著者
小野 修三
出版者
矯正協会
雑誌
刑政 (ISSN:02874628)
巻号頁・発行日
vol.123, no.3, pp.74-84, 2012-03
著者
菅沼 岳史 螺澤 庸博 小野 康寛 伊東 令華 馬場 一美
出版者
Showa University Dental Society
雑誌
Dental Medicine Research (ISSN:18820719)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.111-116, 2012

本学では学生のコミュニケーション能力,自学自習能力,問題解決能力,臨床推論・判断能力などに代表される基礎的臨床能力を向上させるために,南カリフォルニア大学歯学部にて開発された仮想患者 Virtual Patient(以下VP)システムをべースにした VP システムを開発し,導入を進めている.このシステムは,学習者がいつでもどこからでもWebにより学内サーバにアクセスして学習することができ,テキストベースで行う医療面接,歯科基本セットから器具選択して行う診査部分と,検査法,診断,治療法の選択を行う5つのパートで構成されている.現在運用されているVP症例は,昭和大学教育研究推進事業として各講座,診療科に提出していただいた症例の中から,医療面接から治療法の選択までのフルバージョンの3症例と医療面接のみの5症例を作成,運用している.本稿では,最新版のシステムの概要と現在までの運用実績とその評価および今後の展開について紹介する.
著者
小野寺 博義 岩崎 隆雄 渋谷 大助 松井 昭義 小野 博美 町田 紀子 阿部 寿恵
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.157-161, 2001-08-31 (Released:2012-08-27)
参考文献数
7
被引用文献数
3

1996年度健診受診者2,396人中744人(31.1%)が超音波検査で脂肪肝と診断された。この744人全員が1999年度も脂肪肝と診断された。この中の12.0%の人でBMIが1.1以上減少しており,脂肪肝と診断されたことで肥満を改善しようという努力が感じられた。ALT,総コレステロール,中性脂肪でも異常値が改善・正常化している受診者が多くみられた。健康的行動変容の存在が示唆された。
著者
土居 忠 田中 信悟 佐藤 康裕 太田 英敏 南 伸弥 藤見 章仁 蟹澤 祐司 田村 文人 平川 昌宏 小野 薫
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.501-507, 2010 (Released:2010-10-07)
参考文献数
19
被引用文献数
3 3

脂肪性肝疾患(FLD)の発生に及ぼすアルコール摂取の影響には不明な点が残されている.今回我々は2008年1月から12月までに腹部超音波検査を含む健康診断を受診した3185名を対象に脂肪肝の頻度に対するアルコール摂取の影響を多重ロジスティック回帰分析により解析した.内臓脂肪性肥満,空腹時高血糖,脂質異常症はいずれも脂肪肝頻度の増加と関連していた.1日アルコール摂取量20 g未満(少量飲酒群),20 g以上から40 g未満(軽度飲酒群)および40 g以上から60 g未満(中等度飲酒群)では脂肪肝のオッズ比は有意に低下した.男女別に飲酒の影響を検討したところ,男性では軽度飲酒群から中等度飲酒群におけるFLDの調整オッズ比は非飲酒群および1日アルコール摂取量60 g以上の多量飲酒群より低かった.一方,女性ではアルコール摂取の影響は明らかでなかった.以上の結果からFLDに及ぼす飲酒の影響には性差があり,男性では軽度ないし中等度までのアルコール摂取は過栄養性FLDの発生を抑制する可能性が示唆された.
著者
小野寺 博義 鵜飼 克明 岩崎 隆雄 渋谷 大助 松井 昭義 小野 博美 町田 紀子 阿部 寿恵
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.211-214, 2000-11-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
31
被引用文献数
6

1991年度から1998年度までの宮城県対がん協会の腹部超音波検査を併用した成人病健診(現在はがん・生活習慣病検診)受診者を対象として,脂肪肝の頻度およびBMIと血液生化学検査結果の変化を検討した。脂肪肝の頻度は16.6%から32.6%と7年間で2倍となった。総コレステロール,中性脂肪も有意に上昇しているのが確認された。生活習慣指導に役立つ事後指導システムの開発が急務である。
著者
小野 永貴
出版者
日本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究は、日本の高校教育の高度化の動向に応じ、図書館連携による高校生への学習支援可能性を検証することを目的としている。特に本研究では「学校図書館と大学図書館・専門図書館の連携」という枠組みに注目し、今まで検証されてこなかったその実態や効果を分析することを予定する。高度な学習を行う高校生に対し、大学図書館や専門図書館の資料利用権も与えることで、有効な支援となり得るのではないかという仮説を検証し、次代の高校教育を支える新たな連携モデルを構築することを目指す。研究初年度の平成29年度は、国内外における高大図書館連携の事例動向調査を開始した。特に、スーパーグローバルハイスクールや国際バカロレア等の指定・認定をうけている学校は、これらの枠組みの中で高大連携や図書館活用が強く促進されている場合があるため、これらの学校および枠組みに特化し報告書や専門書の収集と分析を行った。国内においては図書館連携にフォーカスして言及している文献は少ないものの、海外の専門書では高等学校図書館を大学図書館での学術活動への導入機能として捉え、シームレスに接続するための高度機能が必要との言及が早期から見受けられた。そのほか今年度は、日本の高校生の学習活動における大学図書館専門的資料のニーズ調査を実施するために、調査協力機関への交渉や相談を開始している。貸出履歴情報を活用するための各種手続きをすすめるほか、貸出履歴データの統計処理手法に関する先行事例調査も進めている。
著者
牧浦 大祐 土井 剛彦 浅井 剛 山口 良太 小松 稔 小嶋 麻悠子 小野 くみ子 小野 玲 平田 総一郎
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.923-928, 2010 (Released:2011-01-28)
参考文献数
44
被引用文献数
2

〔目的〕性は年齢と同じく歩行に影響を与える重要な因子である。近年,歩行中の加速度信号に波形解析(root mean square,自己相関分析)を加えて得られる歩容指標(歩行の変動性,動揺性,規則性)を用いた歩行の安定性の定量化が行われている。今回,歩容指標を用いて歩行の安定性に性差が存在するのか検討した。〔対象〕対象は健常若年成人46名(男性24名,女性22名)とした。〔方法〕25 mの自由歩行中の体幹加速度信号から得られた歩容指標の値を男性と女性2群の間で比較した。〔結果〕女性は男性に比べ,歩行の変動性,垂直・前後方向の動揺性が有意に大きく,逆に垂直方向の規則性は有意に低下していた。〔結語〕健常若年成人では歩行の安定性に性差が存在する可能性が示唆された。
著者
小野 ちれか 後藤 春彦 佐藤 宏亮 山崎 義人
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.76, no.669, pp.2169-2176, 2011-11-30 (Released:2012-02-23)
参考文献数
5

Considering serious losses of postwar modernism architecture in Japan, this study aims to clarify a social value fostered by civic action. Noteworthy example were found in Hirosaki City , Aomori Prefecture. 8 buildings planned by well known architect called Kunio Maekawa, which are communal facilities located in middle of the city, were conserved in particular way by citizens.By the research, it revealed that these group of buildings were playing an important role by being a group of life-stages of the citizens. This means that these buildings contains cumulative life-histories of people, which helps people to look back history of themselves and the city. Also by using this networks of accumulative life-histories, the value of these buildings were developing in a sustainable way.
著者
井上 雅夫 藤原 真 小野山 勝 後藤 豊
出版者
日本質量分析学会
雑誌
Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan (ISSN:13408097)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.42-54, 1987 (Released:2007-05-01)

This paper reports a Fourier transform ion cyclotron resonance (FT-ICR) mass spectrometer built in this laboratory. The spectrometer consists of a 5 Tesla superconducting magnet, a cylindrical trapped ion cell with an electron beam source, electronic circuits, a microcomputer which generates pulse sequence and controls a data acquisitions system, and a personal computer.The mass spectrum of xenon isotopes has been obtained by a preliminary experiment. An intense low frequency signal of several hundreds Hz was observed along with the time domain transient signals of ion cyclotron resonance frequencies. The former can be attributed to the rotation of the center of cyclotron motion of ions about the cell axis. This rotational motion is caused by the drift due to the radial electric field component and the magnetic field gradient produced in the plane perpendicular to the cell axis.Analysis of the inhomogeneities of electric and magnetic fields inside the cell and the motion of ions has been carried out and the variation of the frequency of rotation as a function of the kinetic energy of ions has been studied.
著者
前原 宗太朗 福井 健一 冨田 智彦 小野 智司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

降水量などの気象情報を観測する目的として,地域気象観測システム(アメダ ス)が全国約1,300か所に設けられている. しかし,観測地点の移転や周辺に 建造物の建立などの環境変化が生じることがあり,わずかに観測データの性質 の変化が起こる. 本研究では,系列データを扱う再帰型ニューラルネットワー クを用い,上記のような微小な環境変化による気象観測データの性質の変化の 検知を試みる
著者
横堀 武夫 皆川 七郎 渥美 光 小野寺 真作 大内田 久 大路 清嗣 岡村 弘之 大塚 昭夫 川崎 正 木村 宏 国尾 武 鈴木 正彦 田中 吉之助 田中 栄 高瀬 恭二 高橋 賢司 玉手 統 宮本 博 村木 潤次郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會誌 (ISSN:00214728)
巻号頁・発行日
vol.74, no.630, pp.830-831, 1971-07
被引用文献数
1

材料の強さと破壊の問題は, きわめて複雑であって, 従来, 固体物理学, 確率統計論, や金および金属組織学, 弾塑性力学などの連続体力学, 材料試験などの異なる立場から, それぞれ独立に研究が進められていた. これら各分野の研究の相互の関連を究明し, 情報を交換し, 知識の交流をはかること, 特に微視的立場と巨視的研究との結びつきを重視し, 問題の解明に資することを目的として, 境界領域としての材料強度研究会が, 昭和42年7月に, 主査以下19名の委員をもって発足し, 昭和44年6月に予定の2年の会期を経過したが, さらに1年の会期延長を認められて, 昭和45年6月末に満3年の会期を終了して解散した.
著者
上野 清一郎 小野田 静江 高田 久美子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.227-233, 1979

基本的な図形として正方形をとり上げ, これを直線によってランダムに分割し, 分割部を2色でぬり分ける.このような分割図形を数多く作り, それらのイメージを, イメージ用語に対する答えから数値化してイメージ得点とし, これを統計量として図形の間のイメージの比較を行なった.他方図形を数量的に表現し, これらとイメージ得点との間を重回帰式によって関連づけた.これによると,<BR>(1) 今回の配色に関しては, 配色のちがいによるイメージの間には, 有意な差は見られなかった.<BR>(2) 図形を表現する要素 (物理的変数) からイメージへの寄与の仕方を見た場合は, 図形を組立てる多辺形の数ではその数の多いほど, また辺の数の総和ではその値の小さいほど, プラスイメージを与える.
著者
小野 清美
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大學法政論集 (ISSN:04395905)
巻号頁・発行日
vol.217, pp.43-82, 2007-04-27

北住炯一教授退職記念論文集 第一部 近代世界の展開 - ヨーロッパと東アジア -
著者
小野 有五
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.121, no.2, pp.187-214, 2012-04-25 (Released:2012-05-29)
参考文献数
133
被引用文献数
1 4

Fifty years of studies on glacial landforms in Japan between 1960 and 2010 are reviewed from the personal perspective of a researcher who devoted a major part of his life to these studies. The 1960s was a period in which there was a paradigm shift in the history of glacial landform studies in Japan. This resulted from a series of studies by Tomoya Iozawa using aerial photograph interpretation. He was the first researcher to observe and identify all of the glacial landforms in Japan using aerial photographs, and divided them into two groups: the older and more widespread (Yokoo Stage) and the younger and much less widespread (Karasawa Stage). Following his methodology and staging, extensive research was done in the 1970s, and tephrochronological studies revealed that the older and younger stages correspond to MIS 4 and 2 respectively, although MIS 3 glaciation was recognized later in the Hidaka Range, Hokkaido. A researchers union of glacial and periglacial landforms called Kanrei-chikei Danwakai was established in 1972, Proposed and organized by Isozawa and other young students including the author, it stimulated research. In the 1980s, a reconstruction of the mass balance and flows of past glaciers from glacial landforms was attempted by the author and other researchers. This led to the estimation of the Equilibrium Line Altitude (ELA) of former glaciers in Japan. Inventory work and monitoring of perennial snow patches in the Japanese Alps were also begun in the 1980s, and they encouraged studies on the transformation from perennial snow patch to glacier. In addition, the discovery of an ice body at the bottom of Kuranosuke Cirque, Mt. Tateyama, Northern Japanese Alps gave an important hint to estimating the present (topographical) snowline altitude, which could be much lower than the former evaluation determined only from free air temperature. Both the study of perennial snow patches and mapping of the former ELA clarified the importance of precipitation when determining snowline altitude, and the present ELA was estimated at 2970 m just below the peak of Mt. Tateyama (3003 m). Since the 1990s, glacial landform studies became more closely related to global climatic change within the framework of IGBP-PAGES. Glacial fluctuations in Japan in the last glacial period were mainly controlled by monsoon changes and migration of westerlies, which caused a southern migration of the polar frontal zone. Although the glaciers in Japan were small, even in the glacial period, it is now believed that they are an important indicator of climatic changes because they are very sensitive to monsoon and westerly changes.
著者
大宮 邦雄 渡邊 巖 西原 宏史 熊澤 修造 宮本 和久 魚住 武司 小野寺 一清 大宮 邦雄
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

水素ガスはクリーンなエネルギーとして注目されている。本研究ではヒドロゲナーゼ、ニトロゲナーゼ両システムの研究者が意見を交換しながら、水素ガス生産のために培養工学、遺伝子工学的方法で系を改良することをねらって研究を行った。小野寺は水素ガス発生能にすぐれているAzotobacterのミュータントを得た。またアンモニアで抑制されず、高い水素ガス発生能をもった窒素固定菌を土壌から分離した。いずれのアプロウチも今後の新微生物探索の方向を示唆する。魚住は窒素固定菌Azospirillum lipoferumのニトロゲナーゼ遺伝子の転写時および転写後のアンモニアによる活性抑制の機構解明を行い、高アンモニアで窒素固定活性が抑制されない菌TAIを作成した。熊沢は水素ガス発生能の高いらん藻の改良に取り組み、アンモニアによる窒素固定抑制のかからない条件では窒素ガス存在下でも水素ガス発生が継続することを明らかにした。いずれも、ニトロゲナーゼで水素ガスが発生するとアンモニアができにくくなることを考慮して、アンモニアでニトロゲナーゼ活性が抑制されないようにする試みである。西原は酸素ガスと熱に強く、酸性条件で水素ガス発生に強く傾いたヒドロゲナーゼを海洋性細菌Hydrogenovibrioから取り出した。このヒドロゲナーゼは酵素を利用した水素ガス発生に利用できそうである。浅田はらん藻に真正細菌のヒドロゲナーゼ遺伝子を組み込み、水素ガス発生の光エネルギー利用効率を高めようとした。宮本はNoxと二酸化炭素含有ガスを利用する海産微細藻類から乳酸菌と光合成細菌を使って水素ガスを高い効率で生産することに成功した。二酸化炭素削減技術のひとつの有望な方向を示すものである。大宮は難分解性物質からの水素ガス生産に利用するため、Clostridiumのキティナーゼ遺伝子を解析した。渡辺はアゾラと共生しているらん藻の水素ガス発生活性の窒素固定活性にたいする相対比はらん藻の窒素固定活性高いほど高くなるこを見いだした。これらの研究はいずれも水素ガス生物生産の今後の改良戦略の基礎となる知見を与えた。