著者
大島 健志 長屋 俊 米澤 稔
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2009年春の年会
巻号頁・発行日
pp.40, 2009 (Released:2009-04-15)

日本原子力学会2005年春の年会における口頭発表696件を対象に追跡調査を行った。口頭発表者696名を対象としたアンケート調査を行い、調査結果を元に口頭発表が論文にまとめられる割合や投稿先の傾向等について分析した。
著者
島田 寛之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.1, pp.329-330, 1994-09-26
被引用文献数
2

高周波CAEソフトウェアは、1970年代前半にcompact社が線形シミュレータ「Super compact」を汎用コンピュータ用に販売したのが最初である。ただし当時はソフトウェアおよび汎用コンピュータとも値段が高く、使用できるユーザは限られていた。1984年にEEsof社がPC用線形シミュレータ「Touchstone」を比較的安価で販売し、ユーザ数が増えていった。その後、ワークステーションのスピードと価格が飛躍的に向上し、1988年にHP社がUNIXベースで回路図入力、特性解析およびレイアウト機能を伴う「HP MDSマイクロウェーブデザインシステム」の販売を開始し、高周波CAEもUNIXの時代に入った。その後HP社は、1990年にハーモニック・バランス手法を用いた周波数軸の非線形シミュレータ、1993年にコンボリューション手法を用いた時間軸非線形シミュレータを発表し、高周波回路の非線形特性の解析が自由に行えるようになった。今回は、このHP MDSに使われているシミュレータの種類とその手法について紹介する。
著者
能登路 雅子 油井 大三郎 瀧田 佳子 藤田 文子 遠藤 泰生 ホーンズ シーラ
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

本科研最終年度にあたる平成18年度においては、4年間の研究成集のまとめとして、9月に専門家会議を開催し、7月に科研メンバーを集め、専門家会議の準備とともに成果報告書作成のための、最終的なミーティングを行なった。その上で、9月30日(土)に、東京大学駒場キャンパスにおいて、"US Cultural Diplomacy in Asia : Strategy and Practice"(「アジアにおけるアメリカの文化外交:その戦略と実践」)と題した専門家会議を開催した。同会議には、本科研の海外協力者であるSusan Smulyan(Brown Univ. )とThomas Zeiler(Univ. of Colorado, Boulder)を招き、研究分担者である藤田文子(津田塾大学)を加えて、映画、芸術、科学、教育、スポーツ交流など、多様な切り口からの報告を行なった。科研メンバーのほかに、関連分野の研究者、外交機関を含む実務者らが参加し、活発で刺激的な議論が行なわれた。同会議のコメンテーターは研究代表者である能登路雅子が、司会は分担者である遠藤泰生がそれぞれ務めた。この専門家会議のために提出された論文と研究代表者・分担者・協力者の論文をまとめて、平成19年3月に成果報告書として刊行した。
著者
大路 清嗣 辻 昌宏 久保 司郎 小野 嘉雄 八幡 篤 梅井 健司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.59, no.562, pp.1429-1436, 1993-06-25
被引用文献数
7 11

A criterion was sought for predicting the path of a fatigue crack in HT80 steel propagating in residual stress fields. The problem was investigated with respect to two questions : (I) which was the dominant factor in determining the fatigue crack path, the cyclic components or the maximum values of stress intensity factors (SIFs), and (II) what kind of criteria, expressed in terms of the foregoing dominant SIF parameter, could be used for predicting the fatigue crack path ? For the first question, it was indicated that the cyclic components of SIFs determined the crack path. For the second question, it was found that the crack path could be predicted by applying the Δσ_θ maximum criterion, which predicted that the crack propagated in the direction of the maximum range of circumferential stress component. Crack propagation lives for cracks curved due to the existence of a hole were calculated by applying the "U- (crack opening ratio) estimation" method based on the superposition principle proposed by the present authors. The predicted lives were in good agreement with the experimental results.
著者
青木 均
出版者
愛知学院大学
雑誌
地域分析 : 愛知学院大学経営研究所々報 (ISSN:02859084)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.87-100, 2008-09

百貨店経営統合の一事例として大丸と松坂屋の経営統合を取り上げる。市場が縮小するなか,効率経営を実現する大丸が業績低迷の松坂屋を実質的に吸収する形で経営統合が進んできた。過去10年間大丸は最大の顧客満足を最小の費用で実現することを理念として営業改革を中心として経営改革を進めた。営業改革の本質は百貨店経営にチェーンストア経営の考え方を取り入れ,標準化と分業化を進めることだった。営業を前方業務と後方業務に分け,後方業務は標準化・システム化して費用削減に努め,前方業務は顧客満足向上の切り札として充実させた。その改革を松坂屋に移植することが経営統合初期段階の眼目になっている。改革移植の進行で松坂屋の業績が改善しつつある。
著者
美馬 正司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.24, pp.17-24, 2001-03-09

地域情報化の推進においてインターネットは不可欠な存在になっているが、インターネットを活用した情報化に取り組むいくつかの地域では、インターネットが持つネットワークの外部性を内部化するアプローチを試みている。具体的には、地方公共団体が住民におけるインターネット利用コストを補助することで、地域における利用者数を急速増加させ、これによりインターネットそのものの価値を高めるという手法である。本稿では、この手法を外部性アプローチとし、その経済的な効果の分析に焦点を当てている。
著者
藤原 賢一 藤本 康孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.128, pp.159-162, 2007-12-21

金融工学における従来のEVT(極値論)を用いたVaR(Value at Risk)推定法では、観測期間の標本標準偏差を超えるヒストリカルデータを裾野分布とみなし、裾野分布を推定した後に VaR を推定している。従来の EVT モデルでは、裾野分布の開始点、つまり閾値に対してあまり言及していない。しかし、閾値を正しく推定することは、EVT における重要な1つの課題である。本研究では、収益率時系列にウェーブレット解析を適用し、解析後の時系列に GARCH を用いてボラティリティの推定を行う。推定したボラティリティを閾値として EVT による VaR 推定を行う。提案モデルは従来モデルに比べ VaR が小さく、また、二項検定をクリアする結果を示す。Estimating VaR(Value at Risk) that is used with conventional EVT(Extreme Value Theory), historical data that exceeds the sample standard deviation at the observation period is considered to be the tail distribution. After the tail distribution is estimated, VaR is Estimated. For conventional EVT model, the beginning point of the tail distribution, in a word, the threshold is not so referred. However, it is one of important problem in EVT to estimate the threshold correctly. In this paper, the volatility is estimated by wavelet analysis applying to the profit margin time series, and using GARCH for the time series after wavelet analysis. The estimated volatility is assumed to be a threshold and VaR is estimated with EVT. VaR used with proposing EVT model is smaller than VaR used with conventional EVT, and showed the result of passing statistical binomial test so far.
著者
池田 欽一 時永 祥三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.125, pp.13-18, 2005-06-16

ボラティリティに注目したモデルとして, ARCH, これを一般化したGARCHモデルが用いられているが, モデル化では, あらかじめその構造が仮定されており, 最適化性の検証に問題がある。本報告では, モンテカルロフィルタと遺伝的プログラミング(Genetic Programming: GP)を用いたGARCHタイプ時系列モデル推定と, その応用について述べる。この場合, 時系列のボラティリティ変動を含むモデルを多次元の状態変数を含むダイナミックスとして記述し, ダイナミックスを推定するためにGPを用い, その状態を推定する手法として, モンテカルロフィルタを用いる。推定手法の有効性を確認するため, 人工的に生成された時系列からのモデル推定問題, 現実の株価時系列から推定されるモデルを求める。
著者
清水 周一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.779-780, 1989-10-16

日本語文書中の誤りを計算機により指摘する、校正支援システムの研究は、これまで多く行なわれてきている。その一手法として、漢字かな混じり文を形態素レベルで解析し、解析用辞書中の単語では接続が不可能となる部分を、未知語として指摘する方法が多くのシステムで採用されている。しかし、日本語ワープロで作成された文書に対しては、英文におけるスペル・チェッカーほどの効果はない。漢字かな混じり文の入力方式として、かな漢字変換方式を用いているため、例えば、「欠裂(決裂)」や「速時(即時)」といったような書き間違いは起こらない。文書の修正時に、削り過ぎや削り残し等のため若干生じる程度である。それどころか、タイプミスした入力にさえ、形態素の接続関係の満たされた結果を出力しようとする。このような、形態素の接続では判定ができない誤りを、高いヒット率で、しかも高速に検出する実用的な校正支援システムを構築するには、ヒューリスティックな誤り検出ルールを数多く備えることが最も現実的であると考えられる。われわれは、実用的な校正支援システムを構築するためのツールとして、PCのOS/2上にFleCS(Flexible rule-based Critiquing System)を開発してきた。FleCSでは、校正ルール(誤り検出ルール)のために、柔軟なパターン記述用言語を提供している。
著者
Batanova Tatiana A. 太田 陽子 鬼頭 克也 松本 安喜 林 良博 高島 康弘
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.87-90, 2006-01-25
被引用文献数
1

マウス免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域をもつキメラ蛋白を作成し, その免疫学的性状を調べた.この分子は抗体分子の持つ性質のうち, マクロファージによる抗体依存性細胞障害の誘導能, lipopolysaccaride刺激された脾臓細胞によるインターロイキン10産生の増強能を保持していた.
著者
山下 和人 佐藤 正人 海川 暁子 津田 麻美 矢島 康広 椿下 早絵 瀬野 貴弘 加藤 澄恵 泉澤 康晴 小谷 忠生
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.229-235, S・Vi, 2000-03-25
被引用文献数
1

軽種馬24頭を6頭ずつの4群に分け, A群ではグアイフェネシン-ケタミン-メデトミジン混合液の持続点滴麻酔を併用した酸素-セボフルラン麻酔(GKM-OS麻酔), B群では酸素-セボフルラン麻酔(OS麻酔)下で頚動脈ループ形成術を実施した.また, C群ではGKM-OS麻酔, D群ではOS麻酔で4時間麻酔持続し, 心血管系の変化を観察した.AおよびB群の麻酔時間は約180分間であり, 麻酔維持期の終末呼気セボフルラン濃度はA群で1.5%, B群で3.0%前後であった.A群の動脈血圧は良好に推移したが, B群では血圧維持にドブタミン投与が必要であった.AおよびB群の結果より, 終末呼気セボフルラン濃度をC群では1.5%, D群では3.0%で麻酔維持した.C群では, 心拍出量と末梢血管抵抗が麻酔前の約70%に維持され, 血圧も良好に維持された.D群では, ドブタミン投与により心拍出量が麻酔前の約80%に維持され, 血圧も良好に維持されたが, 1頭に重度の頻脈を認めた.起立時間は, A群で36±26分, B群で48±19分, C群で38±27分, およびD群で58±12分であった.GKM-OS麻酔は心血管系の抑制が最小限であり, 麻酔からの覚醒も良好であることから, ウマの長時間麻酔に有用と考える.
著者
柴田 孝夫
出版者
お茶の水女子大学地理学教室
雑誌
お茶の水地理 (ISSN:02888726)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.127-128, 1980-03
著者
安倍 幸次 小澤 賢司 鈴木 陽一 曽根 敏夫
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.793-804, 2000-12-01
被引用文献数
10

視覚情報が環境音知覚に及ぼす影響について調べることを目的とし, 刺激音を指示する際に, 対応する映像も同時に指示して評価実験を行った。その結果から各刺激の因子得点を求め, 以前に行った音のみを指示した実験から得た因子得点と比較することにより, 視覚情報が環境音の評価に及ぼす影響を検討した。その結果, 音の明るさ因子を除く各因子について, 映像の付加による影響が見られた。各因子ごとにその影響について検討したところ, 映像を手掛かりとして音場・音源を認識することにより, その音に対して元々抱いていたイメージが与られることが, 実際に提示された刺激音の評価に影響を及ぼしていることが明らかとなった。また, 映像と音情報との整合性や映像の動きが聴覚的な評価に影響を及ぼすことが示された。