著者
宮本 聖二
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.6-8, 2019-01-07 (Released:2019-02-18)
参考文献数
3

沖縄は独自の歴史と豊かな文化を持つ。一方で米軍基地の整理縮小が進まない上に普天間飛行場の名護市辺野古への移設を巡って県と国が対立するなど沖縄戦とその後の米国統治の影響が大きな社会課題として残っている。いま私たちには沖縄の歩んできた近現代史への正確な知識に基づいた眼差しが求められる。その時アーカイブが大きな役割を果たすはずだ。今回の特集では沖縄のアーカイブをテーマに、自治の歴史を刻んだ「琉球政府文書」のデジタルアーカイブ化、沖縄戦や占領下の沖縄をとらえた映像資料の公開と利活用、そしてメディアや個人が所蔵する映像や写真を利用して新たな“アーカイブコミュニティ”を生み出そうという取り組みについて報告する。
著者
新井 敏康
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.322-337, 1988-11-14 (Released:2008-12-25)
参考文献数
118
被引用文献数
1
著者
橋詰 秋子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.214-217, 2012-05-01 (Released:2017-04-18)
参考文献数
13

「国際子ども図書館子どもOPAC」は,小学生向けインターフェイスによる蔵書検索システムで,国立国会図書館の支部図書館である国際子ども図書館の所蔵資料を検索することができる。「国立国会図書館サーチ」のシステムの一部として2011年に開発され,識字や各種知識の習得段階にある児童が無理なく使えるように,大人向けのOPACには無い,様々な機能や工夫を盛り込んでいる。「国際子ども図書館子どもOPAC」について,児童図書館サービスのためのツールという開発コンセプトとともに,年齢層別の3つの検索メニューや案内キャラクターなどの特徴的な機能を紹介する。
著者
椨 瑞希子
出版者
一般社団法人 日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.132-143, 2017 (Released:2018-03-16)
参考文献数
35

イギリスの保育は,過去20年で大きな変貌を遂げた。制度整備の遅れは克服され,ほぼすべての3,4歳児が無償保育を享受する。無償枠は,2歳児の40%に拡大され,無償時間は,2017年9月から2倍になる。本稿は1990年代以降の保育政策研究と政策文書に基づいて,保育無償化の歴史的背景とその展開を明らかにし,その特質について考察する。市場主義の功罪と,親の選択権の過度な尊重が,子どもの安寧を脅かしている現状を報告し,適切な生活時間の公的保障の必要性を訴える。
著者
大澤 正明 島岡 隆行 中山 裕文
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会論文誌 (ISSN:18835856)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.291-302, 2009 (Released:2009-11-25)
参考文献数
22

わが国における廃棄物対策は公衆衛生の向上を目的とすることから始まったが,衛生状態が高いレベルで安定化している今日においては,公衆衛生対策としての貢献を評価されることは少なく,また,現在まで廃棄物対策が公衆衛生の向上のために何をどのようにして行い,その効果がいつ頃から現れてきたのかということに関して十分に検証されてこなかった。本研究では,廃棄物対策とりわけごみ処理に着目し,衛生状態の向上との関連性について検討した。その結果,ごみ処理は,上水道整備や下水道整備と並び,公衆衛生の向上に大きな貢献を果たしてきたことが明らかになった。特に,清掃法施行下の取り組みが大きな効果を発揮し,昭和50 (1975) 年前後におけるごみ焼却施設の基本的な整備の完了をもって,衛生対策としてのごみ処理の役割を達成していたことがわかった。
著者
山川 仁子 天野 成昭
出版者
学校法人 尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
雑誌
尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編 (ISSN:21875235)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.109-116, 2018 (Released:2018-07-11)
参考文献数
4

屋外における拡声放送の情報伝達精度の向上を目指し, 拡声放送において使用される音声言語の特性を明らかにするための基礎的検討として, スキー場の拡声放送における単語の出現頻度, 単語親密度および音素構成を調べた。その結果, スキー場の拡声放送には, 出現頻度が高いが, 単語親密度が低く, 難聴取音素を含む単語が使用されていた。これらの中には, 滑走上の安全に関わる単語や非常時に使用される単語が含まれていることが明らかになった。
著者
五十川 修司 鳥谷 龍三 田中 文顕 鳥谷 尚史 大礒 正剛 本田 達也 犬童 直哉 中野 幸治 神埼 祐一 江浦 正郎
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.285-291, 2012 (Released:2013-11-01)
参考文献数
15

熊本県の最近 10 年間における平均スギ花粉飛散数は約 2,000 個/cm2であるが、われわれは既に、大量飛散した 2009 年 (4,289 個/cm2) におけるロイコトリエン受容体拮抗薬 (LTRA) モンテルカストのスギ花粉症に対する初期療法の有用性について報告している。今回、例年よりスギ花粉飛散が結果的に少なかった 2010 年 (815 個/cm2) においても同じ初期療法を施行し、スギ花粉飛散量の多寡によってモンテルカストの初期療法の有効性に違いが生じるかどうかを検討した。対象は 2010 年 1 月から 3 月までに熊本県内 10 施設を受診したスギ花粉症患者 82 名であった。モンテルカスト単剤で治療開始から飛散終了までの鼻症状をコントロールできた症例は 54 例 (65.9%) で、2009 年の 40.7%と比較して高く、飛散数の少ない年ではモンテルカスト単剤でコントロールできる割合が多いことが分かった。さらに、2009 年、2010 年に 2 年連続してモンテルカストによる初期療法を受けた患者 8 名の解析では、初年に有効であった 4 例は翌年も全例有効であったのに対し、無効であった 4 例のうち 3 例は飛散の少なかった翌年も効果はみられなかった。すなわちこれらの無効症例は花粉飛散の多寡に関係なく LTRA の効果が期待できないいわゆる「LTRAに対する non-responder」と考えられた。
著者
山口 大介 新谷 洋二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.293-300, 1999-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
19
被引用文献数
1

城を構成するものには、天守・櫓・門・堀・土塁・石垣など様々なものがある。この中でも石垣は天守や櫓などの土台として、また城の防御の要として重要な役割を果たしてきた。石垣の施工上の留意点としては、安全性や耐久性、経済性などを十分に考慮しなければならない。また、使用される石材をみても一つとして同じ形状のものはなく、その材料をいかに組み合わせて堅固に築いていくかが重要である。本研究では、石垣を構成する石材の中でも築石に注目して、その形状や配置状況などについて、石垣の工事報告書などをもとに幾つかの城の石垣を例に取り、調査を行った。その結果、築石の配置状況はその加工の程度やその置き方によって左右されるのではないかと考察した。
著者
物部 寛子 岡田 和也 中西 わか子 石井 阿弥子
出版者
一般社団法人 日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.97-104, 2017 (Released:2019-02-13)
参考文献数
14

中耳腫瘍は比較的稀な疾患であり、カルチノイド腫瘍、中耳腺腫、神経鞘腫、奇形腫、髄膜腫、グロムス腫瘍などの良性腫瘍から扁平上皮癌、腺癌などの悪性腫瘍が鑑別に挙げられるが、進展した悪性腫瘍を除き、臨床症状や画像所見は非特異的であり、試験的鼓室開放術または腫瘍摘出を兼ねた鼓室形成術を行い、組織検査により確定診断が得られる。今回我々は中耳から発生し、一部鼓膜に突出するカルチノイド腫瘍症例を経験した。病理組織はクロモグラニン、synaptophysin、CD56に陽性であり、またKi-67 2%、核分裂象0個/10HPFよりneuroendcrine tumor G1、カルチノイド腫瘍と診断された。腫瘍は岬角、下鼓室を中心に癒着しており、同部位の骨削開が必要であったが、蝸牛窓窩近くは深く削開は行えず、この近傍は再発に注意が必要と思われた。文献的にも再発は平均11年と報告され、長期的な経過観察を予定している。
著者
上木 礼子 米澤 弘恵 長谷川 智子 荒木 真壽美
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.181-186, 2008 (Released:2009-02-16)
参考文献数
15

本研究では,血液曝露の危険性のある看護場面において,手袋着用行動への,看護師の意図とその影響要因を明確にすることを目的とした.   α県内の総合病院に勤務する看護師1,128名を対象に,4つの血液曝露場面(真空採血管採血場面など)を設定し,手袋着用の行動意図を調査した.さらに,手袋着用の行動意図に影響する要因として,上司/同僚のサポートを含む組織的要因,手袋着用の教育経験を含む個人的要因,リスク認知を含む心理的要因について調査した.影響要因は,手袋着用行動意図の高い高意図群(以下高群)と行動意図の低い低意図群(以下低群)の2群に分け比較した.   その結果,組織要因では,行動意図高群は低群に比べ有意(p<0.01)に手袋の使いやすさ,上司/同僚のサポート,施設の方針を認識していた.個人的要因では,高群は低群より有意(p<0.01)に手袋着用の教育を受けたと認識していた.心理的要因では,リスク認知と行動への態度,行動コントロール感が有意な正の相関を示した.   これらの結果より,組織環境が手袋着用をサポートする傾向にあるとき,および個人に教育経験のあるときには,手袋着用への行動意図が高くなることが示された.
著者
野口 昌幸 木脇 圭一
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.161-167, 2008-05-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
18
被引用文献数
2 5

PI3K-AKTシグナル伝達系は細胞外からの様々な刺激により膜リン脂質を介して活性化される細胞内シグナル伝達系で, PTEN, LKB1, TSC1/2などのがん抑制遺伝子ならびにPI3K, AKT, FOXA, TCL1eIF4Eなどの原がん遺伝子の制御をし, これらの遺伝子群の変異や活性化はヒトの様々な悪性腫瘍の原因となることが知られている. 最近ウイルス感染をはじめとする感染症において細胞内にあるこのPI3K-AKT活性シグナル伝達系をウイルスあるいは感染病原体がたくみに利用し, 細胞死 (Apoptosis), 感染の遷延化 (latent infection), 腫瘍化 (malignant transformation) さらには結核菌における多剤耐性の成立などに関与していることが注目されている.我々はヒトT細胞リンパ芽球性白血病の原因遺伝子であるTCL1が細胞内のアポトーシス制御の要のセリンスレオニンキナーゼAKTの活性化補助因子であることを示した.このTCL1遺伝子は, HIVウイルス感染症, EBウイルス感染症などのウイルス感染症において其の活性が上昇し, AKTの活性化を介してこれらウイルス感染症の病態の発現や修飾に関与している.感染症におけるPI3K-AKTシグナル伝達系の働きを明らかにすることにより新たな薬剤耐性菌問題などの難治性感染症に対する新しい治療への道標を与える可能性がある.
著者
木内 公一郎
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.216-234, 2017-11-01 (Released:2017-12-22)

本研究の目的は,横浜市学校司書配置政策の形成過程とその構造を明らかにすることである。研究の枠組みとして政策形成過程研究および「政策ネットワーク」という概念モデルを用いた。分析の結果,市長,市教委,指導主事,市会議員,市民団体が政策ネットワークを形成していたことが明らかになった。政策課題の認識には学校司書配置を要求する市民団体と市会議員の影響力が大きく,政策の決定段階では市長の意向が強く影響した。1 校1名の専任配置は実現したが,採用形態は非常勤特別職であり,司書資格は採用条件に入らなかった。
著者
Takeaki Wada
出版者
Global Business Research Center
雑誌
Annals of Business Administrative Science (ISSN:13474464)
巻号頁・発行日
pp.0181119b, (Released:2019-02-07)
参考文献数
24
被引用文献数
2

Many small and medium-sized enterprises' managers hesitate to launch new businesses for the diversification or business change. In the case of new business launching by Yamato Industrial and Yamaguchi Kasei, decline of their existing businesses was a threat, and simultaneously, it has become an opportunity for launching new business, just as the saying “tough times bring opportunity.” In addition, the experience of launching a second business, rather than experience at startup, will motivate managers to launch businesses continuously.

2 0 0 0 OA つなげる科学

著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.1-40, 2014-10-01 (Released:2019-02-14)

サイエンスウィンドウ2014秋号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/78 目次 【特集】 つなげる科学 p.06 リビングで始まる元素の会話 大ヒットした元素周期表 p.10 近所の子どもがくつろぐ世界一小さな科学館(理科ハウス) p.12 地域の人々の対話の場(多摩六都科学館) p.14 時を超えてつながる(石と賢治のミュージアム) p.16 サイエンスアゴラでの出会いとつながり p.18 to ではなくwithのサイエンスコミュニケーション(村山斉 東京大学カブリIPMU機構) p.20 つなげば見える持続可能な社会(ESD) p.22 復興教育から始まったESD(福島県立安達高等学校) p.24 社会とのつながりと科学者の責任(吉川弘之 JST 研究開発戦略センター) 【連載】 p.02 共に生きる:アカマツとマツタケ p.26 空からジオ:島原半島ジオパーク/長崎県 p.28 タイムワープ夢飛翔:周期表/新元素の発見を促した p.29 カタカナ語でサイエンス!:“ 惑う星” を楽しむところ p.30 文学と味わう科学写真:石たちの陣取り合戦 p.32 自然観察法のイロハのイ:虫の鳴き声リスニング p.34 動物たちのないしょの話:シマウマ(広島市安佐動物公園) p.36 発見!くらしの中の科学:ご飯をおいしく炊く炊飯器の工夫 p.38 読者の広場:サイエンスウィンドウ カフェ p.40 空からジオ:解説
著者
中村 覚 大和 裕幸 稗方 和夫 満行 泰河
出版者
日本デジタル・ヒューマニティーズ学会
雑誌
デジタル・ヒューマニティーズ (ISSN:21897867)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.29-43, 2018 (Released:2019-01-18)
参考文献数
25

近年,デジタルアーカイブの普及に伴い,セマンティックウェブ技術を活用したデジタルアーカイブの統合や,年表や地図等との組み合わせによる多角的な情報提供による史料研究支援が試みられている.このような取り組みは効率的な史料研究を支援する点で重要であるが,これらはデジタルアーカイブを公開する提供者による取り組みが主である.歴史研究者をはじめとする史料の利用者が,公開されている史料を収集・整理し,史料分析を支援する環境は整えられていない.本研究では,SPARQL Endpoint を提供するデジタルアーカイブが公開する情報と,研究者が個々に整理する情報を Linked Data を用いて関連づけ, 研究者の目的に応じた史料分析を支援するシステムを開発する.また,異なる 2 つのデータベースを対象としたケーススタディを行い,提案手法の有用性を検証する.
著者
平賀 良彦 大石 直樹 小島 敬史 和佐野 浩一郎 小川 郁
出版者
一般社団法人 日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.125-130, 2017 (Released:2019-02-13)
参考文献数
20

側頭骨の放射線骨壊死(ORN)は放射線照射後に生じる晩発性障害の一つで、しばしば治療に難渋する。今回我々は放射線照射後の難治性中耳炎に対し、中耳根本術に側頭筋弁での充填と外耳道閉鎖術を併用した手術(充填型中耳根本術)を施行することで耳漏を停止することができた症例を経験した。症例は74歳、女性。X-17年に頭蓋内軟骨性骨肉腫に対し手術および放射線治療後に難治性の左慢性中耳炎を発症し左難聴は徐々に進行し聾となった。持続する耳漏に対してX年に乳突削開術および鼓室形成術wo型を施行したが耳漏の改善は認めなかった。そこで、X+2年に充填型中耳根本術を施行したところ耳漏を停止することができ、患者のQOLを大きく改善することができた。本術式はORNに伴う難治性中耳炎に有効な術式である可能性が示唆された。
著者
Yuto SANO Mai MIYAZAKI Rina YAEGASHI Minoru OKAMOTO Arisa MASUKO Seiya MAEHARA Kazuya MATSUDA
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.30-34, 2019 (Released:2019-01-08)
参考文献数
26
被引用文献数
1

An 8-year-old castrated Toy poodle presented with swelling and proptosis of the right third eyelid caused by an exophytic mass on the bulbar surface. Histologically, the mass was composed of stratified neoplastic basaloid cells, arranged in nests and interconnecting islands, which were mixed with tubular structures. Immunohistochemically, the basaloid cells were positive for p63 and cytokeratin (CK) 14, and the inner epithelial cells of the tubular structures were positive for CK7, CK8, and CK19. According to these findings, the mass was diagnosed as a basal cell adenocarcinoma. Although basal cell adenocarcinoma is rare in animals, it should be included in the list of differential diagnoses for superficial tumors of bulbar conjunctiva of third eyelid in dogs.
著者
中村 貴史
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.599-607, 2009 (Released:2010-02-16)
参考文献数
41
被引用文献数
1 1

現在世界中において,生きたウイルスを利用してがんを治療するウイルス治療(Oncolytic Virotherapy)に関する前臨床研究,および臨床治験が積極的に行われている.弱毒化麻疹ウイルスは,世界中でワクチンとして利用され,その効果と高い安全性が確立されている.その一方,このウイルスは種々のがんに選択的に感染し,増殖することによって強力な腫瘍溶解性を発揮する.本稿では,分子生物学的な手法を広汎に用いた麻疹ウイルスと宿主の相互作用の解明と,その感染制御を利用しがんへ特異的に感染する腫瘍溶解性麻疹ウイルスの開発を中心に紹介する.