著者
荒川 隆史 木村 勝彦 山田 昌久 赤羽 正春 吉川 昌伸 吉川 純子 高田 秀樹 大野 淳也 布尾 和史 向井 裕知 門口 実代 益子 貴義 千代 剛史 市村 真実 猪狩 俊哉 沼田 早織 根本 麻衣
出版者
(財)新潟県文化振興財団(歴史博物館)
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

縄文時代においてクリは重要な食べ物のひとつであり、建物の柱にも多数利用されていた。しかし、クリの木を切ると実は採れなくなってしまう。縄文人はこのバランスをとるためクリとどのようにつき合っていたのか? この謎を解き明かすため、縄文時代のクリ材の加工技術や年輪の特徴を調べるとともに、現代におけるクリ林の利用方法や年輪・花粉などの基礎的データを収集した。これらをもとに縄文時代のクリ利用システムを研究するものである。
著者
竹渕瑛一 山田泰宏 猪狩知也 鈴木浩 服部哲 速水治夫
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.84-88, 2013-07-03

イラスト投稿型SNS の一つであるPixiv では,多くの二次創作イラストが投稿されている.Pixivでは,ユーザがイラストに対し自由にタグ付けできる.また,二次創作イラストが多いため,タグの特徴として作品タイトルを表すジャンルタグと,そのキャラクターを表すキャラクタータグがよく付けられる.一方で,Pixiv ではこの2 種類のタグについて区別を行なっていない.本研究では,与えられたイラストのタグ群からキャラクタータグを検出する手法(キャラクタータグ分類法)について検討を行った.提案手法は与えられたタグ群のジャンルタグに対して,よく付けられやすいタグをキャラクタータグとする.実験では提案手法の適合率と再現率,F 尺度について求め,評価を行った.
著者
山田 尚勇
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.199-247, 1994-03-28

発話およびそれから派生した文章を含めた聴覚的言語のほかに、最近ではコンピュータ・グラフィクスの急激な進歩に伴って、ほとんどがまだ片こと的なものではあるが、画像に訴える視覚的言語という概念が注目されている。本稿では人間科学の立場に立って、この両者を比較し、かつ実は手話などを含む視覚的言語のほうが、言語としてはずっと古い起源を持ち、それだけに人間にとっては楽で自然なコミュニケーションの媒体である可能性を探る。
著者
山口 健太郎 齋藤 芳徳 山田 雅之 三浦 研 高田 光雄
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.582, pp.33-40, 2004-08-30 (Released:2017-02-09)
参考文献数
19
被引用文献数
2 2

The purpose of this study is to clarify the circumstances in which the residents' postures are changed in a nursing home. The residents' behavior tracking survey and the interviews with the staff were performed for this study. The results are as follows. 1)As the body functional capacity declines, the ratio of staying in a common space decreases. Some with akathisia or with dysphagia were observed bedridden for the whole day. 2)As the body functional capacity declines, the variation and the number of the residents' postures decreases. 3)Among the postures observed of those who are unable to transfer or with akathisia and dysphagia. "sitting on a wheelchair" holds 100% of the data in the common spaces. And some were observed staying seated for quite a long time in one day

3 0 0 0 OA 自然界の秘密

著者
山田悦次郎 著
出版者
元元堂
巻号頁・発行日
1906
著者
橋本 修二 川戸 美由紀 山田 宏哉 鈴木 茂孝 三重野 牧子 遠又 靖丈 村上 義孝
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.617-623, 2015 (Released:2015-11-25)
参考文献数
11

目的 国民生活基礎調査の世帯数と患者調査の推計患者数について,東日本大震災によって調査対象から除外された地域の補完を行った。方法 国民生活基礎調査において,東日本大震災によって調査対象から除外された2011年の岩手県・宮城県・福島県と2012年の福島県の世帯数について,前後の大規模調査年の情報を用いて線型内挿法で補完した。2011年における宮城県と福島県の推計患者数について,同年の患者調査(宮城県の石巻・気仙沼医療圏と福島県が調査対象から除外)と2012年の福島県患者調査,2011年と2012年の医療施設調査と病院報告を用いて補完した。結果 全国の世帯数(各年 6 月時点)における補完値は2011年で48,732千世帯,2012年で48,874千世帯であった。世帯構造別の世帯数において,2011年と2012年の調査値が前後の年次よりも大きく落ち込んでいたのに対して,両年の補完値には落ち込みがなかった。2011年10月の推計患者数の補完値は,全国で入院1,365.4千人と外来7,383.9千人,施設所在地が宮城県で入院21.2千人と外来130.0千人,施設所在地が福島県で入院22.0千人と外来108.8千人であった。調査値に対する補完値の比を性・年齢階級と傷病分類ごとにみると,全国の推計患者数ではほぼ1.02倍であったが,患者住所地が宮城県と福島県の推計患者数ではきわめて大きかった。結論 国民生活基礎調査の世帯数と患者調査の推計患者数の補完値を示した。年次推移の観察にあたって,補完の仮定を十分に考慮することが重要であろう。
著者
山田 浩之
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.86, pp.59-74, 2010-06-30

本稿は,小説,映画,マンガなどに描かれる教師像を「熱血教師」を手がかりとして分析することで,教師への錯綜するまなざしを明らかにすることにある。「熱血教師」は現在のテレビドラマなどに見られる画一的な教師像であるが,これは現在も教師への信頼が強いことを示す。その一方で,メディアでは教師への批判が数多く報道されている。本稿ではこうした教師への信頼と不信の錯綜したまなざしと教師像の変化を検討した。「熱血教師」は1960年代に石原慎太郎『青春とはなんだ』で提出された教師像であった。その特徴は,教育への情熱,教師らしさの無さ,理想的人間像の他教師と生徒の関わりに物語の重点が置かれていること,さらに児童生徒の私的領域に押し入ってまでの問題解決であった。こうした教師像は,日本の現実の教師の行為を反映したものでもあった。その一方で,1980年以降マンガの中では児童生徒の私的領域に関わらない不良教師が描かれるようになった。このことは,現実の社会でも教師が児童生徒の私的領域に関われなくなったことを示している。それにもかかわらず教師には「熱血教師」として,なおも児童生徒の私的領域に関わることが求められている。以上の議論をもとに,教師に対するまなざしを多様化し,個々の教師の多様性に着目することの重要性を指摘した。
著者
酒井 和幸 熊谷 大慧 阿部 五月 渡邉 洋輔 山田 直也 古川 英光 藤本 拓 南 絵里菜 光上 義朗 足立 芳史
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.73, no.6, pp.539-546, 2016-11-25 (Released:2016-11-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

走査型顕微光散乱装置(Scanning Microscopic Light Scattering:通称SMILS)によって,代表的な吸水性高分子ゲルであるポリアクリル酸ナトリウム(PSA)ゲル,PSAゲルを酸型にしたポリアクリル酸(PAA)ゲルの内部構造評価を行った.SMILSによって得られる動的ゆらぎの緩和時間分布関数を基準に膨潤率・ヤング率を併用し,ゲルの内部構造を評価した.とくに,動的ゆらぎから得られるスケールをFluctuation Size (FS)とし,FSから算出される架橋密度(νS),膨潤率から算出される架橋密度(νW),ヤング率から算出される架橋密度(νY)を比較することにより,総合的にゲル内部の網目構造を評価した.PSAゲルにおいては,νW ,νY に対してνSは非常に大きな値となったため,SMILSで測定されるFSの値はゲルの網目サイズを直接示唆していない可能性がわかった.さらに,PSAゲルではνY>νWとなり,さらに,被吸収液の塩濃度が低くなるにつれてその差が大きくなることから,ネットワーク主鎖上のイオン基どうしの静電反発が増えるほど主鎖の剛直性が増していることが明らかになった.また,それに伴ってνSが増大する事から,今回の動的光散乱測定においてもネットワーク主鎖の剛直性がνSに影響を及ぼしていることが推察された.そのため,PSAゲルの内部構造を動的光散乱によって解析する場合には,FSの減少を考慮した適切な補正手法が必要になることが判明した.
著者
山田 眞 塩田 直人 堀 豪一
出版者
The Showa University Society
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.561-563, 1986
被引用文献数
1

55歳男性・昭和61年2月・歩行中に自動車にはねられ近医へ搬入されたが, 呼吸困難, 前胸部痛が軽快しないため, 翌朝, 藤が丘病院へ転送された.来院時, 呼吸数43回/分の頻呼吸を示し, 前胸部は呼気のたびに陥凹を認めたが, 胸部体表に損傷はなかった。胸部X線像で胸骨完全横骨折, および肋骨多発骨折と診断し, 呼吸困難の主因は胸骨骨折にあると判断した.用手的に胸骨骨折の転位を整復したが, 安静を保っても転位を起こすため手術を施行した.全身麻酔下に胸骨骨折部を中聾。約7cmの館正中切開を加えたのみで骨折部, および左右の内胸動静脈を+分に確認することができ, 2本の金属鋼線を用いて胸骨を整腹固定した.放置した肋骨骨おれのための疼痛, 呼吸抑制に対しては, バスとバンドを使用することにより軽快が得られ, 術後第1病日から歩行が可能であった。
著者
山田 祐樹 佐々木 恭志郎 三浦 佳世
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第12回大会
巻号頁・発行日
pp.128, 2014 (Released:2014-10-05)

わが国の刑事法廷の座席配置は,法壇から見て右側が検察官,左側が弁護人であることが一般的だが,配置が逆転する事例もある。認知心理学研究では,人間が利き手側に位置する対象には肯定的な,非利き手側の対象には否定的な評価を下すことが知られている。本研究では,この空間認知的性質が刑事裁判の量刑判断に影響を与えている可能性について検討を行った。403名の参加者は裁判風景を模した写真を観察後,2種類の裁判シナリオを読み,被告人の量刑を判断した。写真は,通常配置(右:検察官,左:弁護人),逆配置(右:弁護人,左:検察官),統制配置(位置関係は通常と同様だが検察官と弁護人が外向している)の3種類であった。結果として,右利きの参加者は正配置よりも逆配置の量刑を有意に短く(約1年)見積もることが明らかになった。このバイアスは,参加者が利き手側の弁護人あるいは検察官を肯定的に評価したことに起因すると考えられる。
著者
山田 クリス孝介 平田 華奈子 野村 忍
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.26, pp.237-237, 2010

感情喚起時の脳の活動メカニズムを明らかにすることは、うつ病や不安障害などの精神障害を理解するために重要な問題である。脳の前頭前皮質は感情の制御に重要な役割を担っていると考えられ、大きな注目を集めている。本発表では、感情と脳に関する先行研究を概観し、我々の研究について紹介する。我々の研究では、健常な大学生を対象に、感情喚起時の前頭前野活動を近赤外線分光法(near-infrared spectroscopy: NIRS)により測定した。NIRSは大脳皮質の血流量を非侵襲的に測定できる装置である。感情喚起にはInternational Affective Picture System(IAPS; Lang et al., 1995)を使用し、IAPSの中から不快、中性、快画像をそれぞれ15枚ずつ選定した。各画像(不快、中性、快)をブロック計画で提示し、各ブロックにおける前頭前野活動を比較した。
著者
山田 吉郎
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.401-405,020, 2003

紙業界は鉄鋼業界の冷間圧延と同様にワーク速度が極めて速いことが知られている。目視では見ることの出来ぬ速度でワークが流れるのでため比較的早くから自動検査化が進んできている。しかし従来のシステムは数十台のカメラをラインに設置せねばならずカメラ間の感度の差異や取り扱いなど多くの問題点を持っていた。<BR>テクノスは全く新しい原理で, たった1台のカメラで速度が毎分10,000m視野幅1, 666mmの時に0.33mm角の欠陥を捉えるシステムを開発した。このシステムは既に日本を初め, アメリカ, ヨーロッパ (ドイツ, フランス, イギリス, スイス, オーストリア), 韓国で国際特許化された技術で, 「中小企業庁長官賞」, 「新機械開発賞」をはじめ「優秀新技術新製品賞」を3度にわたって受賞したもので, 日本のトップ企業38社のうち製造業には100%, 製造業トップ50社の70%以上に納入実績をもち汎用性と世界一の高精度を誇るものである。<BR>このシステムは高速応答性に優れるばかりではなく, 焦点深度が極めて深くラインのどこにでも, たった1台のカメラを簡単に設置でき, また欠陥の原因を追求する情報を容易にハンドリングできるアクティブ・ナビゲータ機能によって欠陥の原因そのものをなくすための情報を自動的に記録する機能を持っている。出来上がった製品の不良を発見するだけではなく, その原因をなくすことによって全ての原材料を無駄なく使い, エネルギの無駄遣いもなく, 世界で初めての地球に優しい検査・情報提供システムである。原理は人間の目の機能を電子回路化することによって行われる。また同時に微細欠陥と全面に渡る色ムラまでを別々なレベルで確実に検出できるアーキテクチャは最近特許化された。
著者
山田 丈美
出版者
中部学院大学
雑誌
中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要 (ISSN:1347328X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.109-117, 2008-03

PISA調査における読解力低下の結果を受け、他教科との連携の必要性とともに、国語科独自の方策も探らなければならないと考える。他教科や国語科の説明的文章教材における図・表・グラフにもとづく読みの場合に比較して、文学的文章教材の読みについては、考え方の表明や意見の交流がしにくいとされてきたところがある。しかし、「読み取り線図」を導入することにより、自分の読みの表明と他者の読みとの交流が可能になる。2006年度小学4年生の一クラスにおける山田の実践から、「読み取り線図」方式の可能性と問題点をクラス全体および個々の児童について明らかにする。