著者
横山 牧 蜂須 拓 佐藤 未知 福嶋 政期 梶本 裕之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.483, pp.93-98, 2013-03-13

タッチパネルを搭載した携帯端末が近年急激に普及しているが,このタッチパネルは触覚フィードバックが欠けているためにテキスト入力が難しいという問題を抱えている.この問題に対して,本研究ではキーの境界線に段差がついたシートと視触覚クロスモーダル現象を用いることで,タッチパネルに触覚フィードバックを簡便に付加する手法を提案する.本稿では提案手法により付加される触覚フィードバックがテキスト入力パフォーマンスに与える効果を検証した実験,そして視触覚クロスモーダル現象によってヒトの知覚量がどの程度変化するかを検証した実験について述べる.
著者
片山 直美 足土 由里佳 一野 晃代 長坂 恵樹子 加藤 江理 伊藤 えり 太田 陽子 梶川 典子 蟹谷 未香 下林 真知子 恒川 小百合 早川 ちひろ 楪葉 真由 藤本 保志
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.Suppl.2, pp.S125-S132, 2010 (Released:2011-12-01)
参考文献数
6

日本人の食の満足に及ぼす影響が大きい主食である「飯」に注目し、おいしく簡単に炊き上げるための工夫として、一般家庭で用いる炊飯器によって炊飯した飯の 3 種類の水(純水、ミネラル水、水道水)による違いを検討した。さらに選択した水を用いて、嚥下食・介護食に用いることが可能な離水しにくい粥を作製するために 5 種類の増粘剤(トロミパーフェクト、ソフティア、つるりんこ、とろみ名人、スルーキング)を用いて違いを検討した。方法として被験者である健康成人女性 92 名により各飯の「味」、「香り」、「見た目」、「総合」における官能試験を 5 点満点で評価し、物性を硬さ・粘り計(サタケ製)にて「弾力性」、「硬さ」、「粘り」、「バランス」について評価した。結果、無洗米の炊飯の際に用いる水は純水が最も高い評価であり、熱湯で炊飯することで、加水する時間なしで十分に評価の高い飯が炊き上がることが分かった。また離水しにくい粥も同様に熱湯を用いて加水する時間なしで炊き上げ可能であった。増粘剤を用いることで時間が経っても離水せず、軟らかい粥ができるため、嚥下食・介護食に適していることが分かった。
著者
梶原 千世里 藤本 寛子 山口 嘉一 水田 菜々子 伊藤 純子 山田 宏 山口 修
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.43-46, 2013-01-01 (Released:2013-04-23)
参考文献数
6

症例は,54歳,男性。1型糖尿病,慢性腎不全で腹膜透析を導入していた。入院当日,自宅前で倒れているところを発見され,当院に救急搬送となった。来院時は軽度の意識障害があり,血液検査上,血糖値1,452 mg/dl,血清Na濃度 107 mmol/lと高血糖,低Na血症があり,代謝性アシドーシスと炎症反応マーカーの上昇を認めたことから,感染を伴う糖尿病性ケトアシドーシス(diabetic ketoacidosis, DKA)と診断し,全身管理目的でICU入室となった。透析中の無尿症例であるため,一般的な初期治療として推奨される輸液負荷は危険と考え,心臓前負荷の評価を行い,維持輸液量で治療を開始した。また,1時間毎に血液ガス分析で,電解質,血糖値を測定し,緩徐に電解質,血糖値の是正を行い,第3病日から血液透析に移行した。慢性腎不全患者のDKAに対し,初期治療の結果を頻回に評価して電解質および血糖値を緩徐に補正することで,神経学的合併症なく軽快退院できた。
著者
山上 隆正 藤井 正美 西村 純 村上 浩之 平島 洋 奥平 清昭 梶原 正男 小玉 正弘
出版者
東京大学宇宙航空研究所
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.p901-920, 1977-09

トンプソン(地磁気緯度66.9゜N)でオーロラX線の気球観測を1975年4月8日UT,9日UTに行った.観測装置としては天頂方向を向いた全視野角70°のNaI(TI)カウンタ,天頂角17.5°に傾いた全視野角35゜のNaI(TI)カウンタ,および天頂方向で10°のtransmission hand幅をもったmodulation colhmator付きNaI(TI)カウンタを用いた X線のエネルギー範囲は15~85KeVである. カウンタをとりつけたゴンドラを3 rpmで回転させ,方位角をGAで測定した.ノマックグラウンドX線の10~10^4倍に達する活発なオーロラX線バーストを多数回観測した.特に4月9日UTの観測ではLTで真夜中頃,特長あるオーロラX線バーストの2 eventsが観測され,それらのeventsの詳しい解析が行われた.0532 UTに観測したeventでは直経20 kmのオーロラX線源が16秒間,2km s^<-1>の速さで北西から南東に移動した.もう一つのeventでは0613 UTから2分間にわたって真南の方向からのオーロラX線を観測した.この場合は,オーロラX線源として円板型とarc型の二通りのモデルを仮定してsimulation計算を行い,観測と比較しオーロラX線源の方向と大きさをきめた.資料番号: SA0124790000
著者
楠本 朗 梶木 繁之 阿南 伴美 永田 智久 永田 昌子 藤野 善久 森 晃爾
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
産業医大誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.385-395, 2021

<p>This study examines how psychological distress (measured by the K10 screening test) and presenteeism (measured by the quality and quantity method) change in the six months after returning to work from having taken a sick leave because of a mental illness. In a manufacturing company with approximately 2,600 employees, 23 employees returned to work after experiencing mental illness between April 2015 and March 2016, and all 23 agreed to participate in the study. We analyzed 18 cases for which we had sufficient data. Two of the employees were absent from work in the sixth month. We performed multilevel analysis for K10 and presenteeism over time on the 16 without recurrence. A significant decreasing trend was observed for both K10 and presenteeism. Eleven of the 16 employees were consistently below the K10 cutoff value of 10 for six months, and 5 had zero presenteeism in the sixth month, whereas 6 employees showed improvement in presenteeism that stopped midway through the study. An occupational physician judged that the employees could work normally with presenteeism of zero. After returning to work, it is important to monitor not only psychiatric symptoms but also presenteeism.</p>
著者
仲間 妙 佐藤 和紀 梶本 佳照 磯崎 ひろみ 高橋 純
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.125-128, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
6

教員志望学生を対象に,小学生向け漢字ドリル指導法を学ぶための講義パッケージを開発し実施した.講義内容は,漢字ドリルの基礎知識を学び,模範授業映像の視聴後,指導法を練習するものであった.講義の事前事後に漢字ドリル指導の自信や,講義から学んだこと,さらに学びたいことは何かを明らかにする質問紙調査を行った.その結果,漢字ドリル指導の自信向上が見られた(研究1).また,本講義が漢字ドリル指導のイメージを具体的に伝えることに効果的なことが示唆された.さらに,授業以外での指導法などについての講義も求められる可能性も示唆された.また,感想の共有や指導法の練習が,学びにつながった可能性が考えられた(研究2).
著者
梶原 智之 西原 大貴 小平 知範 小町 守
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.801-824, 2020-12-15 (Released:2021-03-15)
参考文献数
50
被引用文献数
1

本研究では,日本語の語彙平易化のために,評価用データセット・辞書・実装や評価を支援するツールキットの 3 種類の言語資源を整備する.我々は既存の小規模な単語難易度辞書をもとに単語難易度の推定器を訓練し,大規模な日本語の単語難易度辞書および難解な単語から平易な単語への言い換え辞書を自動構築する.本研究で構築する評価用データセットを用いた評価実験によって,この辞書に基づく語彙平易化システムが高い性能を達成することを示す.我々のツールキットは,辞書の他,語彙平易化パイプラインにおける主要な手法を実装しており,これらの手法を組み合わせたシステムの構築および構築したシステムの自動評価の機能を提供する.

1 0 0 0 IR 国語科授業案

著者
梶山 哲耶
出版者
静岡大学教育学部附属静岡中学校
雑誌
教育研究協議会要項 : 共に創りあげる授業 : 「教科ならではの文化」を味わう子どもたち
巻号頁・発行日
no.30, pp.20-27, 2018-10-12

題材名 : 「校歌でMV (ミュージックビデオ) 制作をする効果」教科横断系のMV制作過程を通じて磨かれる言葉のチカラ
著者
西田 晶子 福田 晴喜 村川 勝哉 秋本 明男 土井 洋 藤騎 静男 梶返 昭二
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.10, pp.1738-1741, 1989-10-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
10

13H-ジベ[a,i]フルオレン-13-オン〔2〕種々のアリールリチウムを作用させて13-アリール-13H-ジベソゾ[a,i]フルオレン-13-オール〔3〕を合成した。〔3〕は酢酸中ヨウ化糠酸で還元して13-アリール-13H-ジベンゾ[a,i]フルオレン〔4〕とした。つぎに13-(2-メチフェニル)-13H-ジべンゾ[a,i]フルオレン〔4a〕のCsp3-Csp2単結合の回転障壁をDNMR法で求めて,ΔG≠(ap→sp)18.66kca/mol,ΔG≠(ap→sp)=18.70kca1/mo1の値を得た。さらに単離された13-(2-メチル-1-ナフチル)-13H-ジベソゾ[a,i]フルオレン-13-オール〔3c〕のap⇔spの,また13-(2-メチル-1-ナフチル)-13H-ジペソゾ[a,i]フルオレン〔4c〕のap⇔spの種々の温度での異性化速度を,NMRスペクトルの経時変化から求めて,Csp3-Csp2単結合の回転障壁を求めた。〔3c〕:ΔG≠(ap→sp)=24.96kcal/mol,ΔG≠23.224kcal/mol,〔4c〕:ΔG≠(ap→sp)=34.78kca/molΔG≠(ap→sp)34.52kcal/mol。
著者
梶山 重寿
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.185, 2005

LEDの自動車照明への応用は、1987年、ハイマウントストップランプの光源として初めて自動車に搭載されたことに始まる。その後、LEDの高輝度化が進展したことにより、1990年代後半からはテール&ストップランプを中心として採用が拡大しつつある。現在では、白色LEDを用いたヘッドランプの実用化への期待が高まっている。自動車照明器メーカー各社が、消費電力が少なく、従来にない魅力的なデザインのヘッドランプの実現を目指して開発を進めている。 しかしながら、LED式ランプは電球式ランプと比較すると高価であり、現時点のLED性能では、コストアップに見合った商品性を出しにくく、実用化されていない自動車用ランプもある。今後、自動車用ランプのLED化を促進する為には、LEDの更なる高輝度化、高効率化と低コスト化が課題である。また、ランプにおいては価格に見合った商品性(意匠性、低消費電力、奥行きの短縮等)を引き出すための技術開発が必要である。