著者
石川 澄 奥原 義保 合地 明 木村 映善 津久間 秀彦 田中 武志 岩田 則和 石田 博 横井 英人 森川 富昭 花田 英輔 原 量宏 井上 裕二 太田 吉夫 岡田 宏基 森口 博基 石原 謙 近藤 博史 北添 康弘 畠山 豊 渡部 輝明 中島 典昭 栗原 幸男 片岡 浩巳 岩崎 泰昌 野々村 辰彦 園田 武治 中野 直樹 稲岡 則子 堀 信浩
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

現在の医療記録の電子化は記録を利用することを軽視していないか?電子医療記録の利用ができない、あるいは利用がしにくい要因を分析した結果、患者の診断・治療と評価のために蓄えられる情報の信憑性に問題があるのではないかと仮定した。年2回のワークショップに於ける議論や日本医療機能評価機構の情報機器・IT化部会の協力で行ったアンケート評価に基づき、情報の信憑性を阻害する因子をソフト的、ハード的、および人為的要因に分けて分析した。更に分析結果から「患者がどのようになったら良いのか」という医療のゴールに向かって診療と治療が行われる過程で「記録」にどのような要件と問題点が存在するかを検討した。結果、電子医療記録の信憑性を阻害する要因は、次の4段階の構造モデルに分類された。すなわち、データレベルにおける「正確性」と「連続性」の確保を基盤とすること、データを系統別に分け長期にわたり視認できる「通覧性」を確保すること、そして目標達成にむけてその道筋を誰もが理解できる形で表現して「物語性」を確保すること、である。そしてモデルの各段階におけるソフト、ハード面、および人為的に複合する解決策の提案を行った。
著者
和田 正義 森 俊二
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.15, no.8, pp.1139-1146, 1997-11-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
11
被引用文献数
7 13 5

This paper presents a new type of holonomic and omnidirectional mobile robot. A steered driving wheel for holonomic and omnidirectional robots is proposed which has an offset distance between the steering axle and the wheel axle along a direction of wheel traveling like a caster which can use a conventional tires (a rubber tire or a pneumatic tire) . A kinematics of the wheel mechanism is analyzed and a new control strategy is introduced to avoid a nonholonomic constraints on the wheels. The driving wheel realizes an active ”caster motion”which enables 2DOF motions in the two dimensional plane. The concept of a holonomic robot with the proposed driving wheels is implemented and tested on a two-wheeled vehicle prototype. Experimental results show that the prototype robot realizes smooth holonomic and omnidirectional motions and precise mobility.
著者
渡邉 浩一郎 白尾 国昭 波多野 豊 大津 智 森永 亮太郎 平島 詳典 久松 靖史 西川 和男 河野 桜
出版者
大分大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

2012年10月1日UMINへ「上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬の耐性獲得に対して制御性T細胞が及ぼす影響」(受付番号:R000010551)として登録を行った。皮膚及び血液検体の免疫組織学的検索の解析から、EGFR阻害薬投与後の皮疹の出現に伴い、制御性T細胞マーカーであるFOXP3およびCTLA-4陽性細胞の真皮への浸潤が経時的に増加していることを確認した。皮膚のmRNAレベルでも制御性T細胞のマーカーであるCTLA-4の発現が亢進していることが証明された。同時に測定した炎症性サイトカインや炎症抑制サイトカインは個体差が大きく一定した傾向をみることができなかった。
著者
森田 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.8, pp.1515-1522, 1999-08-25
被引用文献数
7 6

近年, 環境問題の対策として電子通信機器用電源に対して省電力や低ノイズの重要性が指摘されている. 本論文では, これらを満足するソフトスイッチング電源を実現できたので報告する. 製作した電源のノイズレベルは公的に決められているCISPRのClass-Bの伝導ノイズ規制値よりも更に30dBも低く, 輻射(ふくしゃ)ノイズも非常に低い. また低ノイズスイッチング電源を製作するときに増加しがちな漏洩(ろうえい)電流も0.2mA以下に抑えることができ, 更に電力効率も今までの方式に比べて5%程度良好になった. 回路方式は, ハーフブリッジ方式で構成され, ソフトスイッチングで動作し, メイン回路の部品点数も非常に少ない. またトランスは漏洩インダクタンスを利用できるので, 1次2次間の巻線を分離して巻くことが可能で, 1次2次間の浮遊容量を非常に小さくすることができた. このためノイズが発生しても発生したノイズが外部に伝わりにくいという特徴をもっており, 超低ノイズスイッチング電源に特に適している. 特に, ここでは, この超低ノイズ電源の動作原理, 動作解析, 発振周波数特性, 効率特性, ノイズデータ等を紹介するとともにノイズ発生のメカニズムとその低減法について説明する.
著者
中村 彰宏 衣笠 斗基子 陣門 泰輔 谷口 伸二 佐藤 治雄 森本 幸裕
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.79-84, 2002-08-31
被引用文献数
12 15 17

関西地方の18箇所の森林から表土を採取し,撒き出し施工および実験を行った。多くの森林に生育していたコナラ,アベマキの実生出現頻度は小さかったが,ヒサカキの群落および実生出現頻度はともに大きかった。群落での出現頻度の小さかったアカメガシワ,ヌルデなどの実生出現頻度は大きく,平均埋土種子密度も7個/m^2以上と大きく,表土撒き出し緑化によって,これらの先駆種からなる群落形成の可能性が示された。複数のサブプロットの組み合わせで算出した種数,多様度指数-面積曲線によって,異なる面積のプロット間での多様性の比較が可能となった。低密度出現種の多いプロットでは,出現種数は面積の影響を大きく受けるため,種多様性評価を行う場合には大面積の調査が必要であることが明らかとなった。
著者
森 公一 真下 武久 二瓶 晃 砥綿 正之 精山 明敏
出版者
同志社女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、脳波測定実験によってヒトの快・不快情動を検出する方法を探るとともに、この実験結果をふまえたメディアアート作品《rendezvous》を制作・発表した。作品は、二人の鑑賞者を対象に、色彩と音響の変化を与えるものである。鑑賞者の頭部に脳波測定装置を装着し、刻々と変化する脳波パターンを測定。それぞれの脳波パターンから情動の判定を行い、快情動が得られた場合、その時に提示している色や音を継続させる。一方、快情動が検出されない場合には、PCによって色と音のバリエーションをランダムに選択し、再び快情動が確認されるまで提示し続けるシステムを構築した。
著者
佐野 信雄 森田 一樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

平成7年度は、既存の500W、2.45GHzの電子レンジでCaO,SiO_2,Al_2O_3,FeO,Fe_2,O_3等の各種酸化物の加熱挙動を予備実験として把握した後、1.6kWのマイクロ波加熱装置と温度測定系のセットアップを行い、模擬転炉スラグ(CaO-SiO_2-Fe_tO系)のマイクロ波照射による加熱挙動を調べ、スラグ自身が加熱されることと、加熱挙動が鉄の価数すなわち析出結晶相の種類に大きく依存することを明らかにした。スラグ中に析出する相の中で最も加熱の寄与が大きいのはCaFe_3O_5であり、誘電損失値も最大であった。平成8年度は同スラグからの鉄の回収やりんの除去を念頭において、炭素共存下でのマイクロ波による加熱挙動を調べると共に、スラグ中の鉄やりんの挙動について検討を行った。マイクロ波の照射により約4〜6分で試料は1700℃に加熱され、炭素の含有量に伴い加熱速度は増加した。また、加熱試験中にスラグ中のFe_tOがグラファイトにより還元され、Fe-C合金相がスラグ下部に生成した。試料中Fe_tOの還元に必要なC量に対するC添加量をC当量とすると、C当量の増加と共にスラグ中に残留するFe量は減少し、C当量が1.5以上ではスラグ中の残留Fe濃度は2mass%以下であり、金属Feの回収率も90%以上に達している。また、C当量1以上では50〜60%のりんがFe-C合金中に還元されて移行するが約20%は気相中に除去されたものと考えられる。従ってスラグ中には15〜20%程度のみのりんが残留した。以上の結果により、炭素共存下での模擬転炉スラグのマイクロ波による加熱が確認され、鉄源の回収およびスラグ中からのりんの除去の可能性が示され、転炉スラグ、ダストの再利用および鉄、りん資源回収システムが提案された。
著者
武村 泰範 大森 翔 下坂 亮
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2012 (Released:2013-07-25)

スポーツの団体競技において個々のポジションや役割の適性がチーム状態に影響を与えている事は,明らかであり身体的な特徴や心理的な特徴といった見地から非常に多くの研究が多くなされている.しかし,双方を考慮した団体競技におけるチーム内での個人の役割や関係性を示す研究は,非常に稀であり,身体的特徴量と心理的特徴量に関する関連性は,未だに明らかではない. そこで,本研究では,身体的特徴量及び心理的特徴量双方を考慮した団体スポーツにおける個々の役割適性を判断し,チームの関係性を示すクラスタリング器の開発を目指す.本稿では,自己組織化マップを用いたアルゴリズムのコンセプトを述べ,データの解析を行ったので報告する.
著者
宮原 強 小杉 寿文 仁田 亜由美 濱田 献 日浦 あつ子 森 直美 八谷 由貴 平川 奈緒美 佐藤 英俊 松永 尚
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.125-130, 2014 (Released:2014-11-11)
参考文献数
18

【目的】当院ではオキファスト®注(OXJ)の換算比として簡便な 「OXJ:モルヒネ注射剤:フェンタニル注射剤=1:1:1/50」 を用いているが, 妥当性を検討した報告はない. 【方法】OXJに切り替えたがん疼痛患者18例を対象に臨床的検討を行った. 【結果】OXJへの切り替え理由としては, 鎮痛効果不十分11例, 内服困難6例, 傾眠1例であった. 疼痛コントロール達成までの投与量調節に要した日数は平均0.6日であった. 鎮痛効果不十分例ではOXJ変更前後のnumeric rating scaleは3.3から1.1と有意な改善効果が認められ(p=0.007), 内服困難例では変更前後で同等の疼痛管理が得られた. OXJ変更による有害事象の悪化は認められなかった. 【結論】OXJへのオピオイオド・スイッチングに対し, 簡便な換算比を用いても, 臨床での疼痛コントロールや有害事象における問題は特に認められなかった.
著者
笹森 崇行 澤谷 邦男 安達 三郎 村井 泰仁 小川 正浩 井口 勝弘 西山 光生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.645-652, 1999-04-25
被引用文献数
12 3

架空送電線の工事や保守作業を行うときには, 感電事故を防ぐために作業回線の送電を停止するとともに, 商用周波数の誘導電流による感電対策のために電線を鉄塔に接地する. しかしながら, このような接地による誘導対策を行ってもラジオやテレビの放送所の近傍にある送電線では, 送電線上に大きな誘導電流が流れる場合があることが, 以前から指摘されてきた. そのために, 放送所近傍の送電線については放送が行われていない深夜などに作業を行うのが実状であった. しかしながら, このように送電線に放送波が強く誘導される場所は極めてまれであるために, 放送波による誘導現象を詳しく研究した例は現在までになかった. 本論文では, 放送波による大きな誘導電界が発生する場所を取り上げ, 誘導現象をモーメント法によって解析する. まず, 誘導電界の周波数特性を求め, 送電設備が多くの周波数で共振していることを示す. つぎに, 四つの共振周波数において, 地線を含む各送電線上を流れる誘導電流を求めることにより, 送電設備の共振構造を明らかにする. また, 放送波による誘導が発生する送電線の場所を予測する方法について考察する.
著者
森田 敏 野並 浩 和田 博史
出版者
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では,日本型とインド型の多収品種の収量構成要素,乾物生産,光合成を比較解析するとともに,新たに考案した動的なメタボローム解析手法(炭素安定同位体解析とオービトラップ質量分析法とを組み合わせたブドウ糖のアイソトピック比の解析)により,茎の澱粉動態の品種間差を解析した.その結果,インド型品種の北陸193号が出穂後に茎から穂へ炭水化物が速やかに転流するのに対して,日本型品種モミロマンでは,出穂後も茎内の澱粉集積が継続しており,出穂後も茎がシンクとして機能していることが強く示唆された.以上のことから日本型多収品種では,茎での炭水化物の子実への分配遅れが収量制限要因になっている可能性が考えられた.
著者
大森 敏明 谷口 博 工藤 一彦
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.42, pp.9-18, 1990-02-25
被引用文献数
10

温冷感に大きな影響を与える室内のふく射環境について,窓,家具,人体などの位置や形状,人体の発熱を考慮することのできる汎用性の高い三次元数値解析法を開発した.複雑な形状の室内空間におけるふく射伝熱の解析に際し,実用面への適用性が優れたモンテカルロ法を採用し直接交換面積を求め,Hottelのゾーン法の全交換面積に変換して,対流,壁面熱伝導と複合させることによりエネルギバランス式を導き解くこととした.また,人体各部の局所的な温熱環境を予測するために,皮膚温度と着衣量を与えることのできる分割人体モデルを提案した.さらに,床暖房が施された会議室において,いすに着席した人体を対象とし,室内ふく射環境に及ぼす各種の影響を求め検討した.
著者
森西 洋平 小林 敏雄
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.4-11, 1991-01-01

特集 乱流の数値シミュレーション(NST) その7
著者
森田 久司 モリタ ヒサシ Hisashi Morita
雑誌
紀要. 言語・文学編
巻号頁・発行日
vol.37, pp.41-67, 2005-03-30 (Released:2013-10-09)

この論文では、実際に音韻的に強調された語が、意味的にどのような影響をあらわし、その影響が統語的にどのように派生されるか、すなわち、日本語と英語、特に日本語のフォーカス現象を考察する。日本語のデータは主に、強調される旬に結びつく、係助詞の「も」について取り扱う。日本語のフォーカスにおいて三つの現象が見られる。一つ目は、音韻的に強調された語よりも広範囲の強調の意味を取ることができる。二つ目は、強調を促す、「も」や「さえ」といった係助詞自体が強く発音されると、音韻的に強調された語よりも広範囲の強調の意味を取ることができなくなる。三つ目は、強調の意味が広がることはあっても、となりの語句にずれることはない。英語に関しても、一つ目と三つ目の現象に関して、同様なことが観察されている。これらの現象を説明するために、DIと呼ばれる目に見えない範疇が、意味の強調範囲をマークする場所に基底派生され、音韻的に強調された語と組成チェックを行うと主張する。したがって、音韻的に強調された語よりも広範囲の強調の意味を取れるといった現象は、フォーカス素性が素性浸透といった、実際に存在するのかどうか疑わしいメカニズムを経て、強調の範囲を拡大したためではなく、最初から、その範囲がDIにより決定されていることがわかる。さらには、強調の意味が隣の語句にずれない現象も、DIが音韻的に強調された語と組成チェックにできる位置に基底派生されなければいけないことから説明できる。以上のように、DIの存在を仮定することにより、日本語と英語のフォーカスの現象をシンプルに説明できる。 In this paper I would like to offer a simple account of focus phenomena in Japanese and English. There are a few interesting features with regard to focus. First, the domain of focus may be wider than a phonologically stressed portion. Secondly, the positions of certain scope markers, which seem to induce focusing, are important when deciding the domain of focus. Thirdly, the domain of focus seems to expand, but does not shift. This paper will discuss these features and offer an account from which the features automatically follow. This paper is organised in the following order. I will introduce a few important facts about the focus phenomena in Japanese and English. Then I will review Aoyagi (1998), who attempts to account for the focus phenomena in Japanese. After mentioning a few problems with his approach, I will present an alternative account.
著者
杉田敢 山下徹 水本旭洋 玉井森彦 安本慶一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.7, pp.1-7, 2014-03-07

近年,食生活の乱れが生活習慣病の要因の一つとして問題になっている.食生活の乱れは,人間が食事を行うのに適した時間や量を正しく認識できない事に原因がある.そこで食生活の乱れを抑制する方法として,人間の感覚的状態の一つである空腹感の推定による適時・適量の食事推薦が,この問題の軽減に役立つ可能性がある.しかし一般的に,感覚的な状態の推定は生体を傷つけて行う侵襲的測定や,専門的または高価な機器が必要であるためユーザへの負担が大きい.そのため,侵襲的ではない方法により,定量的な空腹感の度合い 「空腹度」 を推定できることが望ましい.本稿では,空腹度と血糖値との間に密接な関係があることに着目し,(1) 食事および行動情報からの血糖値の推定,(2) 血糖値から空腹度の推定,の 2 段階構成の推定モデルを構築する手法を提案する.この空腹度推定モデルにおける推定血糖値と実際の血糖値,推定血糖値と空腹度との関連性を調査するため,血糖値および生活行動の記録,およびそれらを空腹度推定モデルに適用する実験を行った.その結果,実際の血糖値と推定血糖値の推移,推定血糖値と空腹感との間には強い正の相関が確認できた.In recent years, disturbance of diet has become a problem in many countries. Disturbance of diet is caused by the fact that people are not so conscious of appropriate time to eat meals as well as appropriate amounts of the meals. Accordingly, estimating the hunger feeling which is one of the human sensory states may help alleviating this problem. However, estimation of human sensory states often requires invasive measurement by injuring human body with a special and expensive device. In this paper, we propose a method for estimating hunger degree of a user at arbitrary time from the information of meals and exercises that the user has taken. We construct the hunger degree estimation model consisting of two steps: (1) the blood glucose level from meal and exercise information and (2) the hunger degree from the blood glucose level. To evaluate the proposed method, we measured the blood glucose level of a subject at some points of time as well as the user's meal and exercise information, and applied the measured data to our proposed estimation model. As a result, we observed a strong correlation between the measured and the estimated blood glucose level and between the subjective and the estimated hunger degree.