著者
渡部 一郎 渡辺 剛男 仲田 哲郎 中川 洋
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.22, no.120, pp.590-595, 1956-08-25
被引用文献数
3

Among the factors which affect the performance characteristics of a pneumatic ejector, the effect of the distance α' from the nozzle exit section to the entrance of the parallel part of the mixing tube was experimentally dealt with in the present paper. It was found that the optimum distance α' for the highest vacuum and the highest ejector efficiency was α'=15mm, so long as the present ranges of experiments were concerned. As the inner diameter e of the parallel part of the mixing tube was selected as e=9.55mm, the optimum value above-mentioned yields to α'/e=1.57,which coincides with the results obtained previously by L.J. Kastner, J.R. Spooner for a pneumatic ejector. Besides, the present authors have measured the pressure distributions in the mixing tube, the results of which were compared with the theories by W. Tollmien and A.M. Kuethe. Further, the results of the present paper were compared with the results hitherto published for steam ejectors.
著者
シャグダル オユーンチメグ 中川 健治 張 兵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.539-550, 2005-03-01
被引用文献数
3

無線アドホックネットワークは, 将来のモバイル通信の一形態として最も注目されており, IEEE 802.11準拠の無線LANデバイスの利用が一般的と考えられる.無線アドホックネットワークの広い実現のため, QoS(Quality of Service)制御の要求が高まっている.その中でも, フロー間の公平性は非常に重要な要素である.伝統的な有線ネットワークでは, フロー間における公平性の問題は, 主にリンク層によるものだが, 無線アドホックネットワークにおいては, MAC層にも大きく起因する.具体的には, IEEE 802.11MACは無線端末間に公平なチャネル割当を行っているが, フロー間の公平を実現するには, フロー数に応じてチャネル割当を行う方式が必要となる.そこで, 本研究では, 各フローに同等なチャネルアクセスを割り当てることで, MAC層でのフロー間の公平を実現する方式を提案する.提案方式は公平性の改善だけでなく, ネットワーク全体のパフォーマンス, チャネルユーティリティなども改善できる.また, ネットワークシミュレータによる特性評価を行い, 提案方式の有効性を確認した.

1 0 0 0 OA 泰西世説

著者
中川将行 訳編
出版者
柳原喜兵衛[ほか]
巻号頁・発行日
vol.巻之3, 1874
著者
佐野 直美 槙 健志 森 辰則 中川 裕志
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.213-214, 1992-02-24

比喩表現は本質的に文脈依存が強い現象であるので、談話において比喩表現を的確に理解するには、その表現だけから解釈を引き出すのでは理解が不十分だったり、かえって理解を因難にしてしまう場合がある。このため、テキストを全体として捉え、文脈を考慮に入れた上で比喩解釈を行う必要がある。談話に一貫性を持たせる、すなわち結束性を充足させるように比喩を理解することは談話の正しい解釈を得るために必要であるだけでなく、比喩を正確に、また容易に理解する上でも不可欠である。本稿では、結束性を充足する解釈を得る手段の一つとしての比喩を考えるが、その重要な手がかりを与えるものとして、言語的制約の解析を次に9月11日の読売新聞のコラムからの抜粋を用いて行う。「ブロンディ」から「沈黙の艦隊」に至る40数年の問に、日本人の対米観が大きく揺れ動いたことは間違いない。なぜ、こうした振幅が起こるのだろうか。アメリカ史の猿谷要・東京女子大教授は「60年安保など、"夫婦げんか"はあったけれど、終戦から73年のオイルショックのころまでは、日米の蜜月(みつげつ)時代だった」と見る。これらの制転を充足する比喩理解についてはにおいて議論する。
著者
加藤 直樹 田中 宏 中川 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.203-212, 2001-02-01
参考文献数
9
被引用文献数
7

本論文は, 手書きメッセージの読み書き, 送受信, 重ね書き, 筆記者・筆記時刻確認, 筆記再生などの機能を有する手書き電子メール環境について述べる. 我々は, 初心者にも自然な手書きをUIに採用し, 簡単に表現豊かなメッセージをインターネット上で送受信できるシステムを実現した.本システムは手書きメッセージが送受信できる点で, 近年急成長している携帯型情報通信端末に先行するものである.更に, 手書きの筆跡や図形, コード文字を表現できるように提案したフォーマットHandsDrawに従い, 手書きのメッセージを読み書き, 送受信する機能はもちろん, 受信メールへの上書き, 筆記者・筆記時刻確認機能, そして, 筆記再生機能を提供する.対話技法としては, ペン入力の良さを生かした囲み選択と, ペン入力の弱点を解決したボタンインタフェースを採用した.本システムを実際に使用してもらった上でアンケート調査を行い, また, 2年半にわたるインターネットでの公開や研究室内での使用によって多くの意見を収集した.その結果, 提供するすべてに機能に対して総じて肯定的な意見が得られた.その一方で, 手書きの文字をそのまま送りたくないとの意見も得られ, 文字認識機能の必要性が示された.
著者
中川 克志
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.66-78, 2002-09-30

After John Cage extended the field of musical sounds to include all audible sound in the ealry 1950s, in the early 1960s La Monte Young adopted the strategy of including all sound into the musical world to innovate the traditional Western music and introduced the "inaudible" sound. This paper deals with the condition of how this "inaudible" but "perceptible" sound can be introduced into the musical world by investigating Young's "word pieces" (1960-62). I argue, first, that Young introduces the "inaudible" sound by declaring the audible judgement on sound unnecessary. Secondly, I consider the condition which secures this declaration, by concentrating on the process how Young reconsiders Cagean One Sound and reconstructs his own conception of sound and listening. By showing how the process of the "act of listening" has acquired the creative ability not only to transform sound but also to generate sound from nothing, in conclusion, it becomes clear that, by giving the creative ability to the "act of listening", Young introduced the "inaudible" sound and extended the field of musical sound to include all "conceivable" sound.
著者
中川 英元 岡崎 慎司 関本 慎二郎 朝倉 祝治 福田 健三 重盛 徹志 高橋 祥夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料
巻号頁・発行日
vol.98, no.154, pp.65-70, 1998-06-26
参考文献数
8

エバネッセント波吸収を応用してライン型水素センサを試作した。酸化タングステン(WO_3)が水素存在下でタングステンブロンズとなって青く発色する現象を感応膜として利用した。センサはWO_3粉末をシリコン樹脂中に分散させてクラッドとしたものと、ゾルゲル法でコア表面にWO_3薄膜を形成させたものを作成した。シリコン樹脂中に分散させたセンサは水素存在下で青く変色するにもかかわらず、光損失が減少した。ゾルゲル法で薄膜を形成したセンサは水素存在下で光損失が予想通り増大し、応答時間も常温で10分程度と比較的速く、ライン型センサとして有望であった。
著者
中川 雅博
出版者
三田哲學會
雑誌
哲学 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.131, pp.105-128, 2013-03

投稿論文"War is wrong." No one denies this. But once a country has becomeinvolved in a war, its views might change. During the Japanesemodern era, wars occurred at various times. Each time, peopleargued about whether it was right to fight and they reached thesame conclusion: "War is wrong." Nevertheless, wars still occur, becauseto the people who are involved in an actual war, the words"war is wrong" are meaningless. However, they typically say, "Ourpresent situation differs from that of other times anyway. We mustfight. "Thus, when they collide with the realities of war, they createtheir own arguments to justify the act of war. The idea of righteousness,such as humanity and justice or a religious cause often becomesa principal pillar of their thinking.Many Japanese Buddhists took a chauvinistic position during theRusso-Japanese War. Although Buddhism teaches that we should notkill any living creature, they have sometimes adopted improper behavior.How about Russian Orthodox Church? The Bible says, "Thou shall not kill." However, it has led Russian people into war for positivereasons. On a superficial level, many religions preach peace, yettheir teachings themselves may contain a logic that advocates war.I would like to clarify Japanese Buddhist logic by examining theviews of Rinzai Zen master Shaku Sōen (Kōgaku Sōen). Section Icriticizes ordinary ideas that are generally related to the ethics ofwar, and Section II presents an overview of the meaning of the Russo-Japanese War in Japanese society. Section III shows Sōen's figurein the Meiji era of Japan, and Section IV discusses his views on theRusso-Japanese War, which were published in the magazine TheSun (Taiyo). Sections V and VI examine the logic that supports hisopinions on war in his other writings. In this study, the special featureof the war logic of Japan—the obligation of egolessness—is revealedin considerable detail.
著者
鄭 顕志 中川 博之 川俣 洋次郎 吉岡 信和 深澤 良彰 本位田 真一
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.4_121-4_132, 2008-10-28 (Released:2008-11-30)
被引用文献数
1

ユビキタスコンピューティングにおけるアプリケーションは,実世界の状態を把握し,ユーザに対してより積極的なサポートを行わなければならない.このようなアプリケーションを効率良く開発するためには,従来とは異なる新たなアプリケーション開発手法が必要となり,数多くの研究が行われている.本論文では,ユビキタスコンピューティングにおける,アプリケーション開発手法に関する研究動向を調査し,傾向と問題点を整理する.
著者
村尾 俊道 藤井 聡 中川 大 松中 亮治 大庭 哲治
出版者
日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.103-108, 2009-10-25
参考文献数
12
被引用文献数
1

本研究では、京都都市圏での通勤交通における課題を明らかにするとともに、京都府での実際のプロジェクトを紹介することを通じ、職場MMの実行過程に着目し成功要因や課題を整理する。その結果、実施に至る準備段階においての関係者間の合意、組織の意思形成が重要であることを明らかにするとともに職場MM成功のための知見を提供した。これは、今後、職場MMを他地域で展開される際に極めて有益な知見となる。
著者
三輪 多恵子 中川 聖一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.744, pp.51-58, 2002-03-21
参考文献数
10
被引用文献数
2

筆者らは,英語音声の韻律的な特徴に着目し,英語らしさを判別するために有効な韻律パラメータについて検討を行なっている.本研究では,ネイティブ英語音声と日本人英語音声から韻律情報を抽出し,その韻律情報のみを保存した合成音に対する聴取実験を行なうことで,各音声の英語らしさに対して点数付けを行なう.また,各音声のF0とパワーの分散,発話時間長,強勢の周期性等を算出し,日本人英語音声の練習前後のスコアの変化と算出した各値の変化とを比較することで,英語らしさに関係する韻律パラメータを明らかにする.さらに,上記の韻律パラメータと英語らしさの評価点の関係から,英語らしさを自動判別するための線形モデルを作成し,本方式の妥当性を検証する.
著者
中川 克哉 佐康二 津森 靖 花田 恵太郎 白川 功
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.88, pp.19-24, 2001-09-13

近年,ネットワーク接続可能な情報端末が急激に普及し,複数台の情報端末を所有するユーザも急増している.しかしながら,それらの中に記憶されている情報は,ネットワーク端末であるにもかかわらず通常独立している.本稿では,ネットワーク接続可能な種々の情報端末に記憶されたオブジェクトを互いに連係させることにより,ユーザの冗長な操作負担を軽減するとともに,複数ユーザでオブジェクトを共有することによるコミュニケーションを可能にし,さらに,不安定な無線接続や,通信にコストが発生する接続,安定した有線による常時接続等,多様なネットワーク環境に対応する,Object Communication Environment for Arbitrary Network (OCEAN)を提案する.In recent years, information terminals with network communication ability become very popular, and many people actually have such plural terminals. Those information terminals, however, keep users' data independently in spite of their communication ability. In this paper, we propose "Object Communication Environment for Arbitrary Network (OCEAN)", which provides liaison of objects stored in each terminals. It eliminates redundant user operation on information terminals, enables group communication among users by sharing common objects in those terminals, and is still adoptive for various network environment such as unstable wireless connection, low cost performance connection, or stable permanent wired connection.