著者
中嶋 大 常深 博 林田 清 鶴 剛 田中 孝明 内田 裕之 堂谷 忠靖 尾崎 正伸 冨田 洋 夏苅 権 上田 周太朗 岩井 將親 廿日出 勇 山内 誠 森 浩二 西岡 祐介 平賀 純子 信川 正順 信川 久美子 村上 弘志 幸村 孝由 馬場 彩 Doty John 他 SXI チーム
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.368-368, 2016

<p>X線天文衛星「ひとみ」搭載CCDカメラ(SXI)は、200μm厚の裏面照射型PチャンネルCCDを完全空乏化させ、0.4-12 keV の軟X線帯域で38分角四方の広い視野をカバーする。SXIは軌道上での立ち上げから、冷却後の天体データ取得に至るまで、期待通りの性能を示した。我々は軌道上データを用いて、線形性・電荷転送効率・応答関数・検出効率などを較正しており、本講演ではその現状について報告する。また、可視光漏れなど軌道上で発生した事象への対策についても報告する。</p>
著者
勝見 英正 草森 浩輔 坂根 稔康 山本 昌
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.130, no.9, pp.1129-1133, 2010 (Released:2010-09-01)
参考文献数
19
被引用文献数
7 6

Bisphosphonates are carbon-substituted pyrophosphate (PCP) analogues that exhibit high affinity to hydroxylapatite and inhibit bone resorption after their administration. They are widely used as the first-choice drug for the treatment and prevention of bone diseases, including Paget's disease, hypercalcemia of malignancy, and osteoporosis. However, the oral bioavailability of bisphosphonates is quite low (1-2%). In addition, the oral administration of bisphosphonates has been associated with mucosal damage, including gastritis, gastric ulcer, and erosive esophagitis. Therefore, it is highly desirable to develop new delivery systems that improve their bioavailability and safety. In this review, recent challenges in the developments of novel delivery system of bisphosphonates are summarized. Then, future developments of delivery system of bisphosphonates are also discussed in order to improve their therapeutic efficacy and safety in the treatment of bone diseases.
著者
鷺森 浩幸
出版者
古代学協会
雑誌
古代文化 (ISSN:00459232)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.226-236, 2011-09
著者
上原 賢祐 森 浩二 齊藤 俊
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.16-00473-16-00473, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
19

A Peltier element is considered as a way to enable local temperature control and also has several advantages including rapid thermal response, no vibration and compactness. Therefore, a focal cooling device using a Peltier element for treatment is expected to apply to various parts of a living body. In the design of the device ensuring both the energy efficiency and therapeutic effect, it is necessary to understand the thermoelectric conversion characteristics of the Peltier element and the thermal conductivity of the attachment in the device, which should be designed in accordance with the cooling performance and size. Therefore, the investigation using a mathematical model is believed to play an important role in such case. The purposes of this study are to clarify the characteristics of the model parameters and to investigate whether performance evaluation of the device from its characteristics is possible. Model parameters were identified experimentally using three prototypes of different sizes and cooling abilities. From the result of the parameter identification, internal resistance and thermal conductance of the Peltier device are dependent on the cooling performance. The parameters representing the thermal conductance between each attachment in the device are strongly depend on the size. However, changes of these parameters were smaller than the size ratio of the device. Our results suggest that it can provide useful information to the designer.
著者
納身 節子 中島 治子 七森 浩司
出版者
東九州短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:0918323X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.39-45, 1994-12-20

スポーツ選手の栄養補給の処方を,種目バスケットの女子選手について作成するため本研究は栄養状態と疲労について,実態調査を行ったので報告する。被験者は,女子学生で年齢20歳,7名のバスケット選手である。調査項目は,食事調査・VO_2 maxの測定・心理テストは日本陸連科学部導入のPOMSテスト(原著 McNairら,猪股・山本訳)・生理学的な疲労は尿検査と血液検査をおこなった。結果を要約すると(1)食事調査では運動量に比し栄養素ではエネルギーの不足が顕著であり,食品群では蛋白質源食品・穀類・野菜類が不足であった。(2)VO_2 maxの測定値は高値で良好であった。(3)心理テストのPOMSテストでは,情緒混乱の得点が高く活動性の得点が低値で,精神疲労が見られた。(4)血液検査ではCPK・GOT・CPKの値は正常範囲で内蔵面の疲労は認められなかったが,血清鉄に低値を示した者が2名あった。以上の事から,オーバートレーニングにより,疲労の蓄積,貧血傾向が見られ,精神のストレスは身体状況と関連する事が大きく,栄養補給の必要を認めた。
著者
鷺森 浩幸
出版者
帝塚山大学
雑誌
奈良学研究 (ISSN:13445936)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.63-75, 2015-02
著者
高田 雅弘 中野 祥子 三田村 しのぶ 宮﨑 珠美 菊田 真穂 小森 浩二 首藤 誠 七山(田中) 知佳 森谷 利香 吉村 公一 石橋 文枝 塙 由美子 山本 淑子
出版者
日本社会薬学会
雑誌
社会薬学 (ISSN:09110585)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.116-127, 2015-12-10 (Released:2015-12-25)
参考文献数
10

With regard to proper drug use in home care, the failure of approximately half of all elderly patients to comply with their doctor’s medication instructions and many other issues have been reported. However, pharmacists’ involvement in home care support remains inadequate, as highlighted by a Ministry of Health, Labor and Welfare report which noted the lack of full utilization of pharmacists in community medicine as well as the fact that home nurses often have to manage their patients’ medications. The Setsunan University Faculty of Nursing was established in 2012, and the university’s Faculties of Pharmaceutical Sciences and Nursing collaborate in their educational activities. To increase pharmacists’ involvement in home care support, we launched a project to create a home care support model in which pharmacists and nurses work in collaboration, utilizing their respective faculty resources. In this study, we conducted a questionnaire survey of pharmacies and visiting nurse stations in Osaka Prefecture regarding the present status of and problems related to pharmacists’ participation in the home care system and visiting nurses’ current involvement in medication management, as well as what is expected of pharmacists. Based on these results, we are constructing a model in which Faculties of Pharmaceutical Sciences and Nursing collaboratively support the home care system with the aim of establishing the role that universities should play in a comprehensive regional care program.
著者
森 浩美 小口 初枝 岡田 洋子
出版者
一般社団法人日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.22-28, 2012-11-20

本研究の目的は、小児看護学実習において看護学生の受け持ち患者になった子どもに付き添う家族の認識や思いを明らかにすることである。受け持ち患者終了後の家族24名を対象に半構造化面接を行い、質的記述的に分析した。その結果、家族は学生の受け持ち患者になることへの心配や懸念を感じつつ、協力するのは当然という思いと子どもの成長や付き添い生活の支援など得られるものへの期待から承諾していた。そして、家族は学生の消極的な態度や不慣れな対応に戸惑いや心配を感じていた。しかし、家族は楽しむ子どもの姿や学生の子どもを思う接し方、自分自身も支援を受けられたことに満足し、時には学生が付き添い生活のパートナーになると感じていたことが明らかとなった。教員は学生の看護の質を高め、家族の心配や懸念が実際のものとならないように、期待したことは叶えられるようにするという役割がある。
著者
山下 弘巳 森 浩亮 桑原 泰隆 亀川 孝
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2014-05-30

ゼオライトやメソポーラスシリカなどのナノ多孔材料を利用して、細孔空間や骨格内に調製したシングルサイト光触媒(孤立四配位酸化物種、光機能性金属錯体)の機能・特性の評価、ナノ多孔材料の構造・形態制御、表面修飾や他の機能性材料との複合化を通して、シングルサイト光触媒を利用する環境調和型機能材料の開発と応用を試みた。平成29年度では、以下の研究を実施した。1)シングルサイト光触媒の特異反応性の評価と可視光応答性の付与: 複数金属元素からなる多核錯体を前駆体とする可視光応答型光触媒の調製を試みた。 2)シングルサイト光触媒を組込んだ三次元ナノ細孔構造とコア・シェル構造の設計: ヨーク・シェル構造の設計に特化し、サイズ制御した細孔をシェル構造に組み込むことを目指した。 3)疎水性多孔体の創製による光触媒の高効率化: ナノ細孔内表面を機能性炭素や酸・塩基官能基で修飾することで、細孔内の疎水性や酸塩基性を制御し、反応基質の吸着濃縮を進め触媒反応の高効率化を目指した。 4)シングルサイト光触媒を利用する金属ナノ触媒・プラズモニック触媒の調製: 貴金属の使用低減を目指した汎用元素を利用するプラズモニック触媒の開発、幅広い波長域の光を効率利用する光触媒系の開発を目指した。 5)コア・シェル構造触媒設計による高効率ワンポット触媒反応系の設計: ヨーク・シェル構造の設計においてシェル内部空間の反応場環境を制御することで、ワンポット触媒反応の高効率化を目指した。 6)ナノ細孔空間で機能する金属錯体シングルサイト光触媒の設計: 励起電子の移動性が高い高表面積多孔性カーボンやC3N4を利用し、多孔担体表面の化学特性が金属錯体に与える影響を検討した。
著者
山本 昌 草森 浩輔
出版者
京都薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、新規骨粗鬆症治療薬であるテリパラチド(hPTH) をマイクロニードル (MN)に封入した hPTH 封入 MN (hPTH-MN) を作製し、その皮膚透過性の改善を試みた。放出試験において、MN に含有された hPTH は、試験開始後5分までにほぼ全量が速やかに放出された。また、hPTH-MN 皮膚適用後の血清中 hPTH 濃度は速やかに上昇し、高い吸収性を示した。さらに、骨粗鬆症モデルに hPTH-MN を適用後、薬理効果を示すことが明らかとなった。最後に、hPTH-MN 適用後、水分蒸散量の上昇が一時的であったことから、皮膚への障害性はほとんどみられないことが認められた。
著者
土居 信英 柳川 弘志 森 浩禎
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

申請者らが独自に開発した「タンパク質C末端ラベル化法」を用いて、大腸菌の全タンパク質約4400を1枚のチップに固定化したプロテオームチップによる大規模なタンパク質問相互作用解析を行うために、(1)プローブとする大腸菌タンパク質のC末端蛍光ラベル化、(2)大腸菌全タンパク質約4400種類を固定化したプロテオームチップの作製、(3)タンパク質問相互作用の検出および解析の各ステップにおいてハイスループットに実験操作を行うための手順を確立した。具体的には、まず、相互作用既知の複数の大腸菌由来タンパク質のペアをモデルとして、スライドガラスへの固定化方法、ブロッキング剤、バッファー組成、蛍光標識タンパク質の濃度などの条件の最適化を行った。さらに、実験データの精度を維持したまま、実験操作をどこまで自動化・簡略化できるかについて検討した結果、高い検出感度と多数スライドの同時処理を可能とする系を構築することができた。そこで実際に、162種類のタンパク質について、96穴マイクロプレート・フォーマットでCy3-dC-ピューロマイシンを含む大腸菌抽出液由来の無細胞翻訳系における蛍光ラベル化を行った結果、145種類(90%)において全長タンパク質のラベル化が確認できた。このうち96種類についてFLAGタグを用いて精製し、DNAマイクロアレイのスポッティング技術を利用して大腸菌全タンパク質4400を高密度に固定化したスライド96枚とそれぞれ反応させたところ、1014の相互作用が得られた。得られた相互作用ネットワークはスケールフリーであったことから、生物学的に有意であることが示唆された。偽陽性の割合を調べるために、いくつかの候補タンパク質を選んでプルダウンアッセイによる検証を行った結果、約50%の相互作用について再現性が得られた。今後、タンパク質C末端ラベル化法とプロテオームチップの組み合わせにより、さまざまな生物種について大規模なタンパク質問相互作用解析を行うことが期待できる。
著者
鶴 剛 森 浩二 幸村 孝由 田中 孝明 武田 彩希
出版者
京都大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-06-28

宇宙最初期に誕生する超巨大ブラックホール「ファーストブラックホール」を探査・研究し,銀河も含めた形成と進化を読み解くことが本研究の科学的最終目標である.現在宇宙X線観測で主流のX線CCDでは読み出し速度が遅く,非同時計数によるバックグラウンド除去ができないので,科学目標に必要な微弱な天体のX線精密分光撮像が不可能である.そこでイベント駆動X 線SOIピクセル検出器(SOIPIX)を開発する.実際のサイエンス実験にも使用可能な25mm×15mmサイズのXRPIX5をフレーム読み出しで動作させることに成功し,場所による性能変化がほとんどないことを確認した.XRPIX5の改良版であるXRPIX5bのプロセスを行なった.この素子を最大4枚重ねて,偏光X線検出実験などを行うことを目的に,読み出しシステムの開発を開始した(スタックXRPIX).FY2017にその具体的な実験を行う予定である.読み出しノイズの低いXRPIX3bを用いて,裏面の低エネルギーX線感度の評価実験を行なった.その結果,昨年の不感層厚み1μmを半減し,0.,5μmにすることに成功した.開発目標が1μmであり,目標をクリアすることに成功したことを意味する.開発開始当初より,常温から0℃までは,温度を下げることで暗電流は下がるのだが,そこから減らない現象があった.この現象の解明に努力し,X線検出ノードでの保護回路のオフリークだろうという結論を得た.この暗電流を削減する素子の製造を行なった.前年度までの研究で,二重化SOIウェハを用いることで読み出しノイズ性能を向上をさせる見込みを得た.そこで今年度,XRPIX6Dとしてプロセスを行い,性能評価を行なったところ,15e(rms)の読み出しノイズを得た.シングルピクセルであれば,10e(rms)である.この値は開発目標値であり,まずは目標に到達できたことを意味する.
著者
丸岡 稔典 森 浩一 井上 剛伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.472, pp.45-50, 2012-03-02
参考文献数
15

本研究では,重度障害者用意思伝達装置の継続的な利用を可能とする支援体制整備のあり方を検討することを目的とし,重度身体障害者へコミュニケーション支援を実施している団体へ調査を実施した.その結果,1)意思伝達装置を継続的に利用するためには,導入前・後に機器の貸出,スイッチの適合・再適合,機器の設定,操作練習等多様な支援が必要とされていること,2)意思伝達装置販売事業者は,上記支援に大きな役割を果たしているものの,これらの支援の実施は現行の補装具費給付制度のもとでは事業者の大きな負担となっていること,3)支援体制の整備を図る上で,公的機関のリハ専門職,販売事業者,パソボラによる支援の役割分担を検討すべきこと,が示唆された.
著者
森 浩一郎 船越 進 Mori Koichiro Funakoshi Susumu
出版者
三重大学水産学部
雑誌
三重大学水産学部研究報告 (ISSN:02875772)
巻号頁・発行日
no.8, pp.p97-106, 1981-10

The present authors have made taxonomical and ecological investigations of the white fish, Salangichthy microdon BLEEKER, in spawning period. The material for this study was collected at Akasuka, Kuwana City, located in the mouth of the Nagara River, during the period of February to April in 1980. The results obtained are summarized as follows. The present specimens were identified as Salangichthys microdon BLEEKER, because of having such specific characteristics as 12~13 dorsal fin rays, 25~27 anal fin rays,14~17 pectoral fin rays, 17~18 anal scales in male, 11~16 mandibular teeth and 7~11 palatine teeth. From the results of the examination of body length, it can be said that males usually exceed females in body length. The range of body length is 60.1~85.3 ㎜ in males and 61.5~79.5 ㎜ in females, and the mean value of the same is 78.6 ㎜ in males and 73.7㎜ in females. The mode of body length in males is 74~76 ㎜ and that in females 68~70㎜. The rerationships between body length (L in ㎜) and body weight (W in g) in males and females are expressed by the following equations : log W = 3.00 log L-5.31 ( r = 0.90) for male, log W = 3.03 log L-5.44( r = 0.87) for females. The condition factors (W/L3 × 106) in seasonal change ranges 4.67~ 5.22 in males and 3.57~4.48 in females, and the values appear somewhat higher in males.The mean value of the gonad indexes (GI=GW/L3×107); GW , gonad weight in g) is 0.124~0.252 in males and 6.21~15.17 in females, and any characteristic tendency was not recognized in the seasonal changes of gonad indexes. The mean value of the egg diameter measured by the season ranges 0.75~0.93 ㎜ with the excepiton of the case in February 19 , the value showed a tendency to somewhat decrease toward the end of the fishing period. Although the number of the ovarian eggs is 153 ~2,040 and largely varies among individuals, no significant correlation between the number of eggs and body length was recognized. Regarding the food of the white fishes, Calanus cinicus is predominantly found in their digestive tract. That Calanus cinicus, one of the marine copepods, is abundantly distributed in the saline bottom waters in the mouth of the Nagara River from November to February.著者等はシラウオについて分類学的検討、および生態学的研究を行い概略次のような結果を得た。なお本研究材料は1980年2月~4月の期間、長良川河口域で計9回の採集により得たものである。本研究で取扱った魚は、背鰭条数12~13、臀鰭条数25~27、胸鰭条数14~17、雄の臀鰭鱗数17~18、下顎歯数11~16、口蓋歯数7~11と計測されたので、Salangichthys microdon BLEEKER と同定された。体長組成の研究結果よりみて、雄の方が体長が大きい。すなわち雄の体長範囲は61.5~85.3mm、雌のそれは61.5~79.5mm、また、平均体長は雄で78.6mm、雌では73.7mmである。また雄の体長のモードは74~76mm、雌のそれは68~70mmであった。また、体長の頻度分布をみれば、雌雄ともに単一のモードを構成し、同一年齢群であると考えられる。体長(L)-体重(W)関係をあらわす場合、雌雄はそれぞれ次式であらわされる。雄:log W=3.00 log L-5.31 (r=0.90) 雌:log W=3.03 log L-5.44 (r=0.87) 肥満度の時期的変化をみてみると、雄では4.67~5.22、雌では3.57~4.48の間で変化し、雄の方がやや大きい値を示した。生殖腺指数の平均値は雄では0.124~0.252、雌では6.21~15.17であり、その時期的変化には特徴ある傾向は認められなかった。各時期別の卵の平均長径は0.75~0.93mmであり、2月19日の場合を例外として、終漁期に向ってやや下降する傾向がある。卵巣内の卵数は153~2,040で、大きく変化し個体による差が大きい。また孕卵数と体長、体重との相関関係は認められなかった。産卵期のシラウオの摂飼活動は、その消化管内容物の種類と量よりみて、不活潑であるといえよう。また捕食された餌料生物中では海産橈脚類の Calanus sinicus が卓越していた。この種は11月から2月にかけて長良川河口水域の塩分の濃い低層水中に多数分布することが知られている。
著者
伊藤 公夫 若井 暁 鶴丸 博人 飯野 隆夫 森 浩二 内山 拓 三木 理 原山 重明
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
材料と環境 : zairyo-to-kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.402-410, 2011-09-15
被引用文献数
1 4

嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))の海水培地において,金属鉄を電子供与体として,CO<sub>2</sub>を電子受容体かつ炭素源として利用可能なMPAは,純鉄試験片を腐食した.主要な腐食生成物はFeCO<sub>3</sub>であった.このMPAが,同様に金属鉄を電子供与体として利用可能なSRBと共存することで,MPA単独の場合よりも腐食が約2.3倍促進されることが明らかになった.MPAとSRBが共存する場合の腐食生成物も,MPA単独による腐食生成物と同様にFeCO<sub>3</sub>であった.<br>また,嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))での腐食速度と,引き続く好気性条件(空気下)での腐食速度を比較した結果,MPA単独,あるいは,MPAとSRBが共存する場合の腐食速度は,嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))の方が高い値となった.<br>本研究で腐食試験に使用したMPAとSRBは同一の原油タンクのスラッジから単離されたものである.油井など高濃度のCO<sub>2</sub>とCl<sup>−</sup>が存在する実際の嫌気性腐食環境においては,金属鉄を電子供与体として,CO<sub>2</sub>を電子受容体や炭素源として利用可能なMPAと同じく金属鉄を電子供与体として利用可能なSRBが共存している可能性も想定される.したがって,金属鉄を電子供与体として利用可能なMPAとSRBの共存による微生物腐食に対しても留意すべきと考えられる.
著者
森 浩太 陳 國梁 崔 允禎 澤田 康幸 菅野 早紀
出版者
日本経済国際共同センター
巻号頁・発行日
2008-12

本稿は、日本における自死遺族の数の推計を試みる。自殺者の家族構成・親族関係に関する統計情報は存在していないため、本稿では日本の平均的な数値を基づいて推計を行う。主な結果としては、現在の日本では自殺者一人当たり5 人弱の遺族が存在するということ、現在日本には自死遺児(親を自殺で失った未成年者)の数はおよそ9 万人存在するということ、そして現在日本に存在する自死遺族全体の人数はおよそ300 万人であるということの3 点が挙げられる。
著者
森 浩禎 BARRY L. Wanner
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

網羅的に遺伝的ネットワークを解明することを目的に、2重欠失株作製の系の開発と解析の評価を行った. 2重欠失の為の既存の欠失株ライブラリーにさらにもう1種類の欠失株ライブラリーの構築、単一欠失の接合による2重化のツールの開発、2重化のhighthroughput化、解析システムのそれぞれの開発を行った. 新規欠失株ライブラリーには、20ntのbarcodeを挿入し、創薬等のhighthroughputスクリーニングへの道も開いた.