著者

荻野 弘之

出版者

上智大学哲学科

雑誌

哲学科紀要 (ISSN:0286925X)

巻号頁・発行日

no.39, pp.1-19, 2013

著者

新藤 一敏 三沢 典彦

出版者

日本女子大学

雑誌

挑戦的萌芽研究

巻号頁・発行日

2013-04-01

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我々はアピオス(Apios americana Medik、和名ホドイモ)に新規化合物を含む8種のイソフラボン配糖体(化合物1 - 8)が存在することを初めて明らかとし、それらの化学構造を決定するとともに、生理活性を検討した。その結果、化合物2, 5が男性ホルモン拮抗作用を有することを見出した。しかしイソフラボン配糖体は小腸で、β-グルコシダーゼ作用でアグリコンとなって血液中に吸収されて生理活性を示すことが報告されているので、次に化合物1 - 8を酵素処理してアグリコンとして(化合物9 - 12)、それらの活性を調べなおした。その結果、化合物10が強い女性ホルモン様作用を有することを発見した。

著者

新島 龍美

出版者

九州大学大学院比較社会文化学府

雑誌

比較社会文化 : 九州大学大学院比較社会文化学府紀要 (ISSN:13411659)

巻号頁・発行日

vol.19, pp.19-37, 2013

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本研究は、アリストテレス作と伝えられる『大道徳学』(Magna Moralia)が果たしてアリストテレスの真作か否かを考察するものである。考察方法は、同書の幾つかの箇所を取り上げ、そこに含まれる議論を分析し、明らかになった内容が、アリストテレスに帰属可能なものがどうかを判断するという、ある意味で最も正統的な方法である。結論は、同書はアリストテレスの作品ではない可能性が高いというものである。This study considers whether the supposedly Aristotelian Magna Moralia can be Aristotle's genuine work. Several parts of its texts are analyzed to see if this work can be attributed to Aristotle himself. The result is that it is highly probable that it is not his genuine work.

著者

須賀 哲弥 力久 忠昭 山内 盛 吉田 武美 三澤 美和 永井 恒司 富岡 清 鮫島 啓二郎 佐用 博照 三輪 亮寿 三川 潮 首藤 紘一 北澤 式文 辻 章夫 寺尾 允男 粟津 荘司 野村 靖幸 狐塚 寛 濱田 昭

出版者

東京薬科大学

雑誌

総合研究(A)

巻号頁・発行日

1991

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1.薬学はpharamaceutical sciencesと言われる通り多くの分野の学術の複合または総合とみられ、したがって各境界領域もまた多数にのぼっていて、学術擁護に多くの問題をかかえている。このため、当面薬学全域を8分野((1)衛生化学・裁判化学・公衆衛生学・微生物学・香粧品学、(2)薬理学(関連する医学)・臨床生理学・代謝学・毒性学、(3)薬事法規と関連分野、(4)調剤業務・薬品処理・処方箋と関係分野、(5)薬剤学・調剤学・薬剤製造学・製剤工学・臨床薬学(臨床薬剤学)、(6)生薬学・天然物化学・薬化学・物理化学、(7)分析化学・分析機器(試験法も)、(8)薬局法と関係分野(局法収載品名・測定法名・試薬名等)に分け、各分野に研究総括者と分野統括者を置き、その他に多数のチェッカーを置いて、新語、従来と同一語の他、カナ書き用語、略語で汎用されている語等々問題のある学術用語の収集に総力を傾注して遺漏なきを期した。2.初年度は基本方針を立て、基礎データの収集を行い、2年度は薬学会方式の、一語一語に評点をつけて重要度を客観的に評価する方式を十分活用して、基礎データを増やしながら、現に使用される度合いの低いものを減らして、現在の薬学用語集とした。これにつき日本薬学会の年会時等の折りを利用して広く意見を聞きコンセンサスを得たものとした。3.領域間の調整は、特に青戸邦天氏(学術情報センター)のお手を患わせて精細なチェックデータを得、これに基づき十分時間をかけて検討し、領域別による語義の差、用法の差などを番号によって区分し、標準化を明晰な形で行うことを心掛けた。4.以上のようにして、標準化された約8000語の薬学用語を選定した。

著者

戸田 由紀子

出版者

椙山女学園大学

雑誌

若手研究(B)

巻号頁・発行日

2011

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本研究の目的は、20世紀初頭の黒人女性文学における「母性」の表象に着目し、その前後の時代の黒人女性文学における「母性」の表象と比較分析することによって、アメリカ黒人女性文学における「母性」の戦略の在り方を、その歴史的変遷を通して明確にすることである。24年度はハーレム・ルネサンス期における黒人女性作家の作品に焦点を当て、黒人女性や母性がどのように表象されているかをジェシー・フォーセット、ネラ・ラーセン、ドロシー・ウェストの作品を中心に考察を行った。これらハーレム・ルネサンス期の黒人女性作家の小説に描かれる黒人女性の表象の考察を通して、従順愚鈍なマミー、放埒なイゼベル、悲劇のムラータといった19世紀末に黒人女性に課せられたさまざまな因習的ステレオタイプにも、それを払拭するために用いられた当時の理想的な黒人女性像にも当てはまらない、複雑な黒人女性像を提示できることを明らかにした。23年度に考察したように、19世紀末には、高潔で愛情溢れる「啓蒙された母親」が重要な役割を果たすのだとフランシス・ハーバーら活動家によって主張され、Women's Club Movementを始めとした社会運動/組織を通してこのような黒人母性のイデオロギーが普及していた。20世紀初頭のハーレム・ルネサンスは男性主流の運動であったことは周知の通りであるが、高潔で母性的な黒人女性像は引き続きハーレム期の黒人男性リーダーや芸術家によって作品や活動を通して推奨、普及されていた。しかしハーレム期の黒人女性作家は、ハーレム期に推進されていた「真の黒人母性像」の型にはまるのではなく、黒人女性の暮らしにさまざまな制限のあった20世紀初頭で、自己矛盾し続け、家庭の閉塞感に抵抗しつつもそこから抜け出すことができない複雑な黒人女性を描き出している点において評価できる。またそれは母性を前面に押し出すことで政治的戦略として用いた19世紀末や、1970年代以降の現代黒人女性文学とは異なっており、本研究ではその重要性を明らかにした。

著者

今間 俊博 近藤 邦雄

出版者

尚美学園大学

雑誌

基盤研究(C)

巻号頁・発行日

2007

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現状の制作環境を解析するために、これまでに制作されてきたセルアニメーションの解析を進めて行く中で、KEY POSEやACTION LINEなどを用いた新しいアニメーションの概念が形成されつつある。特にKIME POSEを有する日本独自のアニメーションの生成手法に着手した事は、今後の研究の進展が期待出来る

著者

瓜生 吉則

出版者

東京大学

雑誌

東京大学社会情報研究所紀要 (ISSN:0918869X)

巻号頁・発行日

vol.56, pp.135-153, 1998

著者

木村 吉次

出版者

一般社団法人 日本体育学会

雑誌

体育学研究

巻号頁・発行日

vol.10, no.1, 1965

著者

福田 雄

出版者

「宗教と社会貢献」研究会

雑誌

宗教と社会貢献 (ISSN:21856869)

巻号頁・発行日

vol.3, no.2, pp.79-84, 2013-10

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稲場圭信/黒崎浩行編著 『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル4 震災復興と宗教』 明石書店、 2013年4月、 A5判、 301頁、 2500円+税

著者

稲場 圭信 黒崎 浩行 イナバ ケイシン クロサキ ヒロユキ Inaba Keishin Kurosaki Hiroyuki

出版者

「宗教と社会貢献」研究会

雑誌

宗教と社会貢献 (ISSN:21856869)

巻号頁・発行日

vol.1, no.2, pp.99-105, 2011-10

著者

福田 耕一 加藤 登 市川 寿 野崎 征宣 田端 義明

出版者

日本水産學會

雑誌

日本水産学会誌 (ISSN:00215392)

巻号頁・発行日

vol.57, no.8, pp.1523-1530, 1991

被引用文献数

3 2

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Properties of gizzard shad which were stored at low temperature as raw material for fish jelly products were studied.<br> From the viewpoint of gel-forming ability, this fish was classified into the group of easy-setting and easy-disintegrating fish such as sardines. Hunter whiteness of <i>kamaboko</i> obtained was about 20% less than that of white-meat fish such as Alaska pollack. The fish exhibited a strong gel-forming ability such as that of lizard fish.<br> Gel-forming ability of the fish decreased to about 70% of the original ability during 12 days iced storage. The tolerant period of iced storage of the fish as material for fish jelly products was estimated to be about 10 days.<br> Gel-forming ability of frozen fish meat was about the same as that of unfrozen fish meat. Minced fish meat stored at -25°C which was frozen after being washed with alkaline-salt solution showed fairly strong gel-forming ability even after a frozen storage period as long as 6 months, while the fish meat which was frozen after being washed with water had weak gel-forming ability.<br> The gel-forming ability of the minced meat washed with alkaline-salt solution or water was found to be significantly correlated to total myofibrillar Ca-ATPase activity and the solubility of myofibrils in the minced meat which was stored on ice or frozen stored at -25°C. No such correlation was observed in the case of minced meat frozen stored at -50°C, even though alkaline-leaching was employed.

著者

桂田 浩一

出版者

社団法人人工知能学会

雑誌

人工知能学会誌 (ISSN:09128085)

巻号頁・発行日

vol.15, no.6, 2000-11-01

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知識ベースの変換技術は, 動的に変化し得る現実世界を知識ベースシステムにおいて取り扱う際の, 重要な要素技術である.本論文は, 知識ベース中の例外に着目した合理的な知識ベースの変換法を提案するもので, 全5章から構成される.1章の「緒論」に続き, 2章の「非単調論理に基づいた知識ベースの変換」では, 本論文で用いる"通常ルール"(常に結論を導くルール)と"デフォルトルール"(例外に関して結論を導かないルール)からなるデフォルト論理の部分体系について述べるとともに, 従来の知識ベース変換法を紹介し, それらの手法が例外に着目したものでないことを指摘している.3章の「矛盾に基づく知識コンバージョン」では, 例外によって矛盾が引き起こされた場合に, 通常ルールをデフォルトルールに変換し, 矛盾の原因となる例外に関する結論だけを導かなくすることによって矛盾を解消するための条件を示し, 変換のアルゴリズムを提案している.4章の「知識の例外に関する観点変更」では, 例外の多いデフォルトルールについて"例外"と"非例外"の捉え方を逆転すること, すなわち, より例外の少ないデフォルトルールに変換することによって, 例外に関連する通常ルールを減少させる手法を提案し, その効果を実験的に示している.5章の「結論」では本論文で得られた結果を総括するとともに今後の課題を論じている.

著者

玉田 圭作

出版者

三田哲學會

雑誌

哲学 (ISSN:05632099)

巻号頁・発行日

vol.123, pp.207-228, 2010-03

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特集 : 教育学の射程投稿論文The purposes of this paper were (1) to review past studies about education and manga (Japanese comics), (2) to grasp recent movements about education and manga, (3) to construct the framework of studies about education and manga through past studies and recent movements.Firstly, studies about education and manga can be divided into two categories: reading or creating manga. Studies about reading manga dealt with the effects of reading manga, and the effects were negative or positive. Studies on negative effects of reading manga had two types approach: showing their opinion and perceiving situations, while studies on positive effects of reading manga had two contents: knowledge and attitude.On the other hand, studies about creating manga would be classified into two types: special or general education. Special education is a kind of program which tries to bring up professional manga creators, especially in universities. Meanwhile, general education means challenges to get something thorough the experience of crating manga. Focusing on creating manga has just started, so this is a kind of prospect of future studies. I hope this paper will connect to the development of studies about education and manga in the near future.

著者

三須裕 著

出版者

アルス

巻号頁・発行日

1923

著者

大蔵省印刷局 [編]

出版者

日本マイクロ写真

巻号頁・発行日

vol.1941年07月16日, 1941-07-16

著者

大蔵省印刷局 [編]

出版者

日本マイクロ写真

巻号頁・発行日

vol.1942年10月09日, 1942-10-09

著者

畑 博行

出版者

有斐閣

雑誌

ジュリスト (ISSN:04480791)

巻号頁・発行日

no.1073, pp.p33-39, 1995-08-01

著者

中條 博良

出版者

日本作物学会

雑誌

日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)

巻号頁・発行日

vol.36, no.2, pp.224-231, 1967-06-10

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小麦農林27号または小麦農林4号を種々の温度周期の下で処理し, バーナリゼーション効果の差異について研究した。(1) 40日間毎日0℃または10℃で0〜24時間, 18℃で残り時間処理した。毎日の低温処理時間の長短に応じてバーナリゼーショソ効果に差がみられた。(2) 夫々数日間の低温(0℃)処理と高温(20℃)処理とを低温処理日数の合計が所定日数に達する迄くり返した。低温処理または高温処理の連続日数が増加するに従いバーナリゼーション効果は減少し, 低温処理連続日数が10日内外の時処理効果の減少が顕著であった。しかしこのような処理連続日数の増加にともなうバーナリゼーション効果の減少は低温処理温度を10℃とした時または高温処理温度を15℃とした時には少なかった。以上の結果から低温でのバーナリゼーショシ処理が数日以上連続した場合, その処理効果は高温により消去され易くなるものと考えられる。

著者

春名 純人

出版者

関西学院大学

雑誌

関西学院大学社会学部紀要 (ISSN:04529456)

巻号頁・発行日

vol.100, pp.21-47, 2006-03-15

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Was ist transzendentale Philosophie und was die transzendentale Problematik der Philosophie? Kant sagt: "Ich nenne alle Erkenntnis transzendental, die sich nicht sowohl mit Gegenstanden, sondern mit unserer Erkenntnisart von Gegenstanden, insofern diese a priori moglich sein soll, uberhaupt beschaftigt." (K.d.r.V. B 25) Die Aufgabe der transzendentalen Kritik besteht darin, die allgemein gultigen Bedingungen, durch die wissenschaftliche Erkenntnis ermoglicht wird, zu untersuchen. Der Ausdruck "transzendental" meint die Bedingungen a priori, die die Erfahrung ubersteigen, zugleich aber Erfahrung als solche erst entstehen lassen. Allein Kants Kritik hat das ihr zugrundeliegende Axiom: die Autonomie des theoretischen Denkens, keiner Prufung unterzogen. Kant hat sowohl die transzendentale Apperzeption des "Ich denke", die die Allgemeingultigkeit der Anwendung der Grundsatze auf die Natur garantiert, als auch den universalen Willen des "Ich will", der die Allgemeingultigkeit der Anwendung des praktischen objektiven Grundsatzes, d.h. des kategorischen Imperativs, auf die Moral garantiert, dogmatisch vorausgesetzt. Hierin liegt die vortheoretische Voraussetzung des autonomen, allgemeinen Ichs, ohne das Kants kopernikanische Wende nicht denkbar ist. In diesem Zusammenhang ist K.-O. Apels transzendentale Sprachpragmatik insofern von Bedeutung, als sie gegenuber der Evidenz der empirischen Verifizierbarkeit von theoretischen Satzen die diesen Satzen zugrundeliegende und sie tragende paradigmatische Evidenz der Interpretationsgemeinschaft, durch die ein sprachlich-kommunikativer kon-sensus ermoglicht wird, geltend macht. Apel hat in der Sprache a priori die vortheoretischen Voraussetzungen des Denkens in Argumentationsgemeinschaften aufgefunden. Bei seiner Sprachpragmatik handelt es sich um eine Untersuchung der tranzendentalen intersubjektiven Bedingungen, durch die eine kritische Prufung wissenschaftlicher Erkenntnis und moralische Normen moglich gemacht werden. Herman Dooyeweerds De Wijsbegeerte der Wetsidee (engl. A New Critique of Theoretical Thought) ist "eine christliche Transzendentalphilosophie im radikal kritischen Sinne. Sie hat zum ersten Male die Denkund Erfahrungshaltung als solche einer transzendentalen Kritik unterworfen." (Die Philosophie der Gesetzidee, S. 1) Wie Dooyeweerd herausgestellt hat, gibt es in jedem philosophischen Denken vortheoretische Voraussetzungen, die einen religiosen Charakter haben. Er hat das Axiom der Autonomie des theoretischen Denkens negiert und gefordert, es einer transzendentalen Kritik zu unterwerfen. Ebenso hat er die religiose Neutralitat des Menschen negiert und die vortheoretischen religiosen Voraussetzungen im menschlichen Herzen aufgeklart. Diese vortheoretischen Voraussetzungen oder religiosen Grundmotive bestimmen den Charakter des theoretischen Denkens. In Dooyeweerds transzendentaler Philosophie werden die vortheoretischen Voraussetzungen als allgemein-gultige Bedingungen des theoretischen Denkens berucksichtigt. Das religiose Grundmotiv der griechischen Philosophie ist das von ε 〓 δ ο S und υ λ η. Fur Platon ist Philosophie das Erwachen des vernunftigen Teils der Seele (τ ο λ ο γ ι σ τ ι χ ο ν τ η S ψ υ χ η S), und das Ideal des Philosophen besteht im Leben der Kontemplation der ewigen Ideen. Nur dieses Leben kann die ewige Wiederkehr der Seele abschneiden, so dass sie in die Welt der Ideen zuruckkehren kann. Die Welt der Ideen meint die Welt der Gotter, und zu philosophieren bedeutet, die Seele zu reinigen und sie im religiosen Sinne zu erlosen. Der Ursprung der Anthropologie der Philosophen von Athen liegt in der dualistischen Anthropologie der orphischen Religion, die durch die religiose Schule der Pythagoreer eingefuhrt worden war. Das religiose Grundmotiv der scholastischen Philosophie des Mittelalters ist das von natura und gratia, In dieser Philosophie kommt es zu einer Synthese des Feldes des Lichtes der naturlichen Vernunft (lumen naturale) und dem Feld des Lichtes der ubernaturlichen Gnade (lumen gratiae). Das religiose Motiv der modernen Philosophie ist das von Freiheit und Natur. Die Religion der modernen Philosophie, deren Gott der diskursive technische Verstand ist, hat aufgrund des Prinzips der Klarheit und Deutlichkeit des Denkens die Vorstellung einer mechanistischen Natur geschaffen und "die Mathematisierung der Natur" eingefuhrt. Ubriggeblieben sind "der Tod Gottes", "die Armut des Ichs und der Verlust des transzendentalen Herzens" sowie "die Zerstorung der Natur und die Verkleinerung der reichen Gesetze und Normen der erfullten Wirklichkeit der geschaffenen Welt." Wenn diese apostatischen religiosen Grundmotive die vortheoretischen Voraussetzungen des theoretischen Denkens darstellen, dann errichten sie die Axiome der Autonomie des theoretischen Denkens und der naturlichen Vernunft. Dooyeweerd will eine transzendentale Philosophie begrunden, die das biblisch-religiose Grundmotiv von Schopfung - Fall - Erlosung zur Bedingung a priori des theoretischen Denkens macht.

著者

永瀬 春男

出版者

岡山大学大学院文化科学研究科

雑誌

文化共生学研究 (ISSN:18809162)

巻号頁・発行日

no.2, pp.71-87, 2004

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近代ヨーロッパはユートピア架空旅行記の数多い誕生を見た。なかでも17~18世紀のフランスは、時代の危機的様相を反映するかのように、その最も多産な国のひとつとなった。17世紀末以降の百数十年間に限っても、フランス一国で書かれたこの種の書物は百点を超えるという。