出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1750, pp.32-35, 2014-07-21

日本を代表する企業群の分布はどうか。一見して分かる通り、まだ半分近くの企業が「外国人投資家が求める最低ラインの水準8%を下回っている」(野村証券金融経済研究所の西山賢吾氏)状態だ。ROEが8%を下回る企業は、東芝や武田薬品工業など、グローバル展…
著者
千葉 剛 佐藤 陽子 小林 悦子 梅垣 敬三
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.96-106, 2017-04-25 (Released:2017-05-09)
参考文献数
9
被引用文献数
11

平成27年4月に事業者の責任により機能性表示ができる機能性表示食品制度が施行された.施行後1年が経過した時点における機能性表示食品の認知度および利用実態について消費者2,060名,医師515名,薬剤師515名を対象にアンケート調査を行った.機能性表示食品を認知している人は消費者81%,医師93%,薬剤師98%であった.しかしながら,その特徴を正しく理解していた人は消費者16%,医師23%,薬剤師44%であった.機能性表示食品を利用したことのある消費者は12%であり,治療目的に利用,通院中,医薬品を併用している人がいたが,医師・薬剤師へ相談している人は僅かであった.一方,医師・薬剤師において,患者から機能性表示食品の利用について相談を受けたのは約8%であり,利用が原因と思われる健康被害の相談を受けたのは約2%であった.
著者
小林 悦子 佐藤 陽子 梅垣 敬三 千葉 剛
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.107-112, 2017-04-25 (Released:2017-05-09)
参考文献数
12
被引用文献数
5

高齢者においては健康食品の利用率が高く,利用による被害を避けるためにも適切な情報提供が重要である.近年,情報提供手段としてインターネットが活用されているが,高齢者に対する健康食品の情報提供手段としてインターネットが適切であるか検討した.インターネット調査では,健康食品の情報源,入手経路のいずれにおいてもインターネットの利用率が高かった.一方,紙媒体調査では情報源,入手経路のいずれにおいてもインターネットの利用率は低く,テレビ,新聞,雑誌などメディアに加え専門職や友人などの情報の利用が高く,知人などを介して入手している人も多かった.これらの結果より,普段インターネットを利用していない高齢者に対しては,専門職などとのコミュニケーションを介した情報提供が必要であると考えられた.
著者
津川 秀夫
出版者
吉備国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、入眠時の呼吸パターンに着目し、睡眠改善に有効で安全な心理学的手法の開発を志向したものである。本研究により、(1)睡眠段階1と2において、呼気の時間が吸気よりも短くなること、(2)睡眠段階1と2の呼吸パターンに基づく呼吸調整によって、眠気が喚起され入眠潜時が短くなること、(3)精神疾患を有する者に対しても本法を安全に実施できること、が明らかになった。
著者
大島 泰郎
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.26-30, 1976-01-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
36
著者
百瀬 定靖
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.18, no.10, pp.p1021-1024, 1977-10-15
被引用文献数
1

2 0 0 0 OA 藝用解剖學

著者
森林太郎, 久米桂一郎 同選
出版者
畫報社
巻号頁・発行日
vol.骨論之部, 1905
著者
長岡 浩司 韓 太舜 藤原 彰夫
出版者
電気通信大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究では、主として量子推定理論と量子相対エントロピーに注目し、統計学的・情報理論的視点を通して量子系の情報幾何学の深化を図るとともに、幾何学的視点を通して量子系の統計学的・情報理論的諸問題に新しい光を当てることをも目指して研究を行った。主要な研究成果は以下の通りである。1.忠実な量子状態(正則な密度行列)全体の成す多様体上に導入されるFisher計量と(α=±1)-接続の成す双対平坦構造の一連の量子力学的対応物をできる限り統一的な視点のもとに整理するとともに、量子情報幾何構造の一般理論といくつかの個別構造の特徴、物理的・情報理論的意義などについて考察を行った。2.無数に考えられる指数型分布族の量子対応物のうち、推定論的に重要な意義を持つSLD(対称対数微分)にもとづいた量子指数型分布族に注目し、特に純粋状態から成る量子指数型分布族上の双対平坦構造が、複素射影空間(=純粋状態空間)上のFubini-Study計量(=SLD計量)の成すケーラー構造と密接に関係することを示した。また、純粋状態空間上ではRLD (右対数微分)に基づいたリーマン計量(RLD計量)は発散してしまうが、複素化された余接空間上ではこの計量は有限にとどまり、かつ推定論的な意義も保たれることを示した。これらの結果は未だ部分的知見に留まっているが、情報幾何の量子化・複素化への一つの方向性を示したものと言える。3.ボルツマンマシンは確率的ニューラルネットワークの一種であり、その平衡分布の成す集合は指数型分布族を成すことが知られている。我々は量子相対エントロピーおよびBKM計量から導かれる量子情報幾何構造の観点からボルツマンマシンの量子対応物を考え、古典的な場合との類似と相違について明らかにした。4.量子通信路の推定問題についてさまざまな研究を行い、情報幾何構造との関連を明らかにした。5.その他、関連研究として情報理論、量子情報理論、確率過程の情報幾何などに関する研究を行った。
著者
山口 志のぶ
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学英文学会誌
巻号頁・発行日
vol.2005, 2006-03
著者
藤本 哲也 井上 博 平野 俊一朗 内橋 賢二 西川 泰央
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.62-69, 2016

<p>ビスフェノールA(Bisphenol A;以後,BPA と略す.)は,歯科材料をはじめポリカーボネイトの原料として広く用いられている.BPA は環境ホルモンの1 つであり,エストロゲン様作用および抗アンドロゲン様作用を有する.前回我々はBPA の周産期曝露による性的二型行動への影響を報告したが,今回はBPA の情動行動への影響に着目した. 極微量BPA を妊娠期の母ラットに経口投与し,生まれた仔ラットの成長後に,うつ情動の評価法である強制水泳試験を実施,さらに環境ストレスに対する脆弱性を調べる目的で独自の評価法を考案し,捕食者であるキツネのニオイに対する回避行動を調べた. 強制水泳試験において,BPA 曝露によりimmobility 時間が有意に延長し,swimming 時間は減少した.また回避行動では,BPA 曝露群のみがキツネのニオイに対して有意に回避した.BPA 曝露ラットのうつ様行動亢進は,その背景としてキツネのニオイのような環境ストレスに高感受性状態に起因することが示唆された.</p>
著者
水川 葉月 前原 美咲 横山 望 市居 修 滝口 満喜 野見山 桂 西川 博之 池中 良徳 中山 翔太 高口 倖暉 田辺 信介 石塚 真由美
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.43, pp.P-6, 2016

ポリ塩化ビフェニル(PCBs)の水酸化代謝物であるOH-PCBsは、肝臓内で薬物代謝酵素より生成され、その後体外へ排泄される。しかしながら、一部の水酸化代謝物は甲状腺ホルモン(TH)と類似の構造をもつため、THの恒常性を撹乱することが危惧されている。これまでに、多様な陸棲哺乳類の血中OH-PCBsを分析したところ、種間でOH-PCBsの組成に差異が認められ、中でも、ネコのOH-PCBs残留パターンは他種と大きく異なることから、本種は特異な代謝機能を有することが示唆された。しかし、ネコの異物代謝能の研究は僅かであり、化学物質暴露による毒性影響も不明な点が多い。本研究では、ネコにおけるPCBs <i>in vivo</i>暴露試験を実施し、体内動態および代謝に関与する酵素活性や遺伝子を解析するとともに、化学物質の暴露評価に繋がる基盤的情報の収集を目的とした。<br>コーン油に溶解した12異性体のPCBsを腹腔内投与し、経時採血した血清中PCBsおよびOH-PCBs濃度について同条件で実施したイヌの<i>in vivo</i>試験と比較した結果、異性体の残留パターンや体内動態にイヌとネコで種差が観察された。とくにネコでは低塩素化体の残留が顕著であった。また、代謝酵素活性および遺伝子解析の結果、PCBs暴露によりEROD、MROD、PROD活性は上昇するものの、第2相抱合酵素(UGTやSULT)活性は変化せず、PCBs暴露による抱合酵素活性への影響もみられなかった。また、<i>CYP1A1</i>および<i>CYP1A2</i>遺伝子の発現量の上昇も認められた。<br> 本研究により、ネコのPCBs吸収・代謝・排泄能はイヌと異なることが示唆され、とくに低塩素化OH-PCBsの毒性リスクは高いことが予想された。低塩素化OH-PCBsは血中でTH輸送タンパクとの競合結合や、THの硫酸抱合排泄の阻害、TH起因性遺伝子の転写抑制などが報告されており、ネコの甲状腺機能障害が懸念される。
著者
服部 陽一 谷 正史 太田 恵 内海 考司 木野 純
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.60-64, 2004-01-20
被引用文献数
8 4

YUMEKOBO (Factory for Dreams and Ideas) at Kanazawa Institute of Technology holds KIT Summer Science School for elementary, junior high, and high school students as a contribution to our community. The purpose of the KIT summer Science School is to afford younger students an opportunity to experience the science world through hands-on projects. In addition, we would like to help them to cultivate both the idea that "Science is interesting" and "To device is fun." This summer event has become such a popular annual activity that there are twice as many applicants as there is capacity. In this paper, we introduce the management style of the event and discuss the results and the improvements made to date.
著者
有澤 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.117, pp.29-34, 2005-06-10
参考文献数
10
被引用文献数
4

現在医学界では、全身PET(Positron Emission Tomography陽電子放射断層撮像)画像診断が、非常に有効なガン診断法として新たに注目されている。このPET診断を集団検診で用いたいというニーズも発生しているが、医師の負担が大きい、専門医の不足などの問題がある。これらの問題を解決するために情報科学的な手法を駆使した精度の高いPET自動診断システムが求められている。本研究では、そのひとつの解として医師の診断を模倣したPET自動診断システムを提案し、その実用性について検証を行う。
著者
遠藤 辰雄
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
教育・社会心理学研究 (ISSN:0387852X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.103-116, 1968 (Released:2010-03-15)
参考文献数
6

(1) 犯罪者と大学生との両群を構成因子法によって比較したところでは, 社会的要因すなわち年令に相応した社会生活の技術の身につけ方, 友人のタイプ, グループの一員あるいはリーダーとしての経験などの面, および教育・訓練の要因すなわち学校および家庭における「しつけ」の面に大きな差のあるものが多く, とくに自己洞察すなわち非行に対する自分自身の態度, 自分で自分の行為の責任をひきうける計画性と能力の面に著るしい差のあることが見出された。(2) 自己洞察は, 犯罪経歴が長いほど, すなわち非行が幼時に始められていればいるほど, 劣っている。従って, 安倍淳吉氏の指摘する非行深度と関係していると推測できる。(3) 自己洞察は, 犯罪の真の心理的動機とも平行していると考えられる。(4) 自己洞察は, 年少者では困難であるが, 洞察が可能な年令群に属し, 0以上ならば非指示的療法, 責任療法が可能であり, 年少者であり, -1以下では行動療法が可能であると考えられるが, なお今後の研究をまたねばならない。(5) また, この構成因子法は, 矯正的教育・治療のメドをつけるために, 可能な限度の資料を得るために, とくに心理学的検査が不可能な場合に, もっとも適切な方法であると考えられるが, 構成因子相互間のダイナミックスとくに自己洞察との関連における犯罪性の矯正の見通しの予測の問題についても, 多くの疑問が残されているので, 後日改めて論及することとしたい。
著者
辻 達彦 永田 稔 伊藤 洋子 今村 晋 松井 寿夫 芦沢 義郎
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.294-301, 1973

亜鉛製錬所全従業員1398人のCd特殊健診第2次健診として,第1次健診成績をもとに抽出した214人(男181女33)の尿中Cd量の,測定を行ない,成績の検討をした。その主なる所見は以下のごとくであった。<br>1)対象集団の尿Cd量の中央値は男4.7μg/<i>l</i>,女4.1μg/<i>l</i>であった。10μg/<i>l</i>以上のCd量を示すものは男29人(16%),女5人(15.2%)であった。<br>2) 職場環境としての気中Cd濃度は昭和46年では高濃度職場でも0.024mg/m<sup>3</sup>と許容濃度以下であるが, 44年時の測定では最高0.73mg/m<sup>3</sup>で許容濃度を超えている職場が多くあった。<br>3) 職域群別分類で尿中Cd量を比較するとき製錬2課(群V)と,その下請作業者(群VI)および退職者(Cd作業経歴者)は他群に比し高値を示す傾向にある。<br>4) Cd作業者の作業従事年数と尿中Cd量間には, <i>r</i>=0.330と低度ながら有意の相関々係を認めた(<i>P</i><0.01) 10μg/<i>l</i>以上のCd量を示すものは勤続2年の女1例を除いてはいずれも3年以上の勤続者である。また, Cd作業者について10μg/<i>l</i>以上の排泄者をみるとき,従事期間5年を境に出現率は有意に高率となる(<i>P</i><0.01)。<br>5) 10μg/<i>l</i>以上のCd量を示すものは,それ以下の群に比して自覚的愁訴が全般的に多い。両者間で統計的に有意差を認める愁訴としては「よく手足がつる」「下痢をし易い」「耳鳴りがする」「腰痛」の, 4項目がある。<br>6) 内科精密検診対象者としてCd 1日排泄量20μg以上の9人を選定した。これらは,いずれも何らかの所見を有するが,そのうち3例については慢性Cd中毒の検討対象としては,除外できることが検討会で承認された。不受診者1例を除いた残り5例は継続観察が必要である。なお,これら9例は全てCd作業者またはその経歴者である。<br>内科精検所見の一部引用を,こころよく御了承下さった,本学第一内科学教室主任,小林節雄教授に深謝します。
著者
山川 肇 佐藤 真行 杉浦 淳吉 福岡 雅子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.21, pp.2-2, 2010

本稿では、販売包装に関する小売事業者の2Rの取り組みとして肉の袋入り販売を取り上げ、その先進事例の実態と容器包装の発生抑制効果について考察した。その結果、1)袋売りの対象となる肉はさまざまであり、袋の種類も事業者により違いがある、2)手間の増加があるという店舗もあったが大きな問題となっておらず、一方、コスト減や顧客増のメリットも見られる、3)鶏・モモ肉の場合、袋入りの売上割合は15~30%であり、すでに一定程度、消費者に受容されている、4)買うことはあるが毎回は購入しない主な理由は、安売りのときだけ買う、まとめ買いのときのみ買う、売り切れが多い、などであることがわかった。また5)今回の測定サンプルでは、真空パックを除き、袋包装の包装資材重量は2g前後、トレイ包装では6g前後となり、さらにごみ処理される包装ごみの削減率を試算したところ、1パックあたり6~52%となった。