著者
竹茂 求 那須 潜思 佐々木 正明 高田 稔 鹿股 昭雄 小川 廣幸
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.521-527, 2003-06-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
6

As an improved methodology for rapidly enumerating viable bacteria, microbial colonies in agar media are observed in the microscopic fashion at regular rate from the initial stage of culturing while media plate is being incubated. At each sampling time, in order to observe colonies in various depths without focusing on any of them, an agar plate is irradiated by a point light source to project the clear shadow of colonies onto the CCD image sensor. The projected image is processed with a computer to detect the colonies automatically. As the result of the experiment with E. coli, the number of colonies had reached to the plateau after six hours of incubation and the enumeration process was completed.
著者
小川 麻萌 岩越 景子 中嶋 順一 髙橋 夏生 坂牧 成恵 小林 千種
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.51-55, 2021-04-25 (Released:2021-04-22)
参考文献数
12

臭素化植物油(Brominated Vegetable Oil:以下BVOとする)の分析において,前処理として知られるメチル化について,その反応効率を算出する場合に有用と考えられた1H-NMRの適用性について検証した.検討の結果,BVOをメチル化した際,未反応物の構造に由来するメチン基と生成物の構造に特徴的なメチル基,およびおのおののプロトン数とそのシグナル積分比を用いて1H-NMRにより簡便にBVOのメチル化効率を算出することができた.また,1H-NMRのシグナルおよびGC上のピーク面積の経時変化から,計算により得られた結果とGCで定量した結果は相対的にほぼ一致していた.したがって,BVOのメチル化効率を算出する際に1H-NMRを適用することは有効であることが判明した.
著者
北原 直人 小野田 尚佳 石川 哲郎 日月 亜紀子 小川 佳成 平川 弘聖
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.1518-1521, 2001-06-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
18

腎不全を合併した原発性アルドステロン症の外科的治験例に関する報告は少ない.われわれは,腹腔鏡下副腎摘出術によって,血圧,電解質異常の管理が容易となった1例を経験したので報告する.症例は49歳,男性.腎不全,高血圧にて加療中に低カリウム血症を認め,精査にて原発性アルドステロン症と診断された.腎機能の悪化により,透析導入となっていたが,血圧,電解質の管理が困難であった.腹腔鏡下に左副腎摘出術を施行し,術後透析のみで血圧,電解質はコントロール良好となった.透析導入例にみられた本症の治療に対する一致した見解は得られていないが,自験例では低侵襲の腹腔鏡下手術により,高血圧,電解質が改善したことから,今後同様の例での治療方針を決定するうえで示唆に富む症例と考えられた.
著者
小川 章
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.310-314, 2011

"Dream page" can produce an original book by registering a digital image of a photograph etc., on a special site, choosing a favorite layout, and editing images and sentences. The concepts "it can do" and "it is possible to make it for everyone easily" were realized by the software available only from our original "Web type application".The rich Internet application (RIA) technology with a friendly user interface has been selected in agreement with the theme. High levels of usability and high quality were achieved because of the adoption of RIA. Further evolution of the photo book service is expected. The method used by major SNSs such as "Facebook" and "mixi" will be expanded and optimized for various smart phone platforms that are expected to see major growth in the future.
著者
小川 太龍
出版者
禪學研究會
雑誌
禪學研究 = Studies in Zen Buddhism (ISSN:03878074)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.47-100, 2019-03-13
著者
橋本 燎 亀山 宗彦 佐藤 孝紀 小川 浩史
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.67, 2020

<p>雷放電は大気中では窒素の酸化を促し、自然起源の窒素酸化物の主要な生成要因となる(Wang et al., 1998)。雷放電は積乱雲を形成しやすい陸域で多く発生するが、海洋域でも定常的に見られていることが分かっており、気候変動等による将来の雷放電の増加が予想されている(Romps et al., 2014、Thornton et al., 2017)。本研究では、気相中・液相表面において、プラズマ放電を人工的に起こすことで、自然界における雷放電や海面への落雷を模擬し、窒素酸化物の生成・消費とその質の変化について定量的に評価する事を目的とした。本研究では、雷放電による窒素酸化物の生成を定性的に評価するための項目と定量的に評価するための項目に分けて、実験を行った。実験には、北太平洋亜熱帯域で採水されたキャリア海水を用いた。その結果、窒素酸化物は主に気相で生成され、それらの生成量は湿度、パルス長、電圧、気圧等によって変化することが分かった。</p>
著者
松尾 光弘 坂本 美代 高砂 志織 本間 秀一朗 寺尾 寛行 小川 紹文
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.77-85, 2009 (Released:2009-07-08)
参考文献数
19
被引用文献数
2 1

ツユクサ科の一年生雑草であるマルバツユクサは,地上部および地下部にそれぞれ大きさの異なる大小2種類の種子を形成する。本研究では,南九州に発生した個体におけるそれら4種類の種子の発芽,出芽,生育およびそれらの種子から発生した個体の種子生産を比較した。  地上部あるいは地下部に形成された大型種子の発芽率は25°C∼40°Cで85%以上であり,発芽に要する平均日数は30°C∼40°Cで3日∼4日以内であった。また,斉一発芽係数は30°C∼35°Cで0.7∼1.1と最も大きな値を示した。小型種子の場合,地上部および地下部ともに発芽率は30°C∼35°Cで90%以上となり,発芽に要する平均日数は30°Cで約8日,35°C∼40°Cで約5日となって,大型種子よりも長くなる傾向にあった。また,小型種子の斉一発芽係数は35°Cで0.2∼0.5と最も大きな値となったが,数値は大型種子の半分以下であった。4種類の種子を自然条件下に播種した場合,地上部あるいは地下部に形成された大型種子から発生した個体の多くが3月∼5月に出芽したのに対して,小型種子の多くは4月∼9月に断続的に出芽した。また,それらの出芽深度は大型種子で0mm∼50mm,小型種子で0mm∼10mmであり,小型種子よりも大型種子由来の個体が土壌の深い場所から出芽した。完全展開した第1葉の葉長葉幅比は,いずれの種子から発生した個体においても約1.45であったが,葉幅は地下部大型種子>地上部大型種子>地下部小型種子>地上部小型種子由来の個体の順に有意に異なっていた。それぞれの種子から発生した個体の地上部における草丈,一次分枝数,葉数および生体重は同様の傾向に推移し,また地上部および地下部に形成された花序数あるいは大小の種子数についても,種子の形成位置と大きさによる有意差は認められなかった。以上の結果から,マルバツユクサに形成される4種類の種子,すなわち地上部あるいは地下部に形成された大型あるいは小型種子について,最適発芽温度,平均発芽日数,斉一発芽係数,出芽深度および出芽パターンは種子の大きさによって,また完全展開した第1葉の形態は種子の形成位置と大きさによって異なることが分かった。しかし,それら種子から発生した個体の生育,後の花芽形成あるいは種子生産については種子間に差異が認められなかった。
著者
中西 喜彦 吉永 健一郎 小川 清彦
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.81-88, 1985-03-15

雄ミニ豚について, 体尺測定値, 精液採取の状況, 精液性状および精液性状の季節変動について追究した.その結果は次のとおりである.1.体重は12カ月齢で37.8kg, 36カ月齢で76.5kgであった.体高と体長は12カ月齢で47.9cmと93.7cmであり, 36カ月齢で59.2cmと112.0cmであった.2.精液は擬ひん台を用いて, 手圧法で容易に採取できた.精液採取は4〜5カ月齢から可能であるので, ミニ豚は一般豚より数カ月性成熟が早いと思われる.3.射精時間は5分52秒(n=86)であり, 一般豚より1〜2分短かった.濃度精液の分画数で分類した射精型は1回型;52.3%, 2回型;33.8%および3回型;1.9%であった.4.精液量は10〜20カ月齢で134ml(n=57), 液体部量;99.6ml(n=86)および膠様物量;20.6g(n=84)であった.1ml当りの精子濃度は1.5億であり, 液体部のpHは7.8であった.さらに, 28〜38カ月齢では精液量;152.0ml(n=63), 液体部量;120.0ml(n=61)および膠様物量;26.0g(n=59)と精液量は月齢とともに若干増加する傾向が認められたが, 精子濃度やpHは変らなかった.5.精子全長をミニ豚, ハンプシャー種およびバークシャー種で測定した.平均精子長はそれぞれ56.4μm, 55.0μmおよび55.8μmであった.精子長はミニ豚で他の2品種より若干長かった.6.ミニ豚の精液性状の季節変動について2年間にわたって調べた.精液量, 精子濃度およびpHでは季節変動ははっきりしなかった.しかし, 奇形精子率が冬季に増加した.これは制限給餌で飼育しているので, 雄豚が低栄養状態になったためと考えられる.
著者
篠原 昭二 福田 文彦 小川 卓良 山下 仁
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.98-113, 2012 (Released:2012-08-06)
参考文献数
14

本シンポジウムは、 この度の学術大会で行われる東京宣言採択に向けて、 企画されたものである。 従って、 宣言書の起草案の骨子となる(1)日本鍼灸の歴史(2)現状分析(3)将来と課題について、 起草案を作成した東京宣言起草委員会の委員の代表にシンポジストをお願いした。 (1)の日本鍼灸の歴史については、 本シンポジウムの前に行われる教育講演を受けて、 特に日本の鍼灸発展に関して重要な事項を簡潔に説明いただいた。 (2)の現状分析については、 研究面と臨床面とに分け、 お二人の先生に解説いただいた。 (3)の将来と課題は、 歴史と現状分析を受けて、 現状の問題点を明らかにした上で、 今後如何に日本の鍼灸を発展させていくかを提案していただいた。 鍼灸医療に携わる諸兄にとっては、 現在の鍼灸の臨床、 研究並びに教育、 研修について少なからず課題をお持ちであると思料するところであるが、 個々の問題点は議論しても系統的且つ総括的に話し合う場は、 今までにはなかったかもしれない。 そこで、 このシンポジウムでは、 多くの方々から意見を頂戴した結果として、 歴史的事実や現状分析から課題となる問題点をできる限り抽出したものを報告した。 そして、 日本の鍼灸が将来、 今以上に広く汎用される療法となるためのひとつの方策を中心に検討し、 シンポジウムの結論とした。
著者
神谷 智恵子 小川 美江子 大川 博徳
出版者
[日本食品衛生学会]
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.291-300, 1991 (Released:2011-03-05)
著者
櫻井 美代子 大越 ひろ 増田 真祐美 大迫 早苗 河野 一世 津田 淑江 酒井 裕子 清 絢 小川 暁子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】 食文化視点より次世代に伝え継ぎたい日本の家庭料理を掘り起こすことを目的とする。<br /><br />【方法】 神奈川県内の主だった14地域である横浜市中区・横浜市泉区・川崎市多摩区・鎌倉市・三浦市・大和市・相模原市(旧津久井)・伊勢原市・秦野市・小田原市・大磯町・山北町・真鶴町・清川村の地域を中心に調査を行った。それらの地域の年配者に昭和年35年前後から昭和45年前後の食生活について聞き取り調査を行った。それらの料理内容をまとめ,文献による補足調査を行い,検討を行った。<br /><br />【結果・考察】<br />神奈川県は、立地により海・山の産物を利用した料理が多くみられた。水田を多く所有する地域ばかりでなく,水田や畑作からの裏作として,小麦・蕎麦・豆類が作られている地域も多く存在する。<br />その中で今回は,間食(おやつ)に注目し報告を行うこととする。神奈川県全域で小麦粉製品の所謂,粉物が多く登場する。行事(祭り等)での頻度が多い酒まんじゅうやまんじゅう類の他,小正月,どんど焼き等でのまゆ玉飾りがあげられる。月見の十五夜や十三夜に供えるだんごの他,日常では、春先のよもぎだんごや草の花だんご,へらへらだんごなどのだんご類のいろいろな種類がうかがえる。そのだんご類の材料としては,米粉,小麦粉,さつまいも粉などが使われている。行事等で供えられただんごは,きなこやあん,砂糖醤油などをつけて食されていた。また,日常のおやつとしては,蒸しパンや庭木として育てられた果物類なども間食としてあげられる。
著者
遠藤 正樹 小川 智美 鈴木 正則 太田 恵 森島 健
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Ge0071, 2012

【はじめに、目的】 理学療法養成課程の臨床実習は、理学療法士に必要な基礎的知識と基本的技能を実習指導者の指導・監督の下で実践し、専門職に必要な知識・技術・接遇を習得していく重要な教育の現場である。一方、近年の学生の特性として認められる学力・思考力の低下、ソーシャルスキルやコミュニケーションスキルの未熟さ、打たれ弱さなどは教育上無視できない状況にあり、総合評価で不可がつく学生も少なくない。経験豊富な教員であれば主観的にどのような学生が臨床実習でつまずくのか予測できるが、経験が浅い教員では予測することは難しく、実習前に効果的な対策を打つことができない。そこで、これまでの臨床実習における学生評価を利用して、どのような学生が実習でつまずいているのか予測できれば、早期に対策を打つことができ、学生も教員も臨床実習に備えることが可能になると考える。よって本研究の目的は、臨床実習評価の下位項目と総合評価の関係を明らかにし、学内教育での可能性を検討した。【方法】 対象は平成22年度、平成23年度の昼間部3年生、夜間部4年生とし、臨床実習評価を受けられた146名(男性100名、女性46名)を分析対象とした。臨床実習評価表は下位項目33及び総合評価、自由記載欄から成り、成績の段階付けは両者とも優・良・可・不可の4段階評価である。下位項目における評価内容は、1)専門職としての適性及び態度が10項目、2)理学療法の進め方1.理学療法を施行するための情報収集、検査測定が5項目、2.理学療法の治療計画の立案が4項目、3.理学療法の実施が4項目、4.担当症例に即した基礎知識が7項目、3)症例報告書の作成・提出・発表が3項目で構成されている。解析には成績の欠損が多かった3項目は除外し、30項目を使用した、統計解析は総合評価の合否を従属変数、下位項目を説明変数として多重ロジスティック回帰分析を行った。有意水準は5%とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は倫理委員会設置しておらず、同等の権利を持つ教務委員会の承認を得て実施した。なお、個人を特定するようなデータは含まれていない。【結果】 総合成績合格者137名、不合格者9名であった。多重ロジスティック回帰の結果、有意な関連は認められなかった。【考察】 臨床実習体験者を対象とし、総合評価との関連を調査するために、下位項目を複数投入しロジスティック回帰分析を行った結果、下位項目と総合評価との関連は認められなかった。総合評価で不可がついた学生の下位項目を調べると、不可がついていないにも関わらず不合格がついているケースや、逆のケースもあり、評価の基準があいまいなことが確認できた。また、不合格者の自由記載欄を確認すると、責任感のなさや消極的、受動的、自分にあまいといった評価表にないキーワードが共通してみられる。その背景には学生自身の基礎学力の低さやコミュニケーションスキルの未熟さがあると考えられた。よって総合評価の決めてには学生の実習への取り組む姿勢が基準となっている可能性がある。今後は自由記載欄を詳細に調査し、質的分析や下位評価項目の改訂を含めて検討が必要と考えられた。【理学療法学研究としての意義】 入学当初から勉強への取り組み方やコミュニケーションスキル、生活態度等の質的評価を学内で確立し、臨床実習の具体的場面と結び付けて指導していく必要性がある。
著者
長谷川 稔洋 名島 悠峰 宗像 花楠子 家崎 憲博 小川 千晴 山内 智博
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.611-616, 2019-09-20 (Released:2019-11-20)
参考文献数
27

Polycythemia vera (PV) is one of myeloproliferative neoplasms characterized by a remarkable increase in myeloid cells caused by abnormality of the hematopoietic stem cells. In patients who receive surgical treatment for PV, conflicting complications such as thrombosis and hemorrhage develop frequently. We report a case of PV diagnosed after postextraction hemorrhage. A 75-year-old woman was found to have polycythemia on a health checkup two years previously, but did not receive any treatment for it. She had her left maxillary wisdom tooth extracted at a dental clinic, but was referred to our hospital immediately to manage postextraction hemorrhage. We performed hemostatic treatment with the patient under local anesthesia. Because of the severe hemorrhage, blood examinations were performed and showed increased counts of white blood cells, red blood cells, and platelets. Therefore, we consulted a hematologist, and she received additional examinations. JAK2 gene mutation was positive, bcr/abl t (9;22) translocation was negative, and decreased erythropoietin was revealed. From these results, she was given a diagnosis of PV according to the WHO diagnostic criteria in 2016. Now, six months after tooth extraction, she is being treated by regular phlebotomy, daily oral aspirin, and hydroxyurea to control the blood cells.
著者
浅井 玲央 辰村 正紀 小川 健 万本 健生 平野 篤 山崎 正志
出版者
一般社団法人 日本整形外科スポーツ医学会
雑誌
日本整形外科スポーツ医学会雑誌 (ISSN:13408577)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.55-60, 2021 (Released:2021-04-03)
参考文献数
19

腰椎分離症症例の男女における相違点を見出すことを目的とし,当院で腰椎分離症と診断された高校生以下の症例60例104ヵ所について解析した.性別の内訳は男性44例,女性16例で,罹患高位は男性でL5分離が多く(p=0.060),治療自己中断率は男性で高かった(p=0.095).保存療法が完遂できない男性症例を減らすための対策を検討する必要がある.平均受診年齢や骨年齢,SBO保有率,第5腰椎前弯角,初診時罹患部の末期例割合,骨癒合率,治療期間などは男女で相違がなかった.今後,調査項目を追加し前向き研究を行なうなどして,より詳細に男女の相違点やその原因を明らかにしていく必要がある.
著者
田所 作太郎 栗原 嘉雄 栗原 憲雄 小川 治克 宮下 景司
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.250-265, 1962 (Released:2009-11-11)
参考文献数
38
被引用文献数
2 2

To define the standard for the normal physiological status of rats, about 300 Wistar strain rats, bred in our department, were examined for body weight gain with age in day, and weight of 11 organs-hypophysis, thyroid, adrenal, thymus, testis, ovary, uterus, heart, liver, spleen and kidney-were obtained for each body weight group. And the results were compared with Donaldson's report.As to body weight gain, our results approximately agreed with Donaldson's, but seemed rather lower as compared with recent growth curve for rats.As to correlation of body weight to weight of thymus, testis and ovary, our results tended to differ remarkably high in the latter. Weight of hypophysis and adrenal were evidently higher in females than in males, whereas those of thymus and kidney were conversely higher in male. In adrenal weight, there were remarkable differences between right and left side, the left exceeding the right without regard to sex.Female rats were examined for vagina opening and the first estrus, and from these results and organ weight increase, the puberty for sex was estimated to range 4575 days of age.Further, some discussions were made on whether it is reasonable to express the weight of the organ in ratio to body weight.
著者
小川 芳樹 久松 敬弘 河村 和孝
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.21, no.10, pp.597-599, 1957 (Released:2008-04-04)
参考文献数
6
被引用文献数
1

A method for preparing protective coating on mild steel has been dealt with. The principle lies in that titanium can be deposited on a steel sheet when it is immersed side by side with a titanium sheet or titanium powder in a fused-salt bath consisting of NaCl, KCl or NaCl-KCl mixture. The thickness of the coating obtained depends mainly on temperature and time but not on the initial bath composition. Pyrosol of titanium may have been produced during the process. The microvickers hardness of the titanium coating has been found to be 400∼600 and a salt spray test has revealed high corrosion resistivity.