著者
中川 聖一 大谷耕嗣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.52, pp.13-18, 1997-05-26
被引用文献数
1

一般に話し言葉の文法の構築は難しい。大量のテキスト文集合がある場合には、n?gramが適切である。しかし、比較的小規模なタスクやユーザが容易に設計したいタスクでは文脈自由文法 (F) が適切である。本稿では文のカバー率を改善するために、n?gramとCFGの利点を取り入れた文法規則の自動学習法について述る。学習方法は、システムに入力された文が文法規則が不備なために受理できない時、システムがこの入力文を使って単語クラスペアやバイグラムの学習することによって実行する。この単語クラスペアやバイグラムの適用方法を変えたいくつかの実験をテキストと音声認識で行ない、文法学習による解析 (認識) 文数の向上及びパープレキシティの変化について調べた。In this paper, we describe an automatic learning method of the grammar rules for improving coverage of acceptable sentences. The learning method is carried out by a sentence which is not accepted by production rules. The system learns wordclass pairs or bigram using this input sentence. We experimented on some strategies of applying wordclass pairs on text parsing and speech recogniton level, and evaluated the coverage of acceptable sentences (or speech recognition rate) and perplexity using above methods.
著者
土居 修一 中川 明子 吉村 剛 堀沢 栄
出版者
筑波大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

ヤマトシロアリの採取をするためにアカマツあるいはクロマツ林内で枯れ枝や切り株中を探索した時、褐色腐朽材や健全材ではシロアリが営巣・摂食して居ることには頻繁に遭遇するが、白色腐朽材にはほとんどシロアリが営巣・摂食していない,褐色腐朽材ではセルロースやヘミセルロースなどが優先的に分解されリグニンが残されているのでシロアリの餌としてはむしろ不都合であるが、初期腐朽では適度に柔らかくなって養分もほとんど残されており、また腐朽菌種によっては道しるべフェロモンとして働く代謝産物を作ることもあるため営巣・摂食しやすいと考えられる.他方、白色腐朽材にはリグニンが少なくセルロース、ヘミセルロースが残されており、しかも適度に柔らかくなって営巣・摂食しやすく褐色腐朽材より優れた餌になりうるはずであり、上記の事象の合理的な説明がつかない。本研究の目的はこの理由を萌らかにすることである。昨年度は、京大生存研のシロアリ試験地でトランセクト法による調査を実施し、白色腐朽材がイエシロアリおよびヤマトシロア夢に忌避される傾向があることが確認された。また、2年前に埋設しておいたアカマツステークにおいても同様の現象が確認された。しかしながら分離菌で腐朽した木材を加熱すると忌避効果は示されないことがわかった。そこで、今年度は野外杭試験で暴露された腐朽材を試料として加熱、風乾およびそのままの状態で摂食試験を行ない、そのままの状態では、忌避効果が示されることが明らかになった。この試料につき、凍結乾燥後ヘキサン抽出を行い抽出画分をペーパーディスク法で検定したところ、この画分に忌避活性があることが明らかになった。今後、この画分の活性物質の化学構造を特定するとともに、活性を持つ腐朽菌の探索を行う予定である。
著者
中川 順子
出版者
熊本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2002

平成16年度においても、帰化・居留権取得者に関する史料集(Letters of Denization and Acts of Naturalizaion…)の解読とそのデータベース化を前年度に引き続き実施した。また、データ処理と同時に、イギリス議会の議会史料(両院議事録や審議録)とその関連図書、一般帰化法制定に関する文献・史料、ユグノー、パラタイン、ユダヤ人移民関係の文献・史料、ナショナル・アイデンティティ関連の文献・史料の収集を行った。これまでの文献・史料に加えて、新たに収集した文献・史料の整理・精読を進めた。グローバルな視点から帰化法の問題を考察するべく、イングランド(本国)とアイルランドや北米植民地(いわゆる第一次帝国)における帰化法制定と規定内容の比較研究の準備も引き続き進めた。本年度も、帰化法制定や移民政策(とkuに移民支援政策)において、重要な対象となる18世紀初頭のパラティン移民に着目し、イギリス側の外国人支援のありかたについて重点的に研究を進めた。彼らの帝国内移動や彼らへの支援を、移民の国際移動の問題や対ユグノー支援と関連させつつ考察した。現在、パラティン移民に関する研究はまだ途上であるが、そめ成果の一部は2005年2月川北稔・藤川隆男編著『空間のイギリス史』の所収論文(「嫌われ、行き「場のない」可哀想な移民たち」)として刊行された。また、帰化法や国民意識の議論にかかわるパラタイン移民について、基礎的な史料分析を行い、移民集団としての彼らの特徴を明らかにした。その成果は雑誌論文(「『到着者リスト』にみるパラタイン移民」)として今春刊行される予定である。現在は、パラタイン移民とユグノーへの支援策を帰化法制定の議論とナショナル・アイデンティティ形成の問題に関連させつつ分析・考察を進めている。その成果の一部を今年度5月に熊本歴史科学研究会で報告したが、加えて、来年度早々にも論文として公表する予定である。
著者
大下 裕樹 藤田 悦則 榎 芳美 我田 茂樹 中川 紀壽
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
Dynamics and Design Conference : 機械力学・計測制御講演論文集 : D & D (ISSN:13480235)
巻号頁・発行日
vol.2002, 2002-09-13

Several vibration-isolating equipments with metal spring, air spring, rubber spring and an oil damper are developed. The purpose of this paper is to study the vibration and noise of the engine that is reduced by new mount-system (duffing's mount) using magnet-spring. At this study, an experimental device with the engine was created in order to measure the vibration and sound pressure level of the engine. The vibration was measured with acceleration pick-up and the noise was measured with sound level meter. In this study the new mount-system using magnet-spring was compared with rubber mount. The new mount-system using magnet-spring can reduce the vibration and solid borne sound of the engine rotation.
著者
中川原 捷洋
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.232-238, 1972-08-31
被引用文献数
3

連鎖分析に用いられている日本型の標識系統と外国在来のイネとを交配すると、F_2以降で標識形質の分離が乱れることがしばしば観察される。ここでは、第11連鎖群に属するdl(たれば)、bc(鎌不要)およびch(黄緑葉)の3形質について、その分離のゆがみの現象を調査し、遺伝的機構を明かにした。(1)分離のゆがみの型には、F_2分離世代で劣性個体の頻度が有意に減少するもの(減少分離型)と、有意に増加するもの(増加分離型)との2型が認められた。(2)分離のゆがみを生じる各交雑組合せについて、F_1、F_2およびF_3での遺伝行動の分析から、それが標識とした遺伝子自身の重複、不稔遺伝子との連鎖などによって生じたものでないことが判り、さらに正逆交雑の結果にも差がないことから、細胞質因子によって起るとも考えにくかった。また、F_2種子の発芽、生育は正常であったので種子の淘汰によって生じているのでもない。F_2分離集団内での標識形質の表現は、明瞭に正常個体と区別できる。(3)以上の結果から、授精時に花粉の競争が起ると仮定して、授精力の弱い花粉の遺伝子型をga(配偶体遺伝子)とし、gaが諸標識遺伝子と連鎖するために分離がゆがむとすれば、ここでのすべての現象は説明される。さらに、gaを想定してF_2世代での結果から算出したB_1F_1の理論値は観察結果とよく一致した。このことも配偶体遺伝子の存在を支持する。
著者
瀧口 哲也 岡部 陽三 古川 仭 中川 士郎 大尾 嘉宏巳 道岸 隆敏 水上 勇治
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.607-613, 1992
被引用文献数
1

A 57-year old man had a left anterior neck tumor, and another small tumor was found in the laryngeal ventricle by indirect laryngoscopy. A CT scan showed a well-circumscribed tumor growing from the thyroid lamina into the paraglottic space. Under general anesthesia the tumor was dissected with fenestration of the thyroid ala without any complications, such as hoarseness or deformity. In Japan 35 cases of cartilagenous tumors arising in the laryngeal cartilage have been reported, including our case. In six of these 35 cases the tumor was in the thyroid cartilage. Both chondrosarcoma and chondroma are often seen in the thyroid cartilage, whereas chondroma is seen more frequently than chondrosarcoma in the cricoid carilage.
著者
中村 譲治 森下 真行 堀口 逸子 中川 淳
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.87-94, 2004-04-30
被引用文献数
7

広島県豊田郡安浦町において,MIDORIモデルに従って歯周病予防を目指した成人歯科保健事業に取り組んだ.事業の企画に先立って実施した質問紙調査の結果,歯周病の自覚症状をもつ人の割合が,年齢とともに増加していることが明らかになった.そこで,このようなQOLの問題を解決するために必要な保健事業を企画するため,住民も加えた「考える会」を立ち上げた.考える会において健康教育プログラムを作成していく過程では,住民も参加してグループワークを行い,プログラムや保健行動の優先順位を決定し,評価の指標や目標値を決めていった.その結果,30代女性において,「歯間清掃用具を使用している人の割合を増やす」,「年1回以上定期健診を受けている人の割合を増やす」の2つの最優先プログラムと目標値(それぞれ30%および50%)が決められた.「歯間清掃用具の使用」については「ひよこ歯科健診」を充実させることと,町内の保育所や幼稚園の保護者会を利用することの2種類の健康教育プログラムを策定した.健康教育の内容は,教育・組織診断によって得られた準備・強化・実現因子を考慮し,グループワークのなかで決定した.このように,MIDORIモデルを応用することで解決すべき要因が抽出・整理され,安浦町のニーズと現状にあった成人の歯周病予防のための事業計画を策定することができた.
著者
中川 雄太 吉田 香
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.3, pp.1-8, 2010-01-15

DTP を行うにはフォントの選択が非常に重要であるが,PC に予め用意されているフォントの種類は限られている.本研究では,ユーザの主観的評価を随時計算に取り込み最適化を行う対話型進化計算手法を用いて,ユーザの感性に応じたフォントを生成するシステムの構築を行う.その際,欧文書体のエレメントごとにフォントを変異させることにより,デザインの統一性を保ちながら新しいフォントを生成する手法を提案する.一方,IEC は計算結果が初期集団に大きく依存することや,ユーザの評価による負担,解が収束しないといった問題がある.そこで,本研究ではこれらを解決するための初期集団の生成方法や,設計変数の指定方法を提案する.最後に,提案システムを実装し,動作確認を行った.Font Generating System "PALETTE" is designed to emerge various fonts based on user's Kansei without hand drawing. It enables to generate a new font by selecting user's favorite fonts from displayed candidates, save font information based on user's selection, and reuse saved font to the next font creation. To design PALETTE we focused on Interactive Evolutionary Computation (IEC) technique to take user's subjective desire on font shape into the system. IEC is well known as a method to use user's evaluation interactively. PALETTE has the following modules; (i) create font candidate using basic font shape, for example "century", or saved font information, (ii) generate new fonts using genetic algorithm which can modify each element of the selected fonts, and (iii) export letter with the selected font and save font information. Furthermore we implemented the tool to export font information represented by XML format, because font information should be defined at first. In this paper, we explain about PALETTE in detail and show the experimental results. PALETTE provides not only generating new font but each user's subjective desire on font shape.
著者
重川 純子 中川 英子
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では長期記帳家計簿を資料に家計動態と生活変容の分析を行った。ライフサイクル上のイベントや石油危機等の経済環境の変化に継続的積極的な貯蓄で対応していた。臨時費は消費支出中の大きな割合を占め、費目別月別消費額の変動は大きいが、消費支出額の変動係数は安定的であり、記帳による可視化が消費の平準化に資することが示唆される。循環性の観点による食生活、衣生活の生活変容について、社会的には変化が大きい中、個別世帯の中では変化が小さいことが示された。
著者
中川裕幸
出版者
日本弁理士会
雑誌
パテント
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, 2008-08-10
著者
中川 和歩 堀 遼平 熊木 武志 木股 雅章 藤野 穀
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.36, pp.1-6, 2013-03-06

近年,家庭やピル等にセンサネットワークを設置し,温度・湿度・赤外線等の計測データを用いて施設全体を管理することで,電力エネルギー消費の削減,セキュリティーの強化など,様々なサービスを行うことが注目されている.今後センサノードの設置数が増加していくと,センサネットワーク自体の消費電力を削減し,電池交換やメンテナンスの頻度を低減することが重要となる.我々は,センサノードの消費電力を極限まで削減する方法として,通常は電源を遮断し,センシングする時間のみに電源を投入するというノーマリーオフ動作の検討を行っている.本研究ではセンサノードの構成要素である,センサ,マイコン等の電源を独立してダイナミックに計測できる測定系を構築した.本測定系を用いて,温度センサと湿度センサを用いて,スタンバイ電流と動作電流,電源投入時の過渡電流・出力安定化時間を測定した.さらに,センサーのノーマリオフ制御およびセンサーデータのA/D変換を行うマイコンの動作電流を測定した.これらの計測結果より,ノーマリーオフ動作を適用した際の消費電力低減効果を明らかにした結果を報告する.Recently, various kinds of services such as energy saving and security monitoring were progressed by monitoring temperature, humidity, and infra-red on sensor networks which are deployed in the home or building. The power saving of sensor node itself will be important with the increasing number of sensor nodes, because the interval of maintenance including battery exchange will be pro-longed. We aim to develop the ultra-low power sensor node by utilizing the "Normally Off" operation by which the power of sensor is only activated during the sensing period. In this study, we have developed power measurement system which can monitor the power consumption of sensor and controller, respectively. We have measured the dynamic power consumption characteristics of temperature and humidity sensors. In addition, we have also measured the dynamic power consumption characteristics of microcontroller. Finally, we clarify the power reduction effect on sensor node by utilizing "Normally Off" operation.
著者
吉田 聖 中島 寅彦 中川 尚志 久保 和彦 小宗 静男
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.193-198, 2005-05-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
21

Lemierre症候群は扁桃炎、咽頭炎より波及する血栓性内頸静脈炎から重症の敗血症、多発性転移性感染症などの重篤な全身症状を呈する感染症である。今回われわれはLemierre症候群の1症例を経験した。症例は32歳男性。主訴は発熱、咽頭痛。CRP 22mg/dlと高度の炎症反応、血小板40,000/Mm3と低下を認めたため敗血症によるDIC を疑い入院となった。血液培養にてグラム陰性桿菌であるporphyromonas asaccharoliticaが検出された。CT、MRI、超音波検査において、肺野に空洞を伴う病変および胸水、頸部リンパ節腫大、内頸静脈内腔の血栓形成を認めた。クリンダマイシン、メロペネムなどの抗生剤投与と、ワーファリンによる抗凝固療法による保存的治療により軽快した。急性扁桃炎重症例においては、本症候群への進展を念頭におくべきである。そして本症候群と診断された場合、迅速で適切な治療が必要である。

1 0 0 0 OA 気のきいた唄

著者
中川愛氷 著
出版者
山陽堂
巻号頁・発行日
1915
著者
浪間 孝重 中川 晴夫 海法 康裕
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

70歳以上の高齢者に対する疫学調査を行い、夜間頻尿と骨折の発生・死亡率との関連を調査した。5年間の追跡期間中、骨折について、関連する因子を補正した後の夜間頻尿を有する群のハザード比は2. 01(1. 04-3. 87, p=0. 04)であり、転倒による骨折のハザード比は2. 20(1. 04-4. 68, p=0. 04)であった。5年間の死亡率は、夜間頻尿を有する群で高く、補正後のハザード比は1. 98(1. 09-3. 59, p=0. 03)であった。70歳以上の高齢者では夜間頻尿は骨折発生と死亡率上昇の独立した危険因子であった。
著者
林 麻貴 中川 弘
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.193-197, 2013-12-31 (Released:2014-01-29)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

われわれは,新たに開発された生物発光酵素免疫測定法(BLEIA法)に基づくノロウイルス検出試薬BL-NV‘栄研’の評価を行った.糞便検体220例を用いて,リアルタイムRT-PCR法(rRT-PCR法)との比較試験を行ったところ,BLEIA法はrRT-PCR法に対して,感度94.1% (95/101),特異度98.3% (117/119),全体一致率96.4% (212/220)と良好な相関性を示し,公定法であるrRT-PCR法と同等の検査精度を有することが示された.また,陰性検体117例の測定値分布では,多くの検体がCOI 0.2~0.4に分布していたことからBLEIA法は陽性と陰性をクリアに判定することが可能であり,高い検査精度を有することが示唆された.以上,BLEIA法はrRT-PCR法と同等の試薬性能を有し,かつ反応時間が46分と短く1時間あたり120検体を測定できるため,今後,調理従事者などを対象としたNVの検便検査に広く利用されることが期待される.
著者
卯城 祐司 土方 裕子 清水 真紀 中川 知佳子 古賀 功 大野 真澄 梅原 愛
出版者
全国英語教育学会
雑誌
ARELE : annual review of English language education in Japan (ISSN:13448560)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.31-40, 2007-03

A recall test is useful in that the test score is not affected by question items; however, this test is frequently criticized as being simply a memory test that does not measure pure reading comprehension. Although retrieval cues are sometimes provided to readers in order to decrease the effects of the memory load, it is unclear how these cues are related to the ideas recalled. The aim of this study is to examine what types of retrieval cues can promote recall performance of Japanese EFL learners. In Experiment 1, we investigated the relationship between learners' L2 reading proficiency and the importance level of recalled ideas. In Experiment 2, we examined the effects of cue types on recall tests. In addition, the results of three types of recall tests - free recall, recall with main cues, and recall with detailed cues - were compared in order to elucidate the validity of cued recall tests. The results showed that retrieval cues did not promote recall performance. Moreover, we found that cued recall tests had lower correlations with L2 reading proficiency scores than free recall tests, which indicates that retrieval cues reduced the concurrent validity.