著者
藤田 米春 徃住彰文 小方 孝 太田究三郎 赤星 哲也 森田 均
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.5, pp.45-52, 1999-01-22

本報告では、日本認知科学会の中に設立した研究分科会「文学と認知・コンピュータ」の設立趣旨、研究分野、研究手法、設立までの経緯・活動等について述べ、今後の展望と「人文科学とコンピュータ」研究会の新しい展開への期待を述べる。In this report, we describe prospect, research areas, research methods and activity of the special interest group "Literature in Cognition and Computer" and mention an expectation of new development of the SIG:Computer and Humanity.
著者
森 貴教
出版者
九州大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、北部九州弥生時代および韓半島青銅器・初期鉄器時代における石器の生産・消費様態を地域間で比較しつつ社会システムの一端として明らかにすることである。平成24年度は2012年9月から2013年3月まで大韓民国・釜山大学校博物館を拠点として長期間現地で滞在調査したことにより、韓半島南部の青銅器時代・初期鉄器時代における石器生産や消費形態に関する情報を悉皆的に収集することができた。以下、本年度の研究活動の内容を具体的に記述する。(1)韓半島南部の青銅器時代・初期鉄器時代における石器生産遺跡を中心に発掘調査報告書を閲覧し、これまで研究を行ってきた弥生時代北部九州地域の石器生産・流通と比較するための基礎的な情報を得た。また石器生産遺跡出土石器類の資料調査を行い、使用石材、製作技法について確認した。(2)青銅器時代・初期鉄器時代における石斧に関し、慶尚南道地域(南江流域)を中心に代表的な遺跡出土品について各所蔵機関に直接赴き資料調査を行った(晋州・大坪里遺跡、草田遺跡、平居遺跡、沙月里遺跡など)。特に研究史上注目されてきた片刃石斧に関して、形態・使用石材・製作技法などに着目して詳細に観察しデータを収集したことにより、石器生産や消費形態を分析する上での基礎となる編年や地域性に関する貴重な情報を得ることが出来た。(3)弥生時代後半期および青銅器時代から初期鉄器(原三国)時代における利器の材質変化(鉄器化)と石器生産との関連性について、研磨具である砥石の分析からアプローチした。北部九州においては弥生時代中期後半以降、鍛錬鍛冶技術が導入されるが韓半島南部ではその前段階に鍛冶技術が認められることや、砥石目の細粒化が達成されていることなどが明らかになった。以上のように、当該年度は北部九州の弥生時代との比較対象地域である韓半島南部の青銅器時代・初期鉄器時代における石器生産や鉄器化に関して、非常に多くの情報を収集できた。
著者
森村 進
出版者
一橋大学大学院法学研究科
雑誌
一橋法学 (ISSN:13470388)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.1153-1178, 2007-11
著者
森 郁惠 都築 和代
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、人体と環境変化に対して体温調節を補う役割を果たす寝具を1つの系とした寝具-人体熱収支モデルを構築することにより、睡眠時の人体周りに形成される寝床内温熱環境を予測・評価する手法を開発することを目的としている。平成23年度は、寝具の使用量が少なく変数が単純な夏季を対象として、サーマルマネキンを用いた測定を実施した。実験条件は、実生活に即した環境温度、空調制御の方法および寝具と着衣を用いた既往の睡眠に関する被験者実験を参考に、寝具としてベッドの上に敷布団とタオルケット、着衣は夏用のパジャマ、空調制御はエアコンとパネル冷房および冷房なしの組み合わせで設定した。測定項目は、マネキンの皮膚表面温度および発熱量、寝具や着衣の表面温度と表面熱流とした。マネキンによる計測データと、先に行われた被験者実験の結果と比較して用いることにより、モデル構築の一段階において、皮膚温や深部温のセットポイントや代謝量、寝具の総合的な断熱性能等の変数や係数をチューニングすることが可能である。本研究は、事業機関の初年度早期に廃止となったため、サーマルマネキンを用いた基礎的データの測定実験を行うに止まったが、得られた計測データは、寝具-人体熱収支モデル構築の基礎資料として有用である。今後、設定する条件を拡大して測定を行うことで、モデルの適用範囲を拡大するとともに、被験者実験の結果と比較検討することにより再現性を確認し、精度の高い有用なシミュレーションモデルを構築し、健康で快適な睡眠環境の形成に資することが出来ると考える。
著者
山口 喜雄 天形 健 福本 謹一 新関 伸也 奥村 高明 結城 孝雄 中島 望 佐藤 昌彦 安東 恭一郎 村上 尚徳 渡邊 弘 本田 悟郎 株田 昌彦 森田 香緒里 田和 真紀子 石野 健二 茅野 理子 渡辺 浩行 山田 有希子 村松 和彦
出版者
宇都宮大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

(1)『芸術教育文献解題ブックレット:英日対訳』2012・2013刊行 (2)雑誌論文72、国内外での学会発表55、図書5 (3)アジア・欧米・オセアニア・アフリカの13ヶ国・地域の学校・美術館等に国際調査と研究成果の還元 (4)宇都宮大学で映画会・シンポジウム等を5回実施 (5)『美術教育の世界ドキュメント2015+日本美術科教科書研究2015+芸術教育文献解題ブックレット2014・2015』刊行 (6)英日対訳Webサイト「アーカイビング研究会」http://www.ae-archiving.jp/art-e/で情報発信
著者
木村 みさか 森本 好子 寺田 光世
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.455-464, 1991-10-01
被引用文献数
17 9

一般の高齢者の運動習慣の実態を明らかにし,運動習慣と体力との関連について検討することを目的に,都市在住の60〜89歳の高齢者179名(男子82名,女子97名)を対象に,体力診断バッテリーテストの実施とともにあわせて運動習慣の調査を行い,以下の結果を得た.A.体力診断テストは,全ての項目で年齢と負の相関関係が認められた.B.何らかの運動習慣がある者は,男子87.8%,女子88.5%であったが,その内容は,散歩が最も多く,以下植木いじり,ゲートボール,ラジオ体操およびその他の体操,ハイキングの順であった.C.運動習慣のある者の体力診断バッテリーテストの成績は,無い者に比べ優れた値を示し男子では握力,息こらえ,総合点で,女子では握力を除く全項目で両群間の差が有意であった.D.運動の頻度,時間による各運動条件群間での体力の平均値は,両者とも多い者が少ない者より優れた傾向を示したが,その差は運動習慣のある者の間では比較的小さいものであった.E.はや足程度(RMR3.5)以上の運動を実施している者は,運動習慣の無い者やそれ以下の強度の運動実施者より優れた体力を示した.F.家事等で歩くエネルギーを加えた運動のエネルギー需要量(安静時代謝量を含まない)が多い者ほど体力診断テストの成績が優れていた.本調査では,運動の種類や実施状況によって体力差が認められた.しかし,最も大きな差は,現在,運動習慣があるか無いかにあったことより,高齢者においては体力の低下を防ぐ(あるいは低下を遅らす)ためには,比較的低レベルの身体運動でも有効であることが示唆された.
著者
森 善宣 金 東吉 朴 鍾哲
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

北京大学朝鮮半島研究センターとの共同研究の結果、中ロ東欧諸国に所蔵された朝鮮民主主義人民共和国との外交電文や情勢報告書など1948年から冷戦終焉までの北朝鮮関連資料を膨大に入手した。この資料を8つの資料群に整理、編集し、北京大学翻訳家協会で邦訳して『北朝鮮関連重要資料集』全3巻に編纂して出版する。この資料集に掲載する資料群をテーマ別に示すと、次のとおり。第1巻(53~58年):朝鮮労働党内の粛清過程+朝鮮戦争後の経済復興、第2巻(56~59年):第1次5ヵ年経済計画+8月宗派事件・中国人民志願軍撤収・在日朝鮮人帰還事業、第3巻(59~61年):核開発開始の経緯+4.19政変と北朝鮮の対応。
著者
山田 文雄 友澤 森彦 中下 留美子 島田 卓哉 川田 伸一郎 菊池 文一 小泉 透
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement 第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
巻号頁・発行日
pp.90, 2013 (Released:2014-02-14)

福島第一原発事故(2011年 3月)による放射性物質の生態系での動態や野生動物の影響を把握するため,地表や土壌中を生活空間とし短寿命のアカネズミなど小型哺乳類を対象に,1)原発から30kmの福島県川内村の国有林(高線量地,空間線量は平均 3.6 μSv/hr,2011年 10月測定)と,2)70kmの茨城県北茨城市の国有林(低線量地,空間線量 0.2 μSv/hr,2011年 12月測定)で継続調査を行った.放射性セシウム濃度(半減期約2年の Cs-134と約 30年のCs-137)は,1年目のアカネズミは高線量地(平均 4,415Bq/ kg生重,最大 18,034-最小 920Bq/kg, n=26)で低線量地(平均 1,124 Bq/kg,5,007-17Bq/kg,n=40)より 4倍,2年目は高線量地(平均 5,950Bq/ kg,最大 19,498-最小567Bq/kg, n=10)で低線量地(平均 370 Bq/kg,882-11Bq/kg,n=30)より 16倍高かった.ヒメネズミは高線量地(平均 5,360Bq/ kg,最大 26,218-最小 91Bq/kg, n=20)で低線量地(平均 221 Bq/kg,7,078-71Bq/kg,n=32)より約 24倍高かった.ヒミズは高線量地(平均10,664Bq/ kg,最大 29,061-最小 41Bq/kg, n=4)で低線量地(平均 650 Bq/kg,2,600-137Bq/kg,n=4)より 16倍高かった.高線量地のヤチネズミ(平均27,290Bq/kg,54,892-12,094, n=4)は高くアズマモグラ(1,017Bq/kg, n=1)は低かった.年変化(事故1年目と2年目)ではアカネズミは高線量地で変化は少ないが低線量地で70%減少し,アカネズミとヒメネズミの濃度は両地で類似し,アカネズミ,ヒメネズミ,ヤチネズミ及びヒミズが高濃度蓄積を示した.
著者
小田 史郎 清野 彩 森谷 〓
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.245-254, 2001-04-01
被引用文献数
1 1 3

The present study was aimed to survey the relation between habitual exercise and the quality of nocturnal sleep. Questionnaires on exercise behavior and sleep were given to 452 male and female unuversity students. The questionnaires included such questions as; on their habitual exercise the kind of exercise, duration and frequency of doing the exercise, the period of continuation, rating of perceived exertion (RPE) and subjective feeling of their exercise load for health (heavy, suitable, light). TMIN Life Habits Inventory were conducted to ascertain the quality of sleep. The results of all the students showed that they were more likely to experience insufficient asleep period (64.6%), were not refreshed in the morning (40.0%), found unbearable daytime napping (38.5%). The student group with habitual exercise (n=237) showed significant "more easily fall asleep" (p<0.05) and" more insufficient asleep period" (p<0.05) tendencies than the group without habitual exercise. Further, three groups divided by their subjective feeling toward their exercise load showed some significantly different quality of sleep. The students who felt that their habitual exercise was "suitable" or "light" showed better sleep, with reference to frequency of naid-sleep awakening and deepness of sleep, as compared with students who felt that their exercise was "heavy" (p<0.05). These results indicate that suitable or light habitual exercise might facilitate better quality of sleep while heavy exercise which strongly activate the sympathetic nervous system, pose a risk to disrupt sleep.
著者
渡部 森哉
出版者
南山大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

南米アンデス地域において後800-1000年頃にワリ帝国が台頭した。本研究はワリ帝国の北端に位置する行政センターであるエル・パラシオ遺跡を事例として、アンデスの都市構造の共通性と、エル・パラシオの特殊性を詳らかにすることを目的として遂行した。同遺跡において第3次発掘調査を実施し、発掘データの綿密な分析を行った。ワリ帝国の行政センターは内部が細分される直行構造のタイプと、不規則に建築物が集合するタイプがあり、前者は多くの人々が恒常的に生活する場ではないのに対し、後者は相対的に多くの人々が生活し、墓や水路などの施設が伴う。エル・パラシオは後者に含まれることが判明した。
著者
森本 剣太郎
出版者
熊本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は,持続可能な魅力的ある朝市について特性導き出しこれを一つの地域資源として活用することを最終目的として,①アンケートやヒアリング調査による量的データを収集し,また②現地調査を通して朝市の細かい特性を導く質的データを収集し,これを整理分析した2カ年の研究である.その結果,朝市の魅力キーワードを抽出し,朝市が持続的に地域活性化を担う考察した.
著者
森川 康之 四井 資隆 松本 尚之
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.35-48, 2008-03-25
被引用文献数
1

歯列矯正装置が磁気共鳴画像装置(以下,MRIと略す)に及ぼす影響について,多岐の材料の組み合わせを実験的に検討した.試料および方法として,プラスチック製歯列模型にブラケット3種類(スチール,セラミック,レジン)とワイヤー4種類(スチール, NiTi,ヒートアクチベートNiTi,ベータTi),リガチャー2種類(スチール,エラスチック)を組み合わせた装置を作製の上,1.5Tesla MRI装置を使用し,6種類の撮像シーケンス(以下,撮像法と略す)で撮像した.得られた画像で障害について,信号強度の変化と信号欠損の大きさ,信号欠損直近のひずみ,3次元構築像でのゆがみの計測を行い,以下の結果を得た.すべての部品がスチール製の矯正装置を装着した場合にGR-T2法で極端な信号強度の低下を示し,画像の表示が困難となった.同じ組み合わせで最大の信号欠損を形成し,磁場方向で160mm,左右方向で145mm,上下方向では137mmに達した.セラミック・ブラケットにスチール以外のワイヤ一をエラスチック・リガチャーで結紮した場合は障害像を発生しなかった.スチール・ブラケットを装着した場合,MRIのすべての撮像で磁場方向に100mm以上の信号欠損を形成し,特にSE-T1法で広範囲に影響した.信号欠損周囲では縮小傾向で0.62倍,膨張傾向で1.58倍のひずみを示し,影響は広範囲に及んだ.3次元像ではスチール・ブラケットを装着した場合には,他の材料に関わらずほぼ10mm以上のゆがみを示し,その最大値は13.7mmであった.スチール製歯列矯正装置を用いた場合に最大の金属障害が発生するのはスチールが常磁性体であり,磁場断面積が大きいためである.しかし,スチール・ブラケット単独の場合でも大きな金属障害を生み出し,ブラケット相互間の電気的短絡がない状態でも障害を生ずる.したがって,磁力線に対する影響は相乗効果かあるものと考えられる.MRI検査を用いる可能性のある歯科矯正治療患者には,スチール製矯正装置を避け,他の材料の装置作製が必要である.また,撮像法はFSE法やFGR法を用いるべきであると考えられる.
著者
吉野 直行 深尾 光洋 池尾 和人 中島 隆信 津谷 典子 木村 福成 古田 和子 竹森 俊平 和気 洋子 嘉治 佐保子 友部 謙一
出版者
慶應義塾大学
雑誌
特別推進研究(COE)
巻号頁・発行日
1999

1997年に発生したアジア通貨危機は、資本自由化・為替制度・コーポレートガバナンスなど、さまざまな問題に起因している。本研究では、最終年度において、通貨危機に対する各国の対応(資本流出規制)の効果について、理論的・実証的な分析を行い、輸出入依存度の高い経済においては、資本規制も短期的には有効であることが導出された。為替制度のあり方についても、日本の経験、通貨危機の影響を踏まえ、中国の(実質的な)固定相場制をどのように変更することが望ましいか、アジアの共通通貨のベネフィットに関する議論もまとめることが出来た。また、バブルを発生させた各国の銀行行動の分析では、(i)金融機関の数(オーバーバンキング)、(ii)担保価値への影響を与える地価の変動、(iii)経営能力とガバナンス、(iv)地域経済の疲弊などの要因を、クラスター分析で導出した。アジア各国への日系企業の進出では、工業団地の役割について、現地調査を含めた分析をまとめた。日系企業の進出の立地として、労働の質、市場としての魅力を背景とした立地が多いことも、調査により明らかとなった。日本からの企業進出は多いが、海外から日本国内への直接投資は非常に少ない。地価・賃料の高さ、労働賃金の高さ、通信コストの高さなど、アジアにおける日本の劣位も明らかにされた。歴史パートでは、人口成長率の違いが経済発展に与える効果を、タイ・日本について比較分析を行った。COE研究における5年間の研究成果は、海外との研究協力や、海外のジャーナルへの論文発表、国内・海外の学会での発表、国内外での書籍の出版などを通じて、発信することができた。こうした研究成果を基礎に、アジアとの結びつきが重視されている現状も踏まえ、さらに研究を発展させる所存である。
著者
岩森 大
出版者
新潟医療福祉大学
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.71-82, 2002-12

本研究では,ソーセージの品質と消費者嗜好の関係を総合的に捕らえ,評価方法を確立し,商品開発のあるべき方向性について示唆を与えることを目的とした。まず,市販のソーセージ22種について,水分,粗蛋白,粗脂肪,全糖量,遊離アミノ酸,灰分,塩分の定量分析を行った。また,テンシプレッサーによる破断強度の測定を行なった。官能評価では,学生パネル約200名と専門家パネル6&acd;12名の2種類のパネルを構成した。試料は,一般成分と物性を測定した試料と同じものを用いた。評価項目は,香りについて,風味について,テクスチャーについて,味について,さらに高級感,飽きやすさなどに関する38項目とした。客観的にソーセージの品質特性を探るために,質問項目の中から成分値と対応しているものを選択し,その関係を調べた。さらに,学生164名を対象に,一般的な食嗜好傾向と食行動に関する意識調査をおこなった。そして,相互の関連性について解析した。
著者
森 和紀
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.116, no.1, pp.52-61, 2007-02-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
27
被引用文献数
2 2

Changes in the components of hydroclimatological characteristics including precipitation, evapotranspiration, and runoff over the last 100 years were investigated in the Kiso, Nagara, Ibi, and Kumozu River Basins as a case study. Annual precipitation in the study basin has tended to decrease since the first half of the 1970s. On the other hand, the smooth trend curve indicates that annual evapotranspiration has increased over the long term, especially since the 1980s. Smoothed secular changes in the difference between annual values of precipitation and potential evapotranspiration are analogous to those of annual precipitation. The average annual runoff ratio for each year has also shown a tendency to decrease during the last few decades. It is pointed out that the notable characteristics of current frequency-magnitude distributions in anrange in each year. Under conditions of extreme meteorological events that increased air temperature in the summer of 1994, river water quality showed a remarkable change compared to its average value in a normal year. The most striking feature due to high temperature was a very low value for the concentration of dissolved oxygen, especially in July and August. The facts identified in the present study provide a meaningful perspective of the possible consequences of global warming for hydrological processes, and are also useful basic data for evaluating the effects of future climate change on the aquatic environment.
著者
高野 敦 松林 三和子 松田 淑男 高野 千尋 小畑 貴稔 森川 洋
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集A編 (ISSN:18848338)
巻号頁・発行日
vol.79, no.801, pp.682-690, 2013 (Released:2013-05-25)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

A high strength bolt fastening system for satellite structures has been developed. This fastening system enables high frictional strength by adopting titanium bolts with high strength and low torque-coefficient, as well as shims with high friction coefficient. Low torque-coefficient of the titanium bolts is achieved by PTFE (Polytetrafluoroethylene) solid-film lubricant, which is coated on the bolts. High friction coefficient of the shim is achieved by surface roughening by etching. To verify the design of the fastening system, long-term preload test, torque-coefficient test and vibration loosening test (Junker's test) were conducted and successfully completed. In addition, the fastening system was applied to a development model of satellite structure and was verified by mechanical environmental tests (static load test, system vibration test and thermal vacuum test). The observation showed no evidence of slip or alignment deviation. Thus, a conventional reamer-bolted-fastening system can be replaced with the developed high strength bolt fastening system that saves manufacturing period of satellites and furthermore enables the satellites to be competitive in terms of cost, delivery and performance.