著者
河田 治男 森 康夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.38, no.315, pp.2843-2853, 1972-11-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1
著者
林 裕子 門間 正子 井瀧 千恵子 木口 幸子 森 康子 辻 紀代子 山田 惠子
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 = Bulletin of School of Health Sciences Sapporo Medical University (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.9-17, 2003-03

本研究は、札幌市内の看護系大学および専門学校に在籍する女子学生180名(平均年齢20.2±1.6歳)を対象に、自覚的健康状態と健康に関わる食生活について調査した。朝食欠食の有無によって自覚的症状や食品の摂取内容、栄養バランスに差があるかどうかを知る目的で、対象者を昼食や夕食の欠食の有無に関わらず、毎日朝食を摂取している者(以下、朝食群)と朝食を欠食する者(以下、朝食欠食群)の2群にわけて解析を行った。対象者の61.8%が朝食群であった。朝食群の23.1%、朝食欠食群の41.2%の者が「風邪をひきやすい」、朝食群の67.3%、朝食欠食群の82.4%が「頭が重い感じがある」と回答し、これらの症状を持つ者は朝食欠食群で多かった(p<0.05)。朝食群と朝食欠食群共に6割以上の学生が食事に関心を持っていた。朝食群の肉類、魚類、緑黄色野菜、乳製品の摂取割合は朝食欠食群より多く、卵、大豆製品の摂取割合は逆に低かった。朝食欠食者のインスタント食品の摂取割合も朝食群より高く、食品摂取バランスも悪いことが示された。以上の結果から、朝食欠食が健康に与える影響について考察した。The subjective health condition and dietary habits of 180 female students aged 18 through 24 were investigated in a self-evaluation questionnaire survey. The subjects were divided into two groups, one eating breakfast regularly and the other not. A total of 61.8% of subjects ate breakfast regularly and 23.1% and 67.3% of them answered, "I am susceptible to colds" and "my head feels heavy", respectively, whereas 41.2% and 82.4% of those not having breakfast answered, "I am susceptible to colds" and "my head feels heavy", respectively. About 60% of total subjects were interested in dietary habits. Subjects who ate breakfast regularly had a higher frequency of intakes of meat, fish, green and yellow vegetables and dairy products than that who did not have breakfast. Subjects who did not have breakfast also ate much fast food. The result of our questionnaire survey clearly shows that not eating breakfast had a bad influence on the health of female students.
著者
三澤 一成 加藤 知行 金光 幸秀 小森 康司 平井 孝
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.1787-1796, 2006 (Released:2011-06-08)
参考文献数
32
被引用文献数
2 2

目的: 直腸癌局所再発は, 根治のためには外科的切除しかないが, その侵襲に見合った治療効果の得られない例も少なくない. 術前の進展度別に当院での治療成績を解析し, 外科的治療の意義を検討した. 対象と方法: 1981年から2002年に直腸癌局所再発に対し, 治癒切除目的で手術が行われた84例を, 術前画像診断から腫瘍進展の局在より, A 群: 再発腫瘍が内閉鎖筋, 梨状筋に浸潤または接する, または第2以上の仙骨に接するもの, B群: 第3以下の仙骨や, 子宮, 精., 膀胱などの骨盤内臓器に浸潤または接するもの, C群: 吻合部周囲に限局するものの3群に分類. また, 同時期に直腸癌局所再発病変の進展が高度であることを理由に非切除・手術非適応となった19例を非手術群として, 治療成績を比較検討した. 結果: 治癒切除率は全例61.9%, A群31.8%, B群80.6%, C群81.3%. 再発切除術後5年生存率は, 全例30.0%, A群5.9%, B群32.7%, C群67.0%であった. 術後局所再々発や遠隔転移について, A群で有意に早期に認められた. A 群と非手術群の比較では, 再発後生存期間に有意差を認めなかったが, 局所再発から遠隔転移が起こるまでの期間は中央値でA 群8.4か月, 非手術群18.0か月と有意差を認めた. 結論: A群では治癒切除率が低く, 早期に局所再々発や遠隔転移を来し予後不良であった. 今後, 手術適応や術式, 補助療法などの再検討が必要であろう.
著者
徳重 晃大 森 康平 大上 悟 松島 寛 鈴木 一成 中野 博昭
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.133, no.7, pp.165-172, 2017-07-01 (Released:2017-07-21)
参考文献数
15
被引用文献数
5

Cu electrolysis was performed using low-grade copper anode with purity 78.7 mass% at a anode current density of 200 A・m-2 in an unagitated sulfate solution containing 0.596 mol・dm-3 of Ni2+ ions as impurity at 60 ℃, and the structure of anode slime before and after passivation was analyzed. The highly-concentrated Sb, Pb and Ag were dispersed in copper anode before electrolysis. The passivation occurred at short time of 17.7 hours in the case of low-grade copper anode, and it occurred at shorter time of 11.4 hours in the solution containing Ni2+ ions as impurity. At normal dissolution of copper anode, copper parent phase dissolved in the form of dendrite and the framework of anode slime was composed of remained Cu-Ni-Sb-Sn-As compound. Cu2S and single phase of Ag and Pb were observed around this framework. At passivation, Cu, Ni and Sn dissolved from the slime framework composed of Cu-Ni-Sb-Sn-As compound, resulting in formation of Sb condensed phase. These Cu-Ni-Sb-Sn-As compound, Sb condensed phase, Cu2S compound around the slime framework, Ag and needle-shaped PbO dotted in the whole slime suppressed the diffusion of Cu2+ ions, as a result, CuSO4 was formed at interface between the slime and copper substrate. The passivation occurred at slime thickness of approximately 500μm in Ni2+-free solution, while it occurred at slime thickness of approximately 300μm in solution containing Ni2+ ions. This indicates that the passivation do not depend on only the thickness of slime. The thickness of CuSO4 formed at passivation in Ni2+-free solution was almost identical with that from the solution containing Ni2+ ions. In solution containing Ni2+ ions, the passivation occurred at less thickness of slime, showing that CuSO4 is easy to be formed in the vicinity of copper substrate due to decrease in solubility of CuSO4 and diffusion coefficient of Cu2+ ions.
著者
脇元 修一 鈴森 康一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.77, no.9, pp.828-831, 2011-09-05 (Released:2012-03-05)
参考文献数
11
著者
久保 喜平 松山 聡 片山 久美子 堤 千津 米澤 久美子 嶋田 照雅 小谷 猛夫 佐久間 貞重 大橋 文人 高森 康彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1335-1340, s・iii, 1998-12
被引用文献数
1

乳腺腫瘍は雌イヌにおいて高頻度に発生する腫瘍のひとつである.本研究では, 腫瘍マーカーとしての有用性を検討するためにイヌ乳腺腫瘍材料におけるc-kit遺伝子の発現を調べた.4種の哺乳動物のc-kit cDNAの塩基配列を参考にRT-PCR法のためのプライマーセットを合成し, イヌc-kit遺伝子を増幅した.正常イヌ脾臓の全RNAからのRT-PCR法により増幅したイヌc-kit遺伝子の大きさは756bpであり, 哺乳動物のcDNAの該当部分と高い相同性を示した.11例のイヌ乳腺腫瘍(腺癌, 良性混合腫および悪性混合腫)すべてにおいてc-kit mRNAの発現が検出された.イヌ乳腺腫瘍のうち, 腺癌におけるc-kit遺伝子の発現は, 悪性混合腫瘍に比べて有意に高かった.さらに, 15例の乳腺腫瘍以外の各種イヌ腫瘍組織標本におけるc-kitの発現も同様に検討した.肥満細胞腫の全例において, 高いmRNAの発現が認められたが, 残りの12例の腫瘍では, 5例で低レベルのRT-PCR産物が検出されたのをのぞいて, c-kit遺伝子の明らかな発現は見られなかった.以上の結果より, イヌ乳腺腫瘍では, c-kit遺伝子mRNAの発現が有意に高く, その診断上有用であると思われる.
著者
西谷 美智恵 森野 豊之 松岡 直輝 野村 栄一 宮地 隆史 丸山 博文 郡山 達男 三森 康世 松本 昌泰 仲 博満 梶川 博
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.93, no.11, pp.2424-2426, 2004-11-10
被引用文献数
3 4

症例は26歳,女性. 2年前より左方への頸部回旋時に失神様めまい発作が出現した.頸部血管超音波検査にて右椎骨動脈が左方への頸部回旋時に狭窄または閉塞を生じていることが明らかとなり,頭部MRAの検査結果と併せてbow hunter's syndromeと診断した.頸部血管超音波検査による脳循環病態のダイナミックな評価が,スクリーニングおよび補助診断として有用であったと考えられた.
著者
森 康司
出版者
九州大学
雑誌
人間科学共生社会学 (ISSN:13462717)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.47-61, 2002-02-15

本稿は,大学運動部貝のジェンダー観と,スポーツ価値意識との関係に焦点を当てている。最終的な目標は,大学運動部にみられる諸特性や,大学運動部員のスポーツに関する価値意識が,どの程度大学運動部員の社会生活の諸領域にわたる意識にまで反映されているのか,という点を明確にすることであり,本稿ではその足がかりとして,ジェンダー観に注目する。大学運動部の特徴や日本人のスポーツ価値意識については,これまで様々な指摘がなされてきたが,現在では大学運動部も時代の趨勢にしたがって多様化しているとされ,以前指摘されてきた特徴にも表面上には変化が生じてきている。様々な変化が生じている現在であるからこそ,運動部については,従来とはまた異なる視点からの研究が必要とされている。「学校運動部は男性の性差別的な意識を培養する」という指摘についても,再検討が必要だろう。一大学を対象とした調査研究の結果,男性部員の性差別的な意識と,女性部員の性差別的慣行への容認的な態度は,彼・彼女たちのスポーツ価値意識と密接に関係していることが推論できる。
著者
安岡 由美 川田 祐介 長濱 裕幸 大森 康孝 石川 徹夫 床次 眞司 志野木 正樹
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.39, 2008 (Released:2008-09-06)

神戸薬科大学において,電離箱を用いて、大気中ラドン濃度の連続測定(1984年1月から1996年2月,1989年欠測)をしていたところ,兵庫県南部地震(1995年1月17日)前に,ラドン濃度の異常な上昇が観測された。地殻歪の変化によって,岩石・土壌中の空隙率・空隙連結度が変化し,その結果ラドン散逸量も変化したと考えられる。また,地下水中ラドン濃度や地下水湧水量の変化は,観測地点の局所的な地殻歪を反映しているのに対し,大気中ラドン濃度変化は,ある程度広範囲の平均的な地殻歪変化を反映している。さらに,大気中ラドン濃度の変動パターンは臨界モデル式で回帰することができる。以上のことから,大気中ラドン濃度変化は,地震前兆の観測項目として有用だといえる。
著者
小林 翼 大沼 進 森 康浩
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.28(第28回環境情報科学学術研究論文発表会)
巻号頁・発行日
pp.37-42, 2014 (Released:2014-12-03)
参考文献数
9

家庭での省エネルギー行動を普及させる取り組みは多いが,長期に渡る質的な変化について追跡した研究は希少である。本研究では一年間にわたる省エネプロジェクト参加者の質的側面の時系列的変化を探索的に明らかにすることを目的とし,グループインタビューにおける参加者の発言内容をテキストマイニングによって分析を行った。その結果,最初の半年では事前に提示された行動項目について,金銭的なこと,暖房に関すること,取り組みの効果の実感しやすさなどに関する内容が多く発言されていたが,一年経過後では,自分だけでなく家族全体も含めて変われたことや,エネエコ診断にない新たな項目への挑戦などに関する発言が増えていた。
著者
江森 康文
出版者
東京情報大学
雑誌
経営情報科学 (ISSN:09151850)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.69-110, 1995-01
著者
鈴森 康一 脇元 修一 安積 欣志
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

現在の人型ロボットと実際の人の身体の駆動機構は大きく異なっており,これが両者の運動特性に様々な違いを生んでいる.しなやかで「生き物らしい」運動特性を持ったロボットを実現するには,十分な収縮能力を持ち,集積して超多自由度機構を駆動できる「人工筋肉」の実現が鍵になる.本研究では,①「電気駆動」と「多繊維構造」を特徴とする「次世代マッキベン人工筋肉」を実現し,②「筋骨格ロボット機構」に適用してその可能性を実証することを目的としている.①マッキベン人工筋肉の電動化に関しては,本年度は,プロトン交換膜表面の電極形成の工夫により,1~2秒程度の速さで動作する「電動細径マッキベン筋肉」の動作に成功した.電気駆動に関しては,安定した製造方法と反応速度の向上については今後検討する必要があるものの,ほぼ当初の目的であった動作性能を実現することができた.多繊維化に関しては,紡錘状筋肉を対象に多繊維化に伴う筋肉間の干渉をモデル化し,細径人工筋肉単体の特性と多繊維化した場合の特性を理論と実験から検討し,多繊維化により収縮率が10%程度上昇することを示した.②筋骨格ロボット機構に関しては,一昨年度の脚,腕,昨年度の顎の動作実現に加え,首および脛骨へ適用,動作に成功し,超冗長駆動システムの駆動が本多繊維人工筋で行えることを実証した.以上のように,②については,研究が当初計画より約1年前倒しに当初目標を達成し,①の電動化については安定した製造方法と反応速度の向上については今後検討する必要があるものの,4年間でほぼ当初の目的を達することができた.今後はさらに高性能化を目指して油圧駆動に取り組みたい.
著者
小森 康加 榎本 至 北田 耕司
出版者
大阪国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

水球競技において,シュート時の投球速度は競技力を構成する重要な要因であるが,投球速度を決定する体力的要因は明らかではない.これは投球動作が多くの体力要素で構成され,複雑に関与しているためであると考えられる.本研究では,水球競技におけるシュート時の投球速度と体力特性との関係を明らかにし,投球速度に関連した体力要素を検証することを目的とした.その結果,水中での投球速度と最も関連した体力要素は水中垂直跳びであった.動作制限法の結果からも,水中での下肢の動作の貢献度が大きいことが明らかとなったことから,投球速度を向上させるためには下肢を中心とした水中トレーニングを確立する必要性があると考えられた.
著者
大森 康代 鈴木 直哉 高山 誠
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.47, pp.20-23, 2004-07-17

本研究では、開口を設けた逆転懸垂型シェルに対する開口の影響が荷重条件の違いによりどのように変化するのかを調べることを目的とした。試験休は無開口、及び稜線上と対角線上に開口を設けた3タイプを設定し、全休載荷、中央部分載荷の2つの荷重モードで実験を行った。その結果、開口の位置により変形モードが異なり、剛性等にも影響を与えること、また、荷重モードが全体載荷から中央部分載荷に変わると、荷重モードによる影響を受けて、前述の開口による影響が変化することが明らかとなった。
著者
北村 智 橋元 良明 是永 論 辻 大介 木村 忠正 森 康俊 小笠原 盛浩
出版者
東京経済大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、現代における情報行動の変容について、加齢効果・時代効果・コーホート効果を弁別して明らかにすることを目的とした。2015年に「日本人の情報行動」調査を実施し、2005年調査および2010年調査のデータと合わせて分析を行なった。分析の結果、テレビ視聴時間に関しては、有意な年齢効果と世代効果は確認されたが、時代効果は認められなかった。インターネット利用時間においては、PCインターネット利用時間に関しては2005年から2010年にかけて増加する時代効果のみが確認された一方、モバイル・インターネット利用時間に関して世代効果と一貫して増加を示す時代効果が認められた。
著者
尾松 万里子 松浦 博 山元 武文 森 康博
出版者
滋賀医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

Atypically-shaped cardiomyocytes(ACMs)は,成体マウスの心室組織から単離された細胞である。ACMsは低酸素環境に耐性を有し,培養すると自発的に大きく成長して拍動を開始する.培養ACMsを経時的に観察した結果,プリオンタンパク質を発現する小型細胞が互いに融合して多核の大型細胞に成長することを見出したが,細胞分裂は現在の培養条件下では観察されなかった.これらのことから,ACMsは幹細胞から次の段階へ分化の進んだ心筋前駆細胞の一種であると考えられた.また,ACMsはマウスおよびヒトにおいて老齢に至るまで心臓組織に存在することも明らかにした.