著者
山田 実
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.217-226, 2019-07-25 (Released:2019-07-31)
参考文献数
38

2017年,サルコペニア診療ガイドラインが発刊された.ここでは,サルコペニアの定義・診断,疫学,予防,治療という項目でまとめられており,現時点でのサルコペニア診療に必要な情報が掲載されている.日々の臨床場面でサルコペニアを診る際には,まず,アジアのサルコペニアワーキンググループで定めた基準を使用すること,サルコペニアの治療には運動および栄養介入が推奨されている.なお,サルコペニアは各種疾病に併存することが多いことから,このような推奨を踏まえた上で個々の症例に対応することが求められる.
著者
上野 聡 本同 宏成 山田 悟史
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.71, no.11, pp.767-770, 2016-11-15 (Released:2017-08-03)
参考文献数
8
被引用文献数
2

話題―身近な現象の物理―チョコレートのおいしい物理学
著者
尾崎 研一 明石 信廣 雲野 明 佐藤 重穂 佐山 勝彦 長坂 晶子 長坂 有 山田 健四 山浦 悠一
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.101-123, 2018 (Released:2018-08-02)
参考文献数
168
被引用文献数
4

森林は人間活動に欠かすことのできない様々な生態系サービスを供給しているため、その環境的、経済的、文化的価値を存続させる森林管理アプローチが必要である。保残伐施業(retention forestry)は、主伐時に生立木や枯死木、森林パッチ等を維持することで伐採の影響を緩和し、木材生産と生物多様性保全の両立をめざす森林管理法である。従来の伐採が収穫するものに重点を置いていたのに対して、保残伐は伐採後に残すものを第一に考える点と、それらを長期間、少なくとも次の主伐まで維持する点に違いがある。保残伐は、皆伐に代わる伐採方法として主に北アメリカやヨーロッパの温帯林、北方林で広く実施されているが、日本を始めとしたアジア諸国では普及しておらず、人工林への適用例もほとんどない。そこで、日本で保残伐施業を普及させることを目的として、保残伐施業の目的、方法、歴史と世界的な実施状況を要約した。次に、保残伐の効果を検証するために行われている野外実験をレビューし、保残伐に関する研究動向を生物多様性、木材生産性、水土保全分野についてとりまとめた。そして、2013年から北海道で行っている「トドマツ人工林における保残伐施業の実証実験(REFRESH)」について紹介した。
著者
内山田 康
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.158-179, 2008-09-30 (Released:2017-08-21)
被引用文献数
1

アルフレッド・ジェルは、美学的な芸術の人類学の方法は行き止まりに突き当たると言った。それはどのような行き止まりだったのか。この行き止まりを超えることはどのようにして可能だとジェルは考えていたのか。このような疑問に突き動かされて本稿は書かれている。ジェルのArt&Agency(以下AA)を批判したロバート・レイトンは、ジェルが芸術の人類学を議論する時、文化や視覚コミュニケーションを重要視しない点を批判した。もしも見直す時間が残っていたら、ジェルは、このような点を書き改めたに違いないとレイトンは言う。レイトンはジェルの作品全体の中にAAを位置づけなかったから、このような仮定が立てられたのだろう。私はAAをジェルのより大きな作品群の中に位置づけなおして、ジェルの芸術の人類学が前提とした認識論へ接近しつつ、その芸術の人類学で重要な役割を果たした再帰的経路の働きと、図式の転移について考察する。
著者
山田 竹志
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.111-130, 2022 (Released:2022-04-06)
参考文献数
38

The Manifestation Requirement, advanced by Dummett in his critique of semantic realism, has been criticized for being behavioristic, and the responses have been made that the critics are mistaken. However, the dispute has failed to exhibit the point of the Requirement. In this paper, I shall argue (1) that, in the light of Anscombe's theory of practical knowledge, knowledge of linguistic meaning is to be seen as the knowledge-how that forms the basis of the practical knowledge that an agent has of his own intentional actions, (2) that such knowledge of linguistic meaning is to be based on mutual agreements in a community, and (3) that the Manifestation Requirement is a condition for the possibility of such mutual agreements. As a result, the Manifestation Requirement finds its basis on the idea that language and linguistic acts are tools that we use while continually improving them.
著者
横堀 将司 須田 智 佐々木 和馬 山田 真吏奈 阪本 太吾
出版者
日本医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

①蘇生後脳症モデルにおいて神経幹細胞(SB623)移植の有効性を検討する②幹細胞移植のIn situ transplantationと、経鼻的接種との比較を行い、行動実験および病理学的、電気生理学的有効性を明確にする。
著者
大島 幹弘 中村 安孝 池田 直人 西山 博隆 小菅 和仁 山田 浩 伊藤 邦彦 松山 耐至
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.499-503, 2013-08-10 (Released:2014-08-10)
参考文献数
3
被引用文献数
4 2

Tablet-splitting is an important practice for pharmacists in hospitals and pharmacies. We investigated the variation of line tablet containing splitting score using 4 splitting methods (scissors, automatically, knife and spoon). We evaluated variation using the coefficient of variation. As a result, scissors and automatically showed small variation, but knife showed big variation. Furthermore, as individual difference using a warfarin tablet was investigated, the scissors showed small variation compared with other methods. As the splitting methods and individual difference results, the tablet scissors method was the most useful division method. We investigated the variation of line tablet non-containing splitting score using scissors and crushing tablet on/off diluting agent. As a result, crushing tablet on a diluting agent showed small variation. Using a score line tablet divided by the tablet scissors method, the non-score line tablet divided by crushing tablet on the diluting agent was small variation.
著者
山田 祐樹
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.438-439, 2020-12-01 (Released:2020-12-15)
参考文献数
9
著者
山田 有美
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.562-570, 2012-11-01 (Released:2012-11-01)

America Invents Act(AIA)が特許調査に与える影響について説明する。特に,2013年3月16日以降に有効出願日がくる特許出願は先発明主義から先願主義に変わり,AIAは先行技術の範囲に影響を及ぼす。また,特許調査によって得られた先行技術をいかにして使用するかに影響を及ぼすAIAによって変更または新たに制定された制度,「第三者による特許成立前の情報提供」,「付与後レビュー」,「補足審査システム」についても説明する。「第三者による特許成立前の情報提供」は安い費用で無効となるべき特許の成立を妨げうる制度である。「付与後レビュー」は新しく制定された制度で無効事由が制限されていない。このようにAIAは特許調査の重要性を高めるといえるだろう。
著者
山下 ひろ子 小山田 玲子 奥 直子 西村 正治 石黒 信久
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.210-214, 2011 (Released:2011-10-05)
参考文献数
7
被引用文献数
1

当院職員を対象に,麻疹,風疹の感染防御に十分な抗体価を有していない者(麻疹PA抗体価128倍未満,風疹HI抗体価16倍未満)に麻疹,風疹ワクチン接種を行った.麻疹ワクチン接種後に128倍以上の抗体価を獲得したのは123名中92名(74.8%)で,256倍以上の抗体価を獲得したのは123名中70名(56.9%)であった.風疹ワクチン接種後に16倍以上の抗体価を獲得したのは130名中118名(90.8%)で,32倍以上の抗体価を獲得したのは130名中101名(77.7%)であった.幼児に麻疹,風疹ワクチンを接種した場合の抗体陽転率は95%以上とされているが,医療従事者に麻疹,風疹ワクチンを接種して(単に抗体陽転ではなく)感染防御に有効とされるレベルの抗体獲得を期待する場合,接種後の抗体獲得率は95%よりも低いことに留意するべきである.
著者
犬飼 幸男 多屋 秀人 山田 伸志 落合 博明 時田 保夫
出版者
The Institutew of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.61-70, 2006-02-01 (Released:2009-10-06)
参考文献数
25
被引用文献数
1

低周波音のガイドライン作成に必要な基礎資料を得るため, 一般成人21人及び苦情者10人を対象に, 低周波純音及び狭帯域ノイズの「聴覚閾値」及び「居間・寝室の主観的許容値」及び「気になるレベル」を心理物理実験で測定し, パーセンタイル値による評価法の信頼性・妥当性を検討した。同時に, 複合音の許容値を測定して結果の整合性を検討した。その結果, 一般成人における寝室の許容値は再現性が高く, その10パーセンタイル値は苦情者の実験データにも適合し, 苦情現場の1/3オクターブバンド測定値で苦情対応の有無を良く識別した。また, ヨーロッパ諸国におけるガイドラインとも良く整合した。この結果は, 環境省により公表された「低周波音問題対応の手引書 (2004)」に示されている,「低周波音による心身に係る苦情に関する参照値」として活用された。
著者
山田 慶子 上田 友彦
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 47
巻号頁・発行日
pp.78-79, 2000-10-16 (Released:2017-11-08)

To study adhesive properties of Urushi glue, adhesive strength and drying time were measured mixing some powder with Urushi , The results showed good performances when buckheat flour or wheat flour were mixed 20-30%, and drying on 8week or more, in both normal and waterproof condition for adhesive strength were good. And we experimentally made laminated lumber with the mixed Urushi glue, and the lumber was available for potter's wheel processing.

9 0 0 0 OA 幾何学

著者
山田昌邦 訳
出版者
開拓使
巻号頁・発行日
vol.巻之3, 1873

9 0 0 0 OA 幾何学

著者
山田昌邦 訳
出版者
開拓使
巻号頁・発行日
vol.巻之2, 1873