著者
池田 望 澤田 いずみ 小塚 直樹 山田 惠子 影山 セツ子 乾 公美
出版者
札幌医科大学
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
no.8, pp.59-65, 2005-12
被引用文献数
1

札幌医科大学保健医療学部教務委員会は、平成16年5月に、『大学が今後、組織的に学生にどんな支援ができるのか』を検討するための学生支援ワーキンググループを立ち上げた。検討に際し、学生の実態を知るために学生生活を『学業』、『経済』、『健康』面に分類し、全学生に対してアンケート調査を行い、今後の学生支援の方向性をさぐるための基礎データを得ることができた。その結果、1)専門科目への早期暴露の必要性、2)学業に関わる困難感を相談できる窓口の確保、3)奨学金や授業料減免制度などの受給機会を得やすくするシステムづくり、4)カウンセリング制度などの相談体制の周知徹底を図ること、などの課題が明らかとなった。さらに、アンケート調査から見えてきた学生の問題点について考察した。The committee of Educational Affairs of the School of Health Sciences established a Working Group for student support in May 2004 to determine what the school could do to support students systematically. The lifestyles of students categorized by educational, financial and health problems were investigated by a self-administered questionnaire survey. It was found that there was 1)a need for earlier exposure to advanced courses, 2)the establishment of a section for students to consult about academic problems, 3)the arrangement of a system making it easier to receive a scholarship or reduced tuition, and 4)the making sure the students are aware of counseling and consulting system. Some of the other issues of students are also discussed.
著者
池田 紘士
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻
巻号頁・発行日
2007-03-22

報告番号: 甲22416 ; 学位授与年月日: 2007-03-22 ; 学位の種別: 課程博士 ; 学位の種類: 博士(農学) ; 学位記番号: 博農第3140号 ; 研究科・専攻: 農学生命科学研究科森林科学専攻
著者
池田 恭治
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.88, no.7, pp.1212-1217, 1999-07-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
6
被引用文献数
1

高カルシウム血症は,悪性腫瘍患者の末期に見られる腫瘍随伴症候群の一つで,ほとんどの場合,腫瘍が過剰に産生する副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)が,骨吸収(骨からのカルシウム動員)と腎におけるカルシウム再吸収を促進することにより起こる.癌患者に見られる高カルシウム血症は,慢性に経過する原発性副甲状腺機能亢進症と異なり急速進行で,腎不全や意識障害などをもたらし癌患者のQOL (quality of life)を損ねる危険が大きいので,血漿PTHrP濃度を測定して速やかに診断し,生理食塩水によるカルシウム排泄促進とビスフォスフォネートによる骨吸収の抑制を直ちに開始する必要がある.
著者
小池 真由美 伊藤 学 池田 佳代 日高 宗一郎 青木 輝勝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.21, pp.13-18, 2006-03-03

近年,インターネット等のネットワークを用いたコンテンツ流通が盛んに行われるようになり,画像検索に関するニーズが急速に高まってきているが,現在画像検索技術は必ずしも実用レベルに達しているとは言えず,今後さらなる改良に向けた研究開発が必要である.検索に際するインデキシングコストを抑えるとして、本稿で対象とする検索方式は、検索者が検索したい画像を手元に持たず、自らが描画した画像を元に画像データベースを検索する場合である.検索精度を高めるためには、この入力インターフェースに課題があると仮定し、3Dの機能を利用した3Dインターフェースを適用した場合の検索の有効性を示す.In recent years, content distribution through the Internet has been actively carried out, and image/video distribution as well as music distribution has become widespread in rapid pace. Under this situation, there are growing needs for image/video retrieval, however, technologies for image/video retrieval have not reached to practical level. This paper focuses on the retrieval method in which the retriever does not have any target picture at hand, and tries retrieving such picture from picture database comparing with his/her own drawing. The authors assume that the subject to be solved is in input interface in order to achieve retrieval efficiency, apply 3D function to make 3D interface and show improvement in retrieval achievement compared to conventional interface.
著者
東 賢一 内山 巌雄 池田 耕一
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.70, no.597, pp.89-96, 2005
被引用文献数
1 4

We studied the historical perspectives and social or political backgrounds to define the regulation for indoor air quality (IAQ) in residential environment in 29 foreign countries. In contrast to the indoor air in occupational environment, there are multiple low concentration chemicals in residential environments. Therefore, the fundamental concept of approaches to preserve a good IAQ is non-regulatory strategies by IAQ information, e.g., guideline values, labeling systems or documents. In addition, the indoor air pollutants that were caused the serious public health effects and extensively used in residential environment, have been enforced the restriction of the emission rate or banning the use of the emitting materials. The indoor air quality guidelines were established in 13 countries or states. These guidelines were based on each original situation or strategies, e.g., indoor air pollutions, lifestyle, climates or policies. Especially, the guideline values with two or three classifications with the aim of precaution for vulnerable groups to indoor air pollutants, or people with allergies or respiratory illnesses, were established in Germany or the Republic of Finland.
著者
田中 開 井上 正仁 寺崎 嘉博 長沼 範良 池田 公博 笹倉 宏紀 井上 和治
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

本研究は、主として治罪法以降の刑事訴訟関係立法や実務の運用に関する貴重な資料を、その散逸・滅失が危ぶまれる現時点において、収集・整理することが、現行法の解釈に際してのみならず、将来予想される刑事訴訟法の全面改正を検討するについても、有益と考えられることに鑑み、主として治罪法以降の刑事訴訟法典の立案・制定の過程、および、実務の状況を跡付けようとの意図のもと、実施されたものである。その結果、寺崎嘉博教授による、「任意処分と強制処分との区別について・再論」などの論稿が生み出され、また、井上正仁ほか編『日本法律学事典』(第一法規)および井上正仁・渡辺咲子・田中開編著『刑事訴訟法制定資料全集-昭和刑事訴訟法編(2)』(信山社)の出版作業が進行中であるなどの成果を得た。また、本研究では、単に歴史を振り返るにとどまらず、刑事訴訟法の基本原理・原則や基本問題について再考するとともに、現在進められている、また、今後進められるべき刑事手続の改革についても検討を行い、(1)刑事免責、(2)ハイテク犯罪関係立法、(3)証人保護、などに関し、一定の成果を公表することができた。3年間の研究の中において痛感したことの一つは、古く貴重な文献・資料をデジタル化などの方法により早急に保存することが緊急の課題だということである。折角、遠方の大学図書館に赴きながら、貴重な資料につき、保存上の理由から、複写ができなかったこともあった。また、第二次世界大戦中の空襲により貴重な立法資料が焼失してしまったこと、など、予期せぬ障害に遭遇することもあった。ともあれ、前述のような一定の成果が得られた。研究期間は満了したが、今後さらに、研究を深め、更なる成果の公表につとめたい。
著者
池田 宮彦
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.73, no.857, pp.64-65, 1958-04-20
著者
高橋 友継 榎本 百利子 遠藤 麻衣子 小野山 一郎 冨松 理 池田 正則 李 俊佑 田野井 慶太朗 中西 友子 眞鍋 昇
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.551-554, 2012 (Released:2012-11-29)
参考文献数
2
被引用文献数
1 5

福島第一原子力発電所事故の2か月半後の2011年5月30日から直線距離で約130km南方に位置する東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場で栽培されていた牧草から調製したヘイレージを飼料として同場で飼養中の乳牛に2週間給与した後2週間福島第一原子力発電所事故に起因する放射性核種を含まない輸入飼料を給与し,牛乳中の131I,134Cs及び137Csの放射能濃度の推移を調べた。飼料と牛乳中の131Iは検出下限以下であった。飼料中の放射性核種(134Csと137Cs)は牛乳中に移行したが,ヘイレージ給与を停止すると1週間は3.61Bq/kg/day,1から2週間は0.69Bq/kg/day,平均すると2.05Bq/kg/dayの割合で速やかに減少した。なお試験期間中を通じて牛乳中の134Csと137Csの放射能濃度は国の暫定規制値及び新基準値(放射性セシウム:200及び50Bq/kg)以下であった。
著者
小林 左千夫 小林 弘樹 池田 弘 橋間 正芳 佐藤 裕一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.78, no.796, pp.3894-3903, 2012 (Released:2012-12-25)
参考文献数
16

In this paper, we present a new thermo fluid simulation method by using reduced-order models, enabling large, real-time, detailed thermal flows with continuous user interaction. Our method is ideally suited for real-time simulation of high-resolution thermal fluid dynamics because our simulator is still fast even in the case of large problems expressed by using more than one million meshes. Our results indicate that one thousand times faster simulation can retain same level of accuracy as conventional methods. In addition, our method provides continuous user interaction in real-time. It allows that we can immediately assess how a thermal field changes when controlling air-conditioning equipment in a data center.
著者
池田喜多治 (箆棒痴人) 著
出版者
弄花亭
巻号頁・発行日
1881
著者
中嶋 英充 池田 貴儀 米澤 稔 板橋 慶造 桐山 恵理子 岩田 修一
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.344-353, 2012-11-04

日本原子力研究開発機構(JAEA)図書館では,福島第一原子力発電所事故に関する参考文献情報を収録したウェブサイトを構築し,2011年4月よりインターネットを通じて発信している.発信する情報は毎月更新され,その数は約1万5千件に達している.JAEA図書館では,国及び東京電力のホームページ上に公表された放射線モニタリングデータ,原子炉プラント状況等の情報を収集・整理し,福島原発事故アーカイブとして運用することを検討している.本稿では,JAEA図書館が発信している福島事故参考文献情報の内容を紹介し,併せて福島原発事故アーカイブ構築に関する課題を提起する.
著者
時永 祥三 池田 欽一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.465, pp.117-122, 2011-03-03

本報告では,非線形時系列モデルにおける粒子フィルタ(Particle Filter:PF)および遺伝的プログラミング(Genetic Programming:GP)を用いた構造変化の推定とその応用について述べる.まず非線形状態方程式により生成される観測時系列データからPFにより状態を推定する問題を仮定する.さらにモデルの尤度などから構造変化が抽出された場合に,非線形方程式が変化すると仮定し,GPによりこの変形後の関数形を推定する.すなわち,GP手法により元の関数形から変形された複数の関数を求め,モデルの尤度が最大となる関数を構造変化のあとの関数と推定する.応用例として人工的なデータを用いて,本報告の手法の有効性を確認するとともに現実の時系列データに適用して,構造変化の前後の状態方程式推定を議論する.
著者
池田 優子 杉原 喜代美 栗田 佳江 牧野 孝俊 山下 博子 深沢 英子
出版者
高崎健康福祉大学
雑誌
高崎健康福祉大学紀要 (ISSN:13472259)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.169-183, 2007-03
被引用文献数
1

本研究の目的の第1は、ピアカウンセリングの歴史と活動を概括し、日本におけるピアカウンセリング・ピアエデュケーション活動に呼応して群馬県で初めて開催されたピアカウンセラー養成の概要を明らかにすることである。第2に、A高校で実施されたエデュケーションの効果について、受講した高校生からの評価及びピアカウンセラー自身による自己評価とピア活動の意味づけについて明らかにし、その継続性について考察する。質問紙調査の結果、エデュケーションは高校生から「面白く」「身近で」「分かりやすい」という評価を受けていた。学生達はエデュケーションを通して達成感と自信、更に仲間の力の素晴らしさを実感していた。そしてピア活動は自分を見つめなおし、成長させる場であることがわかった。またピアカウンセラー養成及びピアエデュケーションの効果的実施及び継続性を保証するものとして「地域におけるサポートネットワークの構築」「学生達のエンパワメントの持続」「大人達の継続的サポート体制」「エデュケーション側と高校側の連携」の必要性が示唆された。
著者
栗田 佳江 池田 優子 杉原 喜代美 牧野 孝俊
出版者
高崎健康福祉大学
雑誌
高崎健康福祉大学紀要 (ISSN:13472259)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.51-66, 2007-03

群馬県では平成17年度に初めて思春期ピアカウンセラーを養成し、高校生に対してピアエデュケーション活動を展開している。本研究では、思春期ピアカウンセラーのピアカウンセラー養成セミナー受講からピアエデュケーション活動過程での体験と自己の変化を明らかにするために、思春期ピアカウンセラーを対象としたグループインタビューを実施した。思春期ピアカウセラーは、傾聴能力と自己表現の上達など自己の変化を感じていた。そして、彼らはピアエデュケーション活動過程において仲間同士の信頼と協同の重要性を感じていた。また、この活動過程で得た傾聴能力は、臨地実習において患者とのコミュニケーションに役立っていた。
著者
池田 和史 柳原 正 服部 元 松本 一則 小野 智弘
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.39, pp.1-8, 2010-11-05

評判解析や文書の要約、検索などを高精度に行うために、係り受け解析や格解析が用いられるが、ブログや電子掲示板上の文書を対象とする場合、口語的な記述が多数見られるため、十分な解析精度が得られないことが課題となる。本稿では、口語的な記述に頻繁に見られる助詞落ち表現が解析精度低下の原因の1つであることに着目し、助詞落ちを自動的に推定し、欠落した助詞を補完することで解析精度を向上する手法を提案する。提案手法では、新聞などの助詞落ちの少ない正規の文書から意図的に助詞落ちを発生させた文書を正例、助詞落ちを発生させていない文書を負例として識別器を学習させ、解析対象である口語文書の助詞落ち箇所を推定する。加えて、推定した助詞落ち箇所の前後の単語をキーとして新聞文書を検索することで、適切な助詞を自動的に補完する。性能評価実験では、Webから収集したブログ文書に対して、人手により助詞落ち箇所と補完すべき助詞を付与し、提案手法における助詞落ち推定精度および補完精度の評価を行った。加えて、助詞を補完することによる係り受け解析精度の向上についても評価した。In this paper, we propose algorithms for reducing the errors of the dependency analysis on colloquial style sentences by complementing the omission of postpositions which makes dependency analysis errors. In our algorithms, the omission of postpositions is detected by a classifier which is trained by the features extracted from formally written documents such as newspaper sentences. As positive examples of the classifier, we automatically omit the postpositions from newspaper sentences, and as negative examples, we used the newspaper sentences as they are. After estimating the omission of the postpositions, complementation candidates of the omitted postpositions are automatically retrieved from newspapers. In the experimental evaluations, we collect blog documents which contain colloquial style sentences and manually labeled the omitted postpositions on them. We evaluated the estimation accuracy, complementation accuracy, and improvement of the dependency analysis accuracy.
著者
對馬 達雄 今井 康雄 遠藤 孝夫 小玉 亮子 池田 全之 山名 淳
出版者
秋田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、戦後ドイツを通底する課題である「過去の克服」という課題に、これまで等閑視されてきた精神史、文化史、広く人間形成の側面からその本質に迫ることを目的としている。本年度は、7名の分担者が交付申請書記載のそれぞれの研究テーマに則して、文献・資料の分析を進め、2回の全体研究会を通じて、共同研究としての統一性を保ちつつ研究を進めた。より具体的には、まず遠藤は、州憲法及び基本法の制定を通して、ナチズム克服の理念としてキリスト教の復権が行われたこと、小玉はナチズムにより解体の危機に瀕していた家族の再建に関する議論と施策が行われたこと、渡邊はナチ教義の注入手段と化していた歴史教育の再建において、ヴェーニガーの「政治的歴史教育」の理念が重要な役割を果たしたことを明らかにした。また、池田は20世紀ドイツを代表する哲学者ハイデガー、リット、ヤスパースの「過去」に対する思想的対応の相違を腑分けし、今井は「政治的成人性」の理念を中核とするアドルノの教育思想の特質を「過去の克服」との関連で明らかにし、對馬は反ナチ運動の復権を司法界において最初に宣明した「レーマー裁判」の意義を検事ブリッツ・バウアーの思想と行動に関連づけて明確にした。そして、山名は「追悼施設教育学」の成立経緯とその今日的意味を「記憶文化」と関連づけて明らかにした。これらの研究成果は、平成23年3月に上梓された對馬達雄編著『ドイツ過去の克服と人間形成』の各論文として収録された。
著者
池田 秀彦
出版者
創価大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:02890852)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.102-129, 1988