著者
小島 しのぶ 古川 あかね
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.15-23, 1982-10-20

1)行政改革の進行とともに昭和36年に制度化された給食センター方式の学校給食が昭和56年においては, 単独校方式より1.3%上廻っている。2)単独校方式における統一献立, 一括購入の学校給食においては, 施設, 設備, などの限界もあり, 献立の限定, 使用食品の限定などがおこっている。そのためにコロッケ, シュウマイ, 春巻きなどの半調理済み食品が, 副食の主菜になっている。特にこれらの食品は年を追うごとにふえており, 45年度100をとした場合, 47年度40%, 50年度50%増となっている。
著者
小島 隆寿
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.177-182, 1986
被引用文献数
1

食用油脂である菜種油およびラードを馬鈴薯澱粉およびコーンスターチに対し10-150%添加し, 15%澱粉濃度付近のゲルについて, 膨潤, 糊化の状態, ゲル強度さらに低温保存時の影響について調べ次のことがわかった.<br>1) 馬鈴薯澱粉では, 85℃, 30分の加熱処理で, 油脂添加により膨潤, 糊化が抑制された.<br>2) ゴーンスターチでは, 油脂添加量が10-30%の範囲で, ゲル強度の上昇効果が認められた. 油脂の添加により, 澱粉の膨潤糊化が進んだためと考えられる.<br>3) 油脂添加量が50%を超えると, 両澱粉ともゲル強度は低下した, 油脂の添加量が多くなると, ゲルの構築が阻害され, ゲル強度は弱くなるものと考えられる.<br>以上の知見は, 油脂含量の多い加工食品, たとえばハンバーグ, シュウマイ, ギョウザなどに応用できると考えられる.
著者
佐藤 伸一 井本 精一 小島 正明 神 勝紀 唐澤 豊
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.227-233, 1994-06-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
19

10および20%寒天飼料と20%セルロース飼料をラットに3カ月間自由摂取させ, 食品としての寒天の栄養生理効果を検討し, 以下の結果を得た。1) 10および20%寒天群で飼料摂取量の増加がみられたが (10%p<0.05, 20%p<0.01), 飼料効率およびエネルギー消化率には低下がみられ (10%p<0.05, 20%p<0.01), 20%寒天群では体重増加に抑制傾向が認められた。また, 20%寒天群では摂水量の増加が認められた (p<0.01)。2) 10および20%寒天群で盲腸を除く全腸管の湿重量に増加傾向が認められた。3) 10および20%寒天群で排糞重量に増加がみられ (p<0.01), とくに20%寒天群では顕著であった。また, 10および20%寒天群では盲腸内のアンモニア濃度に減少が認められた (10%p<0.05, 20%p<0.01)。4) 20%寒天群で血漿中のグルコースおよび尿素窒素に減少がみられ (p<0.05), 中性脂肪にも減少傾向が認められた。5) 動物の外観, 行動および呼吸などの一般状態, 血液学的検査, 盲腸内容物のpH, 揮発性脂肪酸濃度および腸内細菌叢, 腸管の長さ, 解剖ならびに肝臓, 腎臓, 食道, 胃, 十二指腸, 空腸, 回腸, 盲腸, 結腸および直腸の病理組織学的検査には寒天の影響は認められなかった。6) 20%セルロース群では, 以上の点について20%寒天群とほぼ同様の変化がみられたが, 摂水量, アンモニア濃度, 尿素窒素には変化は認められず, 排糞重量の増加も20%寒天群ほど顕著ではなかった。
著者
大東 延久 清地 正人 綱脇 恵章 藤田 雅之 今崎 一夫 中井 貞雄 三間 圀興 車 信一郎 後藤 道夫 小久保 正之 中尾 直也 山中 千代衛 加瀬 貞二 青山 誠 赤羽 温 中野 文彦 松岡 伸一 山川 考一 大前 吾一 八木 隆志 伊藤 紳二 文 雅司 和泉田 真司 小野 晋吾 劉 振林 大竹 秀幸 猿倉 信彦 耿 紀宏 和田 智之 浦田 佳治 田代 英夫 南畑 亮 児玉 英範 田上 潤一 河仲 準二 窪寺 昌一 佐々木 亘 黒澤 宏 寺嶋 克知 田中 宏和 久保 博一 鈴木 徹 太田 毅 榎波 龍姫 若林 理 溝口 計 大部 彩子 渡邊 隆之 中野 真生 堀 司 西坂 敏博 伊藤 貴志 小島 哲夫 今野 進 藤川 周一 安井 公治 吉澤 憲治 森 勇介 佐々木 孝友 田中 光弘 岡田 幸勝 島村 清史 Namujilatu 福田 承生 松原 健祐 田中 歌子 今城 秀司 早坂 和弘 大向 隆三 占部 伸二 渡邊 昌良 大場 正規 加藤 政明 丸山 庸一郎 小矢田 康晴 山本 修平 平野 嘉仁 Pavel Nicolaie 佐藤 聡長 伊藤 篤史 大島 広明 吉田 弘樹 阪上 幸男 挾間 寿文 西岡 一 鬼澤 敦子 上原 昇 植田 憲一 西村 昭彦 宅間 宏 常包 正樹 田口 昇 稲場 文男 関田 仁志 RUTHERFORD Todd TULLOCHI Bill 笠松 直史 BYER Robert 松井 宏記 江口 武芳 川田 安男 金辺 忠 山中 正宣 中塚 正大 井澤 靖和 神崎 武司 宮島 博文 宮本 昌浩 川嶋 利幸 岡田 康光 菅 博文 秋山 靖裕 高瀬 智裕 高田 淳 湯浅 広士 小野 明 吉田 史朗 中山 通雄 佐藤 雅夫 内藤 真哉 町田 久忠 家久 信明 軽部 規夫 西畑 実 鈴木 伸孝 太田 忠喜 藤原 弘康 市位 友一 木村 信二 木村 美紀雄 庄司 康浩 今城 正雄 柳澤 隆行 内野 修 永井 智広 長澤 親生 住吉 哲実 荒井 恒憲 佐藤 俊一 石原 美弥 菊地 眞 バサ ニレシ 岡田 龍雄 前田 三男 水波 徹 松岡 直哉 岡崎 豊 菊池 健 山口 滋 南里 憲三 藤岡 知夫 森 啓 鈴木 薫 中田 順治 嘉成 和孝 小平 裕司 内藤 靖博 永野 宏 蓮池 透 谷脇 学 清水 幸喜 熊谷 幹郎 高島 洋一 遠藤 雅守 川上 政孝 武田 修三郎
出版者
The Laser Society of Japan
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.23-24,27, 1999
著者
小島 博文 小尾 芳郎 阿部 哲夫
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.182-187, 2014-03-01 (Released:2014-03-26)
参考文献数
14
被引用文献数
2

症例は33歳の男性で,刑務所服役中に統合失調症を発症した.刑務所を出所後に暴飲暴食し,意識障害を主訴に救急搬送された.来院時の単純X線検査で著明な胃拡張を認めたが,腹部症状は無く精神科入院となった.入院後7日目に吐血,血圧低下,腹痛を認め,当科紹介となった.身体所見上,腹部は著明に膨隆し,板状硬を呈していた.腹部造影CTで胃内に多量の残渣と胃壁内ガス像,肝内門脈ガス像を認めた.急性胃拡張による胃壊死が疑われ,緊急手術を施行した.術中所見では,胃壁が菲薄化しており,胃のほぼ全体が壊死に陥っていた.また,胃壁に気腫状変化を認めた.胃の温存は不能と考え,胃全摘術を施行した.術後,敗血症と肝不全を合併したが集学的治療により回復し,第47病日に精神科転科となった.胃は血流豊富な臓器であり壊死に至ることはまれである.過食後の急性胃拡張による胃壊死の1例を報告する.
著者
小島徳弥 著
出版者
世界思潮研究会
巻号頁・発行日
1923
著者
小島 茂明 渡部 裕美 藤倉 克則
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.118, no.6, pp.1174-1185, 2009-12-25 (Released:2010-03-23)
参考文献数
64
被引用文献数
2 1

In deep-sea reducing environments, such as hydrothermal vent fields and cold seep areas, biological communities with huge biomass are often observed. Such communities associated with bacterial chemosynthesis, which are composed of species endemic to these environments, are founded with hydrothermal activities and succeed with changes of activities. Over a longer timescale, genetic deviations among local populations and speciation occur during the course of a series of activities and finally new faunal groups diverged. We attempt to estimate the ages of various hydrothermal phenomena on various timescales from 10 to 107 years on the basis of the evolutionary ecology of animals endemic to hydrothermal vents as part of the “Taiga project”. In this paper, we introduce communities in hydrothermal vent fields and describe the principals of methodologies for age estimation, which we are now planning, and the expected results.
著者
小島 典子
出版者
京都女子大学・京都女子大学短期大学部
雑誌
史窓 (ISSN:03868931)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.317-328, 2001-02-10
著者
山岸 裕和 小坂 仁 長嶋 雅子 桒島 真理 宮内 彰彦 池田 尚広 小島 華林 松本 歩 山形 崇倫
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.693-701, 2018
被引用文献数
1

<p>ペランパネル(PER)は、AMPA受容体を非競合的に阻害する新規の抗てんかん薬である。日本国内の使用実績の報告は少ない。今回、知的障害者や12歳未満の小児を含む難治性てんかんの33例について、PERの治療効果と副作用を検討した。発作が50%以上減少した症例を「有効」とし、両側性けいれん性発作への進展を含む焦点発作(Fs)と全般発作のうち強直、間代発作(GTCS)に対する有効率を検討した。FsおよびGTCSに対しては50%の症例で有効であった。全体では52%の症例に有効であった。12歳未満でも12歳以上と同等の有効率が得られた。併用薬剤別では、有意差は得られなかったものの、KBrを併用した2症例でともに有効であった。CBZやPHTといったCYP3A4を誘導する薬剤との併用例の有効率はそれぞれ30%、18%と低い傾向があった。副作用の出現率は55%で、情緒・行動面の異常が30%、傾眠・眠気が18%、めまいが15%であった。若年者や知的障害者では情緒・行動面の異常が出やすく、注意を要する。</p>
著者
小島 孝一 雨宮 茂雄 末宗 洋 酒井 浄
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.2750-2761, 1985-07-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
7
被引用文献数
3 4

A general method for the stereospecific synthesis of 2, 3-trans-3, 4-cis-trisubstituted cyclopentanones (9) is described. This synthetic method has the advantage that three functional groups can be stereospecifically introduced on a five-membered ring by the catalytic hydrogenation of 2, 3, 4-trisubstituted cyclopentenones. Furthermore, 9 could be stereospecifically converted to 1, 2-trans-2, 3-trans-3, 4-cis-trisubstituted cyclopentanols (20) and 3, 4-cis-disubstituted cyclopentanones (11) by a simple procedure. These synthetic methods may be useful for the synthesis of natural products containing a five-membered ring.
著者
小島 拓也 鈴木 教和 社本 英二
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.315-316, 2011 (Released:2012-03-05)

不等ピッチ/リードエンドミルは自励びびり振動の発生原因である再生効果を抑制し得るが,条件によっては効果的に自励びびり振動を抑制し得ないこともある.本研究では,Multi-Frequencyモデルを用いて,これらの工具を用いた場合の安定限界に対する半径方向切込みの影響について検討した.解析の結果,切込みが浅くモードカップリングが生じにくい条件で自励びびり振動を効果的に抑制し得ることを確認した.
著者
小島 大輔 谷口 佳菜子 城前 奈美
出版者
地理空間学会
雑誌
地理空間 = Geographical space (ISSN:18829872)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.289-303, 2015

本稿では,唐津市呼子町における「呼子朝市」について,観光化の変遷と出店者の構成から,その存続基盤を検討することを目的とする。 「呼子朝市」は地域の変化に合わせて移動しており,また法律への対応のために組織化するなど柔軟に対応してきた。さらに,「呼子朝市」では「生活市」としての機能が低下していくなかで,「観光市」としての機能が増した。「呼子朝市」の出店者調査で,①鮮魚にイカが付加された呼子独特の出店品目構成による集客,②加工・乾物水産物販売による保存が可能な土産品の提供,③野菜販売者による賑わいの補強,④その他の販売による土産品目の多様性の創出,が把握され,いずれも「観光市」としての機能であった。ただし,この存続基盤の背景には,「生活市」としての機能が消失されず,賑わいの補強につながっていること,出店者同士の交流が出店者の出店意欲を維持させていることがある。
著者
岡 恭正 治朗丸 卓三 野口 真一 小島 高広 和智 道生 森 健児 金沢 伸彦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0974, 2015 (Released:2015-04-30)

【はじめに,目的】近年,筋電図を用いて慢性腰痛者の動作中における筋活動パターンについて幾つも報告されている。その特徴的な筋活動パターンを理解することは,日常生活場面やスポーツ場面における動作中の痛みに対してアプローチする上でも重要となる。特に立位から体幹を屈曲した際,体幹屈曲最終域にて健常者では腰背部筋群の筋活動が消失する屈曲弛緩現象(Flexion Relaxation Phenomenon:以下FRP)は,Allen(1948)により初めて報告され,今ではその現象は広く知られている。また,Geisser et al.(2005)やMayer et al.(2009)は,FRPの消失が腰痛増悪と悪化に関与するとし,その感度と特異度が共に高いことから,腰痛の客観的な治療効果判定の指標になりうることを報告している。しかし,慢性腰痛者の筋活動パターンについては未だ不明な点も多く,慢性腰痛者における体幹伸展中の筋活動についての報告は屈曲に比べ少ない。中でも,腰部腸肋筋(以下IL)のFRPが消失している慢性腰痛症者を対象として,腰背部筋群,腹筋群,股関節周囲筋群の筋活動パターンを検討した報告は見当たらない。そこで今回,立位での体幹伸展中の腰背部筋群,腹筋群および股関節周囲筋群の活動を計測し,慢性腰痛者と非腰痛者の筋活動パターンの検討を行った。【方法】対象は成人男性20名(年齢21.9±2.8歳,身長173.2±6.0cm,体重66.3±9.5kg),健常群10名,腰痛群10名とした。健常群は①過去6ヶ月以内に神経学的及び整形外科的疾患を有さず,②ILにFRPが出現する者とした。また腰痛群は①過去3ヶ月以上伴う疼痛,②神経根および馬尾に由来する下肢痛を伴わない,③解剖学的腰仙椎部に局在する疼痛,④ILにFRPが消失する者とした。測定筋は右側のIL,胸部腸肋筋(以下IT),多裂筋(以下MF),腹直筋(以下RA),外腹斜筋(AE),内腹斜(AI),大殿筋上部(GMaU),大殿筋下部(GMaL),腸腰筋(ILIO),大腿筋膜張筋(TFL),大腿直筋(RF),縫工筋(SA)の12筋とした。表面電極は皮膚処理を十分に行い,電極中心距離は20mm,各筋線維方向に並行に貼付した。筋電図測定にはMQ16(キッセイコムテック社製)を用いた。まず体幹屈曲運動は先行研究を参考にまず開始姿勢を立位とし,両上肢は体側へ自然に下ろした肢位とした。開始肢位では3秒の安静立位後,体幹を4秒かけて屈曲,最大屈曲位で4秒静止,その後開始姿勢に4秒かけて戻る動作とし,その際の筋活動を計測した。FRP出現の定義は,三瀧ら(2007)を参考に,安静立位時の筋活動の大きさより低値をFRPの出現の判定とした。次に課題動作としては,安静立位姿勢時(以下安静立位時)と体幹最大伸展時(以下体幹伸展時)の2つの姿勢維持中の筋活動を計測した。筋電図データは,KineAnalyzer(キッセイコムテック社製)を用いて,フィルタ処理を行い(バンドパス10~500Hz),その後,二乗平均平方根(以下RMS)を算出し,最大随意位等尺性収縮(以下MVC)を基に正規化した。測定は各2回の平均値で5秒間のMVCを実施し,間3秒間のRMSを用いた。統計学的分析はSPSS12.0Jを用いて姿勢間の変化に対し筋ごとに対応のあるt検定を行った。なお有意水準は5%とした。【結果】安静立位時と体幹伸展時での%MVCを比較した際,健常群ではIT,MF,GMaUの3筋に体幹伸展時で有意な減少が認められた(P<0.05)。またRA,AEの2筋では体幹伸展時で有意な増加が認められた(P<0.05)。これに対し腰痛群ではMFに有意な減少が認められ(P<0.05),RA,AE,AI,ILIOでは有意な増加が認められた(P<0.05)。【考察】本研究は体幹伸展動作時において体幹筋群及び股関節周囲筋群の筋活動の計測を行った。安静立位時に比べ体幹伸展時において健常群ではIT,MF,GMaUで優位に減少し,腰痛群ではIT,GMaUで有意差は認められなかった。この結果から体幹伸展時において腰痛群ではIT,GMaUに過活動が生じることが明らかとなった。さらに,健常群では,安静立位時に比べ体幹伸展時でRA,AEが有意に増加したのに対して,腰痛群ではRA,AEに加えてAI,ILIOにも有意な増加が認められた。この結果から,体幹伸展時において腰痛群ではRA,AEに過活動が生じていることが明らかとなった。以上の結果から,健常群と腰痛群では体幹伸展での筋活動において異なる筋活動パターンが生じていることが明らかとなった。【理学療法学研究としての意義】本結果は,慢性腰痛者における客観的な治療効果判定の指標として,今後臨床応用への一助を与える基礎的情報になると考える。
著者
大澤 裕樹 丹下 健 小島 克己
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

アルミニウム集積に基づく耐性の分子構成要素の将来的な同定のために、アルミニウム超集積の鍵となる生理プロセスを発見する必要がある。私たちは、チャに代表される関連2科の8種の植物を調査し、7種の超集積植物の根の内皮細胞でプロアントシアニジン集積が共有されることを同定した。一方、調査対象の中の唯一の非アルミニウム集積種であるモッコク(Ternstroemia gymnanthera)では、ほとんどの通導木部においてプロアントシアニジン集積が認められなかった。葉の表現型と季節性の多様性にも関わらず、通導木部におけるプロアントシアニジン集積がこれらのアルミニウム超集積種間で共通の作用モードを持つ可能性が見いだされたことから、おそらくアルミニウムの長距離輸送がプロアントシアニジン輸送を伴うことが示唆された。しかしながら、アルミニウム集積性種の表現型の間の木部プロアントシアニジン含量にアルミニウム誘導パターンもアルミニウムとの分子化学量論のいずれも認められなかったことから、プロアントシアニジン以外の追加構成要素が木部のアルミニウム輸送に含まれる可能性があることがわかった。本成果は、定量的に木本植物種の特定科のアルミニウムおよびプロアントシアニジン集積パターンを分析した最初の包括的な研究となる。近縁種のアルミニウム集積の主要な生理学的プロセスに関するこれらの知見は、重金属、水と物質の長距離輸送、および葉の防御機構における有害金属超集積の分子進化と機能のより良い理解につながる可能性
著者
大野 博之 小島 圭二
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.295-302, 1988-12-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
17

For modeling groundwater flow and mechanical responses of fractured rock mass, to grasp the characteristics of fractures is essentially needed. Recently, the concept of fractal has been applied by some researchers to describe the fracture system. In this study, the authors report a statistical approach made to check the adaptability of the concept of fractal to the fracture system.The lengths of fracture-traces, apperently seen on the surface of rock mass, were measured by sketching and utilizing data of linearment analysis, while the widths of fracture-traces recognized on geological logs and maps were guaged. The measured data of fracture-traces were statistically processed to determine the distribution functions in large and small scales, then, cumulative-frequency curves were examined.Although log-normal distributions were commonly observed for any measured scales, detailed discussion on scale effect in measurement led us that the measurement error and loss of information became larger as the size of fracture-trace became smaller or larger relative to average value of the resolution of human eyes and the objective scales. Removing such effects, the distribution of measured data within a scale was deviated from log-normal, but was correlated approximately by power distribution, indicating that the fracturetraces possibly distribute obeying so-called “Fractal distribution”. The authors prospect that this fact might be useful for estimating reasonably the distribution and the characteristic factors of fractures of any scale from the measurements at available scales.