著者
邦武 立郎 大谷 泰夫
出版者
社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会会報 (ISSN:00214426)
巻号頁・発行日
vol.14, no.9, pp.689-697, 1975-09-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
70
被引用文献数
3 4
著者
松谷 泰樹
出版者
日本マクロエンジニアリング学会
雑誌
MACRO REVIEW (ISSN:09150560)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.13-23, 2016 (Released:2016-07-13)
参考文献数
17

「囚人のジレンマ」を取り上げてゲーム理論を紹介する場合,まず,ゲーム理論の構成要素を命題の形で提示することにより,ゲーム理論の概要を示し,そのうえで,ゲーム理論の1例として「囚人のジレンマ」を取り上げて,そこから得られる帰結に至るまでのプロセスを段階を追って示すことが重要である。これにより,「囚人のジレンマ」をもとにしてのゲーム理論の理解が図られる。そのうえで,さらに考察を加えることにより,「囚人のジレンマ」のもつ含意が明らかにされる。
著者
吉村 治正 正司 哲朗 渋谷 泰秀 渡部 諭 小久保 温
出版者
奈良大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

一般的に、モニター登録型のWeb調査では排他的・保守的でネガティブな回答傾向が現れやすいといわれている。この偏りを検証すべく、本課題ではモニター登録型のWeb調査に加え、住基台帳からの無作為標本抽出にもとづく独自のWeb調査を実施した。二つの調査の結果の比較から、一般的なモニター登録型Web調査の偏りは、非回答誤差・測定誤差および職業的回答者の存在のいずれを主たる原因とするとも見なし得ず、したがって網羅誤差に帰属されるべきことが明らかとなった。
著者
谷 泰
出版者
日本文化人類学会
雑誌
民族學研究 (ISSN:00215023)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.96-113, 1999-06-30

ヤギ・ヒツジ群への人の管理的介入をやめて放置すると, 家畜としての行動特徴を失い, 野生種としての行動特徴を示すようになる。このことは, 家畜としての特徴が, 牧夫による日々, 季節ごと, 世代を通じて繰り返される技法介入によって再生産されており, 家畜を家畜たらしめた初期的介入も, 牧夫の介入のレパートリーの中に潜在的に隠されていることを暗示している。このような考えのもと, 筆者はかって, ヤギ・ヒツジの家畜としての行動特徴, 考古学的証拠, そして家畜として固有の行動特徴の獲得に関連すると考えられる技法的介入を相互参照することで, 中近東での家畜化の初期過程を再構成することを試みた。本論考では, この先行仮説において, 家畜化の初期過程ですでに適用されたと見なした二つの介入技法をとりあげ, 新たに知りえた家畜飼養に関する考古学的遺構事実を参照することで, その成立時期を確定し, その意味を論ずる。その技法とは, 1)キャンプ地での雌の密集状況下, 実母に接近できない新生子を抱えて母雌の脇腹に押し込む哺乳介助技法-個体レベルでの人との親和性の成立をもたらすだけでなく, 搾乳技法の開発にとっても基本的前提条件をなすもの。2)同じく雌の密集状況下で夜間成雌に踏みつぶされないため, 新生子を夜間, 小囲いに隔離する技法-同世代集団の共同保育によって, 野生段階で顕著な母子凝集傾向に対して, 水平的でアモルファスな群形成を強化するものである。ちなみに, これら中近東での介助技法についての事実は, 独自に搾乳技法を開発しないばかりか, 家畜化開始以来幼児死亡率がきわめて高いといわれるアンデスの牧畜民を考えるさいにも, ひとつの対比的参照項としても意味をもつはずである。
著者
柴田 昇 神田 和重 久田 俊記 磯部 克明 佐藤 学 清水 有威 清水 孝洋 杉本 貴宏 小林 智浩 犬塚 和子 金川 直晃 梶谷 泰之 小川 武志 中井 潤 岩佐 清明 小島 正嗣 鈴木 俊宏 鈴木 裕也 境 新太郎 藤村 朋史 宇都宮 裕子 橋本 寿文 御明 誠 小林 直樹 稲垣 泉貴 松本 勇輝 井上 諭 鈴木 良尚 何 東 本多 泰彦 武者 淳二 中川 道雄 本間 充祥 安彦 尚文 小柳 勝 吉原 正浩 井納 和美 野口 充宏 亀井 輝彦 加藤 洋介 財津 真吾 那須 弘明 有木 卓弥 Chibvongodze Hardwell 渡邉 光恭 丁 虹 大熊 直樹 山下 竜二 Liang Guirong Hemink Gertjan Moogat Farookh Trinh Cuong 東谷 政昭 Pham Tuan 金澤 一久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.15, pp.1-5, 2012-04-16

世界最小の19nmのデザインルールを用いて64Gb多値(2bit/cell)NANDフラッシュメモリを開発した。片側All-bit-Line S/A構成、1plane構成によりチップサイズは112.8mm^2。ビット線バイアスアクセラレーション及び"BC"State-First書込みアルゴリズムにより、書き込みパフォーマンスは15MB/sを実現。プログラムサスペンド機能とイレーズサスペンド機能により、リードレイテンシー時間は大幅に短縮。400Mb/s/pin 1.8Vの高速Toggle mode InterfaceをNANDフラッシュメモリとしては初めて搭載した。
著者
網谷 泰治
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2007-03

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2410号 ; 学位の種類:博士(理学) ; 授与年月日:2007/3/1 ; 早大学位記番号:新4497
著者
菅谷 泰行 川浦 孝之
出版者
関西医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究課題は日本、ドイツ、オーストリア、スイスの主に介護付有料老人ホームに暮らす65歳以上の高齢者を対象にして、人生に関するライフストーリーインタビュー調査を実施し、そのインタビューを記録した音声データを文字に起こし、ライフストーリーコーパスを作成した。また、このコーパス化の作業と併行して、ナラティブに関する文献研究、コーパス化したインタビューデータを用いた「語り」におけるフィラーの使用に関する分析、高齢者の心的特徴の比較、デマテル法のストーリー研究への適用の可能性について検討した。
著者
谷 泰 串田 秀也 藤田 隆則 菅原 和孝
出版者
京都大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1991

社会過程は、言語を中心にした相互行為的なコミュニケーションの場で、織りなされる関係の維持・更新の過程として記述されうる。その原型は、見る・見られる関係で、発話が交わされる、対面的なインターラクションにある。そこでは表象的な指示行為、措定される言及世界への関与、文脈前提を顧慮した言及世界の読みが重要な注目点となり、それらの諸類型を形式的に一般化することは、特殊の記述にとっても重要である。言語行為論、認知科学、相互行為理論、人類学の一部で、この基礎的作業は、開始されたばかりで、より精力的、かつ緻密な分析が求められている。この作業目的にそって、京都大学人文科学研究所で、代表責任者(谷)は、「コミュニケーションの自然誌」と言う共同研究を行ってきたが、補助申請は、この一貫としてなされた。二年間、多様な場面での会話状況資料の収集と分析が行われた。収集資料の一部は、本報告書に示されているが、ちかく資料集としてまとめる予定。分析の成果としては、1)言及世界への関与と会話の組織化に関する面で、従来注目されていたシーケンス・コントロールと言った面とは別に、あらたな関与形式の諸類型(対照形成、メンタル・スペースの変換などなど)が、摘出された(串田)。これらの視点は、今後、協調と支配の隠された側面を見いだす際に有効なものとなろう。2)会話に於て生起する笑いを、関与主体の読みの状態への関数として理解し、その機能を追求した。言及世界措定の相互的一致を作業前提のもとで、読みにおいて措定される文脈前提が、補追される情報を契機に、上位の階型に移行するときの自己言及として捉えた。それは、相互了解・齟齬・欺瞞という、コミュニケーション上の問題と密接に係わった、パン・ヒューマンな能力のひとつとみなしうることを示した(谷)。
著者
伊藤 瑞規 水谷 泰彰 渡辺 宏久 植田 晃広 島 さゆり 外山 宏
出版者
藤田医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

多系統萎縮症(MSA)の突然死に対してセロトニン神経の関与が疑われており、その評価は極めて重要であると思われるが、現在のところ、生体内でセロトニン神経を評価できる方法は、髄液でのセロトニン代謝産物である5-HIAAの測定や、セロトニントランスポーターPETしか存在しない。髄液における5-HIAAの評価は、侵襲的な検査である髄液採取が必要であり、セロトニントランスポーターPETは、PETの専門機関でしか評価できない。そのため、日常診療レベルで使用されているドパミントランスポーターSPECTを用いてセロトニン神経が評価できないかを検討することとした。
著者
野原 幹司 舘村 卓 和田 健 尾島 麻希 小谷 泰子 佐々生 康宏
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.455-460, 2004-08-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
23
被引用文献数
1

The purpose of this study was to examine whether the levator veli palatini muscle (LVP) in patients with velopharyngeal incompetence who have undergone surgery for cleft palate is more easily fatigued than that of normal subjects during speech. Five patients with postsurgical cleft palate who were identified to have borderline velopharyngeal incompetence on nasopharyngeal fiberscopy were studied. Five normal subjects served as control. Each subject was asked to pronounce/pu/more than 50 times at a rate of one time per second. Electromyograms (EMG) of the LVP were recorded at a sampling rate of 2000/sec. The mean power frequency (MPF) of one syllable was obtained by power spectral analysis with an analytic window 1 second in width. In all normal subjects, the slopes of the regression line relating the MPF of the LVP EMG to the syllable number were slightly, but not significantly negative. However, in all patients with borderline velopharyngeal incompetence, the slopes of the regression line were significantly negative. These findings revealed that the LVP of speakers with borderline velopharyngeal incompetence was more easily fatigued than that of normal speakers during repetition of syllables. This study suggests that the fatigability of the LVP might be one cause of borderline velopharyngeal incompetence after surgery in patients with cleft palate.
著者
福谷 泰斗 皆川 直凡
出版者
日本応用教育心理学会
雑誌
応用教育心理学研究 (ISSN:09108955)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.47-60, 2022-02-28 (Released:2022-04-25)
参考文献数
42

本研究は,自己調整学習の理論に基づいて,まとめと学習活動の振り返りを記録するポートフォリオを中学校社会科授業の中でプログラムし,その成果を自己決定理論と関連づけて検討することを目的として行われた。そのため,まず,社会科を学ぶ理由について,生徒の自由記述をもとにして社会科学習動機づけ尺度を作成し,因子分析を経て標準化された尺度として完成させた。次に,社会科(歴史的分野)において学習者自身が既有知識と学習内容を関連づけながら記述するポートフォリオを導入した授業実践を行い,社会科学習動機づけ尺度を用いてその教育効果を検証した。その結果,内的調整,同一化的調整という2 つの自律的な学習の動機づけが向上し,他律的な学習の動機づけである取り入れ的調整が抑制されるという成果が得られた。