著者
藤澤 由和 斉藤 和巳 大久保 誠也 小籔 明生 武藤 伸明 石田 祐
出版者
静岡県立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

本研究においては、ソーシャル・キャピタルの構造的側面を把握する新たな手法を検討すると同時に、その手法により構築されたデータの解析を実施し、さらにその結果を踏まえ、当該研究課題の今後の展開に関する検討を行った。具体的にはRespondent-Driven Samplingと呼ばれる手法を、当該集団におけるネットワーク把握に応用し、ソーシャル・キャピタルの構造的側面の把握を試みた。またデータ構築に際しては、いわゆるディバイスを用いてより効率的かつ効果的な対象把握とデータ構築に関する検討を試みた。
著者
渡利 徹夫 江尻 晶 森下 一男 佐貫 平二 渡辺 二太 西村 清彦 天野 恒雄 成原 一途 岡本 正雄 笹尾 真美子 霍 裕平 沈 慰慈 沈 学民 李 健剛 張 大慶 王 孔嘉 兪 国揚 王 兆申 方 瑜徳 張 暁東 万 元熈 万 宝年 邵 育貴 朱 思錚 武藤 敬 関 哲夫 熊沢 隆平 大久保 邦三 岡村 昇一 足立 圭三 東井 和夫 佐藤 哲哉 孟 月東 藤原 正巳 羅 家融 藤田 順治 SHEN Xuemin SHEN Weici FANG Yude WANG Zhaoshen WANG Kongjia YU Guoyang HUO Yuping WAN Yuanxi WAN Baonian LI Jiangang ZHANG Daqing ZHANG Shaodong LUO Jiarong MENG Yuedong SHAO Yugui ZHU Sizheng 万 元煕 李 建剛 愈 国揚
出版者
核融合科学研究所
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1993

本計画立案時点において、トーラス型プラズマ装置として核融合科学研究所(NIFS)ではJIPP T-II U及びCHSが稼働中であり、準定常運転を目指す大型のLHDが建設中、他方合肥の等離子体物理研究所(ASIPP)ではHT-6M装置が稼働中、準定常運転を目指す大型のHT-7が建設中であった。またこの時点では「高ベータプラズマの閉じ込め研究」を共同研究の主要なテーマとしたが、基本となるプラズマ加熱が未だうまく行かない状態にあったASIPP側では大電力イオンサイクロトロン加熱の実現をHT-6Mの第一優先項目としたので、本計画もこの方面への研究協力に力点を置くことにした。本計画の3年間に、日本から合肥への派遣延べ21名,合肥から日本への招聘延べ18名を含む交流が実行された。平成5年度:ASIPPは採用していたカーボンリミターの材料の選択に問題があるとしてこれを撤去した。引き続きイオンサイクロトロンアンテナのファラデイシールドと呼ばれる部分の構造に問題があるというNIFS側の指摘に基づきこれも撤去した。これらの結果として、加熱の効果を示す「アンテナの負荷抵抗の増大」が観測された。NIFSのイオンサイクロトロン加熱において実績のあるチタンゲッターをHT-6Mに持ち込み不純物の制御を試みた。その結果ターゲットプラズマの質が向上した。入射電力は多少増大したものの未だ本格的な加熱には至らなかった。平成6年度:NIFSにおいて実績のある、固体ボロンを使ったボロニゼーションを試みた。不純物の流入が減少し、表面加熱に関する実験を行なう事が出来た。不純物の問題はいくらか改良されたものの、アンテナは絶縁破壊が起り大電力入射を妨げている。これを解決するために「長いアンテナ」を製作することにした。NIFSは2イオン共鳴加熱に移行することを主張していたが、HT-6Mでは磁場を0.9T以上にする上での技術的問題とASIPP内の実験テーマの優先順位の問題があって、2イオン共鳴加熱への移行は持ち越すこととなった。NIFSではLHDのイオンサイクロトロン加熱のための技術開発研究を行なっている。この一部としてASIPPの同軸切替器を改造して使用することにした。平成7年度「長いアンテナ」を装着し、第2高周波加熱以外に2イオン共鳴加熱の実験も行なった。予備的なものであったが、水素と重水素の成分比等の基本データも
著者
武藤 芳照 若吉 浩二
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1997

水泳競技(競泳)のレースには、ストローク局面、スタート局面、ターン局面及びフィニッシュ局面が存在し、競技力向上にはこれらの要素をより客観的に評価していく必要がある。そこで、我々は、1987年より、ビデオ映像を用いた競泳のレース分析に関する研究を開始し、レース中における各要素を客観的に評価して、それらのデータを選手や指導者にフィードバックすることを試行してきた。そこで、本研究の目的では、1)大幅なハードウェアの改良により、分析時間の短縮及び分析データの精度を高めること、2)システムアップとソフトウェアの開発により、自動データ入力を試みること、3)個人データベースのネットワーク化及び個人のデータの数年間の比較を瞬時に行えるようにすること、4)レース分析結果より、競技力向上に活用可能な研究成果を得ることを目的に行ったものである。その結果、レース分析の実験システムにおけるハードウェア及びソフトウェアの開発により、分析データの即時フィードバックを実現することができた。また、過去5年間のレース分析結果の個人別データベースを作成し、インターネット上で閲覧可能なデータベースシステムとしての構築に成功した。これらのデータは、個人名、種目、大会等のキーワード入力により、個人データの数年間の比較または選手間の比較を瞬時に行えるようにした。さらに、これまでのデータを活用することで、スタート、ターン及びフィニッシュタイムから、それらの技能の能力を評価することも可能となった。
著者
武藤 重明 宮田 幸雄 岩津 好隆 宮田 幸雄 岩津 好隆
出版者
自治医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

尿中へのK排泄に重要な役割を担っている皮質集合管細胞では血管側K濃度をわずかに増やすと、1)管腔内Na存在下では、管腔側膜のNaチャネルと基底側膜の起電性Naポンプの活性化を介したNa再吸収の増加と連動して基底側膜の起電性Naポンプと管腔側膜のKチャネルが活性化しK分泌が増加すること、2)管腔内Na非存在下では、基底側膜のNa/H交換輸送体を介した起電性Naポンプの活性化およびそれと連動した基底側膜と管腔側膜のKチャネルの活性化を介してK分泌が増加することが判明した。
著者
武藤 三千夫 鹿島 享 水野 敬三郎 山川 武 稲次 敏郎 角倉 一朗
出版者
東京芸術大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1987

おしなべて美や芸術の現象を顧みるとき、その問題へのアプロ-チの切り口はきわめて多様であるが、我々は、《品質》という共通テ-マによってア-チストや公衆をも含めた芸術的な現象関係性に注目して、二年間にわたる各分野での実地調査を踏まえた理論的・歴史的研究を遂行した。そしてその研究成果としてそれぞれ以下のような知見をえた。すなわち、(1) 原理論的研究ー芸術と美的品質ーとして、ー武藤「美的質の開かれ」。(2) 比較文化論的研究として、ー稲次「都市景観における美的品質の評価要因」、松島「古代メソポタミヤの神像とその〈美〉について」、鹿島「文化形成体と美的品質ー楽器を画題とする絵についての一考察」、井村「趣味判断におけるアプリオリとハビトウスー美的構えの制度化をめぐってー」、佐藤「イギリスのチンツとウイリアム・モリス」。(3) 比較芸術学的個別研究ー各ジャンルにおける表現と美的品質ーとして、西洋音楽のばあいの角倉「音楽作品の受容における響きの質的趣味の変遷」(仮題)、西洋美術のばあいの永井「西洋美術における品質問題の諸相」、日本美術のばあいの山川「化政期江戸画壇の成立をめぐっての作品における質的差異」(仮題)、東洋美術のばあいの水野「関西方面諸寺に蔵する木彫仏のX線透過撮影などによる素材と表現」(仮題)。以上のように、各分担者の研究はそれぞれの立場からなされた多彩な研究となったが、それも文化が共通に有する質的なものの現れが歴史的・地理的にきわめて多様な差異として映るからであろう。しかし各立論は、根本において総合研究としての一貫性を十分に維持しえたと確信する。
著者
武藤 芳雄
出版者
東北大学
雑誌
特定研究
巻号頁・発行日
1985

本研究の目的は、東北大金研の深瀬・藤森・武藤、九大理間瀬及び東大物性研石川が、各自のグループの教官・技官及び大学院学生とともに、重いフェルミ粒子をもつ新超電導体、磁性超伝導物質などを含む新しい金属間化合物超伝導体を創造し、超伝導特性を中心にした諸物性を解明し、基礎的研究をベースにしながらも、機に応じて新しい応用を含む開発研究も行なうことにある。本研究費により、これまで間歇化学気相蒸着法、低温高速スパッタ法(間瀬)、2元スパッタ蒸着法(藤森)、高圧RF・EB溶解法(既設・深瀬)、RF真空炉法(石川)などの新物質作製装置が、本年度までに完成した。超伝導特定測定には、現有設備及び金研超伝導材料開発施設の諸設備(武藤)を用いるが、SQUID磁束計(深瀬)及び高精度帯磁率測定装置(石川)を購入しすでに実験に使用している。来年度はホール効果測定装置(藤森)を加える予定である。なお来年度の研究費は主として極めて高価な遷移金属元素及び稀土類金属元素の購入にあてられる。これまでにA15型超伝導体のマルテシサイト及びその前駆現象(深瀬)bct(RE)【Rh_4】【B_4】化合物の超伝導と磁性の相関(武藤)、Ce【Cu_2】【Si_2】の超伝導性の組成との関係(石川)、Nb/Ti;Nb/Ag多層膜の超電導性(藤森)、【Nb_3】Geの結晶成長の超伝導特性への影響(間瀬)などについて研究成果をあげ、60年度成果報告会(日米新超伝導物質研究会)で報告した。また武藤・深瀬のグループより3名、米国Amesで60年5月に行なわれた関連国際会議また石川は f電子系に関する日ソセミナーなどで発表した。61年度には、阪大基礎工朝山、広島大理藤田、阪府大奥田の3氏を協力者に加え、最終年度の総括を行なう予定である。なおこれらの成果は、1987年(昭62)夏に 京都で行なわれる第18回低温物理国際会議及び引き続き仙台で行なわれる高度に相関のあるフェルミ粒子系の超伝導国際会議に集大成される予定である。
著者
武藤 一利 大西 和則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.647, pp.25-28, 2005-01-28

2輪の乗り物であるセグウェイに、放送用ワイヤレスカメラを搭載してリモートコントロールできる装置を開発した。
著者
武藤 一利 大西 和則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.104, no.649, pp.25-28, 2005-01-28

2輪の乗り物であるセグウェイに、放送用ワイヤレスカメラを搭載してリモートコントロールできる装置を開発した。
著者
星加 安之 武藤 義一
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.520-524, 1978-08-05
被引用文献数
1

試料空気を60/80メッシュのTenax-GCを充てんした試料捕集管(長さ3cm,内径8mmのガラス製)に吸引速度5.5l/minで吸引し,50l捕集した.次に,試料を捕集したTenax-GGをガスクロマトグラフ導入用試料管(長さ14cm,内径4mmのガラス製()以下試料管と略記)に移し替え,これを室温から280℃まで42秒で加熱昇温して捕集成分をガスクロマトグラフに導入した.分離カラムには80/100メッシュのクロモソルブW(AW,DMCS)にシリコンXE-60を1又は5%塗布した充てん剤を長さ3m,内径1又は3mmのガラスカラムに充てんしたものを用いた.これをカラム温度170℃,窒素キャリヤーガス流速35又は50ml/minで操作し,検出器に水素炎イオン化型検出器(以下FIDと略記)を用いて分析を行った結果,7種のインドール類のうち,2,3-及び2,5-ジメチルインドールの重複を除いて14分以内にテーリソグもなくほぼ完全に分離して定量することができた.本法による7種のインビール類の検出限界濃度は約0.05ppbであった.又,本法による無臭室内に調製された7種のインドール類の既知濃度{約(0.2〜0.4)ppb}の回収実験の繰り返し精度は,変動係数で約11%以下でありほぼ満足に測定できた.更に,ラット飼育室内空気中のインドール類の測定に本法を応用した.
著者
清水 裕彦 猪野 隆 武藤 豪 嶋 達志 佐藤 広海 大森 整 北口 雅暁 舟橋 春彦
出版者
名古屋大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2007

J-PARC スパレーション中性子源に、基礎物理学のための冷中性子ビームライン BL05 を建設・整備した。光学デバイスにより精密に制御された中性子ビームを用い、中性子寿命の高精度測定をはじめとする物理実験が行われている。超冷中性子の高密度輸送法などの開発は従来の限界を超える測定を可能にする。物質研究においても磁気集光光学系を用いた極冷中性子小角散乱や共鳴スピンエコーなど新たな測定法を開発した。
著者
杉本 安寛 武藤 動 豊満 幸雄
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.175-181, 2000-07-31

牛尿施用によって生成されたN0_3-Nの土壌中における移動の様相, N0_3-N移動と降雨に伴う土壌の水分状態との関係および溶脱により損失する窒素量について検討した。バヒアグラス優占草地に,牛尿(60gN/m^2)をそれぞれ, 1991年8月8日および1991年10月15日に施用した(以下, 8月区, 10月区)。土壌は約1〜2週間ごとに150cmの深さまで, 15cm間隔で採取し, 採取土壌のNH_4-NおよびN0_3-Nを測定した。また, 地表から10cm間隔毎に, 150cm深さまでの土壌水の圧力ポテンシャルをテンシオメータで求め, 降水量を転倒升型雨量計により測定した。尿窒素の大部分が8月区では2週間, 10月区では5週間でNO_3-Nへと変化した。NO_3-Nの土壌下層への移動速度は, 降雨に伴う季節的な土壌水分状態の影響を受けた。土壌水の圧力ポテンシャル勾配から, 土壌水が下降移動する上部境界面を求めた。その結果, 上部境界面は実験期間の大部分において, 約60cmの深さにあった。上部境界面と150cm深さに含まれるN0_3-N量の最大値を地下浸透によって系外へ損夫する窒素量(溶脱量)とみなした。その結果, 8月区では21.5g(施用尿窒素の35.8%), 10月区では, 34.9g(施用尿窒素の58.2%)が, 溶脱量と推定された。
著者
武藤 俊介 吉田 朋子 巽 一厳
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

ハードウェア開発としてTEM用波長分散型X線分光器の開発を行い, 軟X線領域の状態分析を可能とした。またデータ測定・解析ソフトウェア開発としてスペクトル回復ソフトウェア, オンラインEELSペクトルのドリフト補正スクリプト及び多変量解析に基づくスペクトル分解・成分空間分布可視化プログラムを開発した。これらを基にした応用研究として, 電子チャネリングを利用したサイト選択的電子状態測定, リチウムイオン二次電池正極材料のドーパント効果及び画像劣化診断, 窒素注入による可視光応答化チタニア光触媒の窒素の状態分析, 水素吸蔵材料の状態分析及び9)その他のナノ構造分析を行った。
著者
鈴木 直義 松浦 博 湯瀬 裕昭 池田 哲夫 渡邉 貴之 武藤 伸明 岡本 恵理 佐藤 智子 福田 宏 柴田 義孝 橋本 浩二 青山 知靖 葛岡 英明 高橋 勇
出版者
静岡県立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

看護師のフィジカル・アセスメントスキル学習や書道の学習など、動作を伴う学習の遠隔指導支援を目的として、(1)学習時の各種の動作に伴う圧力などの客観的フィードバック情報を学習者や指導者に効果的に提供する方法、(2)打診音を自動識別し実習者に指標を提示するeラーニングシステム構築のための検討、(3)概念モデリングを学習者自身に行わせる方法の熟練者育成へ導入、などの研究成果を得た。
著者
武藤 巧 丸山 敏毅 巽 敏隆
出版者
千葉工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

複数のK^-中間子が原子核内に束縛された状態(Multi-Antikaonic Nuclei,MKN)の性質を,相対論的平均場理論にカイラル対称性を具現するK中間子ダイナミクスを取り入れた理論的枠組に基づいて検討した。特に,前年度の結果を発展させ,媒質中のK中間子の性質に重要な寄与を与えると考えられる,A(1405)(A^*)の効果,及び陽子(p),中性子(n)小さな斥力をもたらすrange term (Second-Order Effect,SOE)をK^-N散乱実験と矛盾しないように取り入れ,A^*がMKNの構造に与える効果を明らかにした。結果は,A^*-poleの存在によってK^-p間の引力が大きくなり,SOEによってMKNの中心付近に局在するK^-中間子に陽子がより強く引きつけられる。一方,中性子はrange termからの斥力効果のために,陽子よりも外側に分布が広がる。このため,束縛されるK^-中間子の個数が十分に大きい場合,核子及びK^-中間子の密度が最大で3,5ρ0(ρ0は対称核物質の飽和密度)に達する高密度物質が得られ,また,外側の領域では中性子スキン構造が現れることによって陽子数と中性子数が異なる非対称核物質の性質に関する情報が得られることを示した。結果は国内外の学会を通じて口頭発表を行った。また,学術雑誌に発表,または執筆中である。課題として,MKNの存在と上記の性質を実験的に検証するための具体的な方法を確立すること,MKNのエネルギー,崩壊幅に影響を及ぼすと考えられるK^^-+N→π+A,π+Σ等の非弾性過程との結合効果,ハイペロンがMKN中に混在することによって,K^-中間子,核子,ハイペロンから構成される,更に深い束縛状態が得られる可能性を,相対論的平均場理論を拡張することによって検討することが挙げられる。
著者
山田 志麻 武藤 慶子
出版者
九州女子大学・九州女子短期大学
雑誌
九州女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:0916216X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.31-39, 1998-09
被引用文献数
2

平成7年5月上旬に北九州市内に在住する子供をもつ母親314名を対象として、母親の食意識や日常食における料理を子供にどのように教えたいかその実態を把握し、今後の家庭での食教育の方向性をさぐることを目的としてアンケート調査を行った。その結果、子供に教え伝えたい料理は「おせち料理」が1位、次いで「肉じゃが」「きんぴらごぼう」「みそ汁」「茶碗蒸し」であった。これらは日本の日常料理の中のひとつである煮物が中心で、しかも子供に教える料理の方法は手作りで、その内容は加工食品や便利な調理器具を使用しないという傾向であった。また、調理担当者である母親の年齢が低いほど早い時期に子供に料理を教える傾向があり、加齢とともに食に対する関心度が増す傾向が見られた。
著者
藤澤 公也 武藤佳恭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.91, pp.53-56, 2003-09-18

Recreational Mathematicsの分野ではWeb上で多くの未解決問題が提示され,活発に議論されている.本研究ではDuisenberg's Puzzleにおいて2000年6月28日に提示された未解決問題の一つである"Doubly AttackingQueens"問題に対してニューラルネットワークをベースとした新しい手法を適用した.本手法はニューラルネットワークの組合せ最適化手法に遺伝的アルゴリズムの突然変異を組み合わせたものであり,この問題における新しい解を発見することに成功した.In the field of Recreational Mathematics, many unsolved problems have been actively shown on the Internet Web where some solutions have been given. The problems:"Doubly AttackingQueens" is one of the unsolved problems shown on the Web site of Ken Duisenberg's Puzzle on June 28, 2000. In this research, the combined optimizing method using an artificial neural network and a genetic algorithm is proposed and new solutions are discovered.
著者
永谷 康典 武藤 〓章 佐藤 宏 飯島 昌夫
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.106, no.1, pp.p41-46, 1986-01
被引用文献数
5

An improved method for the determination of hydroxyproline (Hyp) in animal tissues has been established by modifying Kivirikko's and KISO methods. This method consists of the oxidation of Hyp by the addition of chloramine T at 0°C for 2 h in 0.5 M borate buffer (pH 8.2) containing 1 M KCl. It was confirmed that Hyp was satisfactorily oxidized to an oxidation intermediate, which was stable throughout the process of the oxidation at 0°C for 2 h. The degree of color development with the colorimetric reagent in this method was 2-3 times higher than that in conventional methods, and the reproducibility was invariably good. The present method is very useful for the microanalytical determination (0.05-4 μg/tube) of Hyp.