著者
野口 裕之 島田 めぐみ 熊谷 龍一
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2019年度は、以下の調査を実施した。1)「話す(表現)」「書く」および「やりとり」の自己評価調査、2)「漢字運用力」を表わす能力記述文を開発試行調査、3)日本語教育機関のカリキュラムに対応する Can-do statements 自己評価調査( 1)2)と同時実施、中国のみ)。1)では、CEFRから学習者による自己評価が難しい言語能力記述文を除いて、調査票を構成した。回答には4段階評定尺度を用いた。調査協力者は、中国(漢字圏)、インド、ベトナム(非漢字圏アジア)、豪州、米国(非漢字圏非アジア)および日本国内の日本語学習者724名であった。難易度を表す尺度構成にはIRTの段階応答モデルを適用した。その結果、「産出的能力」では、難易度の順序が元のCEFRの順序と一致する部分が少なくないが、「やりとり」では、元のA2項目群とB1項目群に難易度の重なりが見られるなど項目の順序性に関してCEFRと緩やかな一致傾向が見られるに留まった。CEFRの日本語への適用は、単に翻訳するのではなく、日本語に合わせた調整の必要性が示唆された。2)に関しては、現在詳細な分析を継続している。3)に関しては、2018年度に実施した「聞く」「読む」に関する中国A大学のCan-do statements自己評価データと,CEFR言語能力記述文の自己評価データを合わせて同時に分析した結果を比較検討した。すなわち、IRTの段階応答モデルを用いて,グローバルなCEFRとローカルなA-Cdsを同一尺度に乗せて,両者の項目困難度を比較するという試みを行なったが,この手法の有効性が確認できた。CEFRを日本語教育場面で活用するためには、言語能力記述文をそのまま日本語に翻訳するだけではなく、日本語に合わせたレベルの調整・変更や、日本語の独自性を反映する言語能力記述文を加えることなどが必要であることが明らかにされた。
著者
川村 卓 島田 一志 高橋 佳三 森本 吉謙 小池 関也 阿江 通良
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.423-438, 2008-12-10 (Released:2009-02-25)
参考文献数
20
被引用文献数
25 4

The purpose of this study was to analyze three-dimensionally two groups of baseball strikers, i.e. high and low swing speed groups, and to compare the kinematics of their upper limb motion. Sixteen skilled male strikers were videotaped with two synchronized high-speed video cameras operating at 200 Hz. One trial in which the maximum bat head speed was achieved was selected for each subject and digitized to obtain three-dimensional coordinates of the segment end-points and the bat using a DLT technique. Subjects were divided into High (n=8) and Low (n=8) groups according to the bat head speed. The angles compared between the two groups were abduction-adduction, horizontal abduction-adduction, flexion-extension and internal-external rotation for both shoulders, flexion-extension for both elbows, supination-pronation for both forearms, radius-ulnar flexion, and dorsi-palmar flexion for both hands. The sequential data were normalized with the time from the point when the speed of the grip was over 3 m/s to the ball impact, and then averaged.1 Angles of elbow extension, forearm supination of the top arm, and ulnar flexion of both hands were much changed. However, the angles of both shoulder joints, bottom elbow and bottom forearm showed little change.2. The High group showed significantly larger shoulder adduction and horizontal adduction of a bottom arm than the Low group in 0–10% time and 50–70% time (p<0.05). The High group showed significantly smaller top elbow extension than the Low group in 40–70% time and 90–100% time (p<0.05).3. The High group showed significantly smaller top hand supination than the Low group in 100% time. In the time, the High group showed significantly larger bottom forearm pronation than the Low group in 50–70% time (p<0.05). The High group showed significantly larger dorsiflexion of the bottom hand than the Low group in 20–30% time (p<0.05).
著者
澤田 倍美 朴 天鎬 近藤 寿代 森田 剛仁 島田 章則 山根 逸郎 梅村 孝司
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.853-854, 1998-07-25
参考文献数
8
被引用文献数
5 62

本邦のイヌにおける抗Neospora caninum(NC)抗体保有率を調査した.ネオスポラ症発症および抗NC抗体保有牛飼養農家で飼育されているイヌ48頭中15頭(31.3%)が抗体を保有していた.一方, 都会で飼育されていたイヌ198頭中14頭(7.1%)が抗NC抗体を保有していた.抗体検査2ヵ月前にネオスポラ症が発生したブリーダー宅で飼育されていた7ヵ月齢以上の成犬17頭すべてが抗NC抗体を保有していた.1年半後に同ブリーダーにて再検査を行ったところ, 抗体価に大きな変動はなかった.イヌのブリーダーと酪農家で飼育されていたイヌでNC抗体陽性率が著しく高かったことは, NCがイヌの間で水平伝播し, かつイヌとウシの間で水平伝播されている可能性を示唆するものであった。
著者
島田 昌和
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.27-57, 1989-10-30 (Released:2009-11-06)

There have been few studies concerning the fact that the Industrial Club of Japan (ICJ) played a prominent role in the process of establishing the “Kyochokai”. A report by the ICJ formed the basic foundation of the “Kyochokai”. The business leaders in the ICJ assumed a vital role in collecting funds and making up its policies, and were elected as the main members in the “Kyochokai”. It is very important to analyze the role that the ICJ played in the establishment of the “Kyochokai” and to examine the business leaders' views of labor management relations which were founded upon the ethics of “Kyocho-shugi (the principle of harmony and conciliation)”.In 1919, the Hara government consulted the ICJ about the “Shin-ai-Kyokai” plan which the government itself had drafted. This plan reflected the paternalistic relationship between labor and management. Business leaders in the ICJ felt that they should deal with the increasing labor disputes after World War I in a way different from the paternalistic one. So, they adopted a strategy based on the “kyocho-sugi” including arbitration of labor disputes and various social policy programs.However, the social policy programs of the neutral foundation “The Kyochokai”, were not governmental programs. Actually they were industry-based voluntary programs which did facilitate labor management relations.Seijiro Miyajima is one of the persons who most heatedly argued the necessity of “Kyocho-shugi”. He recognized the gap between the classes of labor and management and the opposing nature of their interests, and he contributed to moving the views of the ICJ members closer to the spirit of “Kyocho-shugi”.
著者
島田 玲子 加藤 和子 河村 美穂 名倉 秀子 木村 靖子 徳山 裕美 松田 康子 駒場 千佳子 土屋 京子 成田 亮子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, 2018

【目的】日本調理科学会特別研究平成24~25年度『次世代に伝え継ぐ 日本の家庭料理』の調査を通して,昭和30~40年代に定着した埼玉県の家庭料理について検証し,主菜の特徴を明らかにすることを目的とした。<br>【方法】埼玉県の東部低地:加須市,北足立台地:さいたま市,比企:東松山市,大里・児玉:熊谷市,入間台地:日高市,入間山間部:飯能市,秩父山地:秩父市,川越商家:川越市の8地域9か所における対象者は,家庭の食事作りに携わってきた19名で,居住年数は平均72.3年である。当時の地域環境と共に,食料の入手法,調理・加工・保存方法,日常食や行事食,食に関連する思い出や,次世代に伝え継ぎたいと考える料理について,聞き書き法で調査を行った。<br>【結果】埼玉県は内陸県(海なし県)である一方,荒川や利根川などの一級河川が流れ,川魚を入手するには恵まれた環境であった。そのため,動物性の食材にはコイやフナ,カジカ,ハヤなどの川魚のほか,ウナギ,タニシなど,川で獲れる魚介類を利用している地域が多かった。ウナギは現在でも名物であるが,昭和30~40年頃には,家庭で調理するよりも,中食・外食としての利用が多かった。その他の魚は,家庭で甘露煮や焼き魚,天ぷらなどにしていた。一方,海産魚は缶詰や干物,塩蔵品が利用され,昭和40年頃から家庭で作られるようになったカレーライスには,畜肉ではなく,サバの水煮缶やちくわが用いられていた。日常的な畜肉の利用は少なく,卵を得るために鶏やアヒルを飼育し,特別なときにつぶして食べることが行われていた。昭和40年代になると流通網の発達や冷蔵庫の普及などによりとんかつやハンバーグなどの洋食として畜肉も食べるようになった。
著者
島田 裕之 牧迫 飛雄馬 土井 剛彦 吉田 大輔 堤本 広大 阿南 祐也 上村 一貴 伊藤 忠 朴 眩泰 李 相侖 鈴木 隆雄
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.40 Suppl. No.2 (第48回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.48101181, 2013 (Released:2013-06-20)

【はじめに、目的】脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor: BDNF)は、標的細胞表面上にある特異的受容体TrkBに結合し、神経細胞の発生、成長、修復に作用し、学習や記憶において重要な働きをする神経系の液性蛋白質である。BDNFの発現量はうつ病やアルツハイマー病患者において減少し、運動により増加することが明らかとなっている。血清BDNFは主に脳におけるBDNF発現を反映していると考えられているが、その役割や意義は明らかとされていない。この役割を明らかにすることで、理学療法における運動療法が脳機能を向上させる機序をBDNFから説明することが可能となる。本研究では、高齢者を対象に血清BDNFを測定し、その加齢変化や認知機能との関連を検討し、血清BDNFが果たす役割を検討した。【方法】分析に用いたデータは、国立長寿医療研究センターが2011 年8 月〜2012 年2 月に実施した高齢者健康増進のための大府研究(OSHPE)によるものである。全対象者は5,104 名であり、BDNFの測定が可能であった対象者は5,021 名であった。アルツハイマー病、うつ病、パーキンソン病、脳卒中の既往歴を有する者、要介護認定を受けていた者、基本的日常生活動作が自立していない者を除外した65 歳以上の地域在住高齢者4,539 名(平均年齢71.9 ± 5.4 歳、女性2,313 名、男性2,226名)を分析対象とした。血清BDNFは−80 度にて冷凍保存後ELISA法により2 回測定し、平均値を代表値とした。認知機能検査はNCGG-FATを用いて実施した。記憶検査として単語の遅延再生と物語の遅延再認、遂行機能として改訂版trail making test B(TMT)とsymbol digit substitution task(SDST)を測定した。分析は、5 歳階級毎に対象者を分割し年代間のBDNFの差を一元配置分散分析および多重比較検定にて比較した。BDNFと認知機能検査の関連を検討するため、認知機能低下の有無で対象者を分類し、t検定にてBDNFを比較した。認知機能の低下は、年代別平均値から1.5 標準偏差を除した値をカットポイントとした。また、認知機能に影響する年齢、性別、教育年数を含んだ多重ロジスティック回帰分析を実施した。従属変数は認知機能低下の有無とし、独立変数は年齢、性別、教育年数、BDNFとした。BDNFはピコ単位での微量測定値であったため4 分位でカテゴリ化して分析を実施した。【倫理的配慮、説明と同意】本研究は国立長寿医療研究センターの倫理・利益相反委員会の承認を得た上で、ヘルシンキ宣言を遵守して実施した。対象者には本研究の主旨・目的を説明し、書面にて同意を得た。【結果】年齢階級別のBDNF(平均 ± 標準誤差)は、65 〜69 歳が21.8 ± 0.1 ng / ml、70 〜74 歳が20.9 ± 0.1 ng / ml、75 〜79 歳が20.5 ± 0.2 ng / ml、80 歳以上が19.6 ± 0.3 ng / mlとなり、加齢とともに有意な低下を認めた(F = 24.8, p < 0.01)。多重比較検定の結果、70 〜74 歳と75 〜79 歳間以外の比較では、すべて有意差を認めた。認知機能低下の有無によるBDNFの比較では、単語再生、TMT、SDST(すべてp < 0.01)において有意に認知機能低下者のBDNFが低値を示した。多重ロジスティック回帰分析では、BDNFはSDSTと有意なトレンドを認め(p < 0.01)、Q(4 24,400 pg / ml)に対してQ(1 17,400 pg / ml)のSDST低下に対するオッズ比は1.6(95%信頼区間: 1.2-2.2, p < 0.01)であった。その他の項目に有意差は認められなかった。【考察】PhillipsらはBDNFmRNAがアルツハイマー病患者の海馬において減少していることを明らかとし、BDNFの減少が病態成立に対して何らかの役割を持つと報告した。運動の実施は海馬におけるBDNFやTrkB受容体の発現量を上昇させることが明らかにされている。また、Eriksonらは1 年間の有酸素運動が海馬の容量を増加させ、その変化量と血中BDNFは正の相関をすることを明らかにした。しかし、血中BDNFの研究は少なく、加齢変化や認知機能との関連性は十分明らかとされていなかった。本研究の結果から、血清BDNFは加齢とともに低下を示し、各種認知機能低下との関連を認めた。とくにSDSTとは、年齢、性別、教育年数と独立して関連を認めたため、記憶以外の機能に関してBDNFが何らかの役割を持つのかもしれない。今後は介入前後のBDNFの変化と各種認知機能の変化との関連を検討する必要がある。【理学療法学研究としての意義】今後の日本の後期高齢者数の増大は、認知症者の増大を引き起こし、その根治的治療法がない現時点において、運動による予防対策は重要である。理学療法士は、その対策の中核的存在になるべきであり、運動と脳機能改善に関連する知見を集積することは理学療法にとって重要な役割を持つといえる。

1 0 0 0 IR 立山に積る雪

著者
島田 亙
出版者
富山市科学博物館
雑誌
とやまと自然
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.1-8, 2018-01-05
著者
島田 貴仁
出版者
日本刑法学会
雑誌
刑法雑誌 (ISSN:00220191)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.459-470, 2016-05-20 (Released:2020-11-05)
著者
島田 周平
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
Geographical review of Japan, Series B (ISSN:02896001)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.79-97, 1991-12-31 (Released:2008-12-25)
参考文献数
45

アフリカの人口移動研究の中では,人口移動をより広い政治経済的文脈で分析しようとする傾向が強まりつつある。この研究では,人口移動を経済的政治的変化の一徴候を表すもの,あるいはその変化に対する人々の対応の一つの現れを示すものと見る。ポリティカル・エコロジー的視点は,この研究目的のために有効であり,また1970年以降前例のないほどの好況と不況を経験してきたナイジェリア経済は,調査地として適切なものである。 家族や血縁グループのネットワークが,人々の移動に重要な役割を果たしていることが明らかになった。そしてそれが, 1970年代の経済好況期には,人々を農業から非農業労働ヘシフトさせ,農村から都市部への移動を促し,高等教育への就学を促進した。経済不況以降は,それは都市部で若年者が何らかの仕事に就くことを助けた。もっともそれは都市インフォーマル部門のそれであった。またそれは若年失業者を農村に届あ置くことにも役立った。これらのことは,人々が急激な経済変化に適応するにあたって,人口移動がどのような機能を果たしているのかを示している。
著者
島田 裕子 大野 庸子 泉谷 秀子 志水 映子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.603-608, 1980

本研究は名古屋市内の民間分譲マンションの建設傾向を把握し, その資料をもとにマンション居住者の実態および住要求を明らかにすることを目的に調査を行い, つぎの結果を得た.<BR>1) 名古屋市のマンションは近年増加の傾向にあり, その大部分は地下鉄沿線に建設されている.<BR>2) マンション居住者は, 平均家族3人の核家族, 平均年収300万円以上の給与生活者が8割を占め, 広さ約80m<SUP>2</SUP>, 室数3LDK以上に居住している. 居住者は利便性を選択の最大理由としている.<BR>3) マンション居住者の永住意向は低く, 転居意向は高く, 大多数が住み替えを前提としている. 転居の要因となりうるものとしては, 住戸の型, 広さ, 価格および年齢があげられる. しかし転居の最大の理由は庭付き1戸建て志向であり, ここにマンションの限界の一つがあるといえる.<BR>4) 以上マンション居住者の属性および転居意向から指摘しうることは, マンションが都市の中堅サラリーマンの住居として有効に機能していないという点である.
著者
島田 有紀
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.15-28, 2005-12-31 (Released:2017-05-22)

The standing screens on the title is the oldest work extant of KANO Motonobu's work as folding screens of thick colored flowers and birds with golden background. This thesis designates that the scenery and the motif of the work are in correspondence with both descriptions of the scenery of Pure Land in several Buddhist scriptures and the design of actual gardens. Firstly, a peacock on the right hand screen is focused to indicate the bird connotes the elements of auspicious birds in Buddhism, such as Mahamayuri and Kalavinka. Secondly, the elements of the scenery in the work, such as the four seasons at the same time - the depiction of perpetuity - and the existence of a pond, are identified with the description of Pure Land in Kwan-mu-liang-shou-ching and Ta-wuliang-shou-ching. These elements of the garden in the work are placed similarly to the Pure Land style gardens, which are illustrated in "Center and Surrounds of Kyoto" (Rakuchu-rakugai Zu)'s. In consideration of the above factors, the conclusion that, in the work, KANO Motonobu succeeded to portray the ideal garden by combining the scenery of Pure Land and that of actual gardens, is drawn.
著者
島田 勇
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.97, no.2, pp.177-197,278-27, 1988-02-20 (Released:2017-11-29)

Das Ziel dieses Aufsates ist es, die sudwestdeutsche Leibeigenschaft unter Berucksichtigung der Territorialpolitik der sudwestdeutschen Kloster zu erklaren. Im deutschen Sudwesten spaltete sich im Spatmittelalter die Grundherrschaft in drei Herrschaften : die Leibherrschaft, die Grundherrschaft im engeren Sinne und die Gerichtsherrschaft. Die Kloster versuchten in ihrer Territorialpolitik, diese drei Herrschaften miteinander zu verbinden und so kleines Territorium zu bilden. Zur Analyse dieser Territorialpolitik sind die drei Begriffe, Personal-, Real- und Territorialleibeigenschaft, heranzziehen. Bei der Personalleibeigenschaft handelt es sich um eine reine Leibherrschaft. Die Realleibeigenschaft ist dagegen eine Leibeigenschaft, die sich mit der Grundherrschaft im engeren Sinne verbindet. Und die Territorialleibeigenschaft ist eine Leibeigenschaft, die sich mit der Gerichtsherrschaft verbindet. Diese drei Arten der Leibeigenschaft habe ich im Hinblick auf drei Kennzeichen der Leibeigenschaft : den Todfall, die Einschrankung der EheschlieBung und die Einschrankung der Freizugigkeit untersucht. D.h. ich habe mich mit dem Zusammenhang zwischen der Personalleibeigenschaft und dem Todfall, dem zwischen Realleibeigenschaft und der Einschrankung der EheschlieBung und dem zwischen der Territorialleibeigenschaft und der Einschrankung der Freizugigkeit beschaftigt. In den spatmittelalterlichen Quellen des deutschen Sudwestens tritt oft der Begriff "Gotteshausleute" auf ; er meint eine Benennung der Bauern, die zu einem Kloster gehoren. Die "Gotteshausleute" sind bisher als Horige betrachtet worden. Ich habe dagegen erklart, daB im Schwarzwaldgebiet die "Gotteshausleute" nur Leibeigene der Kloster waren. Ich kam zu folgender SchluBfolgerung. Die Personalleibeigenschaft wurde durch die Zweideutigkeit des Todfalls vergroBert. Die Realleibeigenschaft wurde durch die Einschrankung der EheschlieBung erhalten und vergroBert. Und die Territorialleibeigenschaft wurde schlieBlich durch die Einschrankung der Freizugigkeit und durch die AusschlieBung des fremden Verfolgungsrechtes vollendet.