著者
山本 信一
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.193-201, 1965

筆者は, 1962年7月から1カ年, 単身軽装備で西アフリカのナイジェリア連邦東部州にあつて, 同国の稲作を指導した.その結果, 土壌改良と用水管理が最も重要であるとし, 上記英文の稲作改善勧告書を作成提出した。
著者
山本 文治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.420-421, 2004-04-15
著者
山本 道也
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.16-32, 1983-02

1975年5月上旬から11月上旬まで,モンシロチョウの寄主選好性を調べるため,北海道大学構内に生育している10種類の植物-セイヨウアブラナ・キャベツ・キレハイヌガラシ・カキネガラシ・ハルザキヤマガラシ・ダイコン・ハクサイ・コンロンソウ・ノウゼンハレン・ナズナ-を同構内に設けた実験区に移植・栽培し,そこに発生したモンシロチョウの個体数を発育段階ごとに調査した。10種類の実験植物のうち,ノウゼンハレン・ナズナについては産卵が認められなかったが,残り8種について,生命表が作製され,考察がなされた。以下は,その一部として,第一世代,5月7日〜7月5日までの結果である。1.セイヨウアブラナ・キャベツ(越年株)・カキネガラシ・ハルザキヤマガラシ・コンロンソウの5種は,いずれも,春に成長のピークをもつ植物であるが,それらに寄生したモンシロチョウは,生存率は高いが,発育期間が長かった。2.キレハイヌガラシ・ダイコン・ハクサイの3種は,いずれも,モンシロチョウの産卵期には成長の初期にあり,それらに発生したモンシロチョウは,生存率は低いが,発育期間は短かった。3.上記のうち,生存率の差は,5齢幼虫の捕食による死亡率の差に,発育期間の差は,2齢期までの経過日数の違いに,原因があることがわかった。
著者
山本 道也
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.42-57, 1986-09

モンシロチョウ雌の産卵選好性を調べるため,10m×10mの実験区に10個体ずつ10種(アブラナ科9種セイヨウアブラナ,キャベツ,キレハイヌガラシ,カキネガラシ,ハルザキャマガラシ,ダイコン,ハクサイ,コンロンソウ,スカシタゴボウ,ノウゼンハレン科1種-ノウゼンハレン)の実験植物を調査地のphenologyに合せて,播種,定植または移植し,そこに飛来した雌がそれぞれの実験植物に対して示す行動(産卵,非産卵:移動飛翔,産卵飛翔,吸蜜,休息)を直接観察した。産卵が観察された頻度と観察されなかった頻度の発生世代,実験植物(高さ,表面積,種別)による違いを考察した。以下はその結果である。1.高さ5cm未満の寄主は避けられる傾向が強い。2.表面積1,000cm^2未満の寄主も避けられる傾向が強い。3.表面積8,000cm^2以上の寄主が好まれ,しかも,これ以上では寄主の選り好みはない。4.8,000cm^2以上の表面積を自然状態で最も長く維持している寄主はキレハイヌガラシであるため,結果的に,キレハイヌガラシでの産卵が多くみられることになる。5.この雌によるキレハイヌガラシに対する選好は,遺伝的に決められた固定したものではなく,寄主の生態的特徴の結果であり,時間的,地理的に変化する可能性が大きい。
著者
戸島 洋一 服部 万里子 坂本 拓也 松田 俊之 熊澤 美紀子 遠藤 洋子 山本 武史
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.161-166, 2011 (Released:2011-08-05)
参考文献数
8

アンチバイオグラム(抗菌薬感性率一覧表)は各施設や地域で分離される病原細菌の抗菌薬感受性を累積して示したレポートであり,感染症のエンピリック治療を開始する際の重要な情報源である.通常一定期間に院内で分離された菌はまとめて集計されるが,菌種によっては診療科や検体種類によって感受性に大きな違いが存在する可能性がある.今回われわれは,分離数が多く,耐性菌が治療上問題となりやすい緑膿菌について,診療科間,検体種類間,外来・入院間での13種類の抗菌薬の感性率の差について検討した.2009年に分離された緑膿菌株数(1人1株)は369株(外来患者から83株,入院患者から286株)で,30株以上検出された診療科は5科であった.5診療科間で抗菌薬の感性率に有意な差が認められた抗菌薬は3剤であったが,4つの検体種類間(呼吸器・泌尿器・消化器・膿浸出液)では13種類中11の抗菌薬で有意な差が認められた.呼吸器検体,膿浸出液検体の感性率が高く,泌尿器検体,便検体の感性率が低かった.外来・入院間ではすべての抗菌薬の感性率が入院由来株で低かった.尿路由来検体と呼吸器由来検体の緑膿菌の感性率の違いは大きいため,治療に当たる際は検体種類別に層別化されたアンチバイオグラムが有用であると考えられた.また診療科間の感性率の差は主に検体種類の差によるものであり,診療科別アンチバイオグラムの必要性は低いと考えられた.
著者
山本 真子 小松 孝至
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.76-87, 2016 (Released:2016-04-11)
参考文献数
16
被引用文献数
3

本研究では, 小学生の書く日記において, 書き手と書く対象との関係, 書き手と読み手との関係の二側面において明確化する子どもの固有性を自己として捉える観点から, 公立小学校4年生3名が, 小学校での学習の一つとして取り組んだ日記の質的分析を行った。事前調査として学年全体(218名)に質問紙調査を実施した上で, その結果と日記の内容を参考に3名の日記(計537篇)を選択して検討し, うち14篇を用いて, 特に書かれた他者および読み手としての他者との関係に注目したまとめを行った。書き手と書く対象との関係の視点からは, 時系列的に類似する内容を繰り返し書くスタイルの中で, 細部への視点の焦点化, 直接話法を用いた対話的表現, 他者への批判的な表現, 他者との対比などの形で子どもの視点が明確化する際, 他者が種々の役割を果たしている状況が観察できた。また, これらの書き手と対象との関係に関する表現のレパートリーは, 同時に書き手と読み手の関係において, 書き手が自己を定位する行為として考えられた。
著者
山本 秀人 月本 雅幸 松本 光隆 山本 真吾 土井 光祐 矢田 勉
出版者
高知大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

本研究は、和歌山県紀の川市の真言宗寺院興山寺所蔵文献の調査・研究を中核とする、和歌山県における真言宗寺院所蔵文献の実地調査と、それに基づく国語史的立場の考察・研究を主要目的とする。以下の調査研究活動を実施し、各成果があった。1.紀の川市興山寺の調査は、研究代表者・研究分担者・研究協力者の総勢13名で興山寺聖教調査団を組織し、経箱全94箱を分担して、文献毎(総計約6千点)の調書(書名、時代、装幀、寸法、訓点、奥書等調査)を作成する作業を行った。具体的には、15〜18年度に、原則4〜7日間の調査を計11回実施し(本科研支弁以前の14年度実施予備調査1回、15年度4月実施1回を含める)、18年度7月までに全94箱の調査を完了した。並行して、主要文献のデジタルカメラ撮影も行った(計129点)。これらに基づく、パソコンデータベースも18年度9月までに完成し、その冊子版文献目録も同10月に刊行した(私家版)。2.紀の川市興山寺のほか、田辺市高山寺、高野山(高野山大学図書館等)における調査も重点的に実施し、田辺市高山寺については主に主要文献の撮影を行い(計67点)、更に冊子版文献目録(本科研以前に一応の調査了、全73箱)を再調製して刊行した(私家版)。高野山においては注目される文献の実地調査を行った。ほか、京都(栂尾高山寺、仁和寺等)や東京(尊経閣文庫等)などにおける真言宗関係文献の調査も適宜実施した。3.以上の調査に基づく研究・考察は今後の課題とすべき点も多いが、例えば、平安時代書写を含む興山寺蔵大般若経写本六百帖は、仏教史上極めて貴重であることが判明した。国語学上重要な文献は高野山に多く、特にその数点について国語学上の研究を行い成果があった。更には和歌山県相互間の比較、京都地域等との比較の一層の進展も必要であり、今後の課題であるが、その基盤の構築は完了したと言って良い。
著者
池田 諭史 大橋 一輝 山本 和英
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.93, pp.161-168, 2004-09-17
被引用文献数
1

新幹線の電光掲示板で使用されるニュース記事は冗長度の少ない高密度表現となっている。また、体言や格助詞で終るといった独特の文末表現をしている。そこで本稿ではこのような高密度文の文末に着目し文末が体言や格助詞で終る形に整形することによる要約を試みた。整形はパターンマッチを用いて行ない、結果として文末の要約率は52%であり1 文当たり2.50文字の削除ができた。また、人が判断した正解率は95%であった。The electrical bulletin board news consists of high density expressions. The end of the sentence is unique shape that is nouns or case particles. This paper focuses on expressions of the sentence end, and attempt to summarize them by forming them into nouns or case particles. We summarize the news sentence by pattern matching approach. Our evaluation illustrates that our summarizer reduces 2.50 characters on average; the summarization ratio of sentence ends is 52%. We also show that the correctness of reduction is 95%.
著者
平島 拓弥 荒牧 正俊 山本 正之 安田 恭野 宗藤 伸治 古君 修
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.101, no.5, pp.308-314, 2015 (Released:2015-04-30)
参考文献数
12
被引用文献数
7 6

Effect of specimen thickness on ductile fracture energy for ferrite-austenite duplex stainless steel was investigated by using tensile strain test. It was revealed that both uniform and local deformation energies decreased with the decrease in the specimen thickness. Voids in a thicker specimen can be easily formed at the lower plastic equivalent strain because of the steep increase in the triaxiality. The decrease in the local deformation energy was due to the void growth near the fracture surface depending on the steep increase in the stress triaxiality.
著者
宮崎 哲弥 枝川 登 山本 周 秋葉 重幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム
巻号頁・発行日
vol.96, no.334, pp.49-54, 1996-10-31

本論文では容易に構成可能且つ安定に動作する多波長光源として, 一組のアレイ導波路格子(AWG)を用いたファイバリングレーザを提案し, 波長多重ネットワークにおける適用について検討した. さらに基本動作特性としてチャネル間隔1.4nmにおいて, 各波長出力-5dBm, サイドモード抑圧比40 dB, 信号対背景雑音レベル60 dBの安定な4波長同時発振動作を確認した. この多波長リング光源は各波長ごとの個別変調も可能であり, また離散的波長可変光源としても適用することができる.
著者
山口 秀夫 有本 正生 山本 起巳子 沼田 敦
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.99, no.6, pp.p674-677, 1979-06
被引用文献数
1

Four kinds of lignans were isolated from the seeds of Hernandia ovigera L. collected in Okinawa besides the previously reported desoxypodophyllotoxin (I). Oily substance II, named bursehernin, C_<21>H_<22>O_6,was confirmed to be lignan-2 isolated from Bursera schlechtendalii. III, mp 171-173°, and IV, mp 125-126°, were determined as desoxypicropodophyllin and podorhizol obtained from Podophyllum emodi WALL. respectively. V, mp 270-275°, could not be clarified due to its small amount.
著者
山本 修一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.468, pp.49-54, 2011-03-03
被引用文献数
1

複数のシステム間における情報連携を容易化することは,個別システムの機能を越えた非機能要求である.本稿では,非機能要求シナリオに基づくアーキテクチャ分析手法を情報連携性に適用することにより,情報連携アーキテクチャを分析できることを明らかにする.
著者
岩崎 千晶 村上 正行 山田 嘉徳 山本 良太
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

研究課題①「正課と学習支援の連環によるディープラーニングを促すデザイン要件の提示」に関しては、日本語ライティングにおいてライティングセンターを活用した学習者の個別傾向を分析し、リピーターへとつなげるための学習支援の手立てを検討した。また学習の深化を目指し、ICTを活用したライティング指導の実践研究を行った。学習支援には、個別指導に加えて、自主学習用の教材開発も含まれるため、英語・日本語ライティング教材を開発し、正課と学習支援の連環による学びの深化に取り組んでいる。「研究課題②多様なアクターが関わるラーニング・コモンズにおける学びのプロセスモデルの提示」では、各大学がどのように学習者の学びを評価しているのかについて調査を行った。具体的にはCiNiiを活用し、ラーニング・コモンズの評価を扱う論文66件を分析した。調査の結果、質問紙調査、観察調査、インタビュー調査の順で調査法が採用され、量的な調査が75%を占めた。今後、学びのプロセスや成果を明らかにするためには、質的な調査やラーニング・コモンズにおける理念(育むべき学習者像)に関する議論の重要性を示した。特に学習成果に関しては汎用的な能力が評価指標となっていたため、本研究で指摘した学習者にとっての学習概念の更新を促す「照射」の概念を取り入れる必要性を確認した。「研究課題③学習支援を提供する組織における学生スタッフを含めた教職員を対象としたSD・FD研修プログラム・eラーニングの開発と評価」では、教育の質保証、授業設計、評価方法、ICT活用、学習環境をテーマに研修プログラムを開発し、運営・評価をした。またライティング研修の中から、ライティングの理念・学習支援の歴史等のプログラムをeラーニング教材として提供するための資料教材を完成させた。またライティングの学習支援に関する指導モデルを提供するため、eラーニング教材を開発した。
著者
神門 典子 吉岡 真治 山本 岳洋 酒井 哲也 相澤 彰子 大島 裕明
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

平成28年度の研究実績の概要は下記の通りである。(1)ユーザの状況の捕捉と分析:探索的検索の例として、網羅的な情報探索タスク、探索中のユーザの時間認識、および、モバイル検索と音楽検索における複雑さの異なる検索タスクにおいて、ユーザ実験を行い、ログと、視線・インタビュー・アンケートなどのインタラクションデータを収集し、タスクと状況に応じた傾向を分析した。(2)ユーザの状況に応じて、ユーザを支援する技術: a) 網羅的情報探索のタスクにおいて探索を支援するクエリ推薦インターフェース、b) マルチファセット検索インタフェース、c)検索結果の多様化と多段階要約提示、d)ファセット検索の精緻化に必要な要素技術として 1) Wikipedia、DBPediaなどからのNamed Entityの属性抽出と組織化、2)文書中の非自然言語要素(数式など)へのアクセスについて、研究を進めた。上記a)は、あるクエリに対する未知の適合情報を含む度合いを、観点多様性と既知適合情報のディスカウントを考慮して定式化している。ユーザ実験の結果、既存方式よりも有効なことが示唆された。b)は、広く多様なタスクに適用可能な基盤技術の一つである。c)は、モバイル検索など、画面の小さいデバイスを用いて、探索的な検索において、特に有用である。(3)検索の基礎技術として、検索の多様化について研究を進めた。また、検索実験の規模(とくに、検索課題(topic)数)による実験結果の信頼性・妥当性を検証する方式を提案し、数学・統計学の理論に基づいて考究するとともに、多くの実例に適用して検証をすすめた。