著者
斉田 芳久 榎本 俊行 長尾 二郎 高林 一浩 長尾 さやか 大辻 絢子 渡邊 良平 中村 陽一 高橋 亜紗子 草地 信也
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.317-323, 2014 (Released:2014-04-30)
参考文献数
10

前向きにリン酸ナトリウム錠(新NaP錠)の受容性と洗浄効果の検証を行った.対象と方法:2011年1月から2012年12月の期間で心腎機能異常がない外来大腸内視鏡を施行患者418名を対象とし,患者受容性はアンケートで洗浄効果は内視鏡術者の観察スコアで調査した.結果:新NaP錠の前処置は,添加物変更前のNaP錠(旧NaP錠)と同様に,嘔気・腹痛も少なく,高い受容性が認められた.ポリエチレングリコール含有電解質溶液(PEG)を前処置剤として服用した経験のある患者での次回の服薬希望において,新NaP錠の希望者は63.9%と,PEGの13.4%を大きく上回った.製剤残渣は旧NaP錠と比較して残存率には減少傾向が認められた.結論:新NaP錠の受容性と洗浄効果の高さが確認され,新たな大腸内視鏡前処置剤として有用である.
著者
石原 吉明 渡邊 誠一郎 田中 智 山口 智宏 三浦 昭 山本 幸生 平田 成 諸田 智克 坂谷 尚哉 北里 宏平 松本 晃治 薮田 ひかる はやぶさ2LSS データ解析検討チーム はやぶさ2LSS データ作成チーム
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.139-143, 2017

<p>「はやぶさ2」は,C 型小惑星リュウグウ(Ryugu)にランデブーし,母船からのリモートセンシング観測及び小型着陸機によるその場観測を行うとともに,最大3 回の表面物質サンプリングを行うこととなっている.サンプリング地点には,リュウグウそのものや母天体,さらには太陽系形成時の惑星集積過程と物質進化について,最大の情報を得られる場所を選定する必要があるが,選定のために必要となる情報はランデブー後取得されるリモートセンシング観測の結果を待たねばならない.そのため,限られた時間の中で小惑星の特徴を把握し,安全性と科学価値の評価(Landing Site Selection, LSS)を行う手順を確立しておくことは必須である.本稿では,はやぶさ2 プロジェクトが来年に迫ったLSS 本番に向けて実施したLSS 訓練について概説する.</p>
著者
渡邊 秀一
出版者
佛教大学歴史学部
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
no.7, pp.55-73, 2017-03

本稿は17世紀初期に刊行された「都記」と後継二鋪の板行京都図の分析を通して、17世紀初期京都の地域意識とその変化について検討したものである。「都記」は慶長期後半から寛永初期までの内容が重層化している点、市街の北限を一条通に設定した点に大きな特徴がある。一条通に都市空間を分節する境界を設定することは、初期洛中洛外図屛風にすでに現れている。しかし、「都記」では平安京を旧左京域にまで限定し、その外側を排除する態度をみせている。慶長期後半から寛永年間初期にかけて進んだ内裏域や公家町の整備、急速な京都市街の拡大を背景に、旧平安京左京域の外を他者として、旧左京域こそが平安京を継承する正当な都であるというメッセージを発しているのである。後継の二図はこの「都記」の地域意識を受け継ぎながら、記載範囲を若干拡大している。平安京から徳川政権下の「京」へと意識が変化しつつあることがそこからうかがえるのである。京都都市図初期洛中洛外図屏風平安京地域意識
著者
平井 正良 雨木 若慶 渡邊 博之
出版者
日本生物環境工学会
雑誌
植物環境工学 (ISSN:18802028)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.160-166, 2006 (Released:2007-06-01)
参考文献数
16
被引用文献数
8 20

本実験ではLEDを唯一の光源とし,第一本葉展開後のナス,リーフレタス,ヒマワリに,青,青緑,緑,赤色の単色光を50, 100, 150μmol m-2 s-1のPPFDで照射した.単色光照射開始から,25日後にナス,リーフレタス,42日後にヒマワリの生長を調査した.主茎の伸長は,ナス,ヒマワリにおいて青色光で顕著に促進され,他の単色光ではほとんど促進されなかった.リーフレタスの主茎伸長は,赤,緑,青緑色光の順に促進されたが,青色光では著しく抑制された.また,照射した単色光により全葉長に占める葉柄長の割合は植物種ごとに変化し,単色光照射による植物の生長反応は種により大きく異なった.
著者
氏家 治 田中 るみ 渡邊 和徳
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
岩鉱 : 岩石鉱物鉱床学会誌 : journal of mineralogy, petrology and economic geology (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.94, no.9, pp.315-328, 1999-09-05
参考文献数
41
被引用文献数
7 8

毘沙門岳火山は単斜輝石&mdash;斜方輝石安山岩&sim;デイサイトと比較的少量の角閃石安山岩からなる。Sr/Y>40, SiO<sub>2</sub>&asymp;63%, Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>&asymp;18%の組成を有するこれらの岩石はアダカイト質であり,近隣の火山の岩石と比べてK<sub>2</sub>O, Rb等の液相濃集成分に乏しく,基本的には,広域的安山岩マグマと当火山に固有の珪長質マグマの混合物と考えられる。珪長質端成分マグマは,Mgに富む斜方輝石(Mg/(Mg+Fe)&asymp;0.80),単斜輝石(Mg/(Mg+Fe)&asymp;0.82)恐らくマントル由来の橄欖石(Fo&asymp;90)を特徴的に含み,その化学組成(SiO<sub>2</sub>>65%, Na<sub>2</sub>O&le;3.2%, K<sub>2</sub>O&le;1.2%, Rb&le;20 ppm, Y<10 ppm, Nb&le;6 ppm,全FeO/MgO&le;1.6,およびSr/Y>60)はアダカイトの特徴をより明瞭に示す。断定するには未だデータ不足だが,この端成分アダカイトマグマは沈み込みつつあるフィリピン海プレート海洋地殻の部分溶融作用で生じた可能性が高い。
著者
渡邊 大門
出版者
播磨学研究所
雑誌
播磨学紀要
巻号頁・発行日
no.16, pp.1-22, 2012-03
著者
峯木 真知子 棚橋 伸子 渡邊 康一
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.74, 2003

<b>「目的」</b>生クリームと卵黄を用いた「なめらか」・「とろける」プリンが高級化嗜好に伴い、好まれている。市販品6種のテクスチャーおよび組織構造の一部については、既に報告した<sup>1,2)</sup>。そこで、生クリームを用いたプリンを調製し、プリンにおける組織観察および物性測定を行い、生クリームの影響を検討する。<b>「方法」</b>プリンは、鶏卵および割卵して取り出した卵黄と、牛乳(全農協、成分無調整牛乳)・動物生クリーム(スジャータ純乳40)・植物生クリーム(スジャータホイップ、脂肪分45%)、上白糖で調製した。卵・卵黄1、乳・クリーム3、上白糖は0.6(全体の15%)の割合で混合し、オーブンで150℃、30分加熱した。組織試料は、室温に冷却後、プリン中央部から7?角を採取し、10%ホルマリン・カルシウム固定を行った。アラビアゴム・シュークロース液に置換後、コンパウンド液に入れ、ドライアイス・アセトンで凍結し、クリオスタット切片(10μ)にした。タンパク質・脂肪二重染色を行い、水溶性封入剤で封入後鏡検した。同時にパラフィン切片によるPAS染色も行った。破断試験測定は、1日冷蔵庫保存後、レオナーRE3305((株)山電)でプランジャーP-22型を用い、ロードセル2kgの条件で行った。赤外線水分計によるプリンの水分測定も行った。<b>「結果」</b>牛乳,動物および植物クリームによるプリンでは、オイルレッドOに赤く染まった脂肪滴の大小、分散状態に明瞭な違いがあった。植物クリームの脂肪滴は動物クリームよりもやや大きく,全卵を用いたプリンの基質には分散しにくい傾向にあった。クリームで調製したプリンの破断応力は、牛乳を用いたものより軟らかく、植物クリームより動物クリーム使用プリンが軟らかかった。卵黄を用いたプリンは全卵よりいずれも硬かった。
著者
渡邊 裕子 赤星 千絵 関戸 晴子 田中 幸生 田中 和子 下条 直樹
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.98-104, 2012-04-25 (Released:2012-05-19)
参考文献数
21
被引用文献数
2 3

全卵・卵白・卵黄を用いた菓子・肉団子・パスタ・プリンモデル食品を作製し,調理による卵タンパク質の検出値の変化を,抽出液にトリス塩酸緩衝液を用いたELISAキットにより測定した.菓子,肉団子では揚調理が最も低下し,肉団子はレトルト処理によりオボアルブミン(OVA)は検出限界以下(<1 μg/g)となり,オボムコイド(OVM)も最も低下した.ゆえに,調理温度とともに均一な加熱処理が加わる調理方法が卵タンパク質の検出に影響した.また,卵黄使用の肉団子レトルト処理とパスタでは,いずれの卵タンパク質も6 μg/g以下となり,さらに患者血清中のIgE抗体によるウエスタンブロット法では,OVA,OVMは検出されなかった.一方,抽出液に可溶化剤を用いたELISAキットでは,前述のキットに比べ定量値が上がり,加熱処理したタンパク質が検出された.
著者
松本 知大 渡邊 明子 髙木 寛 長谷川 靖司 中田 悟 田中 宏幸
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.9-14, 2018-03-31 (Released:2018-04-18)
参考文献数
11

我が国の関節疾患患者数は増加の一途を辿っており,健康寿命を縮め,介護が必要となる疾患であることから,有効な予防,改善策が望まれている.本研究では,関節軟骨成分の代謝に着目して,関節疾患に有効な食品素材の探索を行った.その結果,ノブドウエキスが炎症性サイトカインによるNFκBシグナルの亢進を抑制することで,ヒアルロン酸の代謝異常を改善することを見出した.また具体的な効果として,コラーゲン誘発関節炎マウスに対する関節炎発症抑制効果も示した.ヒト有効性試験においては,ノブドウエキス含有飲料を3ヶ月間摂取することで,生活活動時の膝関節の違和感,痛み,屈曲角度の改善がみられた.以上の結果より,ノブドウエキスには関節軟骨成分の代謝異常を改善する効果があり,ノブドウエキス含有飲料の摂取により関節疾患を予防,改善する効果が期待できる.
著者
渡邊 孝三
出版者
日本教育行政学会
雑誌
日本教育行政学会年報 (ISSN:09198393)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.207-217, 1996-09-27 (Released:2018-01-09)

1. Research in educational laws and disputation on 'The course of study' After World War II in Japan, a new educational system was founded based on laws focused on the principle of educational freedom. Research in educational laws was undertaken about the new educational system's laws. At that time the Ministry of Education declared that 'the course of study' is a reference book for curriculum organization because of the principle of educational freedom. In 1955, the Ministry of Education disputed that the course of study are legal standards for curriculum organization. But I wrote that the course of study is only a private document by copyright law, and I continued to note that the course of study should be a public announcement by the Government, if the course of study was to have legality for a curriculum organizational standard in my paper of May 1956. The Ministry of Education then legislated the course of study by ministerial order in 1958. 2. Educational war and development of research in educational laws Opposition in the right wing to the left wing in the world, extended to political and educational ideals being in opposition in Japan. The Japan Teachers Union (JTU) as a labor union became left. The late Prof. Seiya Munakata instructors of JTU, his schools and Prof. Masashi Kaneko supplied leftist educational administrational theory to JTU. Kaneko especially contributed to the establishment of jurisprudence. His theory contributed to JTU's educational, labor and political movement, by his theory as 'the order of nature (Natur der Sache) theory' in some of his books. The JTU disputed the administrative actions of the Educational Ministry. These opposing situations have been generally called the 'educational war'. Research in educational laws developed in this educational war takes the position of a theory as legal positivism in my research. Moreover, Munakata and his schools obstructed entablishment of the JEAS for many eyars, but the JEAS was established at last in 1966. 3. Research in lawful educational principles Therefore, is opposition in the order of nature part of theory, especially legal positivism. Why are these two theories the opposite of each other ? These are the basic subjects for research in educational laws. The first subject is the general principle of educational laws. The second subject is the relation of human nature to educational laws. I wrote some books about these subjects. 4. Invitation to research in the principles of educational laws Up to this time, we had research in educational laws by some methods of jurisprudence. Now we should do research in the principles of the educational laws. Then, as a research method should also be a philosophical method and the research is done so that we can get to the fundamentals of educational laws.
著者
渡邊 二郎
出版者
放送大学
雑誌
放送大学研究年報 (ISSN:09114505)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.47-77, 2001

シェリングは、18世紀末から19世紀前半にかけて活躍したドイツ観念論の哲学者であるが、先行のフィヒテに対しては自然哲学を、後続のヘーゲルに対しては積極哲学を提唱した点で、独自性をもつ。それは結局、自然の根源性と、論理で割り切れない歴史の不透明な現実とを、強調したことにほかならない。その自然観と歴史観は、21世紀を迎えた私たちに対しても大きな示唆を与える。なぜなら、現代は、自然の生態系との共生なくしては文明社会の存立が危ぶまれる時代であり、また、その地球上の共同社会のうちに未曾有の紛争や軋轢が生じている激動の時代、すなわち人類の歴史の行方が到底定かには見通せない時代だからである。シェリングは、終生、自然と歴史という二つの大きな問題場面を共に視野のなかに収めながら、包括的な思想体系を樹立することに精魂を傾けた哲学者であった。その点は、彼の諸著作に即して具に立証されうる。その際、とくに注意すべきなのは、自然のなかから人間が生まれ、その人間において自由と精神が出現し、こうして一方で、人間は、自然の頂点に立つとともに、他方で、宇宙の場を住処としており、人間は、精神と歴史という新しい過程の出発点に立つ者として、重い責務を背負っているとシェリングの見なしている点である。シェリングの自然哲学のうちには、生きた自然の強調、自然と精神の同根性への着眼、自然の自己組織性の指摘、自然の内的構成の原理的把握、物質の重視といった思想が認められ、きわめて現代性に富む考え方が提起されている。とりわけ、注意すべきなのは、万物を生み出す根源的な働きが、物質のうちに存在根拠を置くという仕方で具体的に展開すると見なされている点である。ただし、最初に現存するものとしてその物質のうちから、さらにより高次のあり方が自然の過程として順次展開されてゆくとシェリングは見ており、けっしてたんなる機械論的唯物論を説いたのではないことは付言するまでもない。自然のうちから、やがて人間が現れる。人間において、とりわけ重要なのは、人間が、その自由と精神の活動を、共同社会において、実践的行為によって展開してゆくとき、そこに、自他の自由を互いに尊重し合う世界市民的な法体制が、人類の歴史を通じて、ほんとうに実現されるか否かにあるとシェリングが考えている点である。しかし、歴史とは、いかにそこで人間が確信にみちて行為しても、けっして思い通りにはならないところにその本質があるとシェリングは見なしている。そこには、自由と必然性との葛藤という悲劇的なものが潜み、それを調停する絶対者を知りえないのが人間の運命であるとシェリングは考えている。したがって、人間がなしうることは、ひとえに、歴史のうちに摂理があることをひたすら信じて、苦難のなかを理想に向けて努力し精進するという過程だけなのである。こうした悲劇的な人間観が、初期から晩年に至るまで、シェリング哲学の根底に伏在していると見てよい。
著者
中川 麻衣 山田 秀樹 前田 直樹 齋隠寺 妙美 瀬尾 敏志 蔦本 昌志 奥田 真吾 松島 安幸 渡邊 登
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, 2003-04-01

当院ではME機器の中央管理を行っているが,返却時の点検においてシリンジポンプのバッテリインジケータが十分に充電しても3個すべて点灯しないものがある.その大半は2000年対策でバッテリの一斉交換を行った機器であり,年数が経過しバッテリが劣化したためと考えられる.現在,バッテリインジケータがあるシリンジポンプ(TE311:テルモ社製)においてインジケータを指標にしたバッテリ劣化評価のためのフローチャートを作成し,それに基づいてバッテリ交換を行っている.今回フローチャートによるバッテリ劣化の判断についての信頼性を調べるためバッテリ運転時間の計測を行った.対象は前回バッテリ交換日より2年以上経過したもので,返却時の点検においてインジケータの表示が3個すべて点灯しないものを対象とした.方法は作成したフローチャートにしたがい,一度バッテリを完全放電させ,24時間以上充電後,メーカによるバッテリ点検の方法にしたがい,点検用シリンジ(50ml,翼状針付)にて流量5ml/hでの運転時間を計測した.バッテリアラーム発報時までの運転時間(分)を充電完了後にインジケータ3個点灯群(以下,BT-OK群)と2個(または1個)点灯群(以下,BT-NG群)とに分けて集計した.集計結果よりBT-OK群とBT-NG群での運転時間比較とBT OK群が60分以上運転可能か否かを判断することで,フローチャートでの判断方法が有用か否かを調べたので報告する.
著者
山崎 敦子 Steffen Hetzinger Jonas von Reumont Carrie Manfrino 角皆 潤 渡邊 剛
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.61, 2014

本研究では北大西洋の熱帯域に位置するカリブ海ケイマン諸島に生息する造礁サンゴ骨格から過去90年間の窒素固定の変遷を復元した。サンゴ骨格中に保存されている有機物の窒素同位体比を過去90年間分年単位で分析した結果、カリブ海の窒素固定量は過去90年間で減少傾向にあること、そして海水温に伴って数十年規模で変動しており、高水温時に窒素固定が増大してきたことが推定された。本講演では復元された窒素固定の変遷と温暖化および数十年規模の大気-海洋相互作用との関係を議論する。