが,どのような要因が関係者の連携を促進または阻害するのか,その詳細は明らかではない.本研究の目的は,産業医と治療医の連携場面に着目し,治療医のどのような行動が産業医による就業配慮を促進・阻害するのか明らかにすることである.方法:産業医科大学の卒業生である産業医のうち,4年間の卒後修練コース修了者および産業医実務研修センターの教員・元教員計43名に対して自記式質問紙調査を実施した.質問紙では,個人属性(年齢・産業医経験年数・臨床経験年数など)と,職場での就業配慮に役立った治療医の行動(良好事例),結果的に妨げとなった行動(困難事例)を質問し,事例は自由記述で回答を得た.事例の内容は,KJ法を参考にして質的に分析した.結果:2013年12月17日~2014年1月18日までの調査期間中に,33名から回答(有効回答率76.7%)があった.回答者の平均年齢は37.4±6.1歳,60.6%は専属産業医であった.良好事例は32例,困難事例は16例提供された.連携のタイミングは全48例中35例(72.9%)が復職時であった.就業配慮に影響した治療医の行動の内容は,「治療経過および今後の治療計画の提供」,「健康情報の提供」,「復職・就業配慮の妥当性」,「提供情報の一貫性」,「文書の発行」,「産業医の存在を意識したコミュニケーション」「本人が知らない情報の提供」の7種に大別された.考察:本研究により,治療医のどのような行動が産業医の実施する就業支援に関連しているか,明らかとなった.また,産業医と治療医との情報共有の必要性も,明確にすることができた.調査対象者から寄せられた良好事例と困難事例は互いに表裏の関係にあり,良好事例に準じた行動を治療医がとることで,円滑な情報共有および就業配慮に結びつく可能性が高いと考えられた.
著者
山室 真澄 戸野倉 賢一 平塚 健一 横石 英樹
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

ジブチルアミンを誘導体化試薬としイソシアネート群を分析する方法を構築し、イソシアネートを使用する工場付近の屋外大気を測定したところ、ヘキサメチレンジイソシアネートが検出された。ダイヤモンドの微粒子を固定した直径5mmの研磨棒をモータで回転させ、ポリウレタンに押し付けて削り取る実験を行った結果、発生量はわずかだが73番のイオンを確認できた。SafeAir芳香族イソシアネートバッジ(検知限界はTDIで0.6ppb、MDIで0.4ppb)を協力者に合計50送付して日常生活で柔軟剤に遭遇して症状が悪化する状況にバッジを設置してもらったところ、全ての場合においてイソシアネートは検出されなかった。
著者
伊原 賢
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>米国は、石油・天然ガスの生産量の最高値更新に向けて、毎月新たな記録を打ち出している。2018年には、生産量で石油1100万BPD、ガス760億立方フィート/日に到達した。パーミアン・エリアでは今年生産量が350万BPDを超え、2020年には500万BPDに到達する勢いで、シェールオイルの生産をリードしている。また、北東部のマーセラス・エリアではガス生産200億立方フィート/日に向かっている。シェールオイル・ガスの生産増は、その減退を上回るペースで続いている。水平坑井、多段階の水圧破砕、マイクロサイスミックという要素技術の組み合わせの最適化の最前線を探りたい。</p>
著者
真下 正道
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.627-638, 1994-11-01 (Released:2009-10-21)
参考文献数
36

インポテンス患者に対する, vasoactive drugの少量多剤混合薬を用いた陰茎海綿体注入療法の有用性を評価するために, 基礎的, 臨床的検討を施行した.まず基礎的検討として, ウサギ陰茎海綿体を用いた実験を行い, 塩酸パパベリン単独, メシル酸フェントラミン単独と, 少量多剤混合薬 (1/2用量の塩酸パパベリン+1/2用量のメシル酸フェントラミン) の陰茎海綿体平滑筋弛緩反応を比較した.少量多剤混合薬は, 単独薬とほぼ同等の効果を示した.さらに, 臨床的検討として, インポテンス患者に対する, 各種vasoactive drug陰茎海綿体注入による勃起反応について比較検討した.インポテンス患者に対して, 塩酸パパベリン単独, プロスタグランディンE1単独に比べて, 塩酸パパベリン, プロスタグランディンE1, メシル酸フェントラミンを少量ずつ混合した3種少量混合薬は, 勃起反応が強く, 副作用, 合併症は少なかった.また, 従来の単独薬による陰茎海綿体注入療法では, 有効性が乏しかった静脈性インポテンス患者にも有効性が認められた.このvasoactive drugの少量多剤混合薬を用いた陰茎海綿体注入療法は, インポテンス患者の治療に有用であると思われた.
著者
大橋 恵 ターン 有加里ジェシカ 藤後 悦子 井梅 由美子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.93.20038, (Released:2021-12-25)
参考文献数
35
被引用文献数
1

While community-based sports clubs can provide children with opportunities for physical exercise, they often need a high degree of support from the children’s parents. The present study investigated the motivations for mothers to support these clubs based on previous studies on motivation for volunteering. We conducted an online survey of Japanese mothers (N = 800) whose children in grades three to six participated in community-based junior sports clubs (N = 800). The results indicated that high levels of harassment among parents, as well as volunteer requirements, increased the mothers’ feelings of being burdened, causing them to be less likely to continue supporting the club. We also found that the satisfaction with volunteer participation had positive effects on the mothers’ intentions to continue to support the clubs and reduced feelings of being burdened. Furthermore, justice sensitivity moderated the relationship between the sense of burden and the intention to continue supporting the clubs. The results of the present study are expected to be examined with respect to other volunteer activities.