著者

柳原 良江

出版者

日本社会学理論学会

雑誌

現代社会学理論研究 (ISSN:18817467)

巻号頁・発行日

vol.10, pp.102-114, 2016 (Released:2020-03-09)

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本稿は、日本の質的研究において要請されている、質的な社会調査と社会理論との連結を図る上での一つの試みとして、英語圏で普及し日本では文化社会学とも訳される社会理論「カルチュラル・ソシオロジー」の概念とその系譜を紹介する。本概念を、まず日本における既存の文化研究や質的調査の理論的位置づけと比較し、次に英語圏におけるカルチュラル・ソシオロジーの現状を説明し、最後に日本の実証研究理論との対応関係を述べる。 カルチュラル・ソシオロジーはアメリカ人のアレグザンダーにより提唱され英語圏で普及した。現在、イギリスでは文化全般を扱う社会学として再定義され、アメリカ国内でも諸派が存在する。一方、提唱者のアレグザンダーは「構造解釈学派」とよばれる理論を構築し、そこで「文化の自律性」を重視した「強いプログラム」を採用している。 日本でもこれまでに文化的問題を意識し、遡及的にカルチュラル・ソシオロジーに分類される営みがなされてきた。一方で、その理論的営みが実証研究の現場と十分に接続できていたとは言い難く、理論の不在は時に現場で分析手法の混乱を引き起こしてきた。とりわけ構造解釈学派に対応する理論に欠け、潜在的に本理論を要請する状態にある。この現状を打開するためには、構造解釈学派を援用した理論構築を実証現場の個々の理論と接合していく作業が有効になろう。

著者

Yuki Sugimoto Shinji Masuda

出版者

Applied Microbiology, Molecular and Cellular Biosciences Research Foundation

雑誌

The Journal of General and Applied Microbiology (ISSN:00221260)

巻号頁・発行日

pp.2020.06.001, (Released:2020-12-21)

参考文献数

29

被引用文献数

3

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Phototaxis is a phenomenon where cyanobacteria move toward a light source. Previous studies have shown that the blue-light-using-flavin (BLUF)-type photoreceptor PixD and the response regulator-like protein PixE control the phototaxis in the cyanobacterium Synechocystis sp. PCC6803. The pixD-null mutant moves away from light, whereas WT, pixE mutant, and pixD-pixE double mutant move toward the light. This indicates that PixE functions downstream of PixD and influences the direction of movement. However, it is still unclear how the light signal received by PixD is transmitted to PixE, and then subsequently transmitted to the type IV pili motor mechanism. Here, we investigated intracellular localization and oligomerization of PixD and PixE to elucidate mechanisms of phototaxis regulation. Blue-native PAGE analysis, coupled with western blotting, indicated that most PixD exist as a dimer in soluble fractions, whereas PixE localized in ~250 kDa and ~450 kDa protein complexes in membrane fractions. When blue-native PAGE was performed after illuminating the membrane fractions with blue light, PixE levels in the ~250 kDa and ~450 kDa complexes were reduced and increased, respectively. These results suggest that PixE, localized in the ~450 kDa complex, controls activity of the motor ATPase PilB1 to regulate pilus motility.

著者

荻堂 裕司

出版者

アメリカ学会

雑誌

アメリカ研究 (ISSN:03872815)

巻号頁・発行日

vol.2003, no.37, pp.137-155, 2003-03-25 (Released:2010-11-26)

参考文献数

67

著者

町田 信夫

出版者

The Institutew of Noise Control Engineering of Japan

雑誌

騒音制御 (ISSN:03868761)

巻号頁・発行日

vol.23, no.5, pp.302-305, 1999-10-01 (Released:2009-10-06)

参考文献数

19

著者

Robert S. Thiebaud Jeremy P. Loenneke Takashi Abe

出版者

Active Aging Research Center

雑誌

Journal of Trainology (ISSN:21865264)

巻号頁・発行日

vol.3, no.1, pp.1-5, 2014-01-07 (Released:2015-05-04)

参考文献数

57

被引用文献数

3 6

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Chronic obstructive pulmonary disease (COPD) is one of the leading causes of death in the United States and results in a significant reduction in lung function and exercise tolerance. In addition, there is a significant decline in muscle mass and strength in these individuals. Unfortunately, other comorbidities associated with this disease such as osteoporosis, osteoarthritis and obesity may prevent them from exercising at sufficiently high loads to promote muscle hypertrophy. Also, acute exacerbations may prevent them from performing exercise at all. Objectives: This brief review will discuss the potential benefits of using blood flow restriction (BFR) when combined with walking, resistance training and electrical stimulation in COPD patients and possible safety concerns. Design and Methods: Non-systematic review. Results: BFR improves muscle size and function when combined with low-intensity walking or low-load resistance training. This treatment appears to be safe and has been used by many different populations including individuals with ischaemic heart disease. For COPD patients who are contraindicated to perform exercise, a potential treatment may be to combine neuromuscular electrical stimulation with BFR. Conclusions: BFR appears to be a potential treatment for increasing strength and muscle mass for COPD patients when high intensity exercise may not be tolerated. In addition, BFR may provide benefits for COPD patients who are unable to exercise by combining it with neuromuscular electrical stimulation.

著者

熊谷 晋一郎 綾屋 紗月 武長 龍樹 大沼 直紀 中邑 賢龍

出版者

日本聴覚医学会

雑誌

AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)

巻号頁・発行日

vol.56, no.3, pp.234-242, 2013-06-30 (Released:2013-12-05)

参考文献数

32

被引用文献数

1

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要旨: 本研究では一般大学生を対象に, カルファの聴覚過敏尺度日本語版 (6件法) による質問紙票調査を行い, スコアの平均は16.9点, 標準偏差は11.6点で, 上位5%のカットオフ値はおよそ40点であること, さらに聴覚過敏尺度が 「選択的聴取の困難」 「騒音への過敏と回避」 「情動との交互作用」 の3因子構造を持つことがわかった。また, 聴力異常の既往, 抑うつ症状, 性別, 顔面神経麻痺などよりも, 「不安症状」, 「睡眠障害」, 「頭頸部手術の既往」 の3つの危険因子が有意に聴覚過敏と相関していることが明らかとなった。また重回帰分析の結果, 前2者は各々独立に聴覚過敏と相関していた。このことは, 聴覚過敏を主訴とする患者の診療において, 不安障害や睡眠障害の合併に目を向けることと, 頭頸部手術後のフォローアップにおいて聴覚過敏に目を向けることの重要性を示唆している。

著者

原 幹周 吉田 英樹 片石 悠介 谷脇 雄次 花田 真澄 前田 貴哉 照井 駿明

出版者

理学療法科学学会

雑誌

理学療法科学 (ISSN:13411667)

巻号頁・発行日

vol.30, no.1, pp.63-68, 2015 (Released:2015-03-18)

参考文献数

17

被引用文献数

2

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〔目的〕生理学的指標に基づいたTENSの疼痛軽減効果の検討に加えて,TENSの刺激強度の違いによる疼痛軽減効果への影響を明らかにする.〔対象〕健常者16人とした.〔方法〕人為的な疼痛に対して周波数100 Hzでの高強度(運動域値以上)TENSと低強度(感覚閾値レベル)TENS,およびTENSを一切実施しない条件(コントロール)を実施した.各条件間での疼痛軽減効果を主観的指標であるNRSと,生理学的指標である前頭前皮質の脳血流量および自律神経活動を用いて各条件間を比較した.〔結果〕交感神経活動には明らかな違いが認められなかったが,NRSと前頭前皮質の脳血流量の結果では高強度TENSの疼痛軽減効果が最も高かった.〔結語〕高強度TENSが,主観的にも生理学的にも優れた疼痛軽減効果を示した.

著者

村岡 慶裕 正門 由久 富田 豊 藤原 俊之

出版者

The Japanese Association of Rehabilitation Medicine

雑誌

リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)

巻号頁・発行日

vol.37, no.7, pp.453-458, 2000-07-18 (Released:2009-10-28)

参考文献数

11

被引用文献数

6 6

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治療的電気刺激(TES)の作用機序を解明する目的で,脳卒中患者15名の前脛骨筋にTESを行い,その前後で,ヒラメ筋H波と前脛骨筋H波を指標とし,前脛骨筋とヒラメ筋間の2シナプス性Ia相反抑制を観測した.前脛骨筋Ia線維からヒラメ筋へのIa相反抑制は15名中6名が有意に増加し,一方,ヒラメ筋Iaから前脛骨筋へのIa相反抑制は,前脛骨筋にH波の誘発可能であった3名全ての患者が有意に減少した.TESは,電気刺激した筋肉の抑制介在ニューロンからその拮抗筋の運動ニューロンと抑制介在ニューロンへのシナプスの伝達効率を増強させ,それが,主動筋の随意性の向上,拮抗筋の痙縮の抑制に関与している可能性が示唆された.

著者

油布 佐和子

出版者

日本教育社会学会

雑誌

教育社会学研究 (ISSN:03873145)

巻号頁・発行日

vol.86, pp.23-38, 2010-06-30 (Released:2017-04-21)

参考文献数

25

被引用文献数

2 3

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教職における病気休職者増加を説明する理論が見当たらない理由の一一つは,教職を公務労働(教育公務員)として認識する視点が欠落していることによる。 本論文では,第一に,感情労働論・ケアワーク論を手がかりに,共同体で営まれていた〈人を育てる〉という活動が職業となることについての問題を,クライアントとの関係という点から検討する。そこでは,教育的な関係や言説において,絶えず情緒や感情が重視されることの理由が示される。第二に,そうした子どもとの教育的関係が,公務員として雇われて働く「労働過程」のなかにおかれていることに起因する問題を,感情労働論の議論を借りて考察する。そして第三に,現在の新自由主義的な改革の中で,公務員改革の一貫として進められている教職の様々な改革が,教師の教育活動を変容させていること,しかしながら第四に,こうした趨勢に対応する抵抗主体としての教員集団が存在していないことの問題を指摘する。 病める教師の増加は,教育という活動を共同体的な「教師一子ども関係」の認識にとどめ,「教育労働」に無自覚であることや,「小さな国家」への移行によって教育労働が変容しているという現状を認識できないことのなかで,自らに過重に責務を負わせたことから生じているといえる。 教育社会学における教師研究は,教師がこうした状況や構造を俯瞰する視点を提供するという点で,他の教師研究と差異化して展開されるべきだろう。

著者

溝口 全子 松岡 緑 西田 真寿美

出版者

公益社団法人 日本看護科学学会

雑誌

日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)

巻号頁・発行日

vol.20, no.3, pp.92-102, 2000-11-30 (Released:2012-10-29)

参考文献数

28

被引用文献数

1

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本研究の目的は, 女子大学生のダイエット行動において, 比較的緩やかなダイエット行動をとる人, 健康をも脅かすような過激なダイエット行動をとる人の背景に何が関与しているのか, 各々の行動に及ぼす影響要因の違いについて明らかにすることであった. 調査では, PenderのHealth Promotion Modelの枠組みを参考に, ダイエット行動に関連す る要因を (1) 個人的因子: 生物学的要因 (体脂肪率・年齢・家族の肥満), 心理学的要因 (主観的健康評価・集団回帰傾向・体型不満・ボディイメージ), 社会的要因 (周囲のダイエット行動者・ダイエットに関する話題の頻度), (2) 過去の関連行動: 過去のダイエット経験, ダイエット情報の収集, 情報源, 体型・体重に関する嫌な体験, (3) ダイエット行動に対する特別な認識と感情: 痩せ願望, 自己効力感と設定し, 看護女子大学生203名を対象に調査した. その結果, 以下のことが得られた.1) 緩やかなダイエット行動, 過激なダイエット行動には共通して痩せ願望が影響していた.2) 緩やかなダイエット行動のみに影響する要因は専門的情報, 自己効力感があった. 過激なダイエット行動のみに影響する要因は家族の肥満, 過去のダイエットの成功体験, 体型・体重に関する嫌な体験があった.3) 痩せ願望をもたらす要因では, 過去の関連行動, 生物学的要因, 心理学的要因, 社会的要因の順に影響力が強かった.痩せ願望があっても自己効力感が高ければ, 専門的・健康に基づいたダイエット情報を得て, 緩やかなダイエット行動をとることが示唆された. 今後, 自己効力感を高めていくような介入が必要と考えられる.

著者

Teruaki TOZAKI Aoi OHNUMA Mio KIKUCHI Taichiro ISHIGE Hironaga KAKOI Kei-ichi HIROTA Natasha A. HAMILTON Kanichi KUSANO Shun-ichi NAGATA

出版者

Japanese Society of Equine Science

雑誌

Journal of Equine Science (ISSN:13403516)

巻号頁・発行日

vol.31, no.4, pp.75-83, 2020 (Released:2020-12-18)

参考文献数

24

被引用文献数

6

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Gene doping is prohibited in horseracing and equestrian sports. In previous studies, we developed non-targeted transgene and genome editing detection methods based on whole genome resequencing (WGR) using genomic DNA extracted from whole blood. In this study, we aimed to develop a WGR method using DNA extracts from hair roots. Hair roots are a preferred substrate because their collection is less invasive than blood collection. Hair is also easier to store for long periods of time. Although almost all genomic DNA extracted from hair root samples stored for years at room temperature was degraded, the quality of genomic DNA from samples stored for years at refrigerated temperatures (4–8°C) was maintained. High-molecular-weight genomic DNA was isolated from hair roots using a magnetic silica beads method of extraction, enabling WGR from horsehair root extracts. Nucleotide sequencing results and numbers of single-nucleotide polymorphisms and insertions/deletions concurred with those previously reported for WGR of DNA extracted from whole blood. Therefore, we consider that storing hair samples at refrigerated temperatures prevents degradation of DNA, allowing the detection of gene doping in these samples based on WGR. It is likely this finding will also have a deterrent effect, as it is now possible to test horses with archived samples even if they or their parents are deceased. To our knowledge, this is the first report employing WGR on horsehair roots stored for a long term.

著者

鳥山 満由 毛利 光宏 天津 睦郎

出版者

JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY

雑誌

頭頸部外科 (ISSN:1349581X)

巻号頁・発行日

vol.10, no.3, pp.155-159, 2000-12-30 (Released:2010-07-27)

参考文献数

13

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我が国においては,遭遇することがまれである銃創症例を経験したので報告した。症例は31歳の男性。顔面を拳銃で撃たれ,約25分後当院救急部へ搬入された。左耳下部皮膚に射入口を認め,顔面単純X線及び頸部CTで,左下顎骨骨折と,右顎下部皮下に銃弾が停留している所見が認められた。顔面から頸部にかけての盲管銃創と診断し,同日緊急手術を施行した。銃弾を摘出し,血腫の除去,挫滅汚染組織のdebridementを行った。この症例では,下顎骨を貫通した時点で銃弾のエネルギーの大半が消費されたために,頸部の血管系に大きな損傷を与えることなく対側の皮下へ到達したものと考えられた。

著者

安田 義 吉矢 晋一 市橋 則明 伊藤 浩充

出版者

一般社団法人日本体力医学会

雑誌

体力科学 (ISSN:0039906X)

巻号頁・発行日

vol.66, no.1, pp.72, 2017 (Released:2017-01-21)

著者

稲葉 裕 野尻 宗子

出版者

順天堂医学会

雑誌

順天堂医学 (ISSN:00226769)

巻号頁・発行日

vol.52, no.3, pp.319-333, 2006-09-30 (Released:2014-11-12)

参考文献数

61

被引用文献数

1 1

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アスベスト (石綿) は古くから人の生活と関係していたが, 建設資材や断熱材として急速に需要は増加した. 6種類の鉱物の総称であるが, 主なものは青・茶・白石綿の3つである. 石綿による健康障害は, 石綿肺, 肺癌そして胸膜・腹膜中皮腫である. 石綿と中皮腫の関連については1960年頃から鉱山労働者, 次いで断熱材製造・解体・修理業労働者などで認められ, さらに最近では労働者の家族, 工場周辺の住民など傍職業曝露へと拡大してきた. リスク比は傍職業曝露でも4.8-11.5とかなり高い. 職業性曝露でも診断されるまでの期間は通常30年以上であり, 使用禁止になってからも患者の発生は増加を続ける. 日本では1970年代から患者発生がみられ, 増加傾向がいちじるしい. しかし, その研究はまだ始まったばかりであり, 2006年の新制度の発足とともに疫学研究の充実が期待されている.

著者

窪田 秀明 佐々木 賀一 山本 裕之 新井 堅 井樋 直孝 寺戸 一成

出版者

West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology

雑誌

整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)

巻号頁・発行日

vol.41, no.1, pp.281-284, 1992-11-25 (Released:2010-02-25)

参考文献数

9

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We report two cases of stress fracture of the ribs related to sports activities.The first case involved fracture of the first rib caused by repeated stress from Japanese styled archery (kyudou). This is the first time such a case has been reported.The second case, a typical stress fracture of the lower ribs and spinous process of the seventh cervical vertebra was caused by a golf swing.

著者

西澤 潤一

出版者

一般社団法人 電気学会

雑誌

電気学会誌 (ISSN:13405551)

巻号頁・発行日

vol.119, no.5, pp.304-305, 1999-05-01 (Released:2008-04-17)

著者

北陸酒造技術研究会

出版者

公益財団法人 日本醸造協会

雑誌

日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)

巻号頁・発行日

vol.90, no.9, pp.682-684, 1995-09-15 (Released:2011-09-20)

被引用文献数

1 1

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金沢国税局管内で使われていたいわゆる「金沢酵母」は, 他の地域の製造場から是非使用してみたいとの希望が多かったが, 当酵母に関するプライオリティを有する北陸酒造技術研究会の御好意により, 平成7年度から協会14号 (金沢酵母) として全国に配布されることとなった。従来の協会酵母の中にはその来歴が明らかでないものがあったので, 全国配布に先立ち金沢酵母の来歴, 特徴, 仕込み上の留意点, 製成酒の酒質等について解説していただいた。

著者

Kentaroh Suzuki Toshihiko Takemura

出版者

Meteorological Society of Japan

雑誌

SOLA (ISSN:13496476)

巻号頁・発行日

vol.16, pp.240-245, 2020 (Released:2020-12-12)

参考文献数

25

被引用文献数

2

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The apparent hydrological sensitivity, defined as the global-mean precipitation change per increase of the global-mean temperature, is investigated for scenarios induced by different forcing agents. Simulations with a climate model driven individually by four different climate forcers, i.e. sulfate, black carbon, solar insolation and carbon dioxide (CO2), are analyzed in the context of energy balance controls on global precipitation to explore how different forcing agents perturb different energy components grouped into fast and slow responses. Similarities and differences among the forcing agents are found in ingredients of the tendency contributing to the hydrological sensitivity from various energy budget components. Specifically, the sulfate and solar forcings induce the hydrological sensitivity of ∼2.5%K−1 due to the slow response of radiative cooling whereas the black carbon induces a significantly negative hydrological sensitivity (∼−6.0%K−1) due to the strong atmospheric heating. The CO2-induced hydrological sensitivity is found in between (∼1.2%K−1) as a result from the slow response of radiative cooling and its partial compensation by the atmospheric heating. The findings provide a quantitative basis for interpreting climatic changes of global precipitation driven by a mixture of various natural and anthropogenic forcings.

著者

Sho Kawazoe Masaru Inatsu Tomohito J. Yamada Tsuyoshi Hoshino

出版者

Meteorological Society of Japan

雑誌

SOLA (ISSN:13496476)

巻号頁・発行日

vol.16, pp.233-239, 2020 (Released:2020-12-05)

参考文献数

30

被引用文献数

11

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Synoptic circulation patterns associated with heavy snowfall events in Sapporo are examined using large ensemble simulation with 60-km global climate experiments. For snowfall, a 5-km dynamically downscaled model from the 20-km regional simulation is utilized. To identify synoptic circulation patterns, self-organizing maps (SOMs) are applied, and their response to a warming climate is examined. The authors find that heavy snow events predominantly occur due to low pressure anomalies to the north/east of Hokkaido or over central Japan, and by high pressure anomalies over the Siberian continent. The 4 K warming climate shows robust decreases in heavy snowfall amounts associated with low pressure anomalies over central Japan and increases in heavy snowfall amounts under patterns with high pressure anomalies over Siberia. This is attributed to surface air temperature characteristics in future climates, as precipitation in the former with surface winds transporting warm, moist air from the south and east, develops predominantly above 0°C in the +4 K climate, while the latter, often resulting in intense snow band events, continues to be dominated by temperatures near or below zero.

著者

釜野 さおり

出版者

日本人口学会

雑誌

人口学研究 (ISSN:03868311)

巻号頁・発行日

vol.47, pp.25-35, 2011-05-31 (Released:2017-09-12)