著者
山本 太郎 千葉 直子 間形 文彦 高橋 克巳 関谷 直也 中村 功 小笠原 盛浩 橋元 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 : IEICE technical report (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.231, pp.25-30, 2010-10-08
被引用文献数
4

我々は,インターネットにおける安心の研究の一環として,東京23区在住者500名を対象として,インターネット利用時の不安をテーマとした,訪問留置方式により質問紙調査を実施した.本論文では,その調査及び我々の研究の概要を述べるとともに,調査結果から得られたCGM利用者と非利用者の傾向の違いについて述べる.一例を挙げると,CGM利用者であるかどうかと個人情報書き込み等の不安の大きさとの間に有意な相関が見られ,CGM非利用者の方がより強く不安を感じていることが判明した.
著者
中村 晋
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.169-181,234, 1970

近代大学あるいは病院にアレルギー疾患の疹療を系統的に行なう目的でアレルギークリニックが設置されるようになった.われわれの国立静岡病院アレルギーセンター開設以来5年間の来院患者総数は1183名で, うち気管支喘息653名, アレルギー性鼻炎126名, 蕁麻疹306名, その他98名であつた.年次別にみると毎年増加の傾向が認められ, 年令別にみると気管支喘息で小児が全体の半数を占めるのが注目される.住所別集計をみると大半は静岡市及びその周辺であるが気管支喘息では隣接県はもちろん, 遠隔の地からもより適切かつ効果的疹療を求めて患者が来院している.著者は本邦各大学の内科, 小児科, 耳鼻咽喉科, 皮膚科教室を対象にアレルギークリニックに関するアンケート調査を行なつた結果回答が得られた183教室中69教室にアレルギークリニックが設置されていることがわかった.独立の診療室を有するものは少く, 大部分は一般外来疹療終了後同一場所で週1〜3日疹療を行なつており, 専任医師が配置されているのは37教室である.アレルギークリニックを有する教室の殆んどはアレルギー関係の研究テーマを掲げており, 診療と研究とが密接な関係を有すると思われる.国立病院及びその他の一般病院に対しても同様の調査を行なつたところ回答を寄せた国立病院71施設中19施設, 一般病院33施設にアレルギークリニックを有し, 大部分のものは大学との技術提携を有することがわかつた.アレルギークリニックはかくて時代の要求に応じ, 地域社会に著しい貢献をしているが, なおアレルギークリニック過疎地帯も少なく, 患者数の増加にも拘わらず全国のallergistの絶対数不足が目立ち, このため診療日も週3日以内に止めざるを得ないところが多く, 診療日には多数の患者の診療に忙殺されているのが現状で, 今後更に充実と発展がのぞまれる.臨床面からまずallergistの養成が急務であり, 医療法上アレルギー科の独立もぜひ実現させねばならない.
著者
長谷川達人 中村宗広 梶原祐輔 木村春彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.12, pp.1-7, 2013-12-12

近年モバイル端末の普及に伴い利用者のマナーやモラルが問題視されており,特に音量の設定は,公共交通機関や映画館,図書館,また,学校や会社の社会生活等様々な場所にて規制されていることが多い.Android スマートフォンにおいては,音量設定は大きく分けて 2 種類,着信音量とアプリ音量がある.着信音量は電話やメールが着信した際の音量であり,マナーモード設定と連動している.アプリ音量はゲームのようなアプリケーションで発される音量の設定であり,一般的にはマナーモード設定と連動されていない.本稿では特にアプリ音量に焦点を当て,Android スマートフォンから得られる様々なログ情報を用いてアプリ音量の自動化を行う.ログ情報として主に位置情報,起動中のアプリ名称,時刻などを用いて学習を行う.Because of the diffusion of a smartphone, user's manners or morals are indicated. Among them, the volume is frequently regulated in the public spaces like theater, library, school, and office. Android smartphone has two kinds of volume setting, one of which is ringtone volume, and the other is application volume. Ringtone volume, is a volume receiving a call or a e-mail, changes in conjunction with silent mode setting. Application volume, is a volume working an application like games, doesn't generally change in conjunction with silent mode setting. We propose a method automatically sets a volume utilizing various kind of attributes observed on an Android smartphone. In this paper, this method especially focuss on the application volume. This algorithm mainly processes location logs, application names, time information and so on to learn.
著者
潮平 英郎 仲松 正司 喜瀬 勇也 比嘉 太 健山 正男 外間 惟夫 国吉 幸男 植田 真一郎 中村 克徳 藤田 次郎
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.9, pp.1313-1317, 2016 (Released:2016-09-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1 2

Teicoplanin, a glycopeptide antibiotic for methicillin-resistant Staphylococcus aureus, is recommended for therapeutic drug monitoring during treatment. Maintaining a high trough range of teicoplanin is also recommended for severe infectious disease. However, the optimal dose and interval of treatment for severe renal impairment is unknown. We report a 79-year-old man who received long-term teicoplanin treatment for methicillin-resistant Staphylococcus aureus bacteremia due to postoperative sternal osteomyelitis with renal impairment. Plasma teicoplanin trough levels were maintained at a high range (20-30 μg/mL). Although the patient required long-term teicoplanin treatment, a further decline in renal function was not observed, and blood culture remained negative after the start of treatment. Teicoplanin treatment that is maintained at a high trough level by therapeutic drug monitoring might be beneficial for severe methicillin-resistant Staphylococcus aureus infection accompanied by renal impairment.
著者
佐藤 彰洋 中村 豊 池永 全志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.346, pp.73-78, 2011-12-08

SSH総当り攻撃による被害は深刻さを増していることから,管理者にとって,その攻撃への対策は急務である.従来,管理者は,アクセスログやトラフイックから得られる情報を元にSSH総当り攻撃の発生を検出してきた.しかしながら,前者は,ネットワークに存在する全てのサーバのアクセスログを確認することは困難である.また,後者は,攻撃による被害の有無を把握できないことが問題となる.このような問題を解決するため,本稿では,フローの特徴に基づくSSH総当り攻撃検出手法を提案する.実験の結果,提案手法により通常の通信と総当り攻撃に加え,攻撃による被害の有無を高精度で識別できることを確認した.
著者
中村 治人 NAKAMURA Haruhito
出版者
名古屋大学史編集室
雑誌
名古屋大学史紀要 (ISSN:09155848)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.3-25, 1997-03 (Released:2006-01-06)

国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
中村 治人
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学史紀要 (ISSN:09155848)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.3-25, 1997-03

国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
中村 俊定
出版者
文教大学女子短期大学部文芸科
雑誌
文藝論叢
巻号頁・発行日
vol.13, pp.20-21,
著者
中村 廣治郎 東長 靖 飯塚 正人 鎌田 繁
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

1.補助金交付の連絡を受けて6月に研究方針を話し合う会合を持ち、これまで主として国家論的見地からイスラム共同体思想を研究してきた飯塚が基調報告を行った。その上で、秋まで各自が個別研究を行い、10月以降報告と共同討議を行うこととした。2.6月の基調報告を受けて、10月からは以下のような研究発表が順次行われた。まず中村は、政府要人をイスラム共同体の外にある「不信仰者」と見なすことでテロをイスラム的に正当化しようとする現代のイスラム過激派運動に言及しつつ、「信仰者」とは誰かをめぐる神学論争史の検討を行った。ついで鎌田は、スンナ派とシーア派の権威のあり方の違い、とりわけシーア派の共同体論に特長的な隠れイマーム思想の意義を論じ、イラン革命に至る歴史の流れの中に位置づけた。東長は神秘主義者による教団設立を共同体思想のひとつの発露と見る立場から、特に18世紀以降大改革運動を繰り広げたネオ・スーフィズム教団の発生について分析した。また飯塚は現代イスラム国家論の系譜が大きくふたつの潮流に分類されることを示し、その根幹にはイスラム法の定義をめぐる中世以来の思想対立が存在することを指摘した。3.以上のように多様な観点から共同体思想が論じられたが、そこで常に意識されていたのは現代イスラムの動向を思想史的発展の中でとらえようとする共通の立場であった。イスラムが政治化する原因は何よりもその共同体思想にある。本研究を通じて、その個別局面の理解はかなり深まり、比較の作業も相当進んだと言えよう。しかし、一年間ではそれぞれの思想の相互連関および相互影響の理解が不十分でもあり、今後は私的研究会により研究を続けたい。その成果は2〜3年後をめどに公表するつもりである。
著者
中村 吉伸 藤田 和也 足立 学 衣川 義人 飯田 健郎 佐々木 眞利子 浦濱 圭彬
出版者
The Adhesion Society of Japan
雑誌
日本接着学会誌 = Journal of the Adhesion Society of Japan (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.498-506, 2005-12-01
被引用文献数
13 2

ポリスチレンーポリイソプレンーポリスチレントリブロックコポリマーをベースポリマーとし,ポリイソプレンと相溶性の高い脂肪族炭化水素C5系タッキファイヤを加えたモデル粘着剤で,タッキファイヤによる相構造形成について検討した。タッキファイヤは60wt%まで加えた。180°ピール粘着力は,タッキファイヤ量に伴って向上したが,40wt%以上で上昇の程度がより著しくなり,加熱なしに十分な粘着力が得られ,感圧性が発現した。タッキファイヤはポリイソプレン相中に溶解するが,同時にタッキファイヤ相も形成し,濃度とともにその量が増加することがパルスNMRから分った。透過型電子顕微鏡観察から,ベースポリマーはポリイソプレン連続相中に,約20nmのポリスチレンドメインが分散していた。ポリイソプレン相中にタッキファイヤの明碓なドメインは観察されなかったが,不均一になっており,これがタッキファイヤ濃度にともなってより顕著になった。このことからタッキファイヤ相はnmオーダーの濃度揺らぎであることが分った。このタッキファイヤ相は,粘着剤の凝集力を向上させていると考えられる。
著者
中村 康雄
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

アーチェリーのシューティング動作における肩甲骨運動の無侵襲測定は,皮膚の動揺による誤差が大きく,その手法は未だ確立されていない.そこで,本研究は,モーションキャプチャ・システムを用いた肩甲骨運動の無侵襲測定法の開発を目的とした.反射マーカを肩甲骨周辺の体表面に100個貼付することで体表面形状を測定し,その形状変化から肩甲骨運動を推定した.結果から肩甲骨運動を推定できることを示した.また,アーチェリーのシューティング動作における肩甲骨運動を計測した結果から,アーチェリーのシューティング動作にともなう肩甲骨運動を測定できることを明らかにした.
著者
栞原 浩平 谷 地誠 窪田 英樹 濱田 靖弘 中村 真人 長野 克則
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.36, pp.229-232, 2012-11-21

100%綿Tシャツ,100%ポリエステルTシャツ,40%ポリエステル/60%綿混紡ズボンの近赤外光および可視光の透過率と反射率を屋外日射環境下にて実測した。近赤外光域(800~2800nm)の透過率・反射率はIRフィルターで日射計を覆うことにより測定した。3つの生地の平均近赤外光反射率は0.61,平均近赤外光透過率は0.28,平均近赤外光吸収率は0.11であり,近赤外光の透過率,反射率,吸収率は色に依存せず素材によりほぼ一定値を取ることが示された。衣服,皮膚表面の正味の近赤外光,可視光吸収率を考慮した日射作用温度の式を提案した。