著者
古志野 海人 山口 直人 大嶋 丈史 広江 貴美子 太田 庸子 岡田 清治 太田 哲郎
出版者
松江市立病院
雑誌
松江市立病院医学雑誌 (ISSN:13430866)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.43-48, 2019

症例は96 歳女性.労作時呼吸困難を主訴に近医を受診.HR40 回/ 分の完全房室ブロックを認め当院紹介.徐脈による心不全の合併が認められペースメーカー植え込み術を行った.術後2 日目に心不全が増悪,心エコーで初診時には認められなかった心尖部の壁運動異常が出現し,トロポニンI は3.445 ng/mL と上昇,心電図胸部誘導V2-6 に巨大陰性T 波が出現した.利尿薬やβ blocker を使用し,心不全は改善,心尖部の壁運動異常も改善し自宅へ退院することができた.たこつぼ症候群はストレスが誘因となり,高齢の女性に好発するが,本症例のようにペースメーカー植え込み後に発症した症例も報告されており,術後に心不全が増悪する症例では本疾患の合併を疑う必要がある.
著者
高畑 淳子 松原 篤 池野 敬一 新川 秀一
出版者
JIBI TO RINSHO KAI
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.269-275, 2002

近年、好酸球浸潤の程度が鼻内ポリープの再発に深く関与すると考えられてきている。今回、われわれはポリープと篩骨洞粘膜における好酸球と肥満細胞の浸潤が慢性副鼻腔炎の予後にどのような影響を及ぼすかについて、形態学的に詳細な検討を行った。慢性副鼻腔炎の鼻内視鏡手術初回手術例21例を対象として、手術時に、ポリープと篩骨洞粘膜を採取した。活性化好酸球、肥満細胞を免疫組織化学的に染色し、各々の部位における陽性細胞数を算出した。予後判定には術前術後の副鼻腔CT陰影をスコア化したものから改善度を求め、活性化好酸球、肥満細胞の浸潤程度と比較検討した。その結果、篩骨洞粘膜への活性化好酸球浸潤の程度と術後の改善度との間において有意な負の相関 (回帰分析:p≥0.05) が認められた。このことから、篩骨洞粘膜における活性化好酸球浸潤の程度が最も予後を反映することが示唆された。
著者
中井 秀樹 堀江 直人 矢越 智幸 日高 憲司 堀 竜次
出版者
社団法人 日本理学療法士協会近畿ブロック
雑誌
近畿理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.79, 2009

【はじめに】臨床において、誤嚥性肺炎の繰り返しから離床機会が遅延してしまう症例を経験する。今回、離床を進めていく上で他職種との共通理解を深め、得られた情報から問題点を列挙し再考察を行い、適切なポジショニングや呼吸管理方法を統一して行なうことで、肺炎症状を予防し、離床頻度を増やすことが出来た症例を経験したので報告する。【症例紹介】64歳女性。右中大脳動脈の動脈瘤破裂によるくも膜下出血・右脳内出血・脳室内穿破を認め、同日開頭血腫除去術・クリッピング施行。発症後2日目、緊急外減圧手術(右頭蓋骨除去、右脳室ドレナージ)発症後2ヶ月目、シャント術施行。活動レベルは全介助の寝たきり状態であり、ベッド臥床時適切なポジショニングが十分に行われていなかったことで頸部・骨盤のアライメント不良を呈し、努力呼吸が見られ唾液の誤嚥による肺炎症状を繰り返すといった悪循環に陥っていた。尚、本症例の発表について御家族に趣旨を説明し同意を得た。【方法】他職種(看護師、介護士)と打ち合わせを行い、開始から4日間は吸引や体位変換施行時に誤嚥の評価項目として吸引の回数・部位、体位、痰の粘性・色について毎日記録を行ってもらい、5日目以降は適切なポジショニング方法(主に頸部・骨盤アライメント)、体位変換時の誤嚥による注意点と吸引前に口腔内の観察、カフ上部の評価、頸部アライメント、聴診にて確認するという計画をたてて実施してもらうこととした。炎症所見として、CRP値については検査毎に変化を追った。呼吸状態の評価項目としては、覚醒、経皮的酸素飽和度、呼吸数、パターン、呼吸音、チアノーゼの有無を確認した。その後治療効果の判定、問題点の確認、アプローチの定期的な再検討を行い、1時間毎の訪床時に吸引実施の評価項目を追加していった。治療的介入として初日より、呼吸介助、排痰療法の他に姿勢筋緊張の調整とギャッチアップ座位練習を中心に実施した。【結果】平均吸引回数は介入初月19.5回±3.1回、1ヵ月後、10.6回±3回、2ヶ月後、13.7回±3.2回であり吸引回数の減少を認めた。CRPの変化においては介入前2.44±2.39と変動が大きく、その後5週平均は1.32±0.27と低値を維持出来た。覚醒状態としては、介入前GCS E3 V1 M3、介入後E4 V1 M4と覚醒レベルの向上もあった。経皮的酸素飽和度については、介入当初より96%で経過し、数値上での変化は見られなかった。呼吸数では、介入前平均回数24.25±1.26回、介入後20.75±1.26回となり減少を認めた。呼吸パターンとして介入後abdominal paradox patternが消失し、呼吸音でも著明な複雑音の消失、チアノーゼも認められなかった。【まとめ】理学療法単独での訓練では十分な効果が認められない症例でも、他職種と連携した評価を進め、定期的に評価項目やアプローチの再検討を行い、共通理解を深めていくことで誤嚥による肺炎症状の予防に繋がった。今後も先行的に他職種と協力し早期離床に繋げていきたい。
著者
後藤 明日香
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-05-06

1、研究目的 私は空の観察をしている際、空の濃淡が日によって異なっていることに気が付いた。そこで、空の青色の濃淡に影響する要素は何かに興味を持ち、研究を始めた。空の濃淡に関係する要素としては、空気中の塵や埃などが知られているが、私は観測がしやすい水蒸気に着目して研究を進めた。2、研究方法、研究結果、考察 まず、東西北方向の空を地上にてデジタルカメラ(CASIO EXLIM EX-10)を用いて撮影した。撮影は、2015年1月19日~1月29日の晴れている日に行った。撮影した写真を上空方向から地上に向かって高層、中層、低層に分け、ペイントソフト(ペイント.ink)を用いて、各層から適当に三か所選び色を抽出し、RGBの平均値を求めた。本校地学講義室にて使用している装置(DAVIS Vantage Pro2)を用いて、気温、湿度、気圧、風力、風向の5つのデータを採集し、水蒸気量と水蒸気圧を求め、空の色の濃淡と気象の関係性を調べた。その結果、青空の色が濃い日は、水蒸気量が少ない日であったことがわかった。つまり、空の色の濃淡には水蒸気量が関係しており、水蒸気量が多い日は青空の色が濃いと考えられる。さらに、撮影地点、色の抽出方法の改善を行った。撮影の場所を地上から空全体を撮影できる屋上に変更し(2015年9月28日~10月15日)、撮影方向も東西南北の4方向に増やした。RGBのデータもより詳しく抽出するため、写真の画素を475ピクセルに設定し、上空方向から地上に向かって3行ごとに高層、中層、低層の三層に分けた。ソフトは解析ソフト(Adobe photoshop CS5(64bit))を用いて、各行から一番色が濃いピクセルの色を無作為に抽出し、そこからRGBの値を求めた。その結果、青空の色が濃くなっていた日は水蒸気量が少ない日であった。逆に、青空の色が薄い日は水蒸気量が多い日であった。よって、1月に行った実験の結果と同じ結果が得られた。また、10月5日と8日は同程度の水蒸気量であったので、両日の青空の色の濃淡の比較を行ったところ、空の色の濃淡が異なっていた。このことから、水蒸気量以外にも空の色の濃淡に関係している要素があることが予想される。 そこで、水蒸気量以外で採集していた気圧、風力に着目した。比較した2つの日の天気図を見てみると、青空の色が濃かった日は、発達した低気圧が日本付近を通過していた。このことより、気圧も著しく低くなり、風力も大きくなっていた。このことより、発達した低気圧が日本列島付近に通過したことにより、大気中の塵やほこりが風に飛ばされるなどして減少する。それによって、青色の光を反射しやすい、大気分子の割合が大きくなり、青色の光が多く散乱される。逆に、緑や赤の光を反射しやすい塵やほこりの割合が減少してしまったため、緑や赤の光は散乱されにくくなってしまい、青色の割合が大きくなり、青空の色が濃くなったと考えられる。よって、気圧、風力も空の色の濃淡に関係している。 また、季節によって空の色はどのように変化するのかについても考察を行った(秋:2015年9月28日~10月15日、冬:2016年2月17日~2月24日)。水蒸気量については、秋のほうが冬に比べて水蒸気量が多くなっていた。空の色の濃淡については、秋のほうが冬に比べて青空の色が濃くなっていた。この結果から、両季節の一番青空の色が濃くなっていた日は、秋は水蒸気量、気圧ともに低く、これまでと同じ結果が出た。一方で、冬は気圧は低いものの水蒸気量は観測した日の中で最も高い値であり、これまでとは異なる結果が出た。このことより、気圧による空の濃淡の変化は、季節が変わっても共通しているが、水蒸気量による空の濃淡の変化は季節によって異なると考えられる。3、まとめ青空の色の濃淡の変化には、水蒸気量が関係しており、水蒸気量が少ないほど青空の色は濃くなる。また、水蒸気量のほかに、気圧、風力も空の色の濃淡に関係している。 秋と冬で気象や青空の濃淡について比較すると、秋のほうが水蒸気量が多かった。また、青空の濃淡おいて、秋のほうが青空の色が濃かった。 両季節で青空の色が濃くなっていた日、冬は水蒸気量が最も多かった日に青空の色が濃くなっていたことより、気圧の変化は季節が変わっても共通するが、水蒸気量による濃淡の変化は季節によって異なると考えられる。
著者
長谷川 路子 稲福 善男
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.92-98, 2019 (Released:2020-09-05)
参考文献数
3

本稿では,地域の実態を検証するための方法,および,全国で展開されている地域づくりの調査・研究を横断的に一つの規矩で整理し直し,比較を通して,その共通性や特異性を浮き彫りにし,根元的な課題に迫るための思考形式などを試論した。論考は現実での妥当性を得て正鵠を射る。証左をある農村集落での適用に求めた。結果,同集落の状況はもとより,住民の多様な生活の側面,あるいは伝統と変化の許容という地域精神を立体的に描き出すことができた。また,その結果による同地への説明は住民にも改めて地域を見直すことができるとの反応を得た。さらに簡明な説明とフレーム図として準備を整え,各地域の検証例を確保し,所期の研究を進めていきたい。
著者
小澤 哲也 大澤 貴子 大山 由廉 中村 彩菜 霜田 直史 守田 誠司 澤本 徹 石塚 久美子 白石 尚子 村山 ゆかり 岸本 美保 川口 留佳 佐藤 隆一
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.121, 2017

<p>【背景】</p><p>近年、人工呼吸器装着(MV)患者に対する離床の開始基準や実施基準が明確化されているが、離床時のリスクの層別化に関する報告は少ない。そこで本研究は離床時のリスクを層別化した離床プログラムの安全性を検討することを目的とした。</p><p>【方法】</p><p>当院救命救急センターに入院となり、離床プログラムに基づいてベッドアップ、端座位および車椅子乗車を実施したMV 患者5 例(男性5 例、年齢77 ± 11 歳、肺炎4 例、多発外傷1 例、APACHE2 スコア25.8 ± 1.5 点)、28 回の離床を対象とした。離床時のリスクの層別化として、人工呼吸器の設定(FiO<sub>2 </sub><0.6、PEEP <10cmH<sub>2</sub>O、PaO<sub>2</sub>/FiO<sub>2</sub> ratio >150)、高用量の強心薬を使用していないこと、バイタルサイン(SpO<sub>2 </sub>>88%、HR40-130bpm、sBP80-180mmHg、RR10-40bpm、体温<</p><p>38.5℃)の3 つの大項目を指標とし、基準を満たした大項目の数によって、3 項目をlow risk(LR)、1 ~2 項目をmoderate risk(MR)、0 項目をhigh risk と分類した。なお、high risk の場合は離床は実施しなかった。アウトカムは離床実施前後の血圧、心拍数、酸素飽和度、呼吸回数およびそれぞれの変化量と20 分の離床が完遂できたか否かとした。解析方法は各離床をLR とMR に分類し、アウトカムを対応のないt 検定とχ2 乗検定で比較した。なお、有意確率は5% 未満とした。本研究は当院倫理委員会の承認を得て実施した。</p><p>【結果】</p><p>離床のリスク分類はLR 18 回、MR10 回であった。LR はMR の離床に比較して20 分の離床完遂率(LR vs. MR: 50% vs.</p><p>10%)、PF ratio(171 ± 17 vs. 131 ± 17)、体温(37.1 ± 0.5 vs. 37.7 ± 0.7℃)、離床後のSpO<sub>2</sub>(97 ± 3 vs. 95 ± 3 %)に有意差を認めた(p <0.05)。それ以外の項目に有意差は認めなかった(p >0.05)。</p><p>【結論】</p><p>LR とMR のMV 装着下の離床は著しい呼吸循環動態の悪化を招くことはないが、MR の離床は離床時間の調整などが必要である。</p>
著者
池田 光穂
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.62-72, 2016-07-31 (Released:2018-01-31)
参考文献数
29

本稿において筆者は、公衆衛生におけるヘルスコミュニケーションを通した介入における倫理問題について論じる。まずヘルスコミュニケーションという用語の出現を1980年以降のプライマリヘルスケアやヘルスプロモーションのオタワ憲章の時期に求め、それ以降増加傾向があることを指摘した。コミュニケーションを介した公衆衛生活動のレパートリーについて紹介した後に、この活動領域における規範的倫理の項目11項目に指摘した。また、それに関連する5項目の倫理的関与の領域を指摘した。このことから構成されるマトリクスを提示して、規範的倫理の項目の分布について理解することの意義を提示した。終章においてヘルスケアにたずさわる人たちが抱く価値自由で中立的な希望とは裏腹に、現実の公衆衛生政策の現場にはさまざまな価値負荷=価値が介入することを、いくつかの実例をもって示した。そして、価値負荷するヘルスコミュニケーションの現場に、医療社会学者が関与してゆく可能性を示唆した。
著者
佐々木 英基 柳澤 秀夫 太田 昌克 西土 彰一郎
出版者
NHK放送文化研究所
雑誌
放送研究と調査 (ISSN:02880008)
巻号頁・発行日
vol.71, no.6, pp.32-47, 2021

メディアにとって、国家が指定する“機密”にどう向き合うかは重要なテーマである。なぜなら、国民が“知る権利”を行使する場合、その権利は、メディアの取材および発表行為によって充足されることが多いからである。本稿は、2021年3月に開催したNHK文研フォーラム「メディアは“機密の壁”にどう向き合うか~豪公共放送への家宅捜索を手がかりに~」と題したシンポジウムの抄録を基本に、議論の内容をより深く理解するための情報を加筆したものである。このシンポジウムには、ジャーナリストと学者が参加し、国内外のメディアが“機密の壁”に直面した事例を題材に議論を展開した。議論の中では、“知る権利”、“国益”、“公益”、そして“国民の利益”等がキーワードとなり、メディアが直面する課題や、進むべき方向性が提示された。

1 0 0 0 OA 北清名勝

著者
藤井秀五郎 編
出版者
国光社
巻号頁・発行日
1903
著者
松井 豊 松井 育子 日下部 典生 松村 暢子 高橋 栄男 森本 茂人 荻原 俊男
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.748-754, 1997-09-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
13
被引用文献数
3 1

非ステロイド性抗炎症薬 (Nonsteroidal anti-inflammatory drugs: NSAIDs) が原因と考えられる大腸潰瘍による突然の下血を呈した5症例を経験した. 5例はいずれも老年者であり, 腰背痛, 関節痛に対してNSAIDsが投与されていた. また4例は糖尿病を合併していた. いずれも, NSAIDs投与6日以降より食欲不振を呈し, その後, 下痢症状を呈するが, 重度のものではなく, 自他覚症状とも強くなかった. 血便, 下血は下痢症状出現時から1~17日後に生じた. 緊急大腸内視鏡検査の所見は, 脾彎曲部を中心に, 5例中1例は粘膜びらん, 4例は潰瘍を呈し, 出血を伴っていた. また, 緊急胃十二指腸内視鏡検査は, いずれも出血を伴う急性胃粘膜病変を呈していた. いずれも原因薬剤の中止, 絶食, 中心静脈栄養, 輸血などの処置にて比較的速やかに治癒した.
著者
Masaaki Akamatsu Taiki Suzuki Kazuki Kobayashi Koji Tsuchiya Kenichi Sakai Hideki Sakai
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
Journal of Oleo Science (ISSN:13458957)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.659-664, 2019 (Released:2019-07-01)
参考文献数
21
被引用文献数
3 4

This report focuses on acceleration of the recombination of lophyl radicals with a lophine dimer derivative by forming molecular assemblies. A newly synthesized cationic amphiphilic lophine dimer formed molecular assemblies with a diameter of ~220 nm in an aqueous medium. When the molecular assemblies were formed, the rate of recombination of lophyl radicals, produced by ultraviolet light irradiation, was accelerated 50,000-fold compared to that in an organic solvent. The rate enhancement is likely derived from the short diffusion distance of the lophyl radicals in the molecular assemblies. These results revealed that accumulation of the lophine dimers via self-assembly remarkably accelerated the recombination of lophyl radicals. This novel photoisomerization system could rapidly control the interfacial properties or morphologies of molecular assemblies when used for applications, such as efficient delivery of drugs or active components.