著者
池田 和臣 中村 健太郎 丸島 和洋 ストーンマン ジャック 西村 慎太郎 小山 順子 大友 一雄
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.44, pp.1-16, 2016-08-01

●メッセージ断簡零墨の価値と異分野融合研究●研究ノート中世の短冊資料の諸問題――新収の短冊手鑑「筆陳」を中心として――●大坂夏の陣と「乱取り」――真田信繁娘阿梅の行方――●ブリガム・ヤング大学所蔵のブルーニング・コレクションとその調査●トピックス「平成27年9月関東・東北豪雨」における常磐市役所被災公文書の保全●UCBにて初めて「古典籍ワークショップ」を開催――三井写本コレクション調査とともに――●連続講座「くずし字で読む『百人一首』」●『近世大名のアーカイブズ資源研究』とアーカイブズ活動●<国文学研究資料館展示室より>特設コーナーにご注目を!●平成28年度国文学研究資料館「古典の日」講演会●第40回国際日本文学研究集会●総合研究大学院大学の近況
著者
大友 香穂里 下村 義弘
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.143-147, 2018 (Released:2019-01-17)

Thermal stimulation around the eyelids is known to accelerate the recovery from fatigue due to visual display terminal (VDT) operation and temporarily reduce accommodation; however, the region of the eye to which thermal stimulation should be applied to effectively restore visual fatigue remained unknown. Identifying this region will lead to a proposal of a device with a smaller heating area and unique shape. Therefore, in this study, subjective assessment and objective measurement were performed to investigate the effect of differences in the region of thermal stimulation on recovery from visual fatigue. The results of the investigation suggested that thermal stimulation to the medial angle of the eye produced larger effects on the brain and fatigue recovery than did stimulation to the external canthus.
著者
三木 文雄 小林 宏行 杉原 徳彦 武田 博明 中里 義則 杉浦 宏詩 酒寄 享 坂川 英一郎 大崎 能伸 長内 忍 井手 宏 西垣 豊 辻 忠克 松本 博之 山崎 泰宏 藤田 結花 中尾 祥子 高橋 政明 豊嶋 恵理 山口 修二 志田 晃 小田島 奈央 吉川 隆志 青木 健志 小笹 真理子 遅野井 健 朴 明俊 井上 洋西 櫻井 滋 伊藤 晴方 毛利 孝 高橋 進 井上 千恵子 樋口 清一 渡辺 彰 菊地 暢 池田 英樹 中井 祐之 本田 芳宏 庄司 総 新妻 一直 鈴木 康稔 青木 信樹 和田 光一 桑原 克弘 狩野 哲次 柴田 和彦 中田 紘一郎 成井 浩司 佐野 靖之 大友 守 鈴木 直仁 小山 優 柴 孝也 岡田 和久 佐治 正勝 阿久津 寿江 中森 祥隆 蝶名林 直彦 松岡 緑郎 永井 英明 鈴木 幸男 竹下 啓 嶋田 甚五郎 石田 一雄 中川 武正 柴本 昌昭 中村 俊夫 駒瀬 裕子 新井 基央 島田 敏樹 中澤 靖 小田切 繁樹 綿貫 祐司 西平 隆一 平居 義裕 工藤 誠 鈴木 周雄 吉池 保博 池田 大忠 鈴木 基好 西川 正憲 高橋 健一 池原 邦彦 中村 雅夫 冬木 俊春 高木 重人 柳瀬 賢次 土手 邦夫 山本 和英 山腰 雅宏 山本 雅史 伊藤 源士 鳥 浩一郎 渡邊 篤 高橋 孝輔 澤 祥幸 吉田 勉 浅本 仁 上田 良弘 伊達 佳子 東田 有智 原口 龍太 長坂 行雄 家田 泰浩 保田 昇平 加藤 元一 小牟田 清 谷尾 吉郎 岡野 一弘 竹中 雅彦 桝野 富弥 西井 一雅 成田 亘啓 三笠 桂一 古西 満 前田 光一 竹澤 祐一 森 啓 甲斐 吉郎 杉村 裕子 種田 和清 井上 哲郎 加藤 晃史 松島 敏春 二木 芳人 吉井 耕一郎 沖本 二郎 中村 淳一 米山 浩英 小橋 吉博 城戸 優光 吉井 千春 澤江 義郎 二宮 清 田尾 義昭 宮崎 正之 高木 宏治 吉田 稔 渡辺 憲太朗 大泉 耕太郎 渡邊 尚 光武 良幸 竹田 圭介 川口 信三 光井 敬 西本 光伸 川原 正士 古賀 英之 中原 伸 高本 正祇 原田 泰子 北原 義也 加治木 章 永田 忍彦 河野 茂 朝野 和典 前崎 繁文 柳原 克紀 宮崎 義継 泉川 欣一 道津 安正 順山 尚史 石野 徹 川村 純生 田中 光 飯田 桂子 荒木 潤 渡辺 正実 永武 毅 秋山 盛登司 高橋 淳 隆杉 正和 真崎 宏則 田中 宏史 川上 健司 宇都宮 嘉明 土橋 佳子 星野 和彦 麻生 憲史 池田 秀樹 鬼塚 正三郎 小林 忍 渡辺 浩 那須 勝 時松 一成 山崎 透 河野 宏 安藤 俊二 玄同 淑子 三重野 龍彦 甲原 芳範 斎藤 厚 健山 正男 大山 泰一 副島 林造 中島 光好
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.526-556, 2005-09-25

注射用セフェム系抗菌薬cefozopran (CZOP) の下気道感染症に対する早期治療効果を評価するため, ceftazidime (CAZ) を対照薬とした比較試験を市販後臨床試験として実施した。CZOPとCAZはともに1回1g (力価), 1日2回点滴静注により7日間投与し, 以下の結果を得た。<BR>1. 総登録症例412例中最大の解析対象集団376例の臨床効果は, 判定不能3例を除くとCZOP群92.0%(173/188), CAZ群91.4%(169/185) の有効率で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。細菌性肺炎と慢性気道感染症に層別した有効率は, それぞれCZOP群90.9%(120/132), 94.6%(53/56), CAZ群93.3%(126/135), 86.0%(43/50) で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。<BR>2. 原因菌が判明し, その消長を追跡し得た210例での細菌学的効果は, CZOP群89.5%(94/105), CAZ群90.5%(95/105) の菌消失率 (菌消失+菌交代) で, 両群間に有意な差はみられなかった。個々の菌別の菌消失率は, CZOP群91.1%(113/124), CAZ群90.8%(108/119) で両群問に有意な差はみられなかったが, 最も高頻度に分離された<I>Streptococcus pneumoniae</I>の消失率はCZOP群100%(42/42), CAZ群89.5%(34/38) で, CZOP群がCAZ群に比し有意に優れ (P=0.047), 投与5日後においてもCZOP群がCAZ群に比し有意に高い菌消失寧を示した (P=0.049)。<BR>3. 投薬終了時に, CZOP群では52,4%(99/189), CAZ群では50.3% (94/187) の症例において治療日的が達成され, 抗菌薬の追加投与は不必要であった。治療Il的遠成度に関して両薬剤間に有意な差は認められなかった。<BR>4. 随伴症状の発現率はCZOP群3.9%(8/206), CAZ群5.0%(10/202) で両棊剤間に有意な差はなかった。臨床検査値異常変動として, CAZ群に好酸球増多がCZOP絆より多数認められたが, 臨床検査値異常出現率としては, CZOP群31.6% (65/206), CAZ群32.2% (65/202) で, 両群間に有意な差は認められなかった。<BR>以上の成績から, CZOPは臨床効果においてCAZと比較して非劣性であることが検祉された。また<I>S. pneumoniae</I>による下気道感染症に対するCZOPの早期治療効果が確認された。
著者
大友 達也 Tatsuya Otomo
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The Social Science(The Social Sciences) (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
no.79, pp.187-203, 2007-10-20

昭和43年11月駐車場500台を持った日本最初の本格的なダイエー香里ショッピングセンターがオープンした。その後、ダイエーが同じ型の店舗を太平洋ベルト地帯に次々オープンすると、ジャスコの店は面白いように閉店させられた。ジャスコは慌ててダイエーが出店しない北陸、東北、山陰へ出店する「逃げの戦略」に切り替えた。そのため、ダイエーは平均30万人の商圏に対して、ジャスコの店舗のお客様は8万人が平均だった。こんな小さな商圏なので、ジャスコは高占拠率が取れるノーハウを努力して蓄積していった。これが今ジャスコの最大の武器になっている。平成に入って、ジャスコはダイエーの店がある太平洋ベルト地帯へ、蓄積したノーハウで千台以上の駐車場を持つ大型店を出店して来た。そうすると、ダイエーの店舗は戦いに敗れ、次々潰れた。私はこの現象を「イオンの弔い合戦」と名づけた。これに対して、ダイエーはアメリカのウオルマートやフランスのカルフールの店舗を研究し、新型の「ハイパーマート」でイオングループに対抗した。だが、結果は惨敗。中内さんは責任を取って、ダイエーを去った。次の若い社長は「ハイパーマート」の店に修正を加えて対抗したが、駄目だった。政府は巨額負債のダイエーの倒産を恐れ、強圧的に産業再生機構を適用し、丸紅主導でダイエーの再建を計ったが上手く行かず、丸紅はイオンに助けを求めた。5月24日のダイエー株主総会はイオンから2名の取締役を受け入れた。昭和40年代馬鹿にしていたあの弱小ジャスコ(現イオン)の軍門にダイエーが入ると誰が想像したであろうか。
著者
粕谷 志郎 後藤 千寿 大友 弘士
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.1152-1156, 1988-12-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
8
被引用文献数
1 3

アニサキス幼虫に対する殺虫効果のあるなしを13の食品もしくはその抽出液について検討した.それぞれ乾燥重量に対し5%となるよう生理食塩水にて抽出液を作成し, これにスケトウダラ内臓より採取したアニサキス幼虫を入れ24時間観察した.その結果, アオジソ, ショウガ, ワサビ, ニンニクの4食品の抽出液で完全に虫体の運動を消失 (死亡と推定) させることができた.エタノールは8%以上の=濃度で強い致死効果が認められた.シソ, ワサビの2.5%抽出液ではそれぞれの5%溶液に比し致死率が低下したが, ショウガの2.5%溶液はなお完全な効果を示した.運動停止 (1分間の観察中動きが認められない) までの平均時間はシソ3.1時間, ショウガ3.2時間, ワサビ5.6時間, ニンニク10.8時間であった.ネギ, パセリ, ダイコン, キャベツ, ホウレンソウ, ミツイシコンブ, トウガラシ, チャ (茶) には致死効果は認められなかった.強力な殺虫効果を示したシソ, ショウガの若干の既知成分についてもこのような効果があるか検討し,[6]-shogao1,[6]-gingerol (以上ショウガ), perillaldehyde, perillylalcoho1 (以上アオジソ) のそれぞれが100%致死効果を発揮する最少濃度が62.5μg/ml, 250μg/ml, 125μg/ml, 250μg/mlであることが判明した.一方, 陽性対照に使用したthiabendazoleでは10mg/dlでも死亡虫体を認めなかった.
著者
浅野 秀剛 恋田 知子 相田 満 太田 尚宏 青木 睦 田中 大士 入口 敦志 大友 一雄
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.40, pp.1-16, 2015-07-31

●メッセージ画像データベースへの期待●研究ノート室町の信仰と物語草子―骸骨の物語絵をめぐって―生き物供養と橋供養―随心院蔵『慶長五年多摩六郷橋供養願文』と関連して―多摩地域の資料保存利用機関との連携に向けて●トピックス度重なる災害を乗り越えて―被災地釜石市の市庁舎燃焼文書のレスキュー―連続講座「くずし字で読む『百人一首』」特別展示「韓国古版画博物館名品展」平成27年度国文学研究資料館「古典の日」講演会第39回国際日本文学研究集会『幕藩政アーカイブズの総合的研究』の刊行総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況
著者
黒野 伸子 大友 達也 岡崎女子短期大学 安田女子大学
雑誌
岡崎女子大学・岡崎女子短期大学 研究紀要 (ISSN:21882770)
巻号頁・発行日
no.52, pp.57-66, 2019-03-15

筆者らは、これまでに王朝文学に現れる「病」の扱いについて、「他者からの要求を回避する口実、自己の希望を叶えるための理由づけ、体験の特殊さを強調する効果など、対象者の願いをかなえる便利ツール」のような扱いがなされていることを明らかにした。しかし、筆者らは古代の人々が持つ疾病観、医療観を論じるには、多方面からのアプローチも重要だと感じていた。そこで本稿では、古代医療史に関する先行研究レビューを基礎として、山上憶良と大伴家持の作品にみる表現とメトニミー両面からのアプローチを試みた。その結果、少なくとも、奈良時代の知識人が持つ疾病観、医療観には重層性があることが示唆された。
著者
大友 真弓 佐藤 悠 飯田 佳世 佐々木 誠
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.79-82, 2003 (Released:2003-07-18)
参考文献数
14

一側上肢挙上運動と両側上肢挙上運動時における呼吸循環反応を呼吸様式の相違の影響とともに比較し,生体への負荷を検討した。対象は健常若年者12名で,座位での一側上肢挙上運動と両側上肢挙上運動を,条件設定を加えない自然呼吸と呼気を延長させた呼吸パターンの状況下で行い,運動中の呼吸循環反応を測定した。一側,両側上肢挙上運動を呼気延長呼吸で行った際の呼吸循環反応は,自然呼吸での運動時に比べ,高い値を示した。運動様式の違いとして,両側上肢挙上運動の方がVO 2/kgが高値の傾向を示した(P=0.080)が,呼気延長呼吸によって,その傾向を認めなくなった。RPEは一側上肢挙上運動の方が両側上肢挙上運動よりも高値となった。以上のことから,上肢の筋力が十分に維持された状態では,一側上肢挙上運動の方が生体に与える呼吸循環系への負担が少ないと考えられた。また,呼気延長呼吸は両側上肢挙上運動中の酸素需要量を減じる効果があることが示唆された。
著者
里見 和浩 大友 潔
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.362-372, 2014 (Released:2015-07-27)
参考文献数
17

房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)のメカニズムは,房室結節二重伝導路間のリエントリーと理解され,遅伝導路に対するアブレーションが極めて有効である.一方,そのリエントリー回路の解剖学的広がりは,いまだ不明な点が多く,心房筋をその回路に含むかどうかさえ,議論の対象になっている.房室結節から離れた遅伝導路の焼灼で頻拍が誘発不能になること,長い連結期で頻拍がリセット可能であることから,心房を含んだ大きな回路であることが想定される.一方,上位共通路の存在は心房筋を回路に含まない根拠になりうる.さらに本稿ではAVNRTの電気生理学的基質において,いまだ明らかになっていない3つの課題である,(1)下位共通路の存在とlower turn around site,(2)上位共通路(upper common pathway)の特徴,(3)Leftward posterior nodal extensionの役割につき,自験例に基づいて報告した.

6 0 0 0 OA 上記鈔訳

著者
大友能直 原輯
出版者
中外堂[ほか]
巻号頁・発行日
vol.歴史部 1, 1877
著者
白井 康大 中村 知史 鈴木 麻美 大坂 友美子 大西 健太郎 栗原 顕 小野 裕一 澤田 三紀 清水 茂雄 大友 建一郎 坂本 保己 磯部 光章 内藤 滋人
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.41, no.SUPPL.3, pp.S3_61-S3_64, 2009 (Released:2015-01-23)
参考文献数
5

症例は32歳, 男性. 感冒様症状後の下腿浮腫を主訴に前医を受診し, 胸部X線上心拡大と肺うっ血を認め心エコーにてEF 18%と著明な低心機能を認めた. 冠動脈に有意狭窄は認めず, 生検の結果心筋炎の診断にてアンジオテンシンII受容体遮断薬 (ARB), β遮断薬, 利尿薬を投与され, 心不全は改善し退院後当院を紹介受診した. 初診時EFは25%, ホルター心電図にて非持続性心室類拍 (NSVT) を認めたが, β遮断薬増量にて1年後の心エコーではEF 71%まで改善を認めた. ホルター心電図にて不整脈は認めず, 加算平均心電図, T波オルタナンス検査はともに正常であった. ARB, β遮断薬のみ継続し外来フォローしていた. 心筋炎発症から2年後, 出張先の米国にて妻と電話中突然倒れ心肺停止となり救急隊の蘇生にても心拍再開せず永眠された. 急性心筋炎に伴う低心機能, 不整脈に関して著明な改善を認めるも, 遠隔期に心臓性と考えられる突然死をきたした1例を経験したので報告する.
著者
大友 千絵子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.863-865, 2016 (Released:2016-09-02)
参考文献数
12

全米の医療大麻人口はおよそ260万人と推計されている。50州から構成される連邦国家であるアメリカ合衆国で、医療大麻(医療マリファナ)が合法とされている州はそのうち24州と連邦政府直轄地区であるワシントンD.C地区である。その先陣を切り、最も早く医療大麻が合法化されたのがカリフォルニア州(加州)だ。規制薬物法で最も規制の厳しいスケジュールIに分類されている医療大麻の現状を紹介する。
著者
渕 祐一 成松 浩志 仲摩 聡 寿 久文 平川 英敏 鳥島 嘉明 野口 玉雄 大友 信也
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.520-524_1, 1991-12-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
8
被引用文献数
8 10

これまで毒性が不明とされてきたホシフグについて, フグ毒試験を行って部位別の毒性を検討した. 大分県沿岸産30個体及び山口県近海産1個体の計31個体 (雄16個体, 雌15個体) 中, 皮膚の有毒個体出現率は雄12.5%, 雌33.3%で雌の方が高く, その毒力レベルは雌雄とも弱毒であった. 卵巣の同出現率は80.0%で, その毒力レベルは強毒を示した. また, 消化管は雌の1個体が弱毒を示した. 他方, 筋肉, 肝臓及び精巣はいずれも無毒であった. 以上の結果から, ホシフグは皮膚, 卵巣, 消化管に毒性が認められる有毒種であることが明らかになった.
著者
坂本 剛 野波 寛 蘇米雅 哈斯額尓敦 大友 章司 田代 豊
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.51-62, 2017 (Released:2017-09-07)
参考文献数
44

本研究は,自然資源の管理政策への協力意図に影響を及ぼす要因の効果を明らかにすることを目的として,資源と直接的な関わりの深い地域の住民と比較的関わりの浅い都市の住民による政策への協力意図に至る心理的過程を比較検討する。中国・内モンゴルの牧畜地域の草原管理を事例として,管理政策への協力意図に対して,手続き的公正感,信用度,法規性が与える影響を分析するために,全住民が牧畜に従事するA村(n=146)と大都市のフフホト市(n=262)で調査を行った。信用度から協力意図への影響は地域住民に顕著に見られる一方で,都市住民は草原管理に関わる行政の法規性を高く評価している場合,手続き的公正感による影響が減じられる「法規性の干渉効果」を示した。法規性の干渉効果について,主に法規性が偏重されることの弊害に注目をして考察を行った。社会的ガバナンスの前提となる多様なアクターの参加という条件のもとでは,結果的に,社会の多数派によって行政が持つ単一の価値のみが重視されるというパラドックスが発生する危険性が指摘された。
著者
大友 明 相馬 拓人
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.91, no.6, pp.340-345, 2022-06-01 (Released:2022-06-01)
参考文献数
40

電気化学反応は,エネルギーの変換や貯蔵に広く用いられている.リチウムイオン2次電池の基本原理は,電極活物質である遷移金属酸化物へのリチウムイオンの脱挿入であり,遷移金属酸化物はそれと同時に大量の電子を授受する.この電気化学なキャリアドープを強相関電子系の物質に適用すると,さまざまな電子相転移を引き起こすことができる.高い結晶性を有する薄膜を用いた場合,それらの電気伝導性,光学特性,結晶構造に関する情報が得られ,電子状態を詳しく調べることが可能となる.筆者らは,バンド絶縁体,モット絶縁体,重い電子系金属,超伝導体を対象に,電気化学セル中で薄膜試料の電子状態を可逆的に制御する手法を確立した.この手法は,単一試料における精密な電気化学ドープを実現し,それによって変調された電子状態をその場で計測するための強力なツールになりうる.超伝導ドームや量子臨界現象の観測にも適用することが可能になりつつある.本稿では,これまでの研究で得られた成果を紹介し,本手法の有効性と適用範囲を明らかにしながら今後の可能性を展望する.
著者
中條 雅彦 牛 凱軍 門間 陽樹 小林 順敏 関 磊 佐藤 美加 郭 輝 大友 篤 崔 宇飛 只浦 寛子 斎藤 辰典 永富 良一
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.383-389, 2014-08-01 (Released:2014-07-26)
参考文献数
40

Coffee administration has been shown to increase maximum voluntary contraction and muscular endurance. However, no study has addressed the association between daily consumption of coffee with muscular function. This cross sectional study aimed to investigate the association between frequency of coffee consumption (CC) in daily life and muscle strength among a population of working adult men. This cross sectional study included men (n = 516, mean age: 47.1) who participated in an annual health examination conducted in Sendai. The monthly frequency of coffee consumed was reported by a brief-type self-administered dietary history questionnaire. Leg extension power (LEP) was measured as an index of muscle strength. Subjects were divided into tertile levels according to CC. Analysis of covariance was used to examine the relation between the tertile levels of CC and LEP. After adjustment for potential confounders (including all lifestyle factors), the adjusted means (95% confidence interval) of LEP across the tertiles of CC were 17.4 (16.6 - 18.1) for the lowest tertile, 17.9 (17.4 - 18.5) for the mid tertile, and 18.9 (18.3 - 19.5) for the highest tertile (p for trend = 0.007). Higher frequency of monthly coffee consumption was associated with higher muscle strength.
著者
大友 達也
出版者
同志社大学
雑誌
社会科学 (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.187-203, 2007

昭和43年11月駐車場500台を持った日本最初の本格的なダイエー香里ショッピングセンターがオープンした。その後、ダイエーが同じ型の店舗を太平洋ベルト地帯に次々オープンすると、ジャスコの店は面白いように閉店させられた。ジャスコは慌ててダイエーが出店しない北陸、東北、山陰へ出店する「逃げの戦略」に切り替えた。そのため、ダイエーは平均30万人の商圏に対して、ジャスコの店舗のお客様は8万人が平均だった。こんな小さな商圏なので、ジャスコは高占拠率が取れるノーハウを努力して蓄積していった。これが今ジャスコの最大の武器になっている。平成に入って、ジャスコはダイエーの店がある太平洋ベルト地帯へ、蓄積したノーハウで千台以上の駐車場を持つ大型店を出店して来た。そうすると、ダイエーの店舗は戦いに敗れ、次々潰れた。私はこの現象を「イオンの弔い合戦」と名づけた。これに対して、ダイエーはアメリカのウオルマートやフランスのカルフールの店舗を研究し、新型の「ハイパーマート」でイオングループに対抗した。だが、結果は惨敗。中内さんは責任を取って、ダイエーを去った。次の若い社長は「ハイパーマート」の店に修正を加えて対抗したが、駄目だった。政府は巨額負債のダイエーの倒産を恐れ、強圧的に産業再生機構を適用し、丸紅主導でダイエーの再建を計ったが上手く行かず、丸紅はイオンに助けを求めた。5月24日のダイエー株主総会はイオンから2名の取締役を受け入れた。昭和40年代馬鹿にしていたあの弱小ジャスコ(現イオン)の軍門にダイエーが入ると誰が想像したであろうか。