著者
岡島 いづみ 山田 和男 菅田 孟 佐古 猛
出版者
The Society of Chemical Engineers, Japan
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.553-558, 2002-09-20
被引用文献数
3 39

亜臨界から超臨界領域の水を用いてエポキシ樹脂の分解を行った.その結果,350–380℃,25MPaの条件で樹脂は完全に分解し,約90%がフェノールやイソプロピルフェノールなどの単環フェノール類や,比較的分子量の小さな生成物である水+メタノール可溶分として回収された.一方,380℃における熱分解では分子量の大きな残渣やTHF可溶分が生成物の約半分を占めていることから,反応場に水が存在することで樹脂の炭化が抑制され,低分子化が進行することを確認した.また超臨界メタノールを用いた場合には,エポキシ樹脂の分解は起こるものの,同様の条件の超臨界水分解に比べて軽質化はあまり進まなかった.当該技術の応用の一例として,エポキシ樹脂をマトリクス樹脂として使用した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の分解・炭素繊維の回収を試みたところ,380℃,25MPaの超臨界水を用いると樹脂分は低分子化して炭素繊維からはがれ,付着物のない炭素繊維を回収することができた.
著者
山田 耕一
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.78-88, 2001-06-15
被引用文献数
1

確率と可能性間の変換はZadehが可能性理論を提案して以来多くの研究者により研究されてきた。しかし、既存研究の多くは確率と可能性間の変換時に満たすべき条件を議論し、発見的に考案した変換式がその条件を満たすことを証明するに留まる。したがって提案された変換式が与えられた条件を満たす唯一の式とは限らないものが多い。本研究では証拠理論に基づく3種類の変換法を新たに検討し、議論する。これらの方法はいずれも確率と可能性間の変換において満たすべき原則を与え、その原則から一意に導かれる変換法を得る。1つの変換法(T1)では可能性を順序尺度と見なして与えられた確率分布から可能性の大小の順序構造を得る。残る2つ(T2、T3)は可能性を不確実性の比例尺度として扱い、確率分布から可能性分布を導く。特にT3に使われる原則は双方向に変換可能な式を導くが、それはDubois & Pradeが発見的に導いた変換式と全く同一になる。これらの3種類の変換法は、確率から可能性を求める場合にはまたく同一の可能性の順序構造を得るが、可能性分布についてはT2とT3で異なる。そこで確率分布から可能性分布を求める場合、T2とT3のどちらがより望ましいかを与えた原則の観点から考察する。考察の結果T3が望ましいことが示唆される。
著者
横山 定治 垂水 彰二 小関 佐貴代 菊地 恵美 山田 幸子 早川 潔 八田 一
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.174-181, 2002-03-15
被引用文献数
1 3

鰹節のアルコール水抽出物を食塩10%,エタノール5%条件下,醤油麹で分解することで調味料を生産し,官能検査により調味効果を検討すると共に,抗高血圧作用に関与すると言われているアンジオテンシンI変換酵素阻害(ACEI)活性,およびγ-アミノ酪酸(GABA)含量を測定した. <BR>(1) 30℃, 3ケ月の分解熟成後の値はTN 1.53%, FN0.73%, pH 5.32であった.分解途中での酵母,乳酸菌を含め微生物の増殖は見られず,醤油臭が少なく,鰹節風味の豊富な調味料が得られた. <BR>(2) 得られた調味料の食塩濃度は11.8%で,濃口醤油より低い.平均ペプチド鎖長4.7は,醤油の3.5に比較して長鎖であった.HPLC-GPCの結果から,本調味料は醤油と比較して分子量1000-3000程度のペプチドを多く含むことが認められた. <BR>(3) 得られた調味液のACEI活性は10倍希釈液で77.6%であり,IC50は1.52mg protein/mlであった.また本調味料はGABAを35.1mg/100ml含有しており,これは135.0mg/100g solidに相当した.これらの結果から,この調味料が抗高血圧作用等の生体調節機能を示す可能性が考えられた. <BR>(4) 調味料としての有用性を確認する為に,汁物,煮物,酢の物などの調理における調味効果を2点評価法により醤油との比較に於いて官能評価した.塩分を同程度に調製したにも関わらず,清汁,天つゆ,煮物の調理において本調味料は醤油の場合よりも塩辛さが有意(p<0.1)に低く感じられ,酢のものでは酸味が有意に(p<5)抑えられまろやかな味に仕上がった.
著者
近藤 成一 海老澤 衷 稲葉 伸道 本多 博之 柳原 敏昭 遠藤 基郎 渡邉 正男 鴨川 達夫 金子 拓 西田 友広 遠藤 珠紀 山田 太造 神野 潔 野村 朋弘 岡本 隆明 アドルフソン ミカエル
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

1600年以前の日本の古文書に関する諸情報を共有し、文書名の付与や年代比定などの基礎作業を共同で行う「古文書バーチャルラボ」を構築した。「古文書バーチャルラボ」の運用により、史料編纂所歴史情報システム上の古文書に関するデータを修正・追加することを試行し、また古文書学上の研究成果については公開研究会において発表した。また『鎌倉遺文』未収録の文書数について検討した。以上の内容を報告書にまとめ、「東京大学史料編纂所研究成果報告2012-4」として刊行した。
著者
山田 誠二 村瀬 文彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.46-54, 2001 (Released:2002-02-28)
参考文献数
12

In this paper, we develop an organization method of page information agents for adaptive interface between a user and a Web search engine. Though a Web search engine indicates a hit list of Web pages to user’s query using a large database, they includes many useless ones. Thus a user has to select useful Web pages from them with page information indicated on the hit list, and actually fetch the Web page for investigating the relevance. Unfortunately, since the page information on a hit list is neither sufficient nor necessary for a user, the adequate information is necessary for valid selection. However which information is adequate depends on a user and a task. Hence we propose adaptive interface AOAI in which different page information agents are organized through man-machine interaction. In AOAI, the page information agents indicating different page information on a hit list like the file-size, network traffic and a page title are prepared at first. A user evaluates them through searching with a search engine, and the agents are organized based on the evaluation. As results, different organizations are achieved depending on a user and a task. Finally we make experiments with subjects and find out AOAI is promising for adaptive interface between a user and a search engine.
著者
山田 淳
出版者
一般社団法人照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.837-844, 2003-10-01
被引用文献数
1

わが国は,現在,地球規模の環境対策と高齢化社会への対応という二つの大きな問題に直面している.一つ目は,1997年12月に開催された地球温暖化防止京都会議にて,CO_2を含む温室効果ガス排出量の削減目標値が定められた.わが国では,2008年から2012年平均で1990年水準の排出量に対して6%の削減が義務づけられている.しかしながら,2000年度において,1990年水準に対し8%増加していると報告されており,目標値を達成するには,今後14%程度の削減が必須と試算されている.日本の最終エネルギー消費の推移では,1990年に対し2000年度の実績では,民生部門が21.4%増と報告されている.取り分け,民生部門においては,生活の利便性や快適性の追求,24時間型社会の拡大,女性の社会進出により家庭にて使用される家電機器の大型化,種類の増加,家電機器の長時間利用,さらには,家庭内でのIT化によるパソコンの普及などがエネルギー消費量増大の要因の一つとなっており,この傾向は,今後も継続すると予想されている.このことから,家庭におけるエネルギー消費の削減が重要な課題となっている.家庭におけるエネルギー消費の削減では,家電機器メーカーの努力にて,家電機器単体での省エネルギー対策が進められており,成熟した機種については,限界に近づきつつある.このような状況の中で,エネルギー消費の削減を実現するには,機器単体でなく,複数の家電機器を効率的に動かすようなシステム的な仕組みを構築して居住空間をマネージメントすることが必要となっている.二つ目は,高齢化社会の到来である.「H12年厚生白書」(厚生労働省H14年度)によれば,2000年には65歳以上の人口が2187万人,高齢化率が17.2%(概ね人口の6人に1人)となり,今後さらに高齢者数と高齢化率は増加し,2010年には65歳以上人口は2812万人,高齢化率は22.0%になると予想されている.高齢者が安心かつ安全に生活できる環境を社会全体でつくりあげることが,重要な課題となっている.これらの課題を解決するには,家庭内の照明機器をはじめとする家電機器,ガス器具,健康管理機器,各種センサをネットワークで接続し,家庭内をシステムと捉えて管理することが必要である.家庭内の機器をネットワークで接続するには,既設の家屋でも手軽に敷設が可能な伝送媒体の採用や,異なるメーカーの機器でも容易に接続できるネットワークシステムの構築が必要である.ECHONETコンソーシアムは,これらの家電機器やセンサ類をネットワークに接続するための通信規格を策定するとともに規格に基づくネットワーク対応の家電機器の開発や普及を促進することを目的に,国内外の家電メーカー,電子部品メーカー,ソフトウェアメーカー,電力・ガス・通信サービス事業者などの賛同を得て,1997年12月設立された非営利の民間団体である.本コンソーシアムは,標準規格の策定,コンソーシアムの運営・普及促進活動を行うA会員(シャープ,東京電力,東芝,日立製作所,松下電器産業,三菱電機およびその関係会社)と,ユーザの立場で標準規格策定への意見や要望を行うとともに標準規格対応製品の開発を行うB会員およびその関係会社の合計107社で構成されている.ECHONETコンソーシアムでは,ECHONET(Energy Conservation and HOmecare NETworkの略),日本語表記の「エコーネット」およびそのシンボルマークをロゴマークとして認定し,標準規格対応製品には,このロゴマークを貼付することにより,異なるメーカー間でも相互接続が可能であることを表現することにしている.1997年12月の設立後,標準規格の策定作業を進め,2000年3月にECHONET規格書バージョン1.00を策定した.さらに,バージョン2.00,バージョン2.10とバージョンアップを進め,基礎となる規格が完成し,2002年10月には,会員以外にも公開した.最新では2002年8月には,伝送メディアとしてパソコンとその周辺機器やPDA(携帯端末)間の通信手段として普及が期待されるBluetoothや事務所や家庭内のパソコン系ネットワークとしてデファクトとして利用されているイーサネット対応の家電機器との接続規格を定めたバージョン3.00も完成した.一方,製品開発については,会員企業にて,本規格を搭載した家電機器やネットワーク対応部材の開発が進められ,実用化段階に入りつつある.ここでは,ECHONETの標準規格の概要,規格に対応した製品化の状況,それらを利用したホームネットワークシステムの実証実験の例を紹介する.
著者
山田 静雄
出版者
静岡県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究は過活動膀胱における病因を膀胱における神経伝達物質受容体異常の面から検証し、その有効かつ安全な薬物療法を確立することを目的とするもので、当該期間で以下の研究成果を得た。1)背椎損傷ラットモデルにおいて、過活動膀胱の徴候である膀胱の不随意収縮波形及び膀胱重量の有意な増大が認められた。2)背椎損傷ラット膀胱への[3H]NMS特異的結合Bmax値の有意な増加が認め、この増加は、膀胱機能曲線の不随意収縮曲線波形における振幅と発現頻度(過活動膀胱の程度)と良好に相関した。3)テストステロン投与による前立腺肥大症モデルラット膀胱において、重量の有意な増加と[3H]NMS特異的結合Bmax値の有意な増加が認められた。以上の結果から、背椎損傷ラットおよび前立肥大ラットの両過活動膀胱モデルにおいて、膀胱ムスカリン性受容体異常が認められ、本病態における抗コリン薬の有効性が示唆された。4)ラット膀胱の受容体標品において、[^3H]αβ-MeATPは飽和性の特異的結合を示した。αβ-MeATP、βγ-MeATP、MRS2273、PPADSおよびsuramineは、いずれも膀胱への[^3H]αβ-MeATP特異的結合を濃度依存的に抑制し、その結合親和性はαβ-MeATP>βγ-MeATP>suramine>PPADS>MRS2273の順であった。これより、ATP(P2X)受容体がラット膀胱に存在することが示され、本受容体は創薬標的分子となることが示唆された。5)トルテロジン(Tol)は経口投与により膀胱mAChRに結合し,その結合様式はOxyと比べ緩徐かつ持続的であった。またTolの唾液分泌抑制作用は,オキシブチニン(Oxy)と比べ有意に減弱することが示された。以上の結果より、TolはOxyよりヒトにおいて口渇の副作用が減弱することが示唆された。
著者
山田 利博
出版者
宮崎大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

(1) 350ほどもある宮崎の神楽のうち、データベース化されたのはただ一つと言っても過言ではなかったこれまでの状況に対し、主要3系統5つのデータベースが提供できる準備が整った。(2)そのデータベースに付された字幕解説により、初心者でも神楽の舞の意味を容易に掴めるようになった。
著者
遠藤 俊樹 山田 秀昭 小田 稔周
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1999, no.2, 1999-03-08
被引用文献数
1

近年, IP網と電話網を融合した通信サービスを実現するため, IP網と電話網の間で, 通信プロトコル変換を行う音声ゲートウェイ(以下音声GWと称する)が開発されている。音声GWは, 低レート音声コーデックを適用することで, IP網でのパケットの使用帯域を低減しているが, IP/UDP/RTPヘッダによるオーバヘッドの問題が生じ, IP網に対し多量のIPパケットを転送することで, IP網内のパケット処理負荷を増大させる問題が生じる。これらの問題に対処するため, 同一着音声GW宛の音声データブロックを複数個多重して転送する方式が提案されている。本稿では, 音声GWにおいて, 各チャネル毎に複数の音声データブロックをまとめて転送する方式と, 複数チャネルを多重化する方式の, 各音声データブロックをパケット化する際の待ち時間(パケット化遅延)を考察する。その結果, 複数チャネルを多重化する方式が, 各チャネル毎に複数の音声データブロックをまとめ転送する方式に比べ, パケット化遅延が小さいことを示す。
著者
山田 直子
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究はオランダおよびインドネシアの文書館における文献調査と現地でのオーラルヒストリー調査を通して、近代インドネシアにおける婚姻の制度化の歴史を、オランダ植民地政府、現地知識人、村落社会という三つの視点から考察した。特に、伝統的に母系制を維持する社会慣習を守りながら、一方でイスラームという父系的な宗教規範が根強いスマトラ島ミナンカバウ社会を中心に分析し、植民地社会に存在した多様な規範が交錯する社会空間を明らかにした。
著者
田村 和巳 林 豊彦 中嶋 新一 小林 博 山田 好秋 石岡 靖 宮川 道夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.95, no.404, pp.61-68, 1995-12-09
被引用文献数
5

顎連動の制御メカニズムを解明するために,我々はヒトに近い構造をもつ自律顎運動ロボットと咬合力センサを開発してきた.このロボットには,DCサーボモータでワイヤを駆動する方式を用いた咬筋と外側翼突筋アクチュエータが装着されている.これらアクチュエータの制御にインピーダンス制御と適応制御を用いることにより,ヒトに近いかみしめを伴う開閉口運動を実現できた.しかしこの制御系は,等張性収縮において完全な位置制御を行っており,この点では実際の筋と異なっていた.これを改善し,より正確に伸張反射系をシミュレートするために,筋種や連動相の違いによりワイヤ長のフィードバック量を調節できるようにした.この制御系の改良と顎二腹筋アクチュエータの追加により,従来より自然な開閉口連動を実現することができた.
著者
木下 健 高木 健 寺尾 裕 井上 憲一 田中 進 小林 顕太郎 山田 通政 高橋 雅博 植弘 崇嗣 内山 政弘 江嵜 宏至 佐藤 増穂 岡村 秀夫
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
no.1, pp.43-53, 2005-06
被引用文献数
2

The present paper proposes a Sailing Wind Farm as main energy resource with small load on an environment. It sails around EEZ of Japan seeking appropriate breezing and avoiding meeting heavy storm like Typhoon. This is a concept of main energy resource of Japan to minimize environmental load when fuel cell and hydrogen will be available for daily life. A prototype design shows feasibility of safe sailing even in case of Typhoon and structural strength in storm. If Sailing Wind Farms, 3900 units of the prototype replace coal power plants, then we can obtain 18% of total electric power generation of Japan and reduce 10% of exhausting CO_2 of the 2002 level.
著者
谷口 栄一 山田 忠史 安東 直紀
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究においては、都市物流システムについて、所要時間変動を考慮した動的経路選択モデルを開発し、それを時間指定付配車配送計画に組み込み、コスト信頼性を評価できるモデルを構築した。また危険物輸送について総走行時間および交通事故に巻き込まれたときの周辺住民への損害リスクを考慮した多目的の指定時間付配車配送計画モデルを開発した。これらのモデルを用いて安全安心、快適な都市を支える信頼性の高い都市物流システムを構築することが可能となる。
著者
水野 勉 米野 史一 林 利明 榎木 茂実 品川 宏樹 山田 一 渡辺 誠一 岸本 哲 竹下 邦夫
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.296-301, 2005-03-01
被引用文献数
9 6

The output voltage of an eddy current displacement sensor depends on the quality factor Q=ωL/R of the coil. Therefore, impedance analysis of the coil is important for output voltage analysis. Theoretical analysis of coils has been performed by C. V. Dodd, A. Reatti, and others. However, the quality factor of a coil cannot be calculated by using their theory. This paper presents theoretical, numerical, and experimental analyses of a coil for an eddy current displacement sensor. The impedance characteristics are analyzed by combining three theories : Dodd's theory, Reatti's theory, and the finite element method (FEM). As a result, the calculated value of the quality factor using the technique of complementing Dodd's theory with FEM is found to be accurate within seven percent. This technique is effective from the viewpoints of calculation time and accuracy. The calculation times of the three methods are also discussed in this paper.
著者
石津 浩一 杉本 直三 山田 亮 池田 昭夫 中本 裕士 大石 直也 酒井 晃二
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

FDG-PET画像による認知症の診断支援システム構築の基礎的検討を目的とした。健常者とMCI(早期認知症)の鑑別を、日本人の健常者23名、MCI患者58名で検討した。FDG-PET画像上に自動処理で116個の関心領域を設定し、各領域の全脳に対するFDG集積率を用いた。クラス判別にはSVMと研究代表者が独自に開発したk-index法を用いた結果、ROC解析のカーブ下面積はそれぞれ74.3%と71.1%であった。MCIの臨床診断の精度の低さを考慮すると画像のみでの判別として良好な結果と思われた。また多数の癌患者の脳FDG-PET画像では患者体重と大脳皮質のFDG集積に逆相関が見られた。
著者
山田 和代
出版者
滋賀大学附属図書館
雑誌
図書館だより
巻号頁・発行日
no.35, pp.6-6, 2012-04