著者
田代 慶彦 下園 寿秋 中村 克之
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.256-259, 2013-11-30
参考文献数
8
被引用文献数
6

シカが高密度に生息する地域に開設されている林道の切土法面において,シカ不嗜好性植物を使用した吹付緑化試験を行い,植物の被覆状況と土砂流出量について,牧草を主体とした従来の吹付工と比較した。吹付工は1 月に実施したが,シカ不嗜好性植物区では,食害はなく,冬季は夏緑性であるタケニグサの地上部の枯死による被覆率の低下がみられたものの,翌春には,新葉の展開により被覆率が回復した。一方,従来の吹付工では,深刻な食害を受け吹付当年の秋以降に急激に被覆率が低下した。土砂流出量については,翌年の春以降に試験区間で大きな差がみられ,不嗜好性植物区では土砂流出量が小さかった。以上のことから,シカが多い地域での,不嗜好性植物による吹付緑化工の有効性が確認できた。
著者
中村 正人 山崎 敦 田口 真 岩上 直幹 佐藤 毅彦 高橋 幸弘 今村 剛
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.4-7, 2016

金星探査機「あかつき」は2015年12月に金星周回軌道に入った.日本初の惑星周回機の誕生である.観測機器の初期チェックは順調に進んでいる.中村プロジェクトマネージャーと観測機器担当者が所感を記す.
著者
中村 勲
出版者
日本デジタルゲーム学会
雑誌
デジタルゲーム学研究 (ISSN:18820913)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.81-92, 2009

本文は、株式会社バンダイナムコゲームス(元・株式会社ナムコ)で展開されたレースゲーム 「ポールポジション」「ウイニングラン」「リッジレーサー」を具体例として取り上げ、投入された映像 技術の変遷を紹介する。合わせてこれらのレースゲームに託されたビデオゲーム企画者の狙いや、プレイヤーに提供したいゲーム体験がどのようなものであったか、という思想的側面の整理分類を試みる。 結果、これらのレースゲームが不連続な個別意志によって制作されたのではなく、プレイヤーの要求に 合わせて体系立てて制作された事に気付くと共に、ゲームの近未来の姿が従来からの延長線上に存在するのか否かについて議論する入口になる事を目指す。
著者
早川 由紀夫 中村 賢太郎 藤根 久 中村 賢太郎 ナカムラ ケンタロウ Nakamura Kentaro 藤根 久 フジネ ヒサシ Fujine Hisashi 伊藤 茂 イトウ シゲル Ito Shigeru 廣田 正史 ヒロタ マサシ Hirota Masashi 小林 紘一 コバヤシ コウイチ Kobayashi Koichi
出版者
群馬大学教育学部
雑誌
群馬大学教育学部紀要. 自然科学編 = Science reports of the Faculty of Education, Gunma University (ISSN:00175668)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.35-39, 2015

Radiocarbon wiggle matching method was applied for precise dating of a tephra which was designated asone of the important key beds for archaeology. The FA tephra is a pyroclastic deposit from the Shibukawaeruption of Haruna Volcano during the Kofun period of Japan. The age of FA has been investigated usingarchaeological remains and also historical records of Japan and China. It has been estimated roughly as early6th century. Three tumbled logs were found being buried in the tephra whose thickness was about 4 m. Thelogs were cut in many groups with five tree rings and every two groups were sampled for C measurement. Asthese trees were thought to have the same age from the occurrence,all data were used for wiggle matchinganalysis. The age of the outermost tree ring group is determined as AD 491-500(AD 497/+3/-6).
著者
横井 孝 小田 寛貴 野村 精一 中村 俊夫 上野 英子 丹生 越子
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.12, pp.80-88, 2001-03

第13回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成12 (2000)年度)報告 名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計第2号機の研究成果と利用計画
著者
平野 聡 中村 透 浅野 賢道 岡村 圭佑 土川 貴裕 野路 武寛 中西 喜嗣 田中 公貴 村上 壮一 海老原 裕磨 倉島 庸 七戸 俊明
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1329-1336, 2017-11-20

【ポイント】◆腹腔動脈合併尾側膵切除術(DP-CAR)が適応となる病変のほとんどは,新取扱い規約の切除可能性分類においては切除可能境界または切除不能病変である.◆本術式では適応診断を慎重に行えば,ほとんどの症例で癌遺残のない(R0)切除を達成可能であるが,進行膵臓癌として一定の再発は免れられず,術前の化学(放射線)療法との組み合わせを考慮すべきである.◆原法では大動脈上での腹腔動脈の結紮切離,上腸間膜動脈周囲神経叢の完全切除を伴うが,進展度によって切除範囲を縮小することも可能である.その場合も主要動脈の操作は安全性と根治性に対する十分な配慮が必要である.*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画(Flash形式)を見ることができます(公開期間:2020年11月末まで)。
著者
和久 貴洋 河野 一郎 中村 充 三輪 一義 香田 泰子 香田 郡秀 佐藤 成明
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.45-51, 1991-07-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
23
被引用文献数
2

The purpose of this study was to examine the measures to prevent injuries and to improve performance of Kendo by analyzing injuries due to Kendo from practice condition and athletic specificity. The findings were collected from a survey by questionnaire on injuries due to Kendo. The following results were obtained. Thirty-eight out of forty-four Kendo players (college players) had experience in injuries due Kendo in the past. Most Kendo players were injuried in college. Most Kendo players were injuried during practice of Kendo (Jigeiko, Kakarigeiko, or Shiaigeiko) in the middle or the latter half at practice of Kendo. Most of injuries were myorrhexis, plasmotomy of the tendon, tendovaginitis, sprain, stress fracture, spondylolysis, lumbago and bruise. The higher occurence parts of injuries due to Kendo were ankle and wrist joints, the tendo calcaneus (Achilles), crus, thigh and regio lumbalis. Many injuries of crus, the tendon of Achiles and wrist joint were in the left, although injuries of ankle joint were in the right. Fiftysix percent of all injuries were caused by fatigue and the fatigue was occured by Tobikomi action, Suburi action, or Taiatari during Jigeiko and Kakarigeiko in the latter half at practice of Kendo. These were concluded that injuries due to Kendo can be prevented by master of correct Datotsu technique, the measure to fatigue, forming appropriate training plan and the systematization of staff for first aid and that the weight training to the higher occurence parts of injuries due to Kendo was needed for prevention of injuries and improvement in performance of Kendo.
著者
中村 順
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.514-517, 1996-08-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
4

爆弾事件や銃器使用の犯罪において, 使用された火薬類や銃器等を明らかにするために, 多くの検査が行われる。その中で, 現場の残留物の分析を, 火薬類を中心にまとめた。はじめに火薬類の基礎的事項について説明し, 実際の分析法について実験及び分析例を含めて解説した。また, 爆薬の探知についても紹介した。こうした爆弾事件, 銃器犯罪及び爆薬の探知等については, それぞれ目的, 試料の状態等異なるが, いずれも極微量の火薬類の分析が重要な課題である。
著者
中村 亮平
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.5-7, 2017-03-31 (Released:2017-06-08)
参考文献数
1

旭川市旭山動物園で行っている研究・教育・保全活動について紹介する。獣医療分野からはシンリンオオカミの皮膚移植と頻回麻酔によって断脚を防ぎ,個体のQOL向上につながった症例,繁殖生理分野からはホッキョクグマのカテーテル法による採精の取り組み,また,飼育担当者が行ったチンパンジーの行動観察およびクマタカの介添え給餌についての報告を紹介する。動物園における教育および保全活動についても事例を紹介する。動物園という現場で獣医師および飼育係がどのような活動を行っているかを伝えたい。
著者
熊澤 一将 赤塚 肇 平井 力 尾崎 尚也 石突 光隆 加藤 怜 中村 竜 鈴木 大輔 松下 将士
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
交通・物流部門大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

We report on the results from a survey which aimed to perceive the state of achievement of one - man operation implementation by railway operators. We conducted a questionnaire survey on railway operators carrying out one-man operation. At the questionnaire survey, we investigated things concerning operation handling, response to abnormalities, reasons for setting up various facilities, etc. We calculated the rate of the installation of facilities and the conduction of various kind of operation handling considered to be related to one-man operation, and extracted facilities with a high installation rate at the time of one-man operation. In addition, through hearing surveys, we confirmed that there are differences in the safety confirmation method at door closing and departure, according to the situation of each railway operator, such as transport volume and length of train.
著者
岩本 敏彦 中村 文彦 岡村 敏之
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.1-10, 2009-04-25
被引用文献数
1

本研究は首都圏の都市鉄道において、駅、駅前広場の交通結節点と周辺のまちづくりが連携して整備された先進的な事例を採り上げ、現在の時間軸に焦点をあて、利用者評価の視点から事後評価分析を行った。はじめに、駅まち空間(駅、駅前広場、駅の周辺地区を包括した空間)の連携整備事例を抽出し、整備主体に基づき分類を行った。次に分類結果に基づき、事例数の多い鉄道主導と行政主導の両グループにおける代表駅をケーススタディとして選定し、利用者による事業目的の達成度評価、整備施策メニューの評価について考察を行った。続いて、駅まち空間の総合評価と整備施策評価との関連性について共分散構造分析により、利用者意識モデルを構築し比較分析することで、整備施策評価の構造及び連携整備推進にあたっての課題を明らかにした。