著者
吉岡 敏明 宮城 英徳
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会誌 = Material cycles and waste management research (ISSN:18835864)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.421-428, 2012-11-30
参考文献数
4

2011 年 3 月 11 日,東日本大震災によって発生した災害廃棄物は,地震動により生じた災害廃棄物もさることながら,津波により生じた災害廃棄物が圧倒的に多く,これに津波堆積物も加わり,過去にあった災害廃棄物処理の観点のみからの対応では困難になった。宮城県では,2011 年 3 月に 「災害廃棄物処理の基本方針」 を策定し,処理にあたっての基本的方針を示したのを皮切りに,災害廃棄物処理指針や宮城県災害廃棄物処理実行計画等により,災害廃棄物については分別・破砕等の処理により可能な限り再資源化を図る計画や,その時々の災害廃棄物の推計量を発表してきた。これまでどのように災害廃棄物処理等に取り組んできて,このような状況下になっているのか,また,今後どのようにしてがれきを処理していくのか,震災直後から現在までの被災現場での状況を再確認しつつ,災害廃棄物処理の現状と課題を中心にして,今後の方向性について述べる。
著者
川名 光太郎 平田 竹男
出版者
日本スポーツ産業学会
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.43-51, 2010

    In this research, we focused on the competitive balance in the open league. We aimed to find out the effect of the league system’ s change, with or without new entries, and find out the relationship between wages and competitive balance. This research analyzed the J. League (Japan Professional Football League) , which changed from a closed league to an open league, and the English Premier League, which changed the revenue structure and increased its turnover in recent years. To measure competitive balance, we used the Herfindahl Index of Competitive Balance (HICB) , the Five Club Concentration Index of Competitive Balance (C5 index) . As a result, it was found that in the Premier League, competitive balance has declined in recent years. But in the J. League, on the other hand, after 1999, the year that the Second tier (J2) was made and the League adopted the promotion and relegation system, competitive balance slowly increased. Imbalance of Wages in the Premier League was substantially larger than in the J. League. From these results, we made a suggestion that adoption of a promotion and relegation system is one of the factors which improve competitive balance.
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.450, pp.37-44, 2012-02

お客の忘れ物が出てこない場合は、できるだけ早く警察に被害届を出すようにお客に伝えましょう。警察署や交番まで付き添ってあげると、お客も安心します。店では、置き引きなどの犯罪が起こる場合もあります。トラブルを防ぐために、貼り紙で持ち物の管理を呼びかけたり、不審人物がいないか気を配りましょう。
著者
片山 諒 岡田 直也 Sun Yue 為ヶ井 強 石田 武和
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.1708, 2017

<p>FeSeは、a軸方向とb軸方向には等方的であるが、c軸方向には異方的であると考えられており、その異方性を調べることで、転移温度や臨界磁場を決定することを目的として、研究を行っている。6年前に使用されていた磁気トルクの測定装置を現在使えるようにwindowsXPのPCから、windows10のPCに対応するように、セットアップを行った。また、FeSe単結晶の磁気トルク測定が出来るように試料取り付けなど、適用させた。現在測定中であるが、現状を紹介したい。</p>
著者
一色 賢司 津村 周作 渡辺 忠雄
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.344-349, 1983-06-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
9
被引用文献数
9 9

防カビ剤及び防虫剤の摂取レベルについて検討を加え, 次のような結果を得た.1) 7家庭より採取した1人1日分の喫食直前の飲食物 (陰膳) から防カビ剤が検出された. 平均含有量はジフェニル165μg, オルトフェニルフェノール24μg, チアベンダゾール33μgであった.2) 国民栄養調査による果物の摂取量を基にして可食部に由来する防カビ剤の1人1日当りの摂取量を算出した. その結果得られた防カビ剤の摂取量は, ジフェニル0.29μg, オルトフェニルフェノール0.09μg, チアベンダゾール0.04μgであった.3) 7家庭のいずれの陰膳からも防虫剤ピペロニルブトキサイドは検出されなかった.4) 穀類の摂取量を基にして防虫剤の1人1日当りの摂取量を算出したところ, 1.77μgという値が得られた.
著者
中沢 俊一 代表取締役
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.184-199, 1979

MF化には,静的利用MF化と動的利用MF化の2通りのMF化がある。静的利用FM化は,従来思考のマイクロ写真化であり,動的利用MF化が,マイクロフィルミング化である。マイクロ写真化は「手段先行型MF化」といい,フィルミング化を「目的先行型MF化」という。フィルミングでは,MFソフトウェアを重視し,そのソフトは,採用者各社毎に作るオリジナルソフトである。次に,計数データはコンピュータ法で,文章情報や図形情報はフィルミング法にのせて,動的・効率的に管理・運営する方法が,今後は益々強く要求されてくる。本稿では,フィルミングの基本思想と役割を,総論的に述べる。
著者
櫻井 俊一 田中 正晴
出版者
日経BP
雑誌
日経ニューメディア = Nikkei new media (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1665, pp.6-8, 2019-07-15

IoT、ケーブルテレビ ジュピターテレコム(J:COM)は2019年6月5日に、ホームIoTサービス「J:COM HOME」の発表を行った。既にJ:COM 東京の東エリアやJ:COM大阪で開始し、その他エリアも8月以降順次提供開始を予定する。同サービスの開発に当たった櫻井俊一氏(執行…
著者
塩田 智也 寺田 和憲 栗原 一貴
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.2K5OS14b4, 2015 (Released:2018-07-30)

マナー違反者を直接咎責することは対人関係の悪化を嫌悪した結果ためらわれる.我々は,対面状況において過剰な情動反応を抑制するためにコミュニケーションチャネルからエージェンシーを削減する「脱エージェンシー」という概念を提案している.本研究では,「インタラクション対象が機械である」というトップダウン認知を利用した脱エージェンシーによって咎責嫌悪感を低減させられることを心理実験で示した.
著者
池上 高志
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2019-04-01

自己シミュレーションを実装したロボット実験を行いながら、ホメオスタティックな自己維持と運動生成の研究を行う。具体的には、ロボットに実装したカメラを使って人間のポーズを学習し、そのポーズの模倣を生成するシステムを構築する。模倣に関してはミラーニューロン以来色々と脳科学で研究が進んでいる。ここでは脳の持つ、自己シミュレーション機能を新しく構築し、模倣を通してみた脳のホメオスタティックな新しいモデルを構築する。
著者
浅野 浩延
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1115, pp.72-76, 2013-08-19

SSDの代表的な不具合事例が三つある。OS起動用に利用しているSSDでのデータ破損や消失、MLC(multi-level cell)のNANDフラッシュ・メモリを採用したSSDのパラドックスによるもの、そしてRAID技術への過信によるものである。 このうち、最近特に多く見られるのが、OS起…
著者
佐藤 優太郎 齋藤 五大 小鷹 研理
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第35回全国大会(2021)
巻号頁・発行日
pp.1E2OS201, 2021 (Released:2021-06-14)

自他の指の腹同士が隣接する状態で, 両者の指の背面を自ら同時にストロークすると麻痺感覚(numbness)が生じることが知られている. また, 本研究室は昨年, 自分の指の延長線上に他人の指を配置し, 自他の指の近傍二点を同期的にタップすることで, 他人の指への接触をもセルフタッチに感じられる自己誘導型の錯覚を考案し, その一般性を確認している. 以上の二つの錯覚を統一的な視点で捉えるとき, ダブルタッチの状況で, 自他の指を張り合わせている状態から180度開くことで, numbnessからセルフタッチ錯覚に転じている. すなわち, numbnessとセルフタッチ錯覚の間にトレードオフ性が存在すると推察される. 本研究は, 上記の仮説を検証するべく, 自他の指のなす角度を要因として, numbnessとセルフタッチ錯覚への影響を調べる被験者実験を実施した. 結果は予想に反し, トレードオフ性は確認されなかった. 一方で, 双方の感覚は, 自他の指の角度が90度の際に極小化し, 0度および180度のときに極大化するU字型の特性を持つこと, さらに相互に強力な正の相関がみられることがわかった.
著者
若林大晃 片山吉章 出口昌弘 毛利公一
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.133-134, 2012-03-06

一般に広く普及しているNon-ECCメモリには,メモリエラーの検出を行う機能がない.そのため,メモリエラーによりデータが破損すると,そのまま処理を継続することで,破損データの影響がほかに伝播することになる.そこで,アプリケーションの重要なデータ構造をメモリエラーから保護するための機能を加えることで,破損したデータを継続して用いること防止する.具体的には,アプリケーションのコンパイル時に,メモリエラーを検出するコードを加えることで,データの破損を検出・訂正することで実現する.
著者
Yuya Hanaoka Taku Itoh Kohei Tateyama Susumu Nakata Keiko Watanabe
出版者
Japan Society for Simulation Technology
雑誌
日本シミュレーション学会英文誌 (ISSN:21885303)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.143-153, 2021 (Released:2021-06-12)
参考文献数
11

Recently, to generate metal foam models for either open or closed state, a sphere-function-based method and a radial-basis-function-based one have been proposed. In these methods, implicit functions are employed for representing shapes of metal foams. In this paper, these methods based on spheres and radial basis functions have similarly been extended by employing characteristics of implicit functions, so that open/closed states and their intermediates can be represented. It is an advantage of the extended methods that any states of metal foams can be represented by only one implicit function.
著者
谷 祐児
出版者
日本経営学会
雑誌
經營學論集 (ISSN:24322237)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.F1-1-F1-8, 2018

<p>昨今の医療機関の経営環境の変化による医療機関間の競争激化の影響をうけ,経営状態の悪化による医療機関の倒産が増加傾向にある。各医療機関には適切な医療の提供のみならず安定した経営が求められている。第90回大会にて4つのアプローチ(内部・外部志向 ×戦略的・組織的)の必要性および重要要素を特定したが,サンプリングバイアスが課題として存在した。本報告では,この課題解消を目的として,アンケート調査対象を,全国の病床数200床未満の医療法人病院4,528施設から無作為に抽出した3,500施設に拡大した。その結果,これからの中小規模医療法人病院の経営改善には,前回報告で提示したフレームワークにおける4つのアプローチが必要であることが確認された。また,これらのアプローチは,4つのアプローチを各病院の置かれている環境や,経営資源や組織規模,弱みや強みに合わせて実施する必要があり,これらのことを病院毎に適切な内容を実行することにより経営改善が望めるであろうと考える。</p>
著者
佐藤 宏拓穣
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.27-37, 2006-12-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
62

本研究は,昭和前半期における武道教員養成の実態を,國士館専門学校の場合を明らかにする。昭和前半期における武道教員の養成は,文部省に認可されていた東京高等師範学校(以下,高師と略記する),大日本武徳会武道専門学校(以下,武専と略記する),そして國士館の3校が行っていた。國士館は,昭和4(1929)年,文部省により専門学校として設置が認可された。昭和8(1933)年,剣道・柔道に対して文部省は,中等学校教員資格の免許を無試験で与えられることになった。