著者
高橋 哲哉 山脇 直司 黒住 眞 北川 東子 野矢 茂樹 山本 芳久 古荘 真敬 信原 幸弘 石原 孝二
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

旧約聖書の「殉教」物語の検討から、ユダヤ教的「殉教」観念が靖国思想に酷似した犠牲の論理から成り立っていること、キルケゴールがアブラハムによるイサク犠牲の物語に読みこんだ「悲劇的英雄」と「信仰の騎士」の区別は厳密には成り立たないことを確認した。ニーチェがナザレのイエスに見た「根源的キリスト教」は、罪からの解放のためにいかなる贖いも求めない「犠牲の論理なき宗教」だという結論を得た。
著者
北川 雄也 キタガワ ユウヤ Kitagawa Yuya
出版者
同志社大学政策学会
雑誌
同志社政策科学研究 = Doshisha policy and managemant review (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.387-405, 2017-10

今川晃教授追悼号研究ノート(博士資格論文)(Note (Doctoral qualification these))本稿の目的は、負の政策効果を把握するためにはどのような方策が有効であるかを理論的に検討することである。具体的には、行政による政策効果把握が有効であるのか、それとも行政以外の主体による政策効果把握の成果を活用した方が有効であるのかを検討する。その際、負の政策効果が政策対象者の生活状況ないしは生命を脅かしうるほど大きな影響を与える、障害者政策を理論枠組みの適用対象にあてはめて議論を進める。
著者
杉村 智子 原野 明子 吉本 史 北川 宇子
出版者
一般社団法人日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.145-153, 1994-12-15

4, 5歳児が, サンタクロース, おばけ, アンパンマン (TVアニメのキヤラクター) といった日常的な想像物に対してどのような理解をしているかについて, 次のような方法で調べた。"サンタクロースと会ったことがありますか", "サンタクロースと会うことができると思いますか"などの行動感覚的基準による判断を求め, さらにその判断の基準をインタピュー形式で尋ねた。主な結果は次の通りである。 (1) 大部分の子どもはサンタクロースのような目常的な想像物が実在すると考えている, (2) 4歳児の判断の基準が実際の経験に基づくものであるのに対して, 5歳児の判断の基準は想像や推測に基づいている。
著者
北川 勝浩 大石 雅寿
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.533, pp.1-6, 2008-02-29
被引用文献数
10

我が国の広帯域電力線搬送通信設備(PLC)の漏洩電界は周囲雑音以下を謳いながら、それを30dB超過する。この原因を探るために、漏洩電界(REF)強度、PLCおよび引込線のディファレンシャルモード電流(DMI)、コモンモード電流(CMI)を測定し、以下のことを明らかにした。PLCのDMIはCMIより40dB大きく、REFへの寄与も支配的である。屋内から引込線へのDMI減衰は0〜30dBで、引込線のDMIはほぼ100%CMIとなり、主要なREF源となる。電界強度またはDMIによる規制とブロッキングフィルタが必須である。
著者
吉川 泰弘 稲葉 睦 浅井 史敏 尾崎 博 遠藤 大二 澁谷 泉 山下 和人 北川 均 新井 敏郎 高井 伸二 杉山 誠 上地 正実 鎌田 寛
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

わが国の全16獣医系大学における参加型実習に入る段階の学生の質を全国一定水準に確保することを目的とし、知識を評価するCBT (Computer-Based Testing)と技能と態度を評価するOSCE (Objective Structured Clinical Examination)の二つからなる獣医学共用試験について、CBT問題作成システム、問題精選システム、問題出題システム、評価システムを開発し、平成25年と26年に渡り、16大学を対象としてCBTトライアルを実施した。同時に、OSCE試験の態度と技能を確認する医療面接試験並びに実地試験を開発した。
著者
大津留(北川) 智恵子
出版者
関西大学経済・政治研究所
雑誌
セミナー年報 (ISSN:18822010)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.83-94, 2009-03-31

第180回産業セミナー
著者
片岡 えり 天笠 俊之 北川 博之
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2012-DD-87, no.2, pp.1-8, 2012-12-15

本論文では, EPUB に対する読書情報の管理を目的として, EPUBCFI を用いた読書情報管理システムを提案する. EPUBCFI とは, EPUB 出版物の任意のコンテンンツを参照するための標準であり, 1) CFI によってコンテンツ内の任意の点が唯一に識別される, 2) CFI 同士を比較することによって,コンテンツ内での順序を判別することができるといった特徴を持つ.本研究では, EPUBCFI を用いて, EPUB 出版物に関連するブックマークやアノテーションなどのメタデータを管理するとともに,それをシステムの利用者間で共有する機能を持った読書情報管理システムを構築する.これにより利用者は,出版物に付箋を貼ったり書き込みといった行為を電子書籍上でできるようになる.さらにそれらを多人数で共有したり、検索やマイニングを行うことにより,現在では不可能なリッチな読書体験の共有を実現することが期待される.このための EPUB での読書情報管理手法,さらにはソーシャルリーディングを行うための手法について議論する.
著者
北川 公路
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤大学心理学論集 : KARP (ISSN:13493728)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.61-66, 2004
著者
藤原 孝洋 北川 貴博 橋本 敦弘 村上 隆
出版者
函館工業高等専門学校
雑誌
函館工業高等専門学校紀要 (ISSN:02865491)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.27-34, 2016

Several types of systems for disaster communications and networks have been studied to comprehend damage situations immediately in a heavy disaster. We have, however, been confronted with difficult issues to deploy the system actually in society, and it has not been raveled yet. To promote deployment of such a disaster resilience system, we have carried out an experimental study in the project-based learning program (PBL) of National Institute of Technology, Hakodate College (HNCT). Examining wireless mesh-networks called NerveNet, which was developed by the National Institute of Information and Communications Technology (NICT), we set up the wireless networks experimentally in HNCT. Reviewing the requirements of local governments on disaster damage assessment, we propose an impetus model to deploy the disaster system in society by exploiting a regular educational program, PBL. This paper shows a testbed of wireless mesh-networks, which is configured with NerveNet and implementing required functions in web application forms.
著者
北川 尚史
出版者
日本植物分類学会
雑誌
分類 : bunrui : 日本植物分類学会誌 (ISSN:13466852)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.63-70, 2001-11-25
著者
北川 哲郎 森下 匠 細谷 和海
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.45, pp.129-134, 2012-03 (Released:2013-10-08)

チョウセンブナMacropodus ocellatusの繁殖生態について,屋外および飼育室における飼育試験によって調査した。産卵は,屋外,飼育室内のいずれにおいても,雌に対して雄1尾を投入した飼育容器内のみで観察された。雌は同一容器に複数尾を投入しても問題なく産卵に至った。確認された産卵数は,78-324粒であった。産卵周期を観察するため,飼育室内で産卵した雌雄の2組を飼育し続けたが,産卵後の雄は雌を激しく攻撃し,再び産卵行動をとることはなかった。受精卵は産卵後約2日で孵化し,孵化後6日目で摂餌を開始した。孵化直後の仔魚は強い浮力を有し,浮遊物の付近や飼育容器の壁面沿いに塊をなして浮遊していた。孵化直後の遊泳力は皆無であり,能動的な遊泳が観察されたのは孵化後5日目であった。
著者
岸野 泰恵 柳沢 豊 松永 賢一 須山 敬之 納谷 太 坂田 伊織 北川 忠生
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.11, pp.1-7, 2014-07-21

希少魚の保護は生物多様性維持の観点から重要な課題であるが,生息環境が十分に明らかにはされておらず,経験的な知識をもとに保護されている場合も多い.無線センサネットワークを用いて希少魚の生育環境をモニタリングすることで,生息環境や繁殖の条件を明らかにできれば,生物多様性の保護に貢献できる.そこで本研究では,ニッポンバラタナゴ (絶滅危惧 IA 類) の保護池に無線センサネットワークを構築し,溶存酸素量,水温,温度,湿度,照度のモニタリングを行っている.本稿では,2013 年 3 月から開始したニッポンバラタナゴ生息環境モニタリングの実験について報告する.Conservation of biodiversity is important issue. However conservation of endangered fish is difficult problem, since some of their habitat environments are not clear. We are investigating habitat monitoring of endangered fish (Japanese rosy bitterling) with a wireless sensor network. We are measuring dissolved oxygen (DO), water temperature, air temperature, humidity, and illuminance. In this paper, we describe habitant monitoring experiment which was started in March 2013.
著者
片岡 えり 天笠 俊之 北川 博之
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.2, pp.1-8, 2012-12-15

本論文では, EPUB に対する読書情報の管理を目的として, EPUBCFI を用いた読書情報管理システムを提案する. EPUBCFI とは, EPUB 出版物の任意のコンテンンツを参照するための標準であり, 1) CFI によってコンテンツ内の任意の点が唯一に識別される, 2) CFI 同士を比較することによって,コンテンツ内での順序を判別することができるといった特徴を持つ.本研究では, EPUBCFI を用いて, EPUB 出版物に関連するブックマークやアノテーションなどのメタデータを管理するとともに,それをシステムの利用者間で共有する機能を持った読書情報管理システムを構築する.これにより利用者は,出版物に付箋を貼ったり書き込みといった行為を電子書籍上でできるようになる.さらにそれらを多人数で共有したり、検索やマイニングを行うことにより,現在では不可能なリッチな読書体験の共有を実現することが期待される.このための EPUB での読書情報管理手法,さらにはソーシャルリーディングを行うための手法について議論する.
著者
北川 慶子 新井 康平 韓 昌完 高山 忠雄 永家 忠司
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

災害時要援護者を災害の被害からどのように守るかということは、減災の基本的命題である。本件急は、これを重視しつつ、災害時要援護者の生活が、心身、社会的な健康型もたれなければ、災害からの復帰・復興葉が困難であるということを解明するために、避難所・仮設住宅で、被災者に対する調査を行い、生活実態をとらえるた。被災後の生活は、適度な運動(リハビリ、パワーリハビリ)と定期的な健康診査、人間関係の健康が3要素となり基本である。人との対話や交際をするための医療・保健・福祉サービスをつなぐツールとして、防災かるたとマナーかるたを作った。これにより体と心と人との交流を行う生活リハビリプログラムが出来上がった。
著者
秋山 雄次 鈴木 輝彦 田中 政彦 小林 厚生 片桐 敏郎 石橋 俊子 北川 秀樹 今井 史彦 原 清 土肥 豊
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.542-547, 1990

混合性結合組織病(MCTD)として経過観察中に強皮症(PSS), 全身性エリテマトーデス(SLE), 多発性節炎(PM), シェーグレン症候群(SjS)の重複症候群に進展した1例を経験したので報告する.症例は42歳の女性で18歳より日光過敏症があった.昭和61年レノイー現象, swollen hands, 関節痛が出現し, 抗RNP抗体81920倍, 抗Sm抗体陰性, 血清CPK値上昇を認めたため, MCTDとして経過観察を開始, 昭和63年多関節痛, 節痛の増強を主訴に入院.理学所見では開口制限, 皮膚硬化, 筋力低下, ラ音を認め, 検査所見では節原性酵素の上昇, LE細胞, 抗核抗体, 抗DNA抗体, 抗ENA抗体, 抗SS-A抗体を認めた.又, 皮膚生検でPSSに一致した組織所見, 節電図で節原性変化, 口唇生検で慢性唾液腺炎像, 腎生検にてメサンギウムの増殖性変化を認めた.MCTDの概念, 殊に重複症候群との差異は明確でなく, さらなる症例の蓄積・検討が必要である.MCTDの経過中にPSS, SLE, PM, SjSへ移行した報告は見当たらず, MCTDの研究上, 貴重な症例であると思われた.
著者
崔春花 北川 博之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.72, pp.315-322, 2004-07-14

近年ネットワークを介して大量の文書の配信や交換が行われており、それらコンテンツの分析技術の重要性が増加している。重要なコンテンツ分析の1つとして、電子メールやニュース記事などの大規模時系列文書ストリーム中におけるトピック分析がある。本研究では、特に、特定のトピックの時間的な活性度の変化の分析を対象とする。対象とするトピックへ関連性が高い文書が高い頻度で到着するのは、そのトピックの活性度が高い状態であり、そうでない場合には活性度が低い状態と見なす。我々は、すでに各文書のトピックに対する関連性と到着頻度の両者を考慮した文書ストリームに対する活性度分析手法を提案した。時系列文書のトピック分析においては、しばしばニュース記事などが到着するたびに連続的に過去の一定期間のトピックの活性度をモニターしたいという場合が考えられる。本論文では、我々の提案手法をもとに、このような時系列文書に対する連続的なトピック分析の手法を提案する。また、実データを用いた実験によりその有効性を検証する。Dissemination and exchange of a large amount of documents have become popular according to the advance of network technology in recent years. Thus, importance of content analysis techniques is increasing. Topic analysis in a series of large-scale document streams such as E-mail and news articles is one of such. important research issues. Our research especially aims at the analysis of time varying activation levels of topics. When documents of high relevance with a specific topic arrive vary frequently, then the activation level of the topic is regarded high, otherwise the activation level is considered to be low. In the previous work, we proposed a systematic topic analysis method for document streams incorporating both document arrival rate and document relevance. Sometimes it is required to continuously analyze topics in the document streams. In this paper, we propose a new method to attain this based on our previous analysis method. Moreover, we evaluate the effectiveness of the proposed method by experiments using real data.