著者
清水玲那 橋口恭子 小川克彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.373-374, 2012-03-06

日記がブログになったように、昨今では新聞、書籍など様々なものの電子化が進んでいる。便利さや手軽さが叫ばれる一方で、紙の方が「なんとなく」良いという声もあり、便利さだけではない要素が利用者の心理にはあると思われる。しかし、紙と電子を比較する先行研究では、使う瞬間にのみ着目したものが多かった。 本論文では、学生にもっとも身近である単語帳を対象に、紙あるいは電子メディアを使った際の記憶力の比較実験について述べる。その結果、次の日までなら使い慣れた媒体の方が記憶に残りやすいが、1週間後には日常の利用頻度に関係なく紙媒体の方が記憶に残りやすいということがわかった。
著者
小川 有美
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.2_36-2_61, 2013 (Released:2017-02-01)
参考文献数
60

Charles Tilly (1929-2008) was a boundary-less scholar, who liked to think of his own approach as akin to Mozart. His works cover a wide range of topics, such as state-formation, revolution, collective violence, social movements, urban history, and sociological methods. However, as Sidney Tarrow posits, “even Tilly never completely integrated his work on war and state-building with his work on revolutions and contentious politics.” Did Tilly's two major topics, state-formation and contentious politics, remain disjunct ad finem? This article discusses the various aspects of his work, and ascertains whether his works on (de-)democratization and regime-contention interactions successfully integrate state-formation and contentious politics. The books Tilly wrote in his final years provide systematic accounts on how trust networks can be connected with public politics, and how low/high capacity regimes can be changed in interaction with contentious politics. Thus, to conclude, Tilly did not fail to integrate state and contention in his innovative historical political sociology. Moreover, his latest works are based on political opportunity structure theory and methodological nationalism, which make his arguments more innocuous than his arguments in his earliest work, The Vendée (1964) (this work drew a lively picture of state institutions and political actors, all in the making).
著者
小川 晋史
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.99-111, 2011-10-01

琉球(諸)語には、一般に受け入れられていて規格の定まった表記法と言えるものは存在せず、方言によって、あるいは一つの方言の中でも様々な表記が提案されたり、個人によって書き方が違ったりしている。これは、現代において危機言語が生き残っていく上で不利な状況である。本稿では、琉球語がこのような状況になった歴史的背景を概観するとともに、表記の現状に関して具体的な問題点を複数とりあげる。その上で、それらの背後に存在するより大きな問題について考える。具体的には、方言の多様性に起因する問題と、言語研究者に起因する問題について考える。その後で、筆者が考えるこれからの琉球語に必要な表記法のかたちについて述べる。本稿全体を通じて、琉球語の表記を整えることは研究者にしかできないことであり、研究者が協力して取り組むべき課題であるということを論じる。
著者
浜田 忠久 小川 千代子 小野田 美都江
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.3-23, 2016 (Released:2017-01-30)

我が国では2001年に情報公開法が、2011年に公文書管理法が施行され、「知る権利」を保証するために必要な法体系の整備が徐々に進みつつあった。しかし2014年に特定秘密保護法が施行され、「知る権利」の確保は大きく後退する状況となった。 本研究では、その歴史的、文化的な背景を探るために記録と公開、秘密保護の歴史を江戸時代から振り返り、諸外国、主にアジア諸国と社会的状況を比較することによって日本の現状を浮き彫りにすることを試みた。国際組織による民主化度、表現の自由に関する国際比較では、日本は2011年以降、報道の自由、中でも法的環境が悪化しており、またアジア諸国の市民意識の比較調査では、日本人は同調圧力が著しく強いことが示され、人権を制約する法改正が進んでもそれに対して強い抵抗を示さない可能性が示唆された。
著者
小川 雅之 細田 正洋 福士 政広 小柏 進
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.313-320, 2008 (Released:2008-05-29)
参考文献数
17

東京では通勤手段として地下鉄の利用率が高いことから,地下鉄車内の線量率を把握しておくことは保健物理学的に重要である。そこで,都内の地下鉄12路線について空間γ線線量率の測定を行った。その結果,最大値(36.5nGy/h)は最小値(23.3nGy/h)の1.6倍であった。また,車内の線量率は,車外より33%低い値であった。更に,地下鉄線内の線量率は深さに依存せず,地下構造物やホームの構造物中に含まれる天然放射性核種濃度に依存すると考えられた。
著者
小川 一仁 川村 哲也 小山 友介 本西 泰三 森 知晴
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.47-52, 2019 (Released:2019-07-22)
参考文献数
12

スマートフォンの普及によって、児童や生徒がオンラインゲームでのさまざまな課金サービスに容易にアクセスできるようになった。本稿では近畿地方の小中高校生がオンラインゲームにおいてどの程度課金をしているかに関するアンケート調査の結果概要を報告する。かれらの課金経験率は約24%で、大学生を対象にした盛本(2018)と同程度である一方、社会人を対象にした新井(2013)よりは低かった。また、小中生では男子生徒の方が課金経験率が高い傾向にあった。
著者
小川 圭一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.288-303, 2016 (Released:2016-10-20)
参考文献数
41
被引用文献数
2

本研究では,出発地・目的地間の自転車の車道横断回数を考慮して,自転車の通行方向を左側のみの一方向通行とする整備や規制をおこなった場合と,双方向通行とする整備をおこなった場合との,出発地・目的地間の交通事故遭遇確率の比較をおこなう.具体的には,格子状の道路ネットワークをもつ京都市中心部と,非格子状の道路ネットワークをもつ京都市郊外の洛西ニュータウン付近とを対象として,出発地・目的地間の交通事故遭遇確率の算定をおこない,格子状,非格子状といった道路ネットワーク形状に関する特性と,自転車の通行位置と通行方向による交通事故遭遇確率との関係について比較をおこなう.
著者
木村 利昭 藤原 正弘 小川 敬子 藤野 良子 相良 康重 神武 正信 井筒 雅 中島 一郎
出版者
社団法人日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.70, no.12, pp.1343-1350, 1996-12-01
参考文献数
25
被引用文献数
7 3

A scanning electron microscope (SEM) was used to study the morphology of starch granules and the strength of market Udon (Japanese noodles), that is, fresh Udon, frozen Udon and cooled Udon after cooking. Udon samples were cooked for a given time and observed with SEM and also we measured the breaking strength. The following results were obtained. 1.The degree of swelling of starch granules in cooked Udon samples differed with the position from the surface. The starch granules near the surface swelled extremely and did not retain their original granular form. 2.A black ring was observed in the cross-section of all cooked Udon in SEM images. The black ring may be caused by the difference in the water content between near the surface and the core of cooked Udon. 3.The starch granules in the core of cooked Udon had a distinct form, but they were not a round shape. The shallow surface layer of each starch granule swelled and gave high contrast. The core of the each starch granule showed low contrast because of its compact structure, which looked black in the SEM images. The area of the black zone was different among Udon samples. 4.There was a correlation between the total area of low contrast zone in the starch granules and the breaking strength of Udon. The area of low contrast zone can be used for an evaluation scale of cooked Udon.
著者
小川 豊武
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.84, pp.89-107, 2014

The purpose of this paper is to clarify how the category that applies to young people was carried out in national newspapers in Japan. Recent research in Japan criticizing discourses on the youth in mass media through empirical data has increased. Researchers insist that many of the discourses on the youth were stereotypes that ignored their diversity. However, in the only studies that are intended to dismantle the clarity of discourses on the youth, the question of why non-empirical discourses have been accepted by the reading public has been overlooked. Given these issues of concern, this research uses conceptual analysis in ethnomethodical research to understand how the category that applies to young people was carried out. Ethnomethodology aims to clarify the operational norms that make it possible to understand their act by describing how people use categories and concepts. In precious studies, other researches have focused on seinen and wakamono: seinen roughly means youth while wakamono means young people. The subject of analysis is articles in national newspapers from the 1950s to the 1960s, which used seinen and wakamono categories. This analysis revealed that in mass media the carrying out of seinen and wakamono as categories actually had various activities. These categories were never intended to be only stereotypes, rather they have allowed for many activities other than understanding the actual conditions of young people. Seinen was associated with organized institutions, with strong ties to educational oppotunities for men and women. Wakamono was associated with non-institutional groups, and it was also associated with the mass media's self-describing and synthesizing practice. By way of this function, these categories were affecting the way of segmentation and how newspapers create an understanding of young people.
著者
小川 圭祐 久原 泰雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.11-14, 2008-08-06
参考文献数
6
被引用文献数
2

本システムではライフゲームにおいて複雑に変化するパターンを実演者が操作することによって作成される音楽を目と耳で楽しむことができる.実演者はライフゲームのマトリクス上に生み出される2次元セルパターンに対して発音の要素を割り当てる.システムは刻々と変化するマトリクス上に定義されたセルパターンを検索し,合致したらそのパターンに対応する音を生成する.合致したパターンの座標情報はルート音,オクターブ,ベロシティなど発音に関係する属性として用いる.実演者はマトリクス上の生命をマウスで入力可能なので,インタラクティブに意図するパターンを入力し,楽曲生成に介入することができる.ライフゲームの世代更新は実演者が定義したタイミングで行われ,楽曲のグルーブ感を形成する.複数のマトリックスを同時に稼動させ,マトリックス毎に,パターン割当て,更新タイミング,音色を設定し,アンサンブルを行うことによってライフゲーム・オーケストラを構成する.ライフゲーム・オーケストラは,実演者の意図とセルオートマトンの創発的なパターン変化の融合を目指したシステムである.
著者
大岩 幸太 宮崎 雪乃 岩田 萌実 小川 博 安藤 元一
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.200-208, 2014-12-15

厚木市の中山間地域と平地農業地域における獣害に対する住民感情を2009-2010年にアンケート調査し,1,462件の回答を得た。販売農家は中山間地域で9割以上,平地農業地域で5割が獣害被害を受けていた。いずれの地域でも農作業への関わりの高い住民は野生動物に強い「怒り」を感じるのに対し,農作業への関わりが低くなると「かわいい,うれしい」と感じる傾向が見られた。捕獲駆除については,中山間地域では農作業に関わりの高い住民の賛成率が高まる傾向があったのに対し,平地農業地域では逆の傾向がみられた。性別で見ると,男性の捕獲駆除賛成率が中山間地において高かったのに対し,女性における地域差は少なかった。行政への要望として,中山間地域では情報提供や資金・物品提供など農地を守るために直接役立つ対策への要望が強かったが多いのに対し,駆除の促進への要望順位は低かった。しかし,アンケートから判明した住民の求める要望と,行政が行っている実際の獣害対策を比較すると,住民の要望が反映されているのは駆除対策だけであった。
著者
小川 新吉 古田 善伯 山本 恵三 永井 信雄
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.45-55, 1973-06-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
24
被引用文献数
2 1

巨大な体格, 豪力の持ち主であると考えられている現役上位力士) (関取) の形態, 機能の測定および調査を行ない, 種々なる検討を試みた。形態的な測定1.関取の平均身長は180.2cmと, 日本人としてはずばぬけて大柄な集団であるが, スポーツ選手の大型化を考えるとき, 特筆すべき特徴とは考えられない。2.体重は平均122.2kgと超重量級で, ローレル指数も平均210.5と異常に近い充実度を示し, この超肥満体に力士の特徴がみられる。身体の軟組織に富む周囲径, 特に腰囲は, 114.9cm, 臀囲は115.7cmと著しく大きく, 皮脂厚 (3部位の合計) も109.9mmと驚くべき肥厚を示し, 力士の体型の特徴は皮脂厚の異常なまでの発達にあることがわかる。機能の測定3.背筋力の平均は181kg, 握力左右平均47.9kgと予想したほど大きくなく, オリンピックの重量挙や投擲選手以下である。筋力の測定方法等に問題があるにしても, 筋力は形態に比べ予想外に発達していないと考えられる。5.垂直とび47.9cm, サイド・ステップ35.1回, 腕立屈伸21.4回と, 体重が負荷となるテストでは体重の影響が問題となり, スポーツ選手としては著しく小さい。6.しかし, 身体の柔軟性や全身反応時間等は肥満体にもかかわらず, さして劣っていない。7.被検力士の平均肺活量は4918.6mlで, 巨体の割には小さい。8.ステップ・テストの評点は平均49.4, 体重増が負担となり, 同年令成人より著しく劣っている。総体して, 形態の発達に比べて, 呼吸循環器系機能の発達が明らかにアンバランスになっていると考えられる。力士の発育・発連9.一部関取の形態につき, 過去4年間の測定結果を追跡調査した結果では, 身長の伸びはほとんどみられないが, 体重, 胸囲の発達は著しく, 特に体重では6~29kgの著明な増大がみられた。10.上位と下位の力士を比較すると, 上位力士は形態, 特に体重, 周囲径が優れており, 機能面では上位と下位の間にそれほど著明な差違は認められない。したがって, 相撲競技では, 形態の大小が勝負に大きく関与していると考えられる。11.以上の結果を総括してみると, 力士は形態の発達には著しい特徴が認められるが, 機能面では, 他種目の一流スポーツ選手と比較し, 伸びが著しく劣っている。これらについては, 伝統的な練習方法や稽古, 生活様式等に考慮すべき問題があると考えられる。謝辞: 本研究は文部省の特定科学研究費, IBP.HA班の研究助成金をえて実施されたことを銘記しておく。なお, 本研究について, 多大の理解と好意を賜った日本相撲協会の武蔵川理事長, 故秀の山監事, さらに直接御協力を願った各部屋の親方, 責任者, 関取衆に感謝の意を表するものである。
著者
小川 雄太 宮本 行庸
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.252-259, 2022-05-28 (Released:2022-07-01)
参考文献数
17

本研究では全盲の視覚障害者がテレビゲームを楽しむための必要な支援について,スーパーファミコンを用いた実践を通して明らかにした.3つのソフトについて具体的に検討したところ,構成や付加されている音声情報によっては支援がほとんど無くとも,全盲の視覚障害者がプレーできることが分かった.また,晴眼者からの必要最小限の支援によって全盲の視覚障害者と晴眼者が共に楽しめる可能性を見出すことができた.
著者
小川 俊夫 大出 直高
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.225-229, 2007-06-01 (Released:2015-04-30)
参考文献数
9

漆は接着剤や塗料としての機能を有していて,しかも抗菌性があると言われているがこれについて詳細な研究例はない。そこで漆膜について大腸菌群を使って抗菌性を調べた。また漆器関連物質として数種のプラスチックおよび22種の木材について抗菌性を調べた。その結果漆膜,フェノール樹脂およびヒノキ類に抗菌性が認められた。これら材料に共通している分子構造はフェノール性の水酸基を有することであり,抗菌性は水酸基に起因すると結論した。
著者
竹馬 章悟 小川 竜一 越前 宏俊
出版者
Japanese Society of Drug Informatics
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.175-184, 2016 (Released:2016-03-19)
参考文献数
72

Objective: To evaluate the validity of dosage adjustment of renally eliminated drugs using Giusti and Hayton method in patients with renal dysfunction by reviewing the pharmacokinetic data of the drugs.Design: A systematic literature review.Methods: Drugs with the following characteristics: ≥70% of the drug excreted in urine is the unchanged form and ≥20% of the drug in plasma is the unbound drug, were retrieved from Goodman and Gilman’s the Pharmacological Basis of Therapeutics, 12th edition.  For the drugs identified, the area under the concentration-time curves (AUC) obtained from pharmacokinetic studies in healthy subjects and patients with renal dysfunction were extracted from package inserts, interview forms, summary basis of approval, and by systematic review of the MEDLINE database.  Pharmacokinetic studies in children, patients with end-stage renal disease, patients on hemodialysis, and kidney transplanted patients were excluded from this review.  The observed AUC ratio (AUCRobserved) of a drug was calculated by dividing mean AUC of patients by that of healthy subjects, and stratified by creatinine clearance (CLcr) into three categories: 50 to 79 mL/min, 30 to 49 mL/min, and 10 to 29 mL/min.  Theoretical AUC ratios (AUCRpredicted) of drugs for the respective CLcr categories were calculated using Giusti and Hayton method.Results: Twenty-six drugs met our study criteria, and 43 data sets were obtained from the data sources.  The AUCRobserved deviated from the AUCRpredicted by more than ±50% in 3 of 35 (9%) data sets for CLcr 50 to 79 mL/min, 4 of 39 (10%) data sets for CLcr 30 to 49 mL/min, and 7 of 29 (24%) data sets for CLcr 10 to 29 mL/min.Conclusion: Since AUCRpredicted calculated by Giusti and Hayton method erratically over- or under-estimates the maintenance doses in patients with reduced renal function, the use of AUCRobserved is preferred for dose adjustment in these patients.