著者
Cong Liu 坂地 泰紀 和泉 潔 早川 正亮 塚本 和哉 加藤 大輔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.FIN-029, pp.28-31, 2022-10-08 (Released:2022-10-01)

近年、中国経済の躍進に伴い、中国の各国経済に与える影響が高まっている。そのため、米国経済を中心に把握するだけではなく、中国経済の動向を把握することがより重要になっている。しかしながら、中国経済に言及した英語記事は中国語媒体よりも少なく、また、中国語で記載された中国経済に関する膨大な記事から選別してトピックを抽出することは現状難しい。そこで本研究では、中国語記事と英語記事の両方からセンチメントを獲得し、これらを合わせて利用することで、中国市場インデックスを予測する新たなモデルを提案する。
著者
大原 遼太郎 小早川 倫広
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.137-138, 2016-03-10

実践的なコンピュータ教育の教材として東京工業大学の吉瀬らが提案した教育用FPGAボードMieruEMBは、実際にコンピュータを「つくる」「動かす」という一貫した教育を実現している。さらに実践的な教育を行うためには、コンピュータを「つくる」「動かす」に加え、「つなげる」という教育を行う必要がある。 「つなげる」という教育を実現するためには、ネットワークに接続するための新たな教育用FPGAボードを開発する必要がある。そこで本研究では「つくる」「動かす」「つなげる」をコンセプトとした、実践的なコンピュータ教育を行うたの教材として教育用FPGAボードを設計・開発した。
著者
上田 香織 浅見 真帆 山田 詩織 佐伯 香織 小田 民美 丸山 夏輝 生野 佐織 秋山 蘭 早川 典之 森 昭博 左向 敏紀
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.122-127, 2017-10-10 (Released:2017-12-25)
参考文献数
20

糖尿病猫の食事には血糖値を緩やかに上昇させる炭水化物の使用が好ましいが、炭水化物の違いが血糖変動に与える影響を検討した報告は少ない。そこで本研究では、異なる炭水化物(グルコース:Glc、マルトース:Mal、トレハロース:Tre、コーンデンプン:Corn)を健常猫4頭に給与し、血中グルコース、インスリンおよびNEFA濃度に与える影響を検討した。グルコース曲線下面積(Glucose-AUC0-10h)は、Tre食、Corn食と比較してGlc食、Mal食で有意に高値を示した。Insulin-AUC0-10hは全ての群間で有意差は認められなかった。また、NEFA-AUC0-10hは、Glc食、Mal食と比較してTre食で有意に高値を示したが、Corn食では有意差は認められなかった。コーンデンプンは血糖上昇およびインスリン分泌が緩やかであり、また、血中NEFA濃度の上昇が認められなかったことから、炭水化物代謝の不得手な猫にとっても利用率が高い有用な炭水化物源となることが示唆された。
著者
早川 陽 Yo HAYAKAWA
出版者
昭和女子大学近代文化研究所
雑誌
学苑 = Gakuen (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
no.964, pp.38-62, 2021-02-01

This paper explores descriptions of natural planting as a hobby in the book, Shumi Taikan published in 1935, focusing on bonsai. The study explains how the number of cultural pundits who enjoyed hobbies and built relationships with each other increased in early Showa Japan.Chapter 1 describes the community and context surrounding bonsai and explains its importance. Earlier studies on the history of bonsai are also examined. Chapter 2 summarizes hobbies related to natural planting that are described in Shumi Taikan. Chapter 3 classifies bonsai pundits by experience and describes their characteristics. Chapter 4 summarizes the construction of hobby organizations by area and name of organization and also appraises a large-scale exhibition held at Hibiya Park.This study verifies that an increasing number of publications by bonsai pundits and of botanical centers on natural planting as a hobby in early Showa Japan resulted in widespread recognition of bonsai. Bonsai was initially recognized as a new type of culture that was considered harmonious with sencha and suitable as ornaments for tokonoma. Thereafter, hobby groups were systematically formed and small- to large-scale exhibitions were held. Bonsai was favorably received by the public, leading to an increase in exhibitions. Bonsai developed into an art form from the time it came to be considered unique to Japan, rather than as part of Asian culture in general.
著者
小早川 令子
出版者
関西医科大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2017-06-30

匂いに対する恐怖行動は先天的と後天的なメカニズムにより制御される。私たちは、両者の情報は鼻腔内の異なる領域から始まる経路を介して脳へ分離して伝達された後に、恐怖中枢である扁桃体の亜核である中心核のセロトニン2A受容体陽性(CeA-Htr2A+)細胞において拮抗的に統合され、その結果、先天的恐怖が後天的恐怖行動に優先されるという階層性の存在を解明した。さらに、人工匂い分子ライブラリーを用いて最適化することにより、極めて強力な先天的恐怖情動を誘発する匂い分子群であるチアゾリン類恐怖臭(Thiazoline-related fear odors: tFOs)を開発した。嗅覚刺激に対する恐怖行動は嗅覚受容体遺伝子により制御されると考えられてきた。これに対して、私たちはフォワードジェネティクススクリーニングにより恐怖情報の入力を統合制御する遺伝子としてTRPA1を同定した。空腹マウスに対して餌とtFOによる先天的恐怖刺激を同時に与えると恐怖行動が優先され摂食行動が抑制された。この効果は後天的な恐怖刺激では誘導されない。TFO刺激は後天的な恐怖刺激とは異なり、CeA-Htr2A+の神経活動を抑制させ、その結果、摂食行動が抑制されると考えられた。一方、tFO刺激は代謝や体温の低下を含む多様な抑制的生理応答を誘導することは判明した。先天的恐怖刺激は危機応答性の代謝抑制モード誘導することで、摂食行動の抑制と生存を両立させると推定された。CeA-Htr2A+細胞の人為的な不活性化は、tFOが誘導する先天的恐怖行動を亢進するが、生理応答に関しては明確な影響を与えなかった。一方で、Trpa1遺伝子のノックアウトマウスでは恐怖行動に加え生理応答も抑制された。このことは感覚神経で統一的に入力された恐怖情報が扁桃体に至る以前の段階で複数のサブシステムにより分離して処理される可能性を示唆する。
著者
早川 裕子
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.196-201, 2019-06-30 (Released:2020-07-06)
参考文献数
9

遂行機能障害は生活に直結する障害である。脳内ネットワークから考えると, 体内環境と外部環境の情報処理の仕組みが関係した障害で, 傍辺縁領域と様式横断性 (高次) 連合野の障害として捉えることができる。行動の特徴から考えると, 意志のある目標設定, 計画立案, 計画の実行, 効果的な行為が困難で, 環境や役割など社会的な要因によって変化する相対的な障害である。生活に結びついた遂行機能障害のリハビリテーションには, 具体的で適切な目標を設定すること, 対象者自身と共有できる評価尺度を持つこと, 十分な時間をかけて取り組むことが不可欠である。遂行機能障害者は認知機能や知識は保たれ, 巧みな言葉も使うことができる一方で, 効果的な作業の遂行が困難である。そのために社会から孤立した存在になりやすい。孤立を防ぎ, 安心して生活できる環境を作るためにも, 生活を中心に据えたリハビリテーションが必要である。
著者
早川 宗志 藤井 俊夫
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.61-63, 2022 (Released:2022-07-26)
参考文献数
18

一年生水田雑草のアメリカキカシグサの国内初帰化年は1997年と勝山(1999)により報告された。しかし,1999年以降に発行された国内の主要な植物図鑑等においては,1993年が国内初帰化年と記載されている。これらのことから,著者らが改めて文献・標本調査を行った。その結果,植物図鑑等の1993年という記載は,本来は1997年とすべきところを過り・孫引きされたものと考えられた。今回の調査で確認できた60点以上のアメリカキカシグサ標本の中から,1997年よりも早い1986年に,千葉県で採集されたアメリカキカシグサ標本を確認した。また,徳島県および鹿児島県で採集された本種の標本が確認され,それらは四国ならびに九州への新帰化を示す標本である。
著者
仁科 有美子 土屋 貴彦 青木 正紀 山上 賢治 早川 純子 金子 菜穂 西成田 進
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.169-173, 2009-06-30 (Released:2016-03-31)
参考文献数
11

We report a case of 79-year-old woman with an inflammatory aneurysm occurred in a thoracic aorta. The patient was admitted to our medical center because of continuous pyrexia of unknown origin. A marked elevation of serum C-reactive protein level was observed. Infections, collagen vascular diseases and neoplastic disease including malignant lymphoma were found to be unlikely by hematologic, serologic and radiographic examinations. Autoantibodies including antineutrophil antibodies were undetectable. Only enhanced-computed tomography revealed an abnormal finding, so-called mantle core sign, in thoracic aorta, which is specific for inflammatory aortic aneurysm. In general, the disease occurs in abdominal aorta, and the involvement of thoracic aorta like this case is rare. Usually, an aortic aneurysm occurs based on atherosclerotic change of blood vessels, and the aspects of an inflammation of large vessels have been focused recently at the pathological findings, the cytokine profiles and the immunological abnormalities. Thus, the differential diagnosis of the disease from Takayasu arteritis, a prototype of a large vessel vasculitis, is often difficult. The diagnostic procedure to differentiate from the other large vessel vasculitis, Takayasu arteritis and atherosclerotic diseases in abdominal aorta, is discussed. The patient was given oral prednisolone which lead to favorable outcome.
著者
中山 真太朗 清水 太杜 小早川 真衣子 飯田 一博
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.416, 2022 (Released:2022-08-30)

一側性難聴者とは片方の耳に聴覚障害がある人のことである。一側性難聴者は日常生活に困難を感じているがそのことを周囲に理解してもらえずに苦しんでいる。健聴者が一側性難聴を理解するための方法の一つとして、一側性難聴状態を体験する方法がある。本稿では、健聴者が一側性難聴者の聴こえを理解するためのwebサイトを作成した。
著者
小早川 達 後藤 なおみ
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.66-71, 2018-12-26 (Released:2019-01-25)
参考文献数
30

One of the factors that affect the judgment whether signals received by receptors of different sensory modalities belong to the same event is synchrony perception among multiple types of sensory information. In this article, we introduce the simultaneity judgment (SJ) task in cross-modal combinations (especially olfactory-gustatory):(1) development of measurement system for SJ task using olfactory and gustatory stimuli, (2) SJ tasks for three cross-modal combinations (olfactory-visual, visual-gustatory, and olfactory-gustatory), and (3) SJ tasks for olfactory-gustatory combinations under match/mismatch conditions. Taste and odor are important components of flavor. The results of our studies suggested that there is a correlation among match/mismatch between taste and odor, oral referral, and temporal resolution of synchrony perception from the perspective of flavor perception.
著者
篠田 哲昭 中尾 務 早川 寛志
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.183-190, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
41

人類が「火」を手にして以来、薪・石炭・石油・原子力とエネルギーを求め続けてきた。なかでも石炭は18世紀半ばイギリスに始まった産業革命の原動力であり、その波及効果が鎖国状態であったわが国に開国を迫る大きな力となってきた。当時の石炭は、箱館の国内向けには僅かにオランダから贈られた軍艦の燃料等として需要があった程度であるが、修好通商条約によって箱館港に入港する諸外国の黒船にとっては欠かすことのできない燃料であった。幕末の北海道における石炭山は釧路場所の白糠炭山、岩内場所の茅沼炭山が主な産地であった。先進諸外国を見聞した榎本武揚が炭山の必要条件に, 「一に運輸、二に品位、三に分量」と説いたが、本報告は茅沼炭山の「運輸」について史料を整理し取りまとめたものである。
著者
小川 眞紀子 山本 いず美 北畠 直文 早川 茂
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成27年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.144, 2015 (Released:2015-08-24)

【目的】希少糖D-プシコース(以下Psi)は、エネルギー値がほぼゼロのノンカロリー単糖で、保水性が高く、メイラード反応が進みやすいことから、食品素材として特にベーカリー食品への利用が期待されている。本研究では、ハードタイプのクッキーであるショートブレッド(以下SB)とソフトタイプのクッキーであるソフトクッキー(以下SC)にPsiが適しているか否かを、ショ糖とPsiとの配合割合を換え、物性測定と官能評価により検討することを目的とした。【方法】ショ糖のみをコントロール(C)とし、ショ糖に置き換えてPsiを10%(P10)、20%(P20)、30%(P30)に配合した4種類のSB及びSCを作製し、物性測定と官能評価を行った。物性測定は、高さ測定および破断強度を測定した。官能評価は、軟らかさ、しっとり感など10の評価項目についてSD法で官能評価を行った。【結果】SB、SCともに焼き色は、C、P10、P20、P30の順に濃くなった。高さは、SBはC、P10、P20、P30の順に、SCではC、P10、P30、P20、の順に高くなった。破断強度測定から、SBはPsiの割合が多いほど破断変形は有意に高くなり、破断応力は有意に低く、破断歪率は有意に高くなった。SBは、Psiの割合が多いほど脆くて軟らかい特徴がSCよりも顕著であった。官能評価の結果から、テクスチャーはC、P10、P20、P30の順に軟らかいと感じた人が多かった。総合評価では、いずれもCよりもP10とP20で高い評価となった。今回の結果から、ショ糖の1~2割程度をPsiに置き換えることで、物性的にも嗜好的にも好ましいクッキー様焼菓子を作ることが可能であることが示唆された。
著者
高橋 ともみ 久保 克弘 篠原 由美子 野沢 桃世 吉崎 美紗 早川 博章 岡 夏樹 西崎 友規子
雑誌
2016年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016-09-16

本研究は人とエージェントがより良い関係を築くことを目的に、ミラー(同調)効果に着目し、人がエージェントに対して親しみを感じるのに適した同調の割合を調査した。また、個人差を考慮して視点取得による検討も併せて行った。