著者
吉野 博 長友 宗重 石川 善美 松本 真一 内海 修明 長谷川 兼一
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.60, no.471, pp.19-28, 1995-05-30 (Released:2017-01-27)
参考文献数
19
被引用文献数
8 8

A Super-insulated house was constructed near Sendai City in accordance with the Canadian R-2000 manyual. Shelter performance, thermal environment, air quality and energy consumption of this house were investigated for two and a half years. This super-insulated house was very airtight compared with the other houses. The two-and-a-half-year measurement of room temperature and humidity showed that the daily mean temperature for the dining-living room and the master bedroom were 16℃〜20℃ during the winter and 22℃〜32℃ during the summer. Humidity ratio for these rooms was less than 5g/kg during the winter. The indoor environment of this super-insulated house during the heating season was more thermally comfortable, compared with that of ordinary houses in Japan. During the summer, the indoor temperature in this house was stable during the day and did not decrease at night time even if the outdoor air temperature dropped. The CO_2 concentration in this house was lower than that of the other airtight houses due to continuous mechanical ventilation. The space hiating energy consumption for this suoer-insulated house was less than that of ordinary houses in Tohoku District in which only the living-dining room was heated.
著者
若林 成知 石浦 未希 逵 美沙季 西口 光恵 松本 絵美 山岡 里奈
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.3P50, 2011

我々はすでにアズレン骨格の1位または1、3位に2-ピリジル基または4-ピリジル基が結合したアズレン誘導体(例えば1)は、Hg2+ などのソフト金属イオンの添加により、青から赤に顕著に変色することを見出している。しかし金属イオンの選択性や感度に欠けるため、分析試薬としては満足できるものでない。今回、水銀イオンセンサーへの応用を検討するため、含硫ピリジルアズレン2, 3を合成し、その性質を検討したので報告する。
著者
松本 典子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
no.56, pp.81-87, 2007-06-01

子どもたちに身体の動きや姿勢への意識を高めさせ,また運動リズムの把握につながる具体的な方法の開発を目的として,手具を使った運動の展開方法について検討してきた.今回は幼児に最も人気のあるボールを取り上げ,前回に続き基本的な動きのパターンをもとに感覚発達を目指すバリエーションと発展型について追究した.あわせて保育者養成課程学生への学習素材としての活用も目指す.
著者
松本 悠子
出版者
経済研究所
雑誌
経済研究所年報 (ISSN:02859718)
巻号頁・発行日
no.52, pp.125-144, 2020-09-15

第1 次世界大戦において,主戦場の1 つとなったフランスには,多様な地域から多様な人種民族を出自とする労働者が動員された。彼らがフランス地域社会で実際にフランスの人々と関わった時,フランスの人々の人種認識はどのようなもので,どのように変わったのであろうか。第1 次世界大戦前後,アメリカ合衆国のアフリカ系アメリカ人活動家が人種差別のない共和国として憧れた国の人種認識は,どのように構築されたのであろうか。さらに,人種認識は,どこの国,地域においても,必ずジェンダー秩序と深い関わりを持っている。「血」の継承という基本概念は,人種の境界を超えた親密な関係や再生産の問題と直結するからである。本稿では,戦時下フランスの軍需工場で働いていた女性労働者とインドシナ植民地から動員された労働者を中心に,人種,ジェンダー,さらに労働者という階級がどのように人種認識をつくっていたかを論じる。
著者
内田 智也 大久保 吏司 古川 裕之 松本 晋太朗 小松 稔 野田 優希 石田 美弥 佃 美智留 土定 寛幸 藤田 健司
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.75-81, 2018 (Released:2018-04-20)
参考文献数
22
被引用文献数
2

【目的】投球中の肩関節ストレスの軽減には,良好な下肢関節動作が重要となる。そこで,本研究はFoot Contact(以下,FC)以降のステップ脚膝・股関節の力学的仕事量と肩関節トルクの関係について検討した。【方法】中学生の投手31 名の投球動作解析で求められた肩関節内旋トルクについて,その平均から1/2SD を超えて低い群(以下,LG)10 名と1/2 を超えて高い群(HG)10 名の2 群に分け,ステップ脚膝・股関節の力学的仕事量(正・負仕事)を群間比較した。【結果】FC から肩関節最大外旋位(MER)におけるLG の膝関節屈曲-伸展の負仕事量が有意に低値を示した。【結論】ステップ脚膝関節伸展筋力は良好な投球動作獲得に寄与し,FC 以降の膝関節の固定および下肢関節からの力学的エネルギーを向上させることは肩関節ストレスを軽減させると考えられた。
著者
陶山 久司 上田 康仁 松波 馨士 中崎 博文 松本 慎吾 中本 成紀 重岡 靖 小西 龍也 清水 英治 牧野 晴彦 千酌 浩樹 龍河 敏行 小谷 昌広 森田 正人 倉井 淳 武田 賢一 澄川 崇
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.403-405, 2009
参考文献数
4

背景.内視鏡的腫瘍切除に先行して経皮的動脈塞栓術(TAE)を行った気管原発腺様嚢胞癌の1例を報告する.症例.84歳,男性.気管内腫瘍の切除目的で当院に紹介となった.気管内腫瘍は前医で既に腺様嚢胞癌と診断されていた.胸部造影CTでは造影剤に濃染する腫瘤だったこと,前医での生検時に出血の制御が困難だったことから処置前にTAEを追加した.腫瘍の栄養血管は右内胸動脈の縦隔枝で腫瘍濃染を認めた.右内胸動脈縦隔枝を塞栓した後,全身麻酔下で硬性鏡を用いて腫瘍を摘除した.結語.今回の報告例では,呼吸器インターベンションに先行して行うTAEは大量出血制御目的のオプションになりうると考えられた.
著者
松本 隆
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.e21-e25, 2021-07-15

盗まれた個人情報は多様な犯罪者コミュニティに拡散されていく.筆者はデジタル・フォレンジック調査の中で,サイバー犯罪者が攻撃にかけるコストに注目し,盗まれた個人情報を売買するダークマーケットの調査を行った.その結果,氏名/性別/住所/生年月日など4情報が羅列された名簿データではなく,Fullzと呼ばれるような,複数の情報ソースを組み合わせた,より深く「他人になりすます」ための情報により高い値が付く傾向にあることが分かった.また,具体的な悪用のしやすさや,悪用者の安全性に考慮された「商品」が,ダークマーケットにおいてはより評価され,価格に反映されていることが分かった.
著者
飯塚 宏之 江連 裕一郎 松本 晃 伊藤 哲也 長谷川 淳 板谷 聡子 長谷川 晃朗 デイビス ピーター
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.405, pp.83-86, 2005-11-10
参考文献数
5
被引用文献数
8

無線通信端末だけで無線マルチホップネットワークを構成した場合と, 無線通信端末をアクセスポイントに収容しアクセスポイント間通信に無線マルチホップネットワークを利用し階層化した場合について, FTPとTFTPのスループットとその時間変動に注目し, 屋内テストベッドにて実験を行った.その結果, 無線通信端末だけで構成する場合には各クライアントでのスループットにばらつきがあること, アクセスポイントで階層化するとそのばらつきが抑制されること, および, アクセスポイント間の経路が不安定になることが確認された.これらの現象とその解析結果, および, 無線マルチホップネットワーク上のアプリケーションに与える影響について報告する.
著者
松本 和健 坂口 直志
出版者
釧路工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では,下層土の土壌インピーダンスの大きさと位相を三次元的なデータとして取得するために,四探針電気探査法とRMS法(無線磁気探査法)による計測システムを構築する。土壌の含水率を電気回路モデルから解析する方法について提案し検証している。本方法で,土壌粒子の粒径や密度,水分含有量の深さ方向のデータが非破壊で得られると期待でき,従来よりも簡便に災害時の土壌特性を明らかにできる。非破壊的な下層土の土壌インピーダンス計測が災害時の土壌評価として有用であることを検証する。