著者
高瀬 柔郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.69, pp.19-24, 2000-05-12
被引用文献数
10

近隣コミュニティにおけるボランティア活動をサポートするために, 既存のネットワークとの使い分けを前提とし, 使用料を必要としない超分散網の構築について考察する.この網は, 近隣コミュニティに潜在するネットワーク・リソースを活用する.そのリソースとして, 各家庭のパソコン, 大気, 壁, 上下水道の配管, および配電線などを想定する.それらを活用するために必要となる基本的な課題を提示する.
著者
伊藤 貞則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.434, pp.65-68, 2009-02-13
被引用文献数
1

欧州指令で臭素への規制が始まっている。その対応として欧州で採用されている赤りん系難燃剤の日本を含めた東南アジアにおける適応性について検討した。結果は高温多湿下で絶縁劣化のほかに接点腐食や付着による接触不良を起こしやすいので使用方法の制限が必要といえる。
著者
山本 清洋
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

学校週5日制が生み出した余暇空間に関する大人と子どもの意味づけの類似点と差異点を明かにし,両者の意味づけを統合する原理を明らかにすることを目的に調査分析を実施し,以下の結論を得た。1 余暇空間の特性1) 小学校,中学校,公民館は大人が用意した教育活動の空間となっていて多くの子どもが参加しているが,子どもの自由な遊び空間となってはいない。2) コンビニ,スパーマケットは子どもの生き抜きの空間,待ち合わせ空間としての居場所となりつつある。3) 砂浜,釣り場,森の公園等の自然は遊びの空間となり得ていない。自然を遊びに利用する知識・技術が欠落している。4) 身近にある公園や空き地は子どもの遊び空間として機能している。5) 温泉センターは家族団らんの機会を,JR市来駅は都市文化に触れる起点を与える空間である。6) ファミコン,TVは子どもを家という空間に強烈に拘束する文化であり,再考が迫られる。2 遊び空間への意味づけ1) 大人は子どもの居場所となりつつあるファミコンやコンビニを遊び空間として認めきれていない。2) 大人は河川,海,山等の自然での遊び空間を価値づけているが,子どもの半数は否定的な評価をする。ただ,現実には大人もそれらの空間を殆ど利用していない。3) 子どもは学校の休日利用を望み,学校の先生が自分達を信頼して欲しいと望んでいる。4) 遊び空間への意味づけを統合する原則として,(1)遊び空間の主体である子どもを大人が信頼する,(2)子どもの日常生活圏への学校教師の住民化,(3)自然遊びの知識・技術の継承する活動の実施,(4)TV,ファミコンの功罪の協議,(5)諸活動を子ども形成型から子ども自身型へ転化する,等があげられる。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年02月23日, 1944-02-23
著者
馬 彪
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は1989年に出土した雲夢龍崗秦簡の禁苑律令にはじめて見づけた禁苑の新史料にしたがって、秦帝国における全国に散在した禁苑群に関する研究である。研究成果は三部に分けて、1秦地禁苑研究は上林苑・渭水上流の秦旧都地・御陵周辺における禁苑群の実像を明らかにした成果。第二部の東海沿岸禁苑研究は、山東半島・渤海湾・江淮下流「呉地」・粤地における禁苑群実像を明らかにした成果。第三部の長江・黄河中流禁苑研究は、楚王城・長江中流域禁苑・「巡北辺」と最期の禁苑を明かにした成果。従って筆者はこれまでの秦帝国の研究と異なる秦帝国各地方に散在していた禁苑ネットワークの存在とその帝国の政治機能を明かにした。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年02月22日, 1944-02-22
著者
唐澤 敏彦 笠原 賢明 建部 雅子
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.357-364, 2001-06-05
被引用文献数
3 2

AM菌との共生程度が低い作物を栽培した跡地では、後作物のAM菌感染率が低くなるために、その生育が劣る。そこで、翌春まで裸地になる上記作物の収穫跡地に、宿主作物を緑肥として降雪時まで栽培することによって、翌年の作物生育を改善できるか検討した。結果の概要は次の通りである。 (1)生育初期における後作トウモロコシの生育、リン吸収、AM菌感染率は、裸地あるいは非宿主作物(シロガラシ)跡地に比べて、宿主作物(ヒマワリ、ベッチ)を栽培した跡地で著しく優れ、収穫時にも優る傾向がみられた。 (2)後作トウモロコシの生育、リン吸収、AM菌感染率は、緑肥作物のすき込みの有無の影響を受けなかった。 (3)以上の結果から、宿主の栽培によって増殖したAM菌が、後作物のAM菌感染率を高め、それが、ヒマワリやベッチの導入効果の主な原因になっていると考えられた。そこで、緑肥作物を選定する際の基準に、AM菌との共生程度を加えることが有効である。 (4)ヒマワリを9月以降に播種した場合、トウモロコシに対する効果は認められなかった。そこで、緑肥としてAM菌の宿主作物を導入する場合、8月に播種する必要がある。
著者
徳永 仁 髙村 徳人 松岡 俊和 佐藤 圭創 瀬戸口 奈央 緒方 賢次 佐藤 圭創 緒方 賢次 瀬戸口 奈央
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

病棟、薬局、在宅およびドラッグストアを想定した薬効の評価や副作用の早期発見のトレーニングを目的とする薬学生・薬剤師のためのフィジカルアセスメント(PA)学習教材を作成した。基礎学習(スライド形式・動画形式)と症例学習からなり、基礎学習ではPAの基本解説と心音、肺音および腸音の正常または異常の聴診できる。症例学習では患者アバターに対して客観的または主観的な身体学的所見の情報、バイタルサインや臨床検査値を加えることにより、薬剤師としての受診勧奨、他医薬品への処方変更、薬効・副作用の確認もバーチャルで可能となった。患者対応から症状回復までが体験できるこれまでにない有益な教材が開発できたと考えている。
著者
湯川 崇 海賀 孝明 長瀬 一男 玉本 英夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.2873-2880, 2000-10-15
参考文献数
10
被引用文献数
23

本論文では,モーションキャプチャリングシステムにより収集した人間の動きのデータ(動作データ)を動作素材として再利用するための手法を提案し,その手法を用いた身体動作記述システムMoCompについて述べる.動作データを標準化した後に,その動作データが含む区切ることのできる1つの動作を人間の身体の部位に分割する.分割した動作データに一意な符号を割り当てたものを舞踊符と呼び,データベース化して再利用可能にする.舞踊符を組み合わせることで,新しい一連の動作を記述することができるが,その舞踊符の組合せを舞踊譜と呼ぶ.MoCompは,動作データベース,動作コンポーザ,および動作ジェネレータから構成される.MoCompにより,GUIによる舞踊譜の作成,および舞踊譜に含まれる舞踊符の組合せによる人間の動作データの生成を可能にする.実験により,本システムが動作の記録・生成のための有効な手法となる可能性を示す.This paper describes 1) a method to make motion capturing databe reusable as motion materials, and 2) a human motion description system (MoComp) we developed using this method.After normalizing motion capturing data, they are partitioned in terms of a motion we consider to have a specific meaning and then in terms of human body components.Each partitioned data is named uniquely and is called a dancing note (Buyo-fu).We try to organize dancing notes as a data base and then to make them be reusable.A series of motion that is expressed by combining dancing notes is called a dancing score.The MoComp is constructed of a motion database, a motion composer and a motion generator.The MoComp makes it possible that we easily compose a dancing score by means of a GUI environment and we generate realistic human motion data by synthesizing dancing notes included in a dancing score.An experiment we made shows that this system proves to be a good candidate of an effective method for recording and generating human motion.
著者
齊戸 美弘
出版者
豊橋技術科学大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、針型形状の試料前処理デバイスを開発し、火災現場空気試料の迅速なサンプリングおよび分析前濃縮を行うとともに、その試料を精密分離分析することにより、空間分布が精密解析可能な新規火災原因解明技術の開発を行った。これにより、従来法の問題点を大幅に改善するとともに、火災現場における迅速かつ広範な検証用空気試料の採取が実行できることが明らかとなった。開発したデバイスは、常温でも一定時間までの試料保存が可能であり、従来よりも早い段階で確実に火災原因の断定が可能である。また、石油ストーブへのガソリンの誤給油等の火災原因究明にも応用可能であることが確認できた。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1947年07月22日, 1947-07-22
著者
堀内 功 澤井 英明 小森 慎二 赤谷 昭子 香山 浩二
出版者
兵庫医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

TNSALP遺伝子のゲノムDNAをPCR法にて増幅した。ゲノム遺伝子は12エクソンに分かれているため、PCR法に用いるプライマーはそれぞれのエクソンについて合成する必要がある。しかも細胞1個にはTNSALP遺伝子は1対(2個)しか含まれていないため、これを遺伝子増幅するためには増幅対象領域についてPCR反応を繰り返して2度行ういわゆるnested PCR法が必要となる。この方法に必要なTNSALP遺伝子のプライマーの塩基配列はすでに報告されているので、これらの情報を用いて、細胞1個より増幅可能な条件を検討した。増幅された遺伝子がTNSALPであるかどうかについてはそれぞれの増幅された遺伝子内に存在する制限酵素部位が、既知のTNSAPLの遺伝子配列と一致するかどうかで判断した。同じ増幅法であっても細胞融解の方式によって増幅の程度の差が出ることが判明した。すなわち蛋白融解酵素を用いたものよりもアルカリ溶解法を用いた方が正確な増幅が期待できることがわかった。しかし、allele drop out(ADO)と呼ばれる、2本の染色体のうちの1本がうまく増幅されない減少についての検討を次に行った。低アルカリホスファターゼ症は常染色体劣性遺伝形式をとる疾患であるので、ADOがあっても正常のalleleの増幅がみられれば、少なくとも保因者であり、罹患はしていないと診断できる。しかし、あまりにADOの頻度が高いと、正確な診断という意味では問題が生じる。文献上はいずれの方法が良いかについては相反する報告があり、増幅する遺伝子によって違いがあるものと考えられた。そこでADOの頻度を検討して、さらに増幅率を加味して検討した結果、TNSALP遺伝子の増幅についてはアルカリ溶解法を用いた方が、増幅効率とallele drop outの率から考えて、良いと考えられた。
著者
小谷 一孔
出版者
北陸先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は顔表情(可視情報)と顔温度画像(非可視情報)を用いて人の感情を推定する。このため、人の基本感情において顔画像とこれに対応する顔温度画像のデータベースを作成した。そして、顔画像、顔温度画像、顔画像と顔温度画像とを組み合わせた感情推定手法を試作し、各々の特性を評価した。その結果、いずれかのみを用いた場合、70%程度の推定精度が得られる感情クラスが見られた。更に顔画像と顔温度画像とを組み合わせることにより10ポイント程度の精度向上が得られる感情クラスが見られた。可視情報と非可視情報とを組み合わせにより感情強度の推定やより複雑な感情クラスの推定が可能であるとの知見が得られた。
著者
飯野 彩可
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学言語文化研究 (ISSN:09187766)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-17, 2007

This thesis is a study about a meaning of "Akkerakan", "Koremiyogashi", and "Iromegane". I investigated 231 women students at the university in the metropolitan area. I considered the individual differences of meaning recognition and the change of meaning by comparing the meaning of the words with dictionaries. The results are as follows. "Akkerakan" means (1) To be stunned after amazement, (2) Calm, (3) Frank, (4) Desolate space, (5) Absentmindedness. "Koremiyogashi" means (1) Showing off, (2) Taking the opportunity, etc. "Iromegane" means (1) Glasses with color/Sunglasses, (2) Having prejudice and a preconception, (3) Communicating with the opposite sex in a sexual meaning, etc. Because there were some meanings that were not in the dictionary, I was able to find a meaning change. In addition, I have found the change of meaning is caused by the following. It is a deviation from an original meaning. It is an expanded meaning. It is a misunderstanding because of a similar pronunciation to another word. It became an imitative word with a different meaning.