出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.7, pp.174-177, 2006-08

農機を製造するクボタが、1998年からSCM(サプライチェーン・マネジメント)改革に取り組んでいる。農家戸数の減少が続くなど市場環境の変化に対応するためだ。そのために取り組んだのが、在庫を多く抱えて顧客の要望に対応する見込み製造からの脱却だった。
著者
三代 知枝 河添 達也
出版者
島根大学
雑誌
島根大学教育臨床総合研究 (ISSN:13475088)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.107-117, 2012-07-10

知的障害を持つ生徒に対する音楽科学習指導要領の「2内容」に示された身体表現についての学習活動をおこなうためには、生徒たちが多数の曲種や曲想の楽曲に触れることが望ましい。しかし、知的障害を有する生徒たちにとって、限られた時間内に多数の楽曲を習得することは、現実には困難なことである。そこで筆者は、同一の楽曲であっても、そのピアノ伴奏を工夫することによって、多数の楽曲に触れるのと同様の学習機会を提供できるのではないかと考え、その可能性の検証と授業実践をおこなった。
著者
木曽 陽子
出版者
日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.116-128, 2012-12-25

本研究は,特別な支援が必要な子どもとの関係の中で,保育士が抱く困り感の軽減に焦点を当て,保育士の保育の変容プロセスを明らかにすることを目的とした。公立保育所の保育士5名に半構造化面接を行い,得られたデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。その結果,保育士の困り感は子どもの問題の肥大化により蓄積されていくものの,保育士が保育を子どもに合わせることで子どもの問題が縮小し,困り感が軽減していくプロセスが明らかになった。保育を子どもに合わせるためには,子どもの問題行動の意味を理解することや,個と集団のダイナミズムを踏まえた保育が必要であった。さらに,保育士自身が困り感を抱くことに対して罪障感を持っていることも示された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.14, no.10, pp.88-91, 2005-11

クレディセゾンは、期日に入金されない延滞客への督促電話を毎月、平均24万件かけていた。だが、一口に延滞客といっても、引き落とし口座にうっかり入金し忘れているだけの会員もいれば、経済的な理由で入金が遅れているなど、様々な事情がある。従来は、顧客の状況に基づいて電話の優先順位を判断するための仕組みがなかった。
著者
稲田 勤 有田 未来 西森 有紗
出版者
高知リハビリテーション学院
雑誌
高知リハビリテーション学院紀要 (ISSN:13455648)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.13-17, 2013-03-31

発達障害,アスペルガー症候群,視空間認知障害の疑いのある女児について,視空間認知と視覚的推理の訓練を行った.視空間認知訓練は稲田,有田の色積木構成課題を用いた.視覚的推理訓練は,色積木見本の対称図形を構成する課題を作製した.訓練前後の変化の指標として,視空間認知はWISC-4の積木模様の評価点,視覚的推理はWISC-4の行列推理の評価点を選択した.さらに,WISC-4の知覚推理の合成得点も指標とした. 結果,積木模様(視空間認知)は4から7(+3),行列推理(視覚的推理)は7から14(+7),知覚推理の合成得点は76から106(+30)にそれぞれ向上した. WISC-4で,知覚推理の合成得点の変化が+30であったことは,今回実施した視空間認知訓練,視覚的推理訓練の効果が現れたものと考えた.また,積木模様の評価点の変化が+3であったことは,視空間認知訓練の効果があったと判断した.さらに,行列推理の評価点が+7であったことは,視覚的推理訓練の効果があったと考えた.
著者
岩坪 美兼 太田 道人
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

わが国には、400品種以上のサクラ品種が知られている。わが国のサクラは,二,三,四倍体からなることが知られていたが,それらのほとんどが二倍体であることが判った。なお。シラユキ系里桜のウスズミ(薄墨),オキナザクラ(翁桜),カリギヌ(狩衣),それにシラユキ(白雪)は全て三倍体であった。また,松前に存在,もしくは松前で育成されたタカサゴ系のサトザクラは,チョウジザクラが片親になった雑種群として知られているが,これまでに染色体数が判明した品種は,タカサゴ(別名;ナデン,ムシャザクラ;高砂),ベニユタカ(マツマエベニユタカ;紅豊,松前紅豊),マツマエハヤザキ(ケチミャクザクラ;松前早咲,血脈桜)すべて三倍体であった。片親がシナミザクラ(四倍体)と考えられているマザクラ群のサトザクラのアマヤドリ(雨宿),アリアケ(有明),オオヂョウチン(大提灯),クルマドメ(車止),コマツナギ(駒繋),シロタエ(白妙),センリコウ(千里香),タイハク(太白),ダイミン(大明),マザクラ(真桜),マンゲツ(満月),ワシノオ(鷲の尾),それにカンヒザクラ群の染色体数が判明じたツバキカンザクラ(椿寒桜),ハツミヨザクラ(初御代桜),ミョウショウジ(明正寺),それにケイオウザクラ(敬翁桜)は,すべて三倍体であることが判明した。それに対してしかし,ヤマザクラ(オオヤマザクラを含む)群,カスミザクラ群,オオシマザクラの影響が認められるサトザクラ群,それにエド系のサトザクラ群には,三倍体が全く見つからなかった。シナミザクラを祖先とする三倍体グループを除いて,サクラの核群を比較すると,三倍体が多い群,僅かに存在する群,全く見つかっていない群が存在し,グループにより三倍体の出現率に違いが認められた。
著者
鈴村 豊太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

昨今、ウェブに代表される仮想空間や実世界において膨大なデータが生成されており、それらの高速解析と、解析結果に基づいて構築されたモ デルを用いて未来 を予測するシミュレーション技術が重要な研究課題となっている。本講演では、それらを支える基盤技術として、ストリームコンピューティン グ、大規模グラフ 解析、大規模エージェントシミュレーションの3つの技術を紹介する。
著者
金森 修
出版者
東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター
雑誌
年報
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.41-48, 2012-03-31

学校教育高度化センター主催シンポジウム 社会に生きる学力形成をめざしたカリキュラム・イノベーション : 理念と方向性
著者
残間 忠直 福田 純一 道木 慎二 石田 宗秋 大熊 繁 松本 敬史 西森 英二
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.127, no.2, pp.264-273, 2007-02-01
参考文献数
14
被引用文献数
1 2

This paper concerns a DC-DC converter control. In DC-DC converters, there exist both continuous components such as inductance, conductance and resistance and discrete ones, IGBT and MOSFET as semiconductor switching elements. Such a system can be regarded as a hybrid dynamical system. Thus, this paper presents a dc-dc control technique based on the model predictive control. Specifically, a case in which the load of the dc-dc converter changes from active to sleep is considered. In the case, a control method which makes the output voltage follow to the reference quickly in transition, and the switching frequency be constant in steady state. In addition, in applying the model predictive control to power electronics circuits, the switching characteristic of the device and the restriction condition for protection are also considered. The effectiveness of the proposed method is illustrated by comparing a conventional method through some simulation results.
著者
上野益三著
出版者
八坂書房
巻号頁・発行日
1989
著者
上野益三著
出版者
八坂書房
巻号頁・発行日
1987
著者
西尾 勝 新藤 宗幸 三宅 博史 五石 敬路 高井 正 棚橋 匡 木村 佳弘 川手 摂 田中 暁子 萬野 利恵 畑野 勇 小石川 裕介
出版者
公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、「平成の市町村合併」が一段落した現時点において、「平成の市町村合併」がなにをもたらしたのかについて、多面的に把握するために、地域区分変更に関する国際比較を行うとともに、行政(職員数、職種別職員数、行政組織、施設)、財政(普通会計、特別会計、公営企業)及び住民負担、政治(議会議員及び首長の属性)について、それぞれデータベースを作成した。併せて、中央省庁、都道府県、市町村の合併事務担当者などにヒアリング調査を行った。「合併」の効果と喧伝された諸事項は、非合併自治体との比較ではあまり見ることはできなかった。また、行政と住民の距離感が開くなどの「合併の弊害」と想定された項目に対する定数特例や選挙区、地域自治組織などの諸措置は、措置自体の時限性や行政改革の帰結として、事実上剥落していった。以上の分析結果から、「平成の市町村合併」とは、「究極の行財政改革」を市町村に推進させるためのツールであった、と評価できる。
著者
山下 裕之 堀内 昭作 平 知明
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.249-255, 1993 (Released:2008-05-15)
参考文献数
16
被引用文献数
3 7

本研究は4倍性品種と2倍性品種を用いて交配を行い,その雑種個体獲得効率の低い原因を明らかにするとともに,3倍体作出の効率を高めるための胚培養を行った.交配親には4倍性品種の'巨峰と'マスカット•オブ•アレキサンドリア4倍体および2倍性品種の'マスカット•オブ•アレキサンドリア'と'ジュライ•マスカット'を用いた.1.交配により得られた種子の発芽率,胚形成率および胚乳の発育は自然受粉から得た種子と比べて著しく劣っていた.特に2倍体を種子親にしたものにおいて顕著であった.2.2倍体を種子親にした場合の種子の生育は,自然受粉の種子より勝り,逆に4倍体を種子親にした場合は劣っていた.一方,交配後9週間目における2倍体を種子親にした胚の大きさは,自然受粉の胚と比較してその発達程度に著しい差異は認められなかったが4倍体を種子親にした場合には自然受粉の胚に比べて著しく劣った.3.交配60~70日に胚を無菌的に摘出し,MSの基本培地に麦芽抽出物500mg•liter-1を添加した培地に植え付けた.3倍性胚を発芽させ,その後生長させることに成功した.4.実生個体の根端を観察したところ,57本の染色体が認められ,3倍体であることが確認された.5.ブドウの4倍体と2倍体を交配して3倍体を育成する場合,4倍体を種子親にする方が効率的である事が示唆された.