著者
加藤 眞義 舩橋 晴俊 正村 俊之 田中 重好 山下 祐介 矢澤 修次郎 原口 弥生 中澤 秀雄 奥野 卓司 荻野 昌弘 小松 丈晃 松本 三和夫 内田 龍史 浅川 達人 高木 竜輔 阿部 晃士 髙橋 準 後藤 範章 山本 薫子 大門 信也 平井 太郎 岩井 紀子 金菱 清
出版者
福島大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は、東日本大震災のもたらす広範かつ複合的な被害の実態を明らかにし、そこからの復興の道筋をさぐるための総合的な社会学的研究をおこなうための、プラットフォームを構築することである。そのために、(1)理論班、(2)避難住民班、(3)復興班、(4)防災班、(5)エネルギー班、(6)データベース班を設け、「震災問題情報連絡会」および年次報告書『災後の社会学』等による情報交換を行った。
著者
山本 郁夫 入野 善行
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.315-319, 2004

パソコンの録音機能を使って気柱共鳴の実験を行い,いろいろな周波数に対して,気柱長を変えたときの音波の振幅,および位相の変化を調べた。管口付近で観測された音波に対する結果は意外と複雑なものになった。実験結果は,減衰を考慮した気柱共鳴の理論で非常にうまく説明できることが分かった。
著者
岡田 昌史 茂木 祐一 山本 江
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.45-54, 2014 (Released:2014-02-15)
参考文献数
13

In this paper, we develop a model of the behavior of visitors in an exhibition space, and design an amenity space to reduce congestion. Because the flow of visitors depends on the space layout, it is possible to reduce the congestion by changing the layout of exhibits. To deal with the congestion, a macro model of visitors is required. The flow of visitors is modeled by two-dimensional vector field and the individual behavior is represented by the dynamic model including collision avoidance of individuals. To model walking and stopping behaviors, we introduce an extended dimensional space where the extra coordinate represents the viewing time of each exhibition. The parameters in the proposed model are identified from the measured data of human flow line. To reduce the congestion, the layout of exhibits is optimized based on the proposed model by minimizing the collision avoidance vector. The proposed method is verified by simulations and experiments using swarm robots, which consist of autonomous mobile robots and radio controlled robots.
著者
水野 敏実 松岡 俊文 山本 勝也
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
地盤工学会誌 (ISSN:18827276)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.12-15, 2009-05-01

Recently SAR images have been widely adopted for the monitoring of ground surface deformation. InSAR (interferometry SAR) becomes a powerful tool to clarify geological structures and tectonic motions cause of large earthquakes. The InSAR analysis which is centimeters order precision and used two images is convenient to make a quick report for the surface deformation after large earthquakes. On the other hand, PSInSAR technique which uses 20 SAR images or more over realizes millimetric precision in a wide area with a high-density. Especially, it enables to detect the historical deformation of the surface according to used images term. This paper discusses the geological structure and the mechanism of surface deformation for the Noto Hanto Earthquake in 2007 and Mid Niigata prefecture Earthquake in 2004.
著者
樫村 広秋 須山 芳明 才木 義夫 山本 明夫 氷見 康二
出版者
Japan Society for Atmospheric Environment
雑誌
大気汚染学会誌 (ISSN:03867064)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.432-438, 1983

自動車へのガソリン給油時に排出する炭化水素について, ガソリン温度と炭化水素濃度および排出量との関係を求め, 炭化水素の排出係数について考察し, 次の結果が得られた。<BR>排出ガス中の炭化水素濃度の実測値と著者らの提案した計算値は, 良好な一次式で表され, ガソリンの温度と成分がわかれば排出ガス中の炭化水素濃度は概算できる。<BR>ガソリン給油時の排出ガス量は, 温度上昇とともに増加する傾向をもち, 更に炭化水素排出係数もガソリン温度の上昇で増加し, 両者の間には良好な相関が認められた。<BR>ガソリン給油所での実測と今回行った実験では, ほぼ近似した結果が得られ, 試作装置を使用することによって, 給油所における排出実態を容易に把握できることができた。
著者
野間 康隆 山本 浩之 西村 毅 笠 博義 西形 達明 西田 一彦
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集C(地圏工学) (ISSN:21856516)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.444-456, 2013
被引用文献数
5

城郭石垣の維持管理においては地震時の安定性評価手法の確立が課題となっている.本研究では,城郭石垣を対象として地震時の変形を予測し,なおかつ,その結果を用いて動的安定性評価を行う手法について検討を行った.具体的には,粒状体の解析手法の一つである個別要素法を用いて城郭石垣の地震時変形予測を考え,各石垣構成材(築石,栗石,地盤)の物性値と入力物性値との関係を明確にした上で実物大城郭石垣モデルの振動台実験結果の再現を試みた.この結果,地震力が作用した場合の築石の変形量や変形モードを的確に再現できることが確認された.さらに,文化財である城郭石垣を対象として地震時の安定性を評価することを目的として,上記の解析結果を「孕み出し指数」により評価する手法についての提案を行った.
著者
山本 博子 ヤマモト ヒロコ YAMAMOTO Hiroko
出版者
千葉大学国際教育センター
雑誌
国際教育 = International education (ISSN:18819451)
巻号頁・発行日
no.9, pp.75-90, 2016-03

国際化する日本社会において、大学生の英語力育成の強化が求められている。それと同時に、思考の基盤となる日本語力の育成の重要性も認識されてきている。そのような動きを踏まえ、筆者の本務校では、英語教員と日本語教員(筆者)とが共同で、学生達に英語テストと日本語テストを実施し、その相関関係の調査研究を始めた。この調査を行うことにより、日本語力(母語力)が英語力向上にどのように影響しているかを明らかにし、英語教育と日本語教育の今後の課題を見出すことができると考えている。さらに、外国語習得力と母語力との関係性を明らかにすることは、日本語を母語としない人々に対する日本語教育の現場において、学習者の日本語力を、母語力と関係付けて捉えていくためにも役立つであろう。現在は、2015年9月に行った予備調査の結果の分析を行い、英語テスト・日本語テストの問題点を明らかにし、来年度の本調査に向けての準備を進めている。本稿では、予備調査の結果を示し、そこから明らかになった学生達の日本語力の問題点について考察した。It is widely said that English language competence of university students is vital for Japan inorder to earn the status of an internationalized country. At the same time, the importance of theirnative language competence as the fundament for creative thinking is emphasized. In an attempt toaddress these issues English and Japanese language tests were given to Toyo Gakuen Universitystudents, and the correlation between their English and Japanese competence was investigated withthe purpose of finding to what degree native Japanese competence influences the progress inacquiring English as a foreign language. The scope of this research includes identifying problems inboth English and Japanese language education and developing effective teaching strategies.The findings of this research also imply that native language (L1) competence should be takeninto consideration when teaching Japanese as a second language (JSL) to non-native students.In this paper, I analyze the results of the preliminary research conducted in September, 2015, andpoint out to the problems the surveyed students encountered in the language tests.75
著者
山本 憲志郎
出版者
THE TOHOKU GEOGRAPHICAL ASSOCIATION
雑誌
東北地理 (ISSN:03872777)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.81-97, 1987
被引用文献数
1

北海道・暑寒別岳東側斜面において, 緩斜面と河成段丘面の編年および最終氷期以降の古環境の復元を試みた。<br>最終氷期初期~約40,000yr B. P. あるいはそれ以前の間に, 段丘I・II面が順次形成された。その後約20,000yr B. P. までの間に, 緩斜面Iと段丘III面が形成された。緩斜面I形成期は, 堆積物の層序関係より段丘II面形成後から段丘III面形成以前であると考えられる。緩斜面I堆積物は, 下部に長軸が斜面の最大傾斜方向によくそろう角礫層を持つことから, 寒冷で比較的湿潤な環境下における gelifluction によって形成されたと考えられる。この角礫層上位の細粒層の存在は斜面で乏しい水量による洗い出し作用が卓越したことを示しており, 約20,000yr B. P. に至るまでの乾燥化に対応した現象とみることができる。段丘II面 (形成終了は約40,000yr B. P. あるいはそれ以前) およびIII面形成期 (終了は約20,000yr B. P.) は, 段丘I面形成期 (最終氷期初期) より寒冷で, 谷壁からの凍結破砕による岩屑供給が盛んであり, 降水量も少なかったことがその厚い堆積物, 礫の低円磨度, 高い堆積岩礫含有率, 最大礫径が小さいことなどから推定される。段丘III面形成期の古環境は, 緩斜面Iから推定される古環境と矛盾しない。<br>約20,000yrB. P. ~現在までに, まず段丘IV面が形成され, その後緩斜面IIと段丘V面が形成された。緩斜面II形成期は, 段丘IV面形成後から段丘V面形成以前と考えられる。緩斜面IIは, Younger Dryas 期あるいは Mesoglaciation 期の寒の戻りに, gelifluction によって形成を開始したと考えられる。段丘IV・V面堆積物の諸特徴は段丘II・III面のそれと対照的であることから, 前2者がより温暖で湿潤な環境下で形成されたと推定される。
著者
小久保 秀之 高木 治 小山 悟史 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.236-249, 2010-09-01

白いぼキュウリ(Cucumis sativus'white spin type')を生体センサとして使うガス測定法にて、ヒーリング中のヒーラーの周囲に広がるヒーリングパワーのポテンシャルの空間分布(X-Y平面)の測定を試みた。ヒーラーは特異能力者として知られるW003(女,41歳)。ヒーラーは座位にて、高さ67cmの机上に設置されたキュウリ切片(実験試料2皿)に対し、30分間、キュウリの香が強くなるよう非接触で手かざしヒーリングした。さらにヒーラーの周囲のポテンシャル分布を測定するために、ヒーラーの前後左右に50cm間隔で4点ずつ、斜め方向約2.5mの4か所にキュウリ切片を設置した(計20点。いずれも床面から70cm)。ヒーリング試行は15分の休憩をはさんで2回実施した。ヒーリング中、対照試料となるキュウリ切片は別室に保管した(ヒーラーから対照試料までの直線距離は12m)。24時間後、各試料のガス濃度を酢酸エチル検知管141L(ガステック社)で測定し、各点のJ値(実験試料と対照試料のガス濃度の比の自然対数)を求めた。結果、ヒーリング中のヒーラーの周囲にはクーロンポテンシャルとは異なる特異な形のポテンシャルが形成されていること、ヒーラーの体の前後方向と左右方向とで異方性があることが示唆された。
著者
田村 慶信 斉下 純也 山本 詩織 山田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.44, pp.43-48, 2013-05-17

近年,低コスト・短納期・標準化といった観点から,AndroidやBusyBoxに代表される組込みオープンソースソフトウェアが積極的に採用されている.オープンソースソフトウェアは,世界中の誰もが開発に参加でき,ソースコードが公開され,誰でも自由に改変可能なソフトウェアであることから,急激に普及が広まっており,最近では,組込み機器に対してもAndroidやBusyBoxに代表される組込みオープンソースソフトウェアが積極的に採用されつつある.本論文では,iOSのApp StoreやAndroidのGoogle Playのようなインストーラの振る舞いを考慮したハザードレートモデルに基づく信頼性評価法を提案する.さらに,提案モデルに基づく信頼性評価ツールをAIRアプリケーションとして開発し,実際のオープンソースソフトウェアのソフトウェア故障発生時間間隔データに対する信頼性評価例を示す.
著者
川原 一真 山本 幹雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.21-22, 1997-03-12
被引用文献数
2

ワードプロセッサ等を用いて作成された日本語文書に含まれる各種の表記誤りを、計算機により校正するために様々な手法が提案されている。誤り検出ルールを用いた手法では、誤り検出ルールを人手によって作成しなくてはならず、手間がかかる。また、辞書を用いた形態素解析システムを使って、入力文を形態素解析した結果と準備しておいた形態素辞書とを比較する手法では、使用した形態素解析システムが誤った文を無理矢理正しい形態素の連続としてしまう可能性が強い。そこで我々は、文に対して辞書を用いない方法で分割位置を与えるシステムを用いて、正しい文から成ると考えられるコーパスから単語辞書を構築し、その辞書との比較によって表記誤りを検出する手法を提案する。一定の基準で入力文を分割するシステムを用いるため、英文スペルチェッカーで実用化されている手法が流用できるのではないかという期待ができる。また、正しい文からなるコーパスを用いれば、誤り検出用の辞書が自動で得られるというのも利点である。なお今回の実験で、本手法によってミスタイプとかな漢字変換誤りの一部を検出できるということが確かめられた。