出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.677, pp.30-33, 2017-12-11

今年、死亡事故が増えている。象徴するのが墜落事故だ。2カ月の間に立て続けに5人が死亡したことを受け、国土交通省は9月、建設業界に異例の注意喚起をした。これ以上事故を増やさないよう、踏みとどまれるか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.50-59, 2005-11

過去10年間で最大の流行となった、2004/05シーズンのインフルエンザ。B型ウイルスの大流行、真夏の沖縄での異例の注意報発令など、予想外の展開に驚いた医師も多かったはずだ。一方、高病原性鳥インフルエンザ「H5N1」がついに欧州連合圏内でも確認されたことで、新型インフルエンザ出現への警戒が強まっている。
著者
石見 佳子
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.145-150, 2016 (Released:2016-08-26)
参考文献数
8
被引用文献数
1 3

日本人の食事摂取基準は, 国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を厚生労働大臣が定めるもので, 国民の健康の維持に欠かせない基準である。一方, 食品の栄養表示は, 消費者が食品を選択する際の重要な情報であるとともに, 人びとの健康に密接に関連している。そのため, 栄養表示に係る基準は, 国の健康・栄養施策と整合性を図るとともに, 食品の国際的な規格を策定するコーデックス委員会を通じて, WHOの食事と運動と健康に関する世界戦略等の世界的な健康政策との整合性も図られている。栄養表示の基準となるのが「栄養素等表示基準値」であり, 平成27年4月, 食品表示法に基づく食品表示基準の施行に伴い, 日本人の食事摂取基準 (2015年版) の基準値を基に改定された。本稿では, 食事摂取基準と栄養素等表示基準値との関係について解説する。
著者
二宮 洸三 古賀 晴成 山岸 米二郎 巽 保夫
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.273-295, 1984
被引用文献数
24

1982年7月23日九州西北部(長崎市近傍)で豪雨(~400mm/1日)が発生した。この豪雨の予報実験を13層42km格子プリミティブ&bull;モデルによって行なった。<br>九州北西部に集中した降水,その近傍における小低気圧と循環系の形成は24時間予報でかなり正確にシミュレートされた。しかし実況に比較すると予報雨量(~70mm/6時間)も低気圧の深まりも不充分である。特に22日12時(GMT)を初期値とする予報実験ではspin upに時間がかかり,はじめの12時間の降雨,低気圧発達が不充分であった。これらの問題は残るが,微格子モデルによる豪雨予報の可能性が示されたものと考える。非断熱過程の効果を確かめるためdry modelによる実験を行なうと,小低気圧の発達はなく上昇流も非常に弱い。降雨にともなう非断熱効果がさらに降雨を強めるという作用が推論される。<br>モデルの分解能増加の効果を見るため,11層63km格子,10層127km格子および8層381km格子モデルの予報と比較した。分解能増加によって降雨の集中性が強まるだけでなく,総(面積積算)雨量も増加する。分解能を増すと豪雨域周辺から豪雨域へ流入する水蒸気流束が増大するからである。<br>実験データにもとづき,豪雨域の水蒸気収支,対流不安定の生成,発散方程式および渦度方程式のバランスを解析した。<br>さらに1983年7月22~23日の山陰豪雨の予報実験を行った。東西にのびる豪雨域は予報されたが,予報された豪雨のピーク時と観測されたピークとの間には数時間の差があり,前線上の弱い小低気圧近傍の降雨は実際よりはやく予報され,一方小低気圧通過後の降雨は予報されなかった。小低気圧にともなわない降水が予報されなかった理由は現在不明である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.8, pp.94-99, 2010-09

海運業者をはじめとする法人や自治体向けの気象情報サービスやシステム構築で成長したウェザーニューズは、2000年代に入って経営の踊り場を迎えた。需要が一巡した2005年5月期、4200万円の営業赤字に陥る。法人向けに大きな伸びしろを見いだせなくなったため、同社は新たな種まきを始めた。個人向けの気象情報サービスである。
著者
後藤敏行著
出版者
樹村房
巻号頁・発行日
2016
著者
加賀谷 斉
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.9-12, 2011-06-30 (Released:2016-07-05)
参考文献数
14

嚥下と呼吸は互いに影響を及ぼし合うため,摂食・嚥下障害患者は呼吸リハビリテーションが適用できることが多い.痰や誤嚥物の排出には末梢肺領域ではポジショニングやスクイージング,比較的中枢の気道では咳嗽やハフィング,咳嗽介助などが用いられる.また,口すぼめ呼吸,嚥下パターン訓練,頸椎や上肢の関節可動域訓練,シャキア訓練,四肢や体幹の筋力強化訓練,日常生活活動訓練なども行われる.
著者
AIBA Kazuhiko
出版者
徳島大学
雑誌
徳島大学大学開放実践センター紀要 (ISSN:09158685)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.15-28, 2016-03

2015年9月に日本の国会で強行採決された安全保障関連法は国内外で大きな注目を集めた。日本国外の視点からは,この安保法制の国際的な要素に着目しがちであるが,本来は国内的な要素に対する分析,評価が優先されねばならない。本稿では,国内の観点に基づき,安保法制に関して三種の枠組みから考察する。一点目は憲法論の枠組み,二点目は政策論の枠組み,三点目は人物論の枠組みである。憲法論の観点からは,とくに集団的自衛権の行使が問題になる。安倍内閣は2014年7月の閣議決定で,これまで憲法上不可とされてきた集団的自衛権の行使を可能と変えたが,一内閣による独断的な解釈改憲は立憲主義の崩壊につながるもので,到底,肯定されえない。集団的自衛権の行使が必要なら正規の憲法改正手続きをふんで行うべきである。また政策論の観点というのは,日本の平和と安全が,この安保法制という政策によって,効果的に達成できるのかという考察である。今回の安保法制は自衛隊の海外における活動を質・量ともに拡大し,つまり,武力の強化という手段によって日本の平和と安全を確保しようとしている。しかし,武力にはそれ自体弊害を内包し,また武力以外のやりかたも多様に存在する中,武力に偏重する今回の安保法制は,日本の安全という目的を達成する手段として効果的、合理的とは言いがたい。人物論は安倍首相自身の政治姿勢,人格,知性などの個人的属性の問題である。安保法制の問題に限らず,安倍首相の取組みに対して形容される象徴的な言葉は「不誠実」と「傲慢」である。同じ政策であっても,信用できる政治家によるか,そうでない政治家によるかで,評価は違いえる。安倍首相という個人に対する信頼感が低下する中,安保法制も必然的に信用できないという評価は免れがたい,と言えよう。このように三種の観点から考察すれば、安倍内閣による今回の安保法制は不当であると言える。
著者
脇田 愉司
出版者
日本社会臨床学会
雑誌
社会臨床雑誌 (ISSN:21850739)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.27-38, 2003-04-06
著者
山村 明子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.61, pp.217, 2009

目的 現代日本のメンズ・カジュアルファッションにはフェミニンなデザイン要素が多く受け入れられている。これらの事象の背景として、近年のジェンダー・フリー教育がファッション感覚に影響を与えたのではないかという仮定に基づき、分析・検討する。方法 資料には「Men's Non-no」(2000-2008年発行)を使用し、男性ファッションの動向を探る。また、1999年の男女共同参画社会基本法施行以降のジェンダー・フリー教育の動向について一般市などから探る。結果 フェミニンスタイルという言葉は2000年の誌面に登場する。それ以降ファッションに現れるフェミニン要素としてはピンクなどの華やかな色彩、フリル・レースといった曲線的なディテール、水玉、花といった模様表現、さらに、レディースのスカートなどをコーディネイトに取り入れている。これらは女性的に装うことが目的ではなく、あくまでも男性のファッションとして受容されている。ジェンダー・フリー教育による文化的性差の解消への取り組みは、今日のファッション感覚の形成へ影響を及ぼしていると考える。
著者
王 敏東 李 志偉 仙波 光明
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.231-251, 2008-12

The commercials in magazines outweigh those in other medium since the former segment and target clearly the readers and provide creative optical effects than the latter. Also, subscribers of magazine involve deeply the content with payment, hence be conscious at reading. The catchphrases of commercials are essential to attract attention of the readers. However, is there any difference in expressions of catchphrases in Japanese and in Chinese? At the age of personalized business, is there any difference in commercials focusing on males or females? This work studied on linguistic aspect the catchphraes in male and female magazines published in Japan and Taiwan. In particular, the titles in whole year publication 『non-no』( Japan's female magazine) , 『Men's non-no』 (Japan's male magazine) , 『儂儂』 (Taiwan's female magazine) and 『men's uno』 (Taiwan's male mazagine) were studied. The data were interpreted based on rhetoric, vocabulary, wording points of view. Additionally, the obtained results were compared with the characteristics of catchphraes from other medium.
著者
高田 宜武
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.53-64, 2018

<p>熱帯および亜熱帯の河口域では複数種のアマオブネガイ類が共存している。同所的に分布する4種のアマオブネガイ類(シマカノコ,ドングリカノコ,ツバサカノコ,イガカノコ)について石垣島のマングローブ域において調査を行い,微細な分布パターンを把握した。調査は2006年の1月と7月の2回行い,28 m<sup>2</sup>の調査地を25 cm毎に碁盤目状に区切り,各々の枠内にいたアマオブネガイ類の個体数を種ごとに計数した。Moranの<i>I</i>指数より,両月とも4種の分布は正の空間的自己相関を示すことがわかった。次に,空間的なランダム効果と固定効果として枠ごとの潮位高を考慮にいれた条件付き自己回帰モデルを4種の微細分布に適合させた。その結果,種間および調査時期で微細分布に違いがあることがわかり,潮位高は4種の分布に有意に影響するが,1月のシマカノコと7月のツバサカノコの場合以外では空間的自己相関の効果が卓越することがわかった。マングローブ域のアマオブネガイ類の個体数を推定する際には,空間的自己相関の影響を考慮しないと誤差が大きくなると考えられた。</p>
著者
ポワンチァ ジャン ピェール マルケ ジェラル
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌Venus : the Japanese journal of malacology (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.215-231, 1990-11-30

仏領ポリネシア(オーストラル, ガンビア, マルケサス, ソシェティ, ツアモツ諸島)の淡水貝類相を調査した結果, 15種類の分布確認が出来た.これらは4つの要素に分け得る.(1) 固有種 : タヒチとムレアのNeritina dilatata及びラパとルルツのFluviopupa rapaensis, F. obtusaの5種.(2) 太平洋種 : Clithon spinosus, Neritina canalis及びN. rubidaの3種.(3) インド太平洋種 : フネアマガイSeptaria porcellana, ツバサカノコガイNeritina auriculata及びシマカノコガイN. turritaの3種.(4) 移入種 : Lymnaea columella, Helisoma duryi, Ferissia sp., Thiara granifera及びMelanoides tuberculataの5種.
著者
岡崎 佑香
出版者
一橋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2015-04-24

平成28年4月より大河内泰樹教授(一橋大学)の研究指導の委託により、エファ・ボッケンハイマー博士(ドイツ・シーゲン大学)の指導の下で研究を遂行した。平成28年6月に、Society for Women in Philosophy(イギリス・ブライトン)の年次大会にて"Precarity as Independence in Hegel’s Phenomenology of Spirit"と題した研究報告を英語で行い、欧州のフェミニズム哲学研究者と意見交換を行った。本研究報告は、平成27年度の研究成果である論文「ヘーゲルの自立性再考――ケア論の新展開に向けて」(日本女性学会学会誌『女性学』第23号(2016年3月)に掲載済み)を基にしており、ボッケンハイマー博士と複数回の意見交換をした成果を反映させたものである。欧州のフェミニズム研究者からは本研究の実践的意義を問われたのに対して、ボッケンハイマー博士からはヘーゲルの読解に関して報告者とは異なる読解の可能性を提示された。平成28年11月に「文芸共和国の会」(福岡・北九州市立大学)にて、他分野の研究者や市民を対象とした「ヘーゲルとフェミニズム」と題した研究報告を行った。この研究報告では、ジュディス・バトラーのヘーゲル批判を批判的に参照しながら、『精神現象学』精神章において女性の欲望が共同体の再生産との関連でどのように論じられているかを考察する足掛かりを得ることができた。平成28年11月よりフリーデリケ・クスター教授(ドイツ・ヴッパータール大学)と博士論文の研究計画に関する意見交換を行った。平成29年4月より同教授の主催するコロキウムに、ボッケンハイマー博士とともに参加し、上述の研究成果をドイツ語で報告する予定である。
著者
小林 和幸
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤史学 (ISSN:04506928)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.1-22, 1999-06