著者
大塚 久美子 北方 雅人 久保 俊介
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.392, pp.34-43, 2017-05

──45億円の赤字転落を受け、事業承継後、大塚社長が進めてきた改革は間違いだったのではないかという声が挙がっています。今日は、プロキシファイト(委任状争奪戦)に隠れた事業の実態を浮き彫りにしたい。そもそも、大塚家具のビジネスモデルに危険な兆候…
著者
大久保 圭介
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.281-291, 2018
被引用文献数
4

<p>The Caregiving System Scale (CSS: Shaver, Mikulincer, & Shemesh-Iron, 2010) was recently developed measure designed to assess the individual differences in the caregiving internal working model. The purpose of the present study was to translate the CSS into Japanese (CSS-J) and evaluate its validity and reliability. To accomplish this, we conducted four studies. In Study 1 (<i>n</i> = 600), we translated the CSS and replicated its two-factor model based on confirmatory factor analysis. After that, in Study 2 (<i>n</i> = 315), we examined the correlations between the CSS and other variables for criterion-related validation. In Study 3 (<i>n</i> = 229), we determined that previous helping success or failure experiences influenced a person's current anxiety and avoidance levels, as measured by the CSS-J. In Study 4 (<i>n</i> = 31), we examined the test-retest reliability of the CSS-J among some participants from Study 3. The results of these four studies confirmed the validity and reliability of the CSS-J. We concluded that the CSS-J is useful for studying the various aspects of helping and attachment theory.</p>
著者
安倍 隆二 岳本 秀人 久保 宏 平尾 利文
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
舗装工学論文集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.119-126, 2005

本論文では, ブリスタリング現象が発生した新千歳空港の現場条件から, 室内試験によるブリスタリング現象を再現し, その現象が発生する要因を検討した. 検討結果として, ブリスタリング現象はアスファルト舗装の空隙率や試験温度に影響されることが検証できた. また, 対策工法として実施した表層に改質II型のアスファルトを適用したことや1層の施工厚を増す対策工法の効果等も併せて報告するものである.
著者
久保田 正広 石川 淳介
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
動力・エネルギー技術の最前線講演論文集 : シンポジウム
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.91-95, 2000

The Pressurized Fluidized Bed Combustion (PFBC) system, using coal which is the most stable fossil fuel energy, enables higher efficient power generation. Hokkaido Electric Power Company, Inc (HEPCO) adopted the system to its Tomatoh-Atsuma Unit No.3,for the first commercial plant in Japan, and this unit started commercial operation on March 8^<th> 1998. The paper presents the out line of the system and systematic flow, and adjusts future technological problem experienced since starting operation.
著者
大久保 泰邦 秋田 藤夫 田中 明子
出版者
日本地熱学会
雑誌
日本地熱学会誌 (ISSN:03886735)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.15-29, 1998-01-25
参考文献数
25
被引用文献数
8
著者
八谷 瑞紀 村田 伸 大田尾 浩 久保 温子 松尾 奈々 甲斐 義浩 溝田 勝彦 浅見 豊子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2013, 2014

【はじめに,目的】歩行能力の評価は,5mや10mの短距離における歩行時間を計測することが多い。しかし,元気高齢者では天井効果のために適切に身体機能を把握できない可能性がある。そこで我々は,高齢者のための新たな歩行能力評価法として,多くの施設で確保されている10m歩行路を利用した50m歩行時間を考案した。本研究では,50m歩行時間の有用性について,男性元気高齢者を対象に50m歩行時間中のlap間の所要時間の変化を検討し,つぎに50m歩行時間および5m歩行時間を測定し,下肢筋力,持久力,バランス能力との関連について検討した。【方法】対象は,地域在住の高齢者用フィットネスジムを利用している男性13名(年齢71±3歳)とした。なお,対象者は,自宅生活が自立しており,自家用車などで自ら調査に参加できる者であった。歩行能力の評価は,50m歩行時間のほか5m歩行時間を実施した。身体機能の測定項目は,大腿四頭筋筋力,30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30),開眼片足立ちテスト,Timed Up & Go Test(TUG)を実施した。50m歩行時間は,10mの歩行路間に配置したコーンを3往復折り返して合計60mを歩き,開始からの50mにかかる所要時間を計測する。準備するものは,10mの歩行路,方向転換時の目印(コーン),ラップ機能付きのストップウォッチである。測定方法は,開始前の姿勢は静止立位とし,コーンの横に立つ。被験者への説明として,検査者の合図で歩き出すこと,目印の外側を3往復することを伝えた。その際の歩行条件は最速歩行とした。10mの歩行路を直進し,コーンの外周で方向転換を行い,再び直進歩行を行う。3往復する間は休憩を入れず連続して歩行を行う。ストップウォッチの操作は,歩行開始から40m(2往復目)までは10mごとにラップ計測を行い,50m終了時にストップを押す。記録する評価項目は,50m歩行の所要時間(秒),およびラップ機能で計測したlap1~lap 5の10mごとの所要時間(秒)である。実施する上での注意点として,下記の3点を説明した。第一に,最初に立つ位置は,コーンの左右どちらでもよいこと。第二に,歩行補助具の使用を認めた。しかし,方向転換時に杖をコーンの内側についたり,触れたりすることがないように配慮した。このほか,歩行補助具を使用しない場合であっても,コーンに触れないように事前に説明を行った。第三に,安全確保を最優先に考慮し転倒などの事故には十分に注意した。統計学的分析方法は,対象者の50m歩行時間の方向転換を含まないlap1を除く,lap2からlap 5までの各ラップから得られた所要時間を一元配置分散分析にて比較した。また,50m歩行時間および5m歩行時間の測定値と,身体機能の測定値との関連をピアソンの相関係数を用いて検討した。なお,統計解析にはSPSS19.0(IBM社製)を用い,有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は,ヘルシンキ宣言に基づいて行われた。対象者に研究の趣旨と内容を十分に説明し,同意を得たうえで測定を開始した。また,研究の参加は自由意思であること,参加しない場合に不利益がないことを説明した。本研究は,事前に施設の施設長の承認を得て実施した。【結果】50m歩行時間のlap2からlap5までに得られた所要時間を比較した結果,すべてのラップ間に有意な差は認められなかった(F=0.16,r=0.92)。歩行能力と身体機能との関連をみたところ,50m歩行時間と有意な相関が認められたのは,大腿四頭筋筋力(r=-0.62,p<0.05),CS-30(r=-0.90,p<0.01),開眼片足立ちテスト(r=-0.70,p<0.05),TUG(r=0.89,p<0.01)であった。一方,5m歩行時間と有意な相関が認められたのは,大腿四頭筋筋力(r=-0.57,p<0.05),TUG(r=0.58,p<0.05)であり,CS-30,開眼片足立ちテストとは有意な相関が認められなかった。【考察】本研究の結果から,50m歩行時間のlap2からlap5の所要時間において有意な差が認められなかったことより,男性元気高齢者では最速歩行を50m行っても,lap間による所要時間の落ち込みはないことが確認された。一方,50m歩行時間は,今回測定を行ったすべての身体機能と有意な相関が認められ,5m歩行時間は,大腿四頭筋筋力,TUGと有意な相関が認められた。以上のことから,5m歩行時間は男性元気高齢者の歩行能力を適切に表すことが困難である可能性が示めされた。また,50m歩行時間は,下肢筋力,持久力,バランス能力と関連が認められたことから,男性元気高齢者の歩行能力を適切に表す歩行能力評価法である可能性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】身体機能の評価は,対象者の現状を正確に表せる指標であることが求められる。50m歩行時間は,高齢者の歩行能力を適切に評価する指標として期待できる。
著者
久保 光徳 矢久保 空遥 田内 隆利 寺内 文雄 青木 弘行
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.75-78, 2011-09-30 (Released:2017-08-31)
参考文献数
7

人の手によって自然発生的に生み出され,そして日常において使用されて来ている民具の一つの背負子の形状に注目し,そこに隠されていると思われる力学的な意味を明らかにするために,初等的な材料力学および構造力学の手法を用いて力学的な形状評価を試みた。背負子が背負われた時の力学的状況をシミュレートするための典型的な背負子の有限要素モデルを定義した。この有限要素モデルに実際の使用を想定した荷重条件を与え算出した背負子上の応力分布から,応力の主軸,せん断力,曲げモーメントの分布が求められた。そしてその結果に従って,さらに単純化された背負子の材料力学モデルを定義し,より単純化された形においてその形状の力学的意味を検討した。その結果,この材料力学モデルによる背負子形状の検討を通して,この背負子形状が,形状全体において,最適形状の一つである等応力形状に準ずる形であることを明らかにした。
著者
久保 幸夫
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.70(1991-CG-051), pp.1-7, 1991-07-22

地理情報システムは、この数年、急速な普及をみせてきた。国家機関、地方自治体、国際機関、研究機関、民間、さらに軍隊など多方面で利用されている。この背景には、環境問題、資源問題など空間的な分析を必要とするニーズの顕在化が一方にあり、また、ワークステーション、コンピュータグラフィックス、大規模データベースの発展などの技術的な進歩がある。マルチメディア、多次元情報処理、リアルタイム化など多くの課題が発生しているが、この背景には、地理情報のモデルをめぐる問題がある。今後の社会では、コミュニティーや地域、さらに地球全体を運営、管理、計画してゆくためのソーシャルウェアという概念が必要であり、地理情報システムはその方向に進化してゆくべきであろう。
著者
西山 由加李 泉田 久美子 木下 美佐栄 古屋 伴子 吉浦 洋子 川島 博信 松永 彰 井手口 裕 田久保 智子 迫田 岩根 友成 洋子 佐藤 博行 清川 博之 田中 光信 高橋 順子 谷 慶彦
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.267-273, 2011 (Released:2011-09-09)
参考文献数
29
被引用文献数
1

58歳男性.脳出血のため当院救命救急センターを受診した.入院時,AutoVue Innova®のカラム遠心凝集法によるRh血液型検査で抗Dの反応が(3+)と通常より弱く,weak Dまたはpartial Dが疑われた.各種市販抗D試薬およびエピトープ特異的抗Dモノクローナル抗体を用いた精査では,partial DのカテゴリーDBTとほぼ同様の反応パターンを示した.Polymerase chain reaction-sequence specific primers法によるRHD遺伝子解析ではexon 5,6および7の増幅が認められず,更にcDNAのRHD遺伝子領域を直接シーケンス法にて分析したところ,RHD遺伝子のexon 5,6および7がRHCE遺伝子のexon 5,6および7に置換していることが確認された.以上より,本例は本邦でも珍しいpartial DのDBT-1(RHD-CE(5-7)-D)と同定された. カラム遠心凝集法での抗Dの反応は,試験管法に比べ強く反応することが多いので,カラム遠心凝集法で(3+)以下の凝集を示す場合は,weak Dやpartial Dの可能性を念頭におく必要がある.
著者
久保田 晶子 岡部 亮 柿本 洋一郎 根本 了 青栁 光敏
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.167-173, 2018-08-25 (Released:2018-08-30)
参考文献数
8

畜産物中のヘキサジノン分析法として,試料からヘキサジノン,代謝物B,代謝物Cおよび代謝物Fをn-ヘキサン存在下アセトニトリルで抽出し,トリメチルアミノプロピルシリル化シリカゲル/エチレンジアミン-N-プロピルシリル化シリカゲル積層ミニカラムで精製した後,LC-MS/MSで定量および確認する方法を開発した.開発した分析法を用いて,牛の筋肉,脂肪,肝臓および牛乳の4畜産物に対し,各化合物を残留基準値濃度および定量下限値濃度(0.0025 mg/kg)で添加し,回収試験を行った結果,真度85.6~96.0%,併行精度0.8~4.9%の良好な結果が得られた.これらの結果から,本法は畜産物中のヘキサジノン分析法として有用と考えられた.
著者
上田 昭夫 渡邉 淳 宮嵜 美弥子 久保 愛三 松岡 裕明
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.847, pp.16-00295-16-00295, 2017 (Released:2017-03-25)
参考文献数
18

The purpose of this study is to understand the nature of one of the oldest gears used in traditional Japanese clock. Today's gear manufacturing technology in Japan came mostly from Europe and America, but we do not know exactly, when and how the gears were manufactured for the first time in Japan. It is interesting to search for this history. It is also exciting to study the tooth profile, precision and accuracy of the gears, and materials of the gears at that time. So far, there have been some studies performed for the mechanism of traditional Japanese clocks/watches, but not for gears. Fortunately we have a chance this time to investigate gears for Japanese watch drive that was made in 1688. Tooth profile and pitch error were measured, and transmission error analysis was also performed. It revealed that the precision of the watch was extremely high without any rust for more than 300 years, even though they were all handmade by Japanese mechanism technician named Sukeza-emon Tsuda the III. In the old days, there was no study on conjugate tooth profile theory available, but mysteriously, tooth profile was nearly made in the form of cycloid. Moreover, the gear material investigation was very interesting: The texture of the gear material was very homogeneous and grain size is far smaller than that of today's comparable steel kind. Impurities in it were very small and scattered well in the matrix. The steel was surely made by Japanese sword smith. The ore of the steel was perhaps sand-iron and it was refined with pine charcoal. The steel was forged and forged by hand very hardly. As the result the quality of the steel of 1688 looks far better than today's industrial steel. This research enabled us to discover how Japanese gear technology was born and developed.
著者
久保田 信 サンパーニ キティトン プチャカン スメド
出版者
沖縄生物学会
雑誌
沖縄生物学会誌 (ISSN:04740394)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.39-44, 2006-08-20
参考文献数
20

On December 23 and 24, 2004, a biological survey of bivalve-inhabiting hydrozoans and pearls was conducted on 398 specimens of five bivalve species (158 specimens of Perna viridis, 148 0f Saccostrea forskali, 81 Meretrix meretrix, 39 M. lyrata and 72 Tegillarca granosa), all obtained in a field and a seafood market in the eastern coasts of the Gulf of Thailand. High number of pearls (31 and 26) embedded in the mantle were detected in two specimens of Perna viridis. Furthermore, many blister pearls (attached pearl) were produced on the inner surface of these shells. However, bivalve-inhabiting hydroids were not yet found in the mantle cavity of any bivalve species examined, though other commensal animals such as copepods and turbellanans were found.
著者
橋本 成仁 坂本 邦宏 高宮 進 久保田 尚
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.797-804, 2000-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
3
被引用文献数
1

新たな面的な交通静穏化対策である「コミュニティ・ゾーン形成事業」の安全性と生活環境の向上に関して三鷹市コミュニティ・ゾーンを題材として詳細な交通事故データ分析や自動車走行速度の事前事後調査、当地区の居住者に対するアンケート調査形式の供用後調査などを行うことにより、評価・問題点の抽出を行った。その結果、当地区は交通事故の削減は進んでいるものの、住民がそれを実感できる安心感を醸し出すまでには達していないことが判明した。また、自転車・二輪車交通への対応、狭幅員の道路への整備手法の必要性など、今後、既存住宅地においてこのような事業を進める際に他の地区でも課題となるであろう問題点を抽出した。